俺ガイルアニメ3期まで全22キャラ&原作エンドを完全解説【はまち相関図】

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」は、元々は一巻完結の作品として執筆されたライトノベル作品でした。今では15冊を超える単行本に、3つのアニメシリーズを展開する大人気作品となっていますが、果たしていったい何がそんなにも人気を呼んだのでしょうか? まだ読んだことが無い、見たことが無い方に魅力を伝えるのは勿論、既にファンである方にもストーリーを復習して頂けるように紹介していきたいと思いますので、是非最後まで読んでいってくださいね。

【最新】俺ガイル3期「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」でアニメ完結!

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完
(出典:youtube)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。のアニメ最新シリーズは2020年7月に放送された「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。完」です。また、小説は2019年11月に第14巻で完結しています。これにより人気シリーズであった俺ガイルことやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。は大きな区切りを迎えました。

今回の記事ではそんな人気シリーズ俺ガイルについて徹底解説していきます。

解説する内容は目次の通りで原作から解説していきますが、かなり長い記事になります。
全体を知りたい方はこのままお読み頂ければと思いますが、特に知りたいことがある方は以下からジャンプできます。

・アニメ1期、2期、3期は「こちら」から。
・メディアミックス(OVA・漫画コミック・ゲーム・ラジオなど)は「こちら」から。
・登場人物全22キャラは「こちら」から。(更に個別記事で解説あり)
・ネタバレや同人・SSは「こちら」から。

【原作小説】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。の人気ぶりがすごい!

俺ガイル 原作小説
(出典:paypayフリマ)

ここでは原作小説の内容に触れていきたいと思います。3シリーズにもわたる人気アニメの原作となった本作の魅力について見ていきましょう。

原作はラノベ小説

俺ガイル ラノベ
(出典:Amazon)

「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」の原作はガガガ文庫から出版されているライトノベルです。「ライトノベル」というものに一義的な定義は存在しないものとされており、「挿絵が多く用いられ、普通の小説よりも視覚的な描写が読み取りやすい小説」という解釈が一般的なものであると考えられます。

あらすじ

あらすじ
(出典:renote)
中学校卒業までの15年間という短い期間で人間関係に見切りをつけてしまった孤高のボッチ「比企谷八幡」。友達も彼女も無く、しかし孤独には負けないひねくれた信念で高校生活を送る八幡は、ひょんなことから学校一の美少女「雪ノ下雪乃」が在籍する怪しい部活「奉仕部」への入部を強制されてしまいます。そこは悩みを抱える生徒たちの相談に乗り、その解決の手助けをすると言う趣旨の部活でした。八幡はそこで、自分とは別ベクトルでボッチを極めてしまっている雪乃と共に、様々な悩み事と向き合い、ひねくれた解決策に至りながら、やがては自分自身の悩みとも向き合っていくことになります。本作は普通の青春とは一味違う、間違いだらけの青春ラブコメなのです。

青春ラブコメ

青春ラブコメ
(出典:Amazon)

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」という作品は、その名の通りに青春ラブコメです。そもそも青春ラブコメとは、主に中学校や高校を舞台に繰り広げられるラブコメディのことを指します。

人生に一度きりで戻ることの出来ない「学生時代」は恋愛がつきものです。毎日同じ校舎に通って、同じクラスメイトに出会って、という閉じられたコミュニティの中だからこそ、離れられない関係性が色濃く描写されることになり、読者はその関係性の変動に一喜一憂する楽しみを見出すことが出来るのです。

略称は「俺ガイル」「はまち」どっち?

略称は「俺ガイル」です。タイトルが長すぎることを気にかけた著者の渡航先生が募集した結果、読者から寄せられた候補の中でも多かったそうで、今ではすっかり「俺ガイル」の名前で愛されています。他にも「はまち」などの候補もあったそうですが、そちらは全く浸透しなかったそうです。

ラノベ発行部数

ラノベ発行部数ですが、2019年12月の時点で全世界1000万部を超えているという大ヒットとなっています。世界展開されている辺りからも、作品の人気が伺えますね。

最終巻・完結

最終巻 俺ガイル
(出典:Amazon)
最終巻は14巻で完結となっています。しかし、スピンオフとして恒例となっている「.5」シリーズが14巻以降も発売されているため、「比企谷八幡たちの物語」が完結という形を見せても、シリーズ自体はまだまだ展開が続いていくようです。

アンソロジー

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 アンソロジー
(出典:Amazon)

俺ガイルでは公式からアンソロジー小説が出版されています。アンソロジーとは、本編完結後に発売された公式小説です。こちらの執筆は原作者の渡航先生だけではなく、同じくラノベ作家のさがら総先生や白鳥士郎先生らを初めとする、多数の作家によって行われています。イラストレーターも原作担当のぽんかん⑧先生以外に、しらび先生やももこ先生が参加されています。様々な作家たちによって描かれる俺ガイルの世界観を楽しみたい方におすすめです。

舞台・聖地巡礼

俺ガイル 聖地
(出典:Ameba Blog)

俺ガイルの舞台は実際の千葉県です。本作では実在する施設が多数登場することでも有名で、作家の渡航先生の出身でもある千葉県は、聖地巡礼を出来る場所が多数存在します。例を挙げるとキリがないのですが、それでも挙げるとするならば、アニメ第一期で八幡と雪乃が買い物をしていたららぽーとTOKYO-BAYや、八幡と結衣が花火大会のために待ち合わせをした稲毛海岸駅。何より欠かせないのが、八幡たちが通う総部高校のモデルとなった千葉市立稲毛高等学校です。外観だけでそれと分かる作品の舞台は、実際に見てみる価値が十分にあると言えるでしょう。ただし、それらの施設の中には関係者以外立ち入り禁止の場所もあります。聖地巡礼の際には下調べの上、ルールを守った行動を心掛けましょう。

原作小説はラノベ作家・渡航(わたりわたる)さん

渡航
(出典:朝日新聞デジタル)
原作小説はラノベ作家の渡航先生によって生み出されました。一人称視点の緩いモノローグから、毒舌飛び交う会話文までをテンポよく読ませることが上手く、人間関係に焦点を当てた俺ガイルのような作品は正に独壇場と言えるでしょう。また、時事ネタを取り入れることも多く、とあるゲームが世間で大流行した数か月後に出版された巻には、そのゲームのネタが大量に描かれている、などと言うこともありました。作品については「子どものようだ」と語っており、大事にしている雰囲気が良く伝わってきますね。

渡航(わたりわたる)さん

渡航先生は1987年1月24日生まれの男性です。就活活動で失敗を繰り返していた中「ライトノベルなら書けるのでは」という考えから筆を執った第一作「あやかしがたり」で賞を取り、作家としてデビューしました。その後は会社員と作家の兼業で執筆を続けており、専業になる気はないと語っているそうです。俺ガイルの企画の中で、八幡役の江口拓也さんと一緒に旅行に行ったりイベントに出演したり歌を歌ったりと、顔代を含めて様々な活動に参加されています。ファンからは「わたりん」の愛称で親しまれているそうです。

作家インタビュー

渡航先生の作家インタビューはいくつかあります。俺ガイルと言う作品の特異性から、作家である渡航先生はインタビューを受けてきました。ラブコメではあるけど、しかしラブコメ的なテンプレは踏まないこの作品が如何にして生まれてきたのか。一癖も二癖もあるキャラクターたちはどんな思いから生まれてきたのか、作者の分身なのか。などなど、様々な裏事情が聞かれています。作品を更に深掘りしたい方は、是非確認してみてください。

天津・向


天津向さんは吉本興業所属の芸人です。シュミとしてマンガやアニメを挙げており、ニコ生などのナレーションを担当、さらには声優として活動されています。俺ガイルの大ファンであるとも話しており、渡航先生のトークイベントの司会でイベントを盛り上げるなど、交流がある方のようです。アンソロジーにも参加しており、芸人らしい設定の書き下ろし小説を掲載していました。

新作

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結
(出典:Amazon)

新作「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結」の情報もありますよ。本編は完結した俺ガイルですが、実は新作のプロジェクトが既に動き始めています。2021年1月に行われたイベント「俺ガイルFes.-FINAL-」似て発表されたプロジェクトです。まだ媒体も内容も不明ですが、「結」という文字は俺ガイルファンにとっては身近なもののはず。追加情報を楽しみに待ちましょう。

イラストレーターぽんかん


イラストレーターはぽんかん⑧先生です。非常に繊細な絵柄のイラストレーターさんで、俺ガイルの原作を語るには欠かせない人物となっています。2021年に俺ガイルの画集を発売するなど、本編完結後も俺ガイル作品に関わっているので、今後の作品展開にもイラストが掲載されるのか、注目しておきたいポイントですね。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の内容・ストーリー5つの魅力

ここからは、この記事の筆者が考えた俺ガイルのアピールポイントを紹介していきたいと思います。既に作品を知っている方には「うんうん」と頷いてもらって、あまり知らないよ、と言う方には「なるほど」と思って頂けるような紹介をしたいと思いますので、是非見て行ってください。

魅力1.ラブコメを否定する「作文」

比企谷八幡 作文
(出典:ノベルバ)
原作第1巻は、主人公である比企谷八幡の作文から始まります。「青春は嘘であり悪である」という強烈なパワーワードを皮切りに、「致命的な失敗さえも思い出の1ページに刻む若気の至り」「罪科も失敗さえも青春のスパイス」という、おおよそ青春真っ只中の高校生とは思えない作文を披露しました。この演出にグッと引き込まれた方も多いと思いますし、アニメでも江口拓也さんの名演が光るシーンでした。俺ガイルを語る上で外せない要素の一つですね。

魅力2.主人公らしからぬ主人公「ヒッキー」

ヒッキー ひねくれ
(出典:Twitter)

本作を語る上で外せないのが、主人公「比企谷八幡」の特異性です。よくある青春ラブコメの主人公とは違い、八幡は端から人との関わり合いに非積極的です。ひねくれ切った価値観で物事を捉え、擦れ切った視線で人を見る彼は、例え絶世の美少女たちと同じ空間にいようとも揺らぐことはありません。整った性格の裏を勘繰り、徹底的に受け身で接し、やむを得ず動かなければならない時は下策で解決する。ラブコメの空気感に真っ向から逆行する「ラブコメ小説の主人公」なのです。

魅力3.超魅力的なヒロインたち

俺ガイル ヒロイン
(出典:Amazon)

本作が青春ラブコメを謳うからには、ヒロインの存在は欠かせません。そんな読者の思いを、渡航先生はしっかりと理解してくれています。序盤におけるヒロインと言えば「雪ノ下雪乃」と「由比ヶ浜結衣」の2人。黒髪ロングで容姿端麗、成績優秀、全てが整っているかの様に見える雪乃と、茶髪にウェーブをあてるギャルっぽさがありつつ、その中に純粋さを備える結衣。実際には一癖も二癖もあったり、空気に流されているだけのようで誰よりもしっかりと人のことを見ていたりと、思わぬ素顔があるのですが、とにかくありとあらゆる要素が混ざり合って、本当に可愛いヒロインになっています。ぽんかん⑧先生のイラストも、アニメーションで描かれる姿も本当に可愛いです。本作に触れてみるか迷っている方がもしいましたら、まずはヒロインの姿だけでも拝みに言っては如何でしょうか?

魅力4.ちゃんと参加している?文化祭

文化祭
(出典:ライブドアブログ)

ここまでの説明だと、主人公が青春に逆行しているだけで、学園物語らしいことは何も無いのでは、と思った方がもしいたら、どうぞ安心してください。比企谷八幡という主人公は受け身になりがちな性格上、周囲の人によって色々なことに巻き込まれる傾向にあります。それは、高校生活でも屈指のイベントである「文化祭」でも同様で、奉仕部として、また止むを得ず就かされた文化祭実行委員の仕事の関係で様々な事態に関わっていくことになります。そんな文化祭編のラストでは思わぬ展開が待っているのですが———こちらは、是非作品を読んで、見て確認してみてください。

魅力5.重要イベント、修学旅行

俺ガイル 修学旅行
(出典:Twitter)

そしてイベント事として忘れてはいけないのが修学旅行です。高校2年生である八幡たちも、京都へ修学旅行に行きます。相も変わらず受け身体質の八幡ですが、それでも周囲の人々の影響を受け、一緒に行動することが出来る人は増えてきました。そんな関係性の人々と楽しく旅行を———というはずだったのですが、修学旅行にかこつけたとある依頼によって、様々な思惑が入り乱れる道中へと変貌していきます。そこで八幡が何をして、何を思い、何を思われるのか。俺ガイルを語る上で外せないワンポイントですので、こちらも、是非確認してみてください。

俺ガイルの相関図

俺ガイル 相関図
(出典:アニメガホン)

俺ガイルには多種多様なキャラクターが登場します。詳細なキャラクター紹介は記事の後半で行っていますので、ここでは「青春ラブコメ」らしく、メインキャラクターらの事情を取り巻く関係性を見ていきましょう。

・比企谷八幡→雪ノ下雪乃:憧れ
・雪ノ下雪乃→比企谷八幡:頼りになる
・比企谷八幡→由比ヶ浜結衣:陽キャ、もといビッチ
・由比ヶ浜結衣→比企谷八幡:恋?
・由比ヶ浜結衣→雪ノ下雪乃:大好き
・雪ノ下雪乃→由比ヶ浜結衣:好き、とは明言しないけれど・・・
・比企谷八幡→一色いろは:怖い、こーわい
・一色いろは→比企谷八幡:葉山先輩の次くらいにアリかなー?

このように、メインキャラクターである奉仕部のたった三人、ついでに入り浸りがちないろはを含めた4人だけを見ても、簡単に言い表すことが出来る関係性はなかったりします。青春ラブコメから微妙に外れる本作だからこそ、主人公は簡単に心を寄せたりしないし、ヒロインはヒロインで、認めなかったり気付かないフリをしていたりで歪みまくっています。だからこそ作品が面白くなるのですが、一筋縄ではいってくれない彼ら彼女らの行動にやきもきすることも必至ですよ。

【アニメ1期・2期】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

ここでは過去のアニメシリーズを振り返っていきたいと思います。年単位で間が空いているので、しっかり復習しておきましょう。

俺ガイル1期「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」

俺ガイル1期 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
(出典:アニメ放題)

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」は、待ち望まれた俺ガイルアニメシリーズの第1作目です。制作会社や名シーンなどを振り返っておきましょう。

制作会社

制作会社は「ブレインズ・ベース」です。「一週間フレンズ。」や、直近では「不滅のあなたへ」などを手がけたアニメ会社ということで、非常に実績のある会社だと思います。

アニメ1期の名シーン

ここではアニメ第1期から、筆者の思う名シーンを抜粋して紹介したいと思います。皆さんの思う名シーンも思い返しながら読んでいってくださいね。

青春とは嘘であり悪である:第1話

青春とは嘘であり悪である
(出典:1期#1)
まず欠かせないのが、第1話の初っ端です。江口拓也さんの鋭い声音と共に滔々と語られる八幡のひねくれまくった作文は、思わずその内容を真理だと思い込んでしまいそうな雰囲気があります。作品初見の人をグッと引き込む、良い演出だと思います。

完全無欠、に見えたヒロイン:第1話


(出典:1期#1)
こちらも同じく第1話のシーンです。平塚先生に連れられた八幡が見た教室の中には、風に黒髪をたなびかせる美少女の姿が、という、最高の登場を見せてくれた雪ノ下雪乃。才色兼備という言葉が良く似合う人物だ、と視聴者が思ったのも束の間、口を開けば毒舌の嵐。とんでもないギャップに、当時ラノベ作品初心者だった筆者は唖然としていた記憶が有ります。しかし、慣れてくればそれらも愛おしく感じるもの。作品の根幹にかかわる人物の初登場シーンは見逃せませんね。

デート回?:第6話


(出典:1期#6)
さあやってまいりました、まさかまさかのデート回でございます。前話にて、八幡との関係性がぎくしゃくしてしまった結衣は部活に顔を出さなくなり、雪乃はそれをとても心配します。その解消とまではいかないものの、せめて感謝は伝えたいと雪乃が考えたのは、近々ある結衣の誕生日をお祝いすること。そのお祝いの品を買うために八幡と小町と連れ立ってショッピングモールに行く———のですが、その時の雪乃の格好がまあ可愛いんですね。珍しいツインテールも然り、夏まあ絵にピッタリな白と青の爽やかなコーデも然り、パンさん人形をくにくにしている姿も然りと、とにかく雪乃が可愛い回と言って間違いないでしょう。前話の思わぬ幕引きからこの展開、なかなか罪深い気がしないでもないですが、ボッチとボッチのデート回を名シーンに選ばない訳にはいかない、という筆者の熱意故の選抜でした。

片方が片方に寄りかかってできる「人」という漢字:第11話

片方が片方に寄りかかってできる「人」という漢字
(出典:1期#11)
こちらは第11話、最大限に雰囲気がひりついていた回と言っても過言では無いでしょう。自己犠牲の末に体調を崩してしまった雪乃を見た八幡は、ある決心と共に文化祭実行委員会の集まりに顔を出します。そこで話された議題は文化祭のテーマ決め。あれやこれやとそれっぽいフレーズが飛び出す中、お飾りの委員長こと相模南が提案したのは「絆」。好き勝手なことばかり言って仕事をまるでしていない相模のこの提案に、八幡は即座に噛みつきます。そして代案を出せと言われ多彼が出したのは「人~よく見たら片方楽してる文化祭~」という、一切隠す様子も無く職務を全うしていない相模を批判する提案をします。もっとも、この提案は雪乃によって即却下され没になったのですが、八幡が誰のために起こした行動なのか、ということなどを考えると名シーンと言わざるを得ませんよね。

正々堂々、真正面から卑屈に最低に陰湿に:第12話


(出典:1期#12)
最後の名シーンは第1期最終話からです。文化祭もそろそろ幕引き、エンディングセレモニーを始めなければ、という時になって委員長の相模南が姿を見せません。彼女がいなければセレモニーは開催できないことを理解している面々は、雪乃や結衣が時間稼ぎのバンド演奏を陽乃や平塚先生や城廻先輩と共に行い、その間に八幡が何とか見つけてみる、という分担をします。そのわずかな時間で、何とか相模を見つけた八幡でしたが、応援に来た葉山や取り巻きの女子の言葉でも動こうとしない相模に焦らされます。雪乃への依頼を完遂させるためにも相模には戻ってもらわなくてはならない。そんな八幡が意を決した時の心中が「正々堂々、真正面から卑屈に最低に陰湿に」です。構って欲しい相模の本質をありのままに言葉にして、追い詰め、彼女を泣かせてしまいます。しかし、それによって相模は脚を動かし、エンディングセレモニーには間に合いました。自分という敵の存在を徹底的に作ることで、相模の移動も依頼の完遂も成し遂げてしまうそのヒールっぷりは、八幡という主人公だからこそ出来る芸当ですね。名シーンと言うに、ここは欠かせないでしょう。

俺ガイル2期「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」

俺ガイル2期 俺ガイル2期 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続
(出典:ファミリー劇場)

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」は、アニメシリーズの第2作目です。制作会社を「feel.」に変更しての続編でしたが、こちらも第1期同様に大人気を博したと言えるでしょう。

2期はいつ?

第2期は2015年の4月から放送が開始されました。原作のストックが追い付いていなかったことから、リアルタイムで追っていたファンにとっては先が非常に気になる3か月だったのではと思います。

再放送は?

時世の影響による制作の遅れから延期となった第3期「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」に変わり、本来第3期が放送予定時期だった2020年4月から再放送がされました。今後の予定は不明ですので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。

アニメ2期の名シーン

アニメ2期の名シーンを振り返っていきたいと思います。3期に直結するシーズンなので、復習も兼ねて思い出していきましょう。

平穏な日常:第2話


(出典:2期#2)
まず挙げるのは第2話で奉仕部の3人が仲良く食べ歩きをしているシーンです。色々なシーンがあるのに何故このシーンを? と思う人もいるかもしれませんが、私はここを重要な場面だと思っているんです。このシーンは一見すると3人がただ仲良く観光しながら結衣が買い過ぎた食べ物を分け合っているだけの瞬間ですが、実は2期において3人が本当に自然に仲良くしているシーンってここくらいまでしか無いんですよね。この後、戸部の依頼の解決法で揉めた後、選挙での行き違いから、クリスマスイベントやバレンタインイベントの最中は元に戻ったように見えて、3人はどこか違和感を感じているんです。そしてそれは陽乃に突かれてボロが出てしまうほどに脆いものでした。だからこそ、安心して見ることが出来る奉仕部の穏やかな日常という意味では、この食べ歩きのシーンが一番しっくりくるんですね。

比企谷八幡のやり方:第2話


(出典:2期#2)
ここは外せないだろうと言うのが、戸部の依頼と海老名の依頼を解決するために八幡がとった「戸部より先に告白することで、戸部はフラれず海老名は告白されない」という状況を作るという手段を実行したシーンです。結果的に戸部、海老名、そして現状の関係を保ちたかった葉山の依頼も完遂してみせた八幡でしたが、それを見ている雪乃と結衣は心穏やかではありません。八幡に対して思う所がある二人だからこそ、そのやり方が八幡を思う人や八幡自信を傷つけていることを許容出来なかったのでしょう。その後の奉仕部の活動に大きく関わる重要なシーンですね。

分かってくれると思っていた事:第5話


(出典:2期#5)
生徒会長選挙に際して、真っ向から対立し合っていた奉仕部の面々。それぞれが思う最善の選択を目指して行動を始めていた雪乃と結衣でしたが、そこに八幡が根本的な解決策を持ってきたことで対立は終わり、また元の奉仕部に戻ってくれるだろう———と、視聴者の誰もが思ったこのシーンで、雪乃は「分かってくれるものだとばかり思っていた」という言葉を小さく零します。選挙の解決のために生徒会長に立候補していたと思われていた雪乃でしたが、実はその真意は違うところにあったのか、という疑問と、まだ元のようには戻らないのかという心配が駆け巡った瞬間でしたね。

今:第8話


(出典:2期#8)
こちらは、悩んでいる様子の八幡を連れ出した平塚先生とのワンシーンです。クリスマスイベントや奉仕部について悩みを抱え続けている八幡に、平塚先生はもっともっと考えて、間違えることが大切だと語ります。その上で、誰かと関わることがどれだけ大変なことかをこんこんと語り、八幡に人との向き合い方を教えました。そして何より、今焦る必要は無いとも言いました。この瞬間が全てではない、と。しかしその上で平塚先生は、今しか出来ないことがある、今なんだ、と強く言い聞かせたのです。これを受けて八幡は一晩かけて考えて考えて考え続けて、翌日の決意を固めたのでした。

本物が欲しい:第8話

本物がほしい
(出典:2期#8)
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」と言えば、もうここしかないでしょう。修学旅行ですれ違って、選挙でぶつかって、それからずっと上滑りした見せかけの関係を続けていた奉仕部を何とかしたいと考え続けた八幡が絞り出した本音。どこにもあるはずもないけれど、それでも願った「本物が欲しい」という依頼を、八幡は心のままに、涙を浮かべながら雪乃と結衣に告げます。人の言葉の裏を読もうとして、自分のことを大切な人には明かそうとしない八幡が、初めて誰のものでも無い自分の本心からの言葉を吐き出した瞬間でした。戸惑いつつも、それを真正面から受け止めた雪乃と結衣によって、ずっと止まっていた奉仕部の時間が動き出します。オープニングソングの「春擬き」の歌詞と合わせて見てみると、最高に刺さるシーンですよ。

俺ガイル3期「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」はアニメ俺ガイルシリーズの第3期です。

声優

声優は以下の通りです。

・比企谷八幡:江口拓也
・雪ノ下雪乃:早見沙織
・由比ヶ浜結衣:東山奈央
・一色いろは:佐倉綾音

アニメ最新シリーズである「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。完」でも、いずれのキャラクターも前期と同じ声優さんたちが、他の様々なキャラクターたちも変更ないキャスティングで制作されています。

放送日はいつ

第1話は2020年7月9日に放送され、そこから約3か月にわたって全12話で完結しました。

延期

本来であれば2020年4月から放送が開始されるはずでしたが、新型コロナウイルスの蔓延による制作の遅れから、3ヶ月の延期を経て放送が開始されました。

【劇場版・OVA】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

原作小説、テレビアニメと展開される本作ですが、展開作品はそれだけではありません。劇場版やOVA、特典小説などについても確認しておきましょう。

OVA「こちらとしても彼ら彼女らの行く末に幸多からんことを願わざるをえない。」

OVA こちらとしても彼ら彼女らの行く末に幸多からんことを願わざるをえない。
(出典:駿河屋)

「こちらとしても彼ら彼女らの行く末に幸多からんことを願わざるをえない。」というタイトルは、ゲーム「やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。 」の限定盤の特典DVDに収録されているアニメです。奉仕部に舞い込んできた「結婚に関する記事づくり」という依頼が、気付けば嫁度対決なる対決を行うことになって———という、奉仕部の一日を描いた作品になっています。原作でも描かれていないキャラクターたちの日常を見たい方におすすめの作品です。

劇場版は?

劇場版は、2021年7月現在では存在していません。ただ、今後の新作の展開などによっては可能性のある話なので、是非最新情報をチェックしてください。

特典小説付きBD・DVD

特典小説付きBD・DVD 俺ガイル新
(出典:Amazon)
特典小説付きBD・DVDが、「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。完」では販売されています。そのタイトルを「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。新」と言い、主に本編後の八幡たちの日常を描いた作品になっています。ただ、こちらの特典小説は初回限定特典のため、在庫によっては付属していない場合があります。気になる方は入念にチェックするようにしましょう。

【漫画・コミック】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」を原作にした漫画作品を紹介します。漫画で作品を読んでみたいけど、どれを読んだらいいのか分からない、と言う方には必見の情報です。

@comic

やはり俺の青春ラブコメは間違っている。 漫画
(出典:Amazon)

「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。@comic」は、2013年から月間サンデージェネックスにて連載が始まった作品で、伊緒直道先生が作画を担当しています。2021年7月3日現在、17巻まで発売されています。主に原作小説に沿ったストーリー展開をしており、アニメなどで放送されなかった内容までも漫画で表現しているので、活字が苦手だけど原作の方まで深掘りしたい、と言う方におすすめの作品です。

-妄言録-(モノローグ)

-妄言録-(モノローグ)
(出典:コミックシーモア)

「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。-妄言録-(モノローグ)」は、こちらも2013年から月間ビッグガンガンにて連載が始まった作品で、佳月玲茅先生が作画を担当しています。2021年7月3日現在、18巻まで発売されています。@comicとの違いとしては主に展開の違いで、アニメに準拠しているこちらの作品の方が進みが速いです。ストーリーをとにかく早く読みたいという方におすすめできる作品と言えるでしょう。どちらの作品も非常に美しいタッチでキャラクターが描かれていますので、悩ましい選択になりますが、より自分の好きな雰囲気で選ぶと言うのが良いと思います。

【ゲーム】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

ゲーム やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
(出典:Amazon)

俺ガイルはコンシューマーゲームも販売しています。アニメ1期と2期に合わせて2本(PS4のまとめ版を除く)を既に発売し、さらに「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。完」に合わせた3作目も制作中であると発表しています。本作が、基本的には選択肢によって主人公である比企谷八幡への印象を変化させていく、所謂「ギャルゲー」なのですが、選択肢次第では本編とは違った展開を楽しむことが出来るため、アナザーストーリーとしてのIFを楽しみたい方におすすめです。

サブキャラルートもある?

このゲーム作品ではサブキャラクターも攻略の対象になります。推しキャラがメインヒロインである雪ノ下雪乃や由比ヶ浜結衣ではない、サブヒロインにいる方は要チェックの作品です。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。の関連

人気シリーズということもあってか、ラジオやイベント、グッズ等の展開にも事欠かないのが俺ガイルです。本当にたくさんありますので、一緒に確認していきましょう。

ラジオ

まずはラジオ番組です。アニメの放送と同時期に声優さんたちのラジオを放送することは珍しくないですが、俺ガイルに関しては複数存在しますので、聞き逃しの内容にチェックしておきましょう。

総武高校奉仕部ラジオ

総武高校奉仕部ラジオ
(出典:アニメイトタイムズ)

総部高校奉仕部ラジオは、アニメ第1期が放送されたころから始まったラジオシリーズで、パーソナリティに早見沙織、東山奈央、江口拓也の3名を据えた、アニメと同時進行のラジオ番組です。2期の際にも「総部高校奉仕部ラジオ。続」が放送され、3期ではBDの特典として復活しました。主にキャストをゲストに迎えたトーク番組で構成されているので、役者たちの想いや収録の裏話も聞けるかも?
https://www.nicovideo.jp/watch/sm20595683

江口拓也のボッチラジオ

江口拓也のボッチラジオ
(出典:アニメイトタイムズ)

こちらは「総部高校奉仕部ラジオ」のラジオ内番組で、パーソナリティの早見沙織と東山奈央が退出した後、一人残った江口拓也が行う、通称「ぼっちの、ぼっちによる、ぼっちのためのラジオ番組」です。主にリスナーから届いたぼっちエピソードを江口拓也が読み上げ、それを皆で共有し合うと言う企画を行っており、総部高校奉仕部ラジオと同じように復活を遂げた番組という辺り、非常に人気があったのだと窺えます。こちらも「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。完」のBD特典としてついて来ますよ。
https://www.youtube.com/watch?v=ph-Vrc_33Ac

俺ガイルフェス

俺ガイルフェス
(出典:公式サイト)
俺ガイルフェスは、2015年から開催されている俺ガイルのイベントです。主にキャスト陣によるトークや、俺ガイルのタイトルをもじった朗読やクイズ企画。OPを歌うやなぎなぎ三を交えてのライブなど、非常に盛りだくさんの内容となっています。今年2021年にFINALが開催されましたが、今後の展開を控えている俺ガイルならもしかして……と言う風に筆者は思っています。過去のイベントを復習しつつ、最新情報に目を光らせておきましょう。

やはりこの奉仕部はまちがっている。

やはりこの奉仕部はまちがっている。
(出典:youtube)
「やはりこの奉仕部はまちがっている。」は、アニメシリーズ第2期の「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。続」のBD特典として付属していたキャストバラエティです。メインキャストである早見沙織、東山奈央、江口拓也、佐倉綾音の4名が、「振付を考えろ」「新グッズを考えろ」といった依頼内容に対してアレコレと迷走する番組となっています。原作者の渡航先生も交えての番組なので、ファンの方は要チェックです。

ファンブック

ファンブック
(出典:ホビーリンクジャパン)

俺ガイルには「やはりファンブックでも俺の青春ラブコメは間違っている。」というファンブックがあります。アニメ第1期が放送されたころに出版されたもので、キャスト同士の対談やスタッフインタビューなど、盛りだくさんの内容です。

イラスト集

イラスト集
(出典:Amazon)

イラスト集も発売されています。美麗なイラストも特徴の俺ガイルですから、イラスト担当のぽんかん⑧先生のアートワークスともなれば気になって然るべきでしょう。単行本未収録のイラストまで全てを網羅している一冊ですので、是非とも目を通しておきたいところです。

コラボ


大人気アニメということもあって、様々なコラボレーションを展開していますが、中でも多くの人の目に止まったのは千葉モノレールとのコラボでしょう。過去2度にわたって階差視されているこのコラボは、俺ガイル仕様にラッピングしたモノレールが千葉県を走り、車内アナウンスをキャラクター声優たちが担当するというものでした。千葉県なくして語れない作品だからこそ、このコラボは非常に盛り上がったことでしょう。

スタンプ

スタンプ
(出典:LINE STORE)

俺ガイルのキャラクターを使用したLINEスタンプが発売されています。印象に残った数々のセリフの数々が使用されているので、チェックしてみてください。

グッズ

俺ガイルは登場するキャラクターたちが魅力あふれると言う点から、沢山のグッズが展開されています。イベントで発売されたグッズから一番くじの景品まで様々ですが、今回はその中から特徴的なものをピックアップしたいと思います。

抱き枕

抱き枕
(出典:エムズファクトリー)

俺ガイルのキャラクターが描かれた抱き枕カバーが公式から販売されています。抱き枕とは、その名の通りに抱くための枕です。雪ノ下雪乃や由比ヶ浜結衣、一色いろはなど、多様な美少女たちが着物やランジェリー、ウエディングドレスといった華やかな衣装に身を包み横たわる姿は、ファンにとって堪らない一品でしょう。

タペストリー

タペストリー
(出典:小学館 PAL SHOP)
俺ガイルのタペストリーは多数販売されています。イベントの度に発売されていると言っても過言では無いので、非常に種類が多いです。メイド服姿のヒロインたちが描かれているものから、タイツの艶めかしさが描かれているものまで、非常に多種多様なので、気になる方は是非チェックしてみてください。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のキャラ・登場人物

ここからは俺ガイルに登場する個性的なキャラクターたちを紹介していきたいと思います。魅力的なキャラクターがとても多い作品ですので、是非チェックしていってくださいね。

比企谷八幡

比企谷八幡
(出典:Twitter)
比企谷八幡は本作の主人公です。中学生までの間に経験した人間関係から、過度な期待を他人に寄せることをしなくなり、気付けばエリートボッチに。奉仕部の活動において、彼のひねくれた性格から発揮される斜め下の解決策は重要なファクターになっていきます。

雪ノ下雪乃

雪ノ下雪乃
(出典:TBSテレビ)
雪ノ下雪乃は本作のメインヒロインです。容姿端麗、成績優秀、なのに、口を開けば毒舌の限りが飛んでくるというクールビューティーさ。彼女もまた特殊な環境に置かれた経験から、ボッチを極めていました。しかし、彼女とは違う価値観を持つ由比ヶ浜結衣や八幡の影響によって変化していくことになります。

由比ヶ浜結衣

由比ヶ浜結衣
(出典:TBSテレビ)
由比ヶ浜結衣も、またメインヒロインの一人です。初めは奉仕部に依頼に来ただけだった彼女ですが、周囲の空気に流されない雪乃の姿に憧れて奉仕部に入部しました。物語序盤では、持ち前の空気を読む癖に悩む姿が多い彼女ですが、それが物語終盤では重要なカギを握ることになります。

一色いろは

一色いろは
(出典:Twitter)
一色いろははサブヒロインの一人です。自分の可愛さを理解し、利用している小悪魔系後輩女子で、八幡にはなにくれなく絡んできます。相談と称して持ち込む問題事の数々に奉仕部が巻き込まれることが多いのですが、そこはあざとさと真面目さでしっかりカバーしていくいろは。可愛くない小町と言われるのも納得出来る気がしますね。

平塚先生

平塚静
(出典:TBSテレビ)
平塚静は八幡と結衣の担任の先生であり、生活指導の先生であり、奉仕部の顧問です。八幡を奉仕部に強制入部させた当人ですが、そこには八幡や雪乃に対する心配があったからこそ。ファンなら誰もが知る名言の数々を残し、誰よりも生徒のことを気にかけているカッコイイ先生です———が、如何せん趣味の古さと年齢が……。本当にそろそろ誰か貰ってあげて! といいたくなる八幡の気持ちも分かる、気持ちの良い先生です。

比企谷小町

比企谷小町
(出典:TBSテレビ)
比企谷小町は八幡の実の妹です。八幡とはそれなりに好き勝手言い合っている仲ですが、小さいころの経験から、兄への感謝の気持ちは強いようです。雪乃や結衣の気持ちを応援するべく、奉仕部を引っ掻き回すことの多い彼女ですが、八幡にとっては一種の精神的支柱になっているようで、重要な場面には欠かせないキャラクターとなっています。

戸塚彩加

戸塚彩加
(出典:Ameba)
戸塚彩加は八幡や結衣と同じクラスの生徒です。弱小ながらテニス部部長の彼は、一見すると男子とは思えないほどに可愛らしい容姿と線の細い体型をしています。実際、彩加を初めて視認した八幡は女子だと勘違いしていました。何なら恋されているまであります。テニスの練習の相談にやって来たことで奉仕部との関係を持った彩加はその後も八幡の友人として物語に関わり、要所要所で八幡を支えてくれる頼もしい存在になっていきます。

雪ノ下陽乃

雪ノ下陽乃
(出典:Twitter)
雪ノ下陽乃は総部高校の近くにある国公立理系に通う大学生です。雪乃の姉であり、代議士である父親の仕事の場に関わってきたことから、一見すると非常に人当たりの良い人柄に見えます。しかし、その立場などから様々なものを抱えており、八幡曰く「強化外骨格みたいな外面」だそうです。卒業生として総部高校のイベントに関わってくるため、一種のトラブルメーカーのような形で八幡たちを翻弄します。

葉山隼人

葉山隼人
(出典:TBSテレビ)
葉山隼人は八幡のクラスメイトです。優れた容姿に人当たりの良い性格と、正に陽キャ代表といった雰囲気を醸し出す彼ですが、その実、自分にとって都合の良いように人を盾にしている、と語るなど、裏の様子も時折見せます。卑怯な手ばかり使う八幡にだけはそれらの様子を隠すことも無く接するようになり、八幡が嫌いだとまでいうように。話が進むに連れて、幼馴染である雪ノ下姉妹の問題と向き合えなかった自分と八幡を比較するような言動が見られるようになっていきます。

三浦優美子

三浦優美子
(出典:ニコニコ)
三浦優美子は葉山グループの女王様で、派手な見た目の金髪縦ロールギャルです。基本的に葉山一筋の優美子は、初期の頃からキツイ言動で結衣を追い詰めるなど、独善的な性格が垣間見えていましたが、それでいて嫌いな相手とも最低限のコミュニケーションを取ろうとしたり、自分の周りの人間関係を気にしたりと、他人に気を遣える人間であるということが徐々に分かっていく人物です。

戸部翔

戸部翔
(出典:アニメイトタイムズ)
戸部翔は、葉山グループの一人です。基本的におちゃらけた雰囲気を作る人物で、葉山にもムードメーカーと称されています。初期の頃は八幡のことを悪目なネタにすることが多かったが、修学旅行での一件やいろはとの関りから仲を深めていき、友達とは言えないものの普通に喋ることが出来るくらいの仲になっていった。

海老名姫菜

海老名姫菜
(出典:Twitter)
海老名姫菜は、葉山グループの一人です。以前から優美子と交流があったらしい彼女は、基本的にBLなどのオタク文化に嵌っていることを隠さない腐女子ながら、カーストトップの葉山グループに馴染んでいます。八幡や葉山、戸塚などの男性陣の絡みを見て興奮していることが多い反面、誰かに好意を寄せられることを徹底的に避ける仄暗い顔もあるようです。

大岡

大岡
(出典:anime characters database)
大岡は、葉山グループの一人です。戸部、大和と共に葉山グループの男子陣を担っており、葉山には人懐っこくて良い奴、と評されています。元々はあまり戸部や大和とは仲良くなかったのですが、八幡が職場体験の際に画策した計画によってそれも解消されました。

材木座

材木座義輝
(出典:Twitter)
材木座義輝は八幡の数少ない友達、と思われる存在です。重度の中二病患者で、室町幕府の将軍「足利義輝」と名前が同じことから剣豪将軍を自称しています。ネタキャラのような人物像ですが、文化祭で八幡があえて悪役になったことを理解するそぶりを見せるなど、実は八幡への行動が理解出来ている人物の一人でもあります。将来の夢はライトノベル作家だが、あまり原稿を書いている様子は見られないようです。最終局面のプロム計画でも八幡に力を貸すなど、全体的に登場し続けている人物ですね。

川崎沙希

川崎沙希
(出典:Twitter)
川崎沙希は八幡のクラスメイトです。無愛想で口調も荒い反面、制服を自分で改造したり小物を手作りしたりと、裁縫の技術に長けています。その腕を買われて文化祭や体育祭で活躍するなど、意外とクラスとの関わりは深いようです。姫菜にサキサキというあだ名で呼ばれていたり、お化け屋敷では可愛らしく怖がったりと、非常に幅の広い人物です。

城廻めぐり

城廻めぐり
(出典:TBSテレビ)
城廻めぐりはいろはの前の代の生徒会長です。八幡や雪乃とは文化祭実行委員会で出会い、その後の体育祭実行委員会で奉仕部と関りを持ちます。人から好かれやすい性格をしており、八幡すらもが彼女の卒業の際には涙を零すほどでした。文化祭のライブではキーボードを担当し、会場の盛り上げに一役買いました。

相模南

相模南
(出典:ランこれ)
相模南は八幡のクラスメイトです。カーストトップの葉山グループの一個下のカーストに属しており、三浦優美子のような生粋の陽キャを苦手に感じている反面、八幡のような陰キャを徹底的に見下している性格が垣間見えます。葉山からの評価を得るために文化祭実行委員になり、さらには委員長も務めますが、奉仕部に仕事を丸投げしたり、陽乃に良いように誘導されて仕事を停滞させるなどの怠惰っぷりが目立つように。結果、空気のような扱いの委員長になってしまい、落ちる所に降り切るところを八幡が悪役になることで救われました。意気消沈していた彼女でしたが、その後、体育祭実行委員長を挽回の意味で勤め上げることで、その自信を回復させるという結末を迎えます。

折本かおり

折本かおり
(出典:Twitter)
折本かおりは海浜総合高校に通う高校2年生です。八幡とは中学で同じクラスだっただけでなく、本気で好意を寄せられて告白までされましたが、にべもなく断った上にそれをクラス中にばらして八幡に恥をかかせたという過去があります。高校2年生になってから偶々再開した二人は、葉山や折本の友達の仲町と共に遊びに行くことになったのですが、依然として八幡をバカにする様子が消えていない折本に対して葉山がキツイ言葉と共に突き放したため、それまでの関係になるかと思われました。しかし、いろはの相談を受けて海浜総合高校との打ち合わせに出た八幡は折本と顔を合わせることになり、評価を改めたらしい折本は八幡と普通の接し方をするようになりました。「それあるー!」という相槌が口癖のようになっていますが、実際に賛同しているかは不明です。

玉縄

玉縄
(出典:Twitter)
玉縄は海浜総合高校の生徒会長です。合同イベントの打ち合わせに来たいろはと八幡たちに対して、ひたすらに横文字ばかりを使って議論を進めようとしない、所謂「意識高い系」であり、後から参加した雪乃に一刀両断されることになります。その数か月後、合同プロムの打ち合わせでも顔を合わせることになるのですが、雪乃の言葉が効いたのかすっかり横文字は消えており、真面目に議論できる人物に変化していました。また、折本かおりに対して思う所があるのか、親しげに話している八幡を敵視しているようです。

仲町

仲町
(出典:fandom)
仲町は折本かおりの友人で、八幡と再会した際に一緒にいた人物です。葉山に興味があったらしく、陽乃がセッティングした葉山、八幡、折本とのお出かけに同行しました。しかし、八幡をバカにする言動を葉山がきつく咎めたことで後味悪く終わってしまい、以降は登場していません。

鶴見留美

鶴見留美
(出典:はてなブログ)
鶴見留美は本作では珍しい小学生の登場人物です。八幡たちが奉仕部の夏の合宿で手伝った林間学校にいた少女で、いじめられている様子から気にかけられた人物でもあります。理由無くハブられてしまっている留美を、八幡は留美の周辺の人間関係を破壊することで救おうとしますが、その時に自分をいじめていた同級生たちを救うという行動に出るなど、留美の本性的な優しさが垣間見える一件になりました。その後、クリスマスイベントの企画の際に八幡と再会し、少しずつ成長している様子が見られました。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。の歌・曲

ここでは作品の関連楽曲を紹介していきます。ストーリーやキャラクターに関係する楽曲が非常に多いので、学んでおかないと損ですよ!

OP・ED

OP・EDは俺ガイルに関しても重要なファクターとなっています。
アニメ1期、~3期までのOP・EDは以下のようになっています。

・第1期 (2013年)
OP1:やなぎなぎ『 ユキトキ 』
EN1:雪ノ下雪乃&由比ヶ浜結衣『 Hello Alone 』
EN2:由比ヶ浜結衣『 Hello Alone -Yui Ballade- 』
EN3:雪ノ下雪乃&由比ヶ浜結衣『 Hello Alone -Band arrange- 』

・第2期 -続-(2015年)
OP1:やなぎなぎ『 春擬き 』
EN1:雪ノ下雪乃&由比ヶ浜結衣『 エブリデイワールド 』
EN2:雪ノ下雪乃『 エブリデイワールド -Ballade Arrange-Yukino Solo Ver. 』
EN3:由比ヶ浜結衣『 エブリデイワールド -Ballade Arrange-Yui Solo Ver. 』

・第3期 -完-
OP1:やなぎなぎ『 芽ぐみの雨 』
EN1:雪ノ下雪乃&由比ヶ浜結衣『 ダイヤモンドの純度 』
ED2:雪ノ下雪乃 『 ダイヤモンドの純度 ~Yukino Ballade~ 』

まず、オープニングソングを3期通して担当したのがやなぎなぎさんです。「ユキトキ」「春擬き」「芽ぐみの雨」の3曲は、いずれも作中のキャラクターの心情を描写したものになっており、ワンシーズン見終えた後に歌詞を聞き返すと、もしかしたら感じ取れるものがあるかもしれません。一方のエンディングソングは、雪ノ下雪乃(CV.早見沙織)と由比ヶ浜結衣(CV.東山奈央)のデュエットとなっています。作中でも大事な関係にある2人が歌う歌詞は、聞き入ること間違いなしです。






キャラソン(CD)

キャラソンとはキャラクターソングの略で、その名の通り「キャラクターが歌っている」歌です。そのキャラクターの性格などに適した歌詞や曲調になっているので、人の性格が顕著に表れる本作のキャラソンは聴きどころたっぷりですよ。メインキャラだけでなく、サブキャラのキャラソンもありますので、推しキャラがメインキャラでない方も安心です。
キャラソンアルバムは以下の3枚が発売されています。

やはりこのキャラソンはまちがっている。

やはりこのキャラソンはまちがっている。
(出典:Amazon)
やはりこのキャラソンはまちがっている。はアニメ1期放送時の2013年に発売された1枚目のキャラソンアルバムです。

やはりこのキャラソンはまちがっている。続

やはりこのキャラソンはまちがっている。続
(出典:Amazon)
「やはりこのキャラソンはまちがっている。続」は、上で説明した通り、キャラソンを集めたCDです。2期から登場した一色いろは等のキャラソンが気になる方は、要チェックですよ。

やはりこのキャラソンはまちがっている。完

やはりこのキャラソンはまちがっている。完
(出典:Amazon)
やはりこのキャラソンはまちがっている。完はアニメ3期の放送時に発売されたキャラソンアルバムです。

やはりこのキャラソンはまちがっている。集

やはりこのキャラソンはまちがっている。集
(出典:Amazon)
やはりこのキャラソンはまちがっている。集は3期の放送を記念して制作されたこれまでのキャラソンアルバムの集大成です。

サントラ

作中のBGMが良いことでも話題の俺ガイルですが、そのサウンドトラックCDは一般販売はされていません。2021年7月現在、BDの特典として付属してくるもののみとなっていますので、気になる方はBDの購入を検討してみてください。

【ネタバレ】ラノベ「俺ガイル」の最終回は?最後・結末は誰エンド?

ここからはネタバレの内容になります。原作最終巻の内容などにも触れますので、まだ読み終わっていない、見終わっていないという方はご注意ください。

【ネタバレ】俺ガイルの結末・最後は誰エンド?

俺ガイル本編のラストは雪乃エンドで終わりました。そこに至るまでの経緯や、二人が結ばれた後の展開などを、順序立てて見ていきましょう。

・ヒロインとの関係や主人公の青春の課題?がどうなったのか
・その後にラストがどうなるのか

原作は雪乃エンド

原作 雪乃エンド
(出典:14巻)
俺ガイル本編の最終章は、いろはが奉仕部に持ち込んできた「卒業生を送る会でプロムをやりたい」という依頼から始まります。雪乃一人で受けることになった依頼でしたが、保護者会を代表した雪乃の母親との対決や、今までも幾度となく頼って来た八幡との決別などで奉仕部はあわや離散の危機に。しかし、雪乃にどう思われようとも彼女に関わっていたいと考えた八幡が、「お前の人生を歪める権利を俺にくれ」というひねくれた告白を行い、雪乃も同じ気持ちであったために晴れて二人は両想いの仲に。迷いを抱えつつも共にいることを選んだ二人は、しっかりとプロムの依頼に応え、達成したのでした。

共依存ではない奉仕部

八幡と雪乃はお互いの想いを伝えることで納得のいく関係に落ち着きましたが、八幡に心を寄せていた結衣は一人涙にくれることになります。もうきっと結衣は戻って来ないだろうと覚悟を決めてすらいた八幡たちでしたが、それでもなお二人のことが大切だった結衣は奉仕部に戻ってきます。そして、三人でプロムの依頼の達成を成し遂げるのです。

新年度の奉仕部

プロムも無事終わり、八幡たちは3年生になりました。奉仕部の部室では、八幡と雪乃がプロムの後始末に追われています。このまま奉仕部は自然消滅していく———はずだった所にやってきたのは、入部届を持った小町と、小町を部長として奉仕部を再建することを許可した書類を持った生徒会長のいろは、そして「大切な友達とも仲良くしたいし、好きな人も諦めらない」という依頼を持ってきた結衣。結局騒がしい部室に戻った奉仕部は、やはり間違った青春の舞台となるのでした。

原作小説が完結!「俺ガイル」を考察してみた

全14巻で本編に幕を下ろした俺ガイル。そのラストは思いもよらぬものであったようにも、ある程度想像通りだったような気もします。擦れ切って、ひねくれて、青春ラブコメとは真逆の道を行きながら、それでも寄り添い始めたかと思えばまた離れる。八幡たちならそうするだろうと分かっていても、そうならない道は他にあったのかもしれない、と一緒に思い悩むことが出来ている気分になる不思議な作品だったような気がします。アニメを何周もして、原作も読み続けている筆者の私からしても、未だに俺ガイルを明示する一言は見つかりません。しかしそれでも、八幡たち奉仕部の歩んだ一年の中に青春ラブコメの一つの形があったのは確かですし、それが「まちがって」いるのかどうかは、ずっと考え続けてもいいテーマなのかもしれない、という風に私は感じています。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の名言集

俺ガイルシリーズは全体的に人間関係に触れている作品だからか、非常に名言が多い作品となっています。ここからは、これまた私の独断と偏見で選んだ名言の一部を見ていきましょう。

青春とは嘘であり、悪である。(比企谷八幡・第1巻)

言わずもがな、全ての始まりの一文ですね。この作文があったからこそ、八幡は奉仕部に入ることになり、雪乃と結衣に出会うことになるのです。

最低限の努力もしない人間には才能がある人を羨む資格はないわ。成功できない人間は成功者が積み上げた努力を想像できないから成功できないのよ。(雪ノ下雪乃・第1巻)

こちらは才能という言葉にかこつけて努力を怠ろうとした結衣に、雪乃が言い放った一言です。この言葉を言われた結衣が真正面から受け止めて「自分とは違ってカッコイイ」と称せるだけの自覚があったからこそ、その後の奉仕部に関わってくることになる、重要なセリフですね。

Q.世界は変わりません。自分は変えられます。さて、どう変わりますか?
A.新世界の神になる(比企谷八幡・第4巻)

いじめられている留美を助けようと決めた八幡が心の中で呟いたセリフです。とある漫画のパロディのように思えますが、しっかりと作品内での意味もあり、それは「自分を取り巻く環境を破壊して自分だけの新世界を作ってしまえばいい」という、ヒッキ―節がさく裂したセリフだと、筆者である私は思っています。

例え、君が痛みに慣れているとしてもだ。君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいる事にそろそろ気付くべきだ。君は。(平塚静・第6巻)

こちらは文化祭の折り、悪役を演じることで相模の依頼を全うした八幡に平塚先生が掛けた言葉です。自分自身を犠牲にする手段ばかり取る八幡を心配しての言葉であり、2期に入るとすぐにこの言葉が意味を持って八幡に襲い掛かって来ることになる、印象深いセリフです。

この時間がすべてじゃない。……でも、今しかできないこと、ここにしかないものもある。今だよ、比企谷。……今なんだ。(平塚静・第9巻)

悩んでいる八幡に平塚先生が掛けた言葉です。人生は長く、今この一瞬が全てでは無いと語りつつも、それでも今しか出来ないこともあるんだ、と語る様子は、まさに「大人」という雰囲気で、平塚先生の役割がしっかりと果されているように感じたセリフでしたね。

俺は、本物が欲しい(比企谷八幡・第9巻)

名シーンの方でも解説したセリフです。普段は自分にとって大切な人にほど本心を明かさない八幡が、心の底から求める本音を雪乃と結衣に告げた際のセリフになります。アニメ版では江口拓也さんの演技も相まって、鳥肌もののセリフになっていましたよ。

ゆきのん、分かんないって言ってた。どうしていいかも分かんないだと思う。あたしだって全然分かんないっ! でも……でも分かんないで終わらせたらダメなんだよ!(由比ヶ浜結衣・第9巻)

こちらは上の八幡のセリフの直後「私には分からない」と言って部室を去って行った雪乃を見た結衣のセリフです。八幡の思いはよく分からないと言えばよく分からなかったけど、受け止めて叶えてあげたいと思う気持ちが結衣にはありました。しかし雪乃にはそれすらもどうしたら良いのか分からなかった様子。ここで追いかけなければもう元には戻れないと感じた結衣が八幡の脚を動かそうと必死に訴えかける大切なセリフです。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の同人・SS

ここからはファンによって作られた俺ガイルのssなどを紹介していきたいと思います。クロスオーバー作品が沢山作られていることもあってか、「俺ガイル」タグの作品はpixivに45000件以上もあります。その中から抜粋したものを見てみましょう。

俺ガイル×ラブライブのクロスオーバー

クロスオーバーとは、全くの別作品の設定やキャラクターと俺ガイルの設定やキャラクターが交錯するファンメイド作品のことです。今回はその中から大人気スクールアイドルシリーズ「ラブライブ!」とのクロスオーバー作品を紹介します。

はちうみ

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4993041
こちらの作品は、pixivにおいて両作品のタグが付いている中で一番の人気を誇っているものです。ラブライブ!に登場するスクールアイドルの一人「園田海未」と比企谷八幡は親戚同士、というオリジナルの設定で、海未の依頼を奉仕部が引き受けるところから話は始まります。この作品は基本的に八幡と海未野関係性を描くものですので、どちらのキャラクターも好き、という方にはおすすめです。

俳優八幡と片思い結衣

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4520077
この作品は、性格の特異性や発想力を買われた八幡が大人気俳優となり、それに嫉妬する結衣が意を決して———というストーリーです。奉仕部や雪乃は全く絡まないオリジナル設定ですが、その上で成り立つ八幡と結衣の青春のワンシーンが見たい方にはおすすめです。

やはり俺は記憶喪失のようだ。

https://www.pixiv.net/novel/series/264407
この作品は、原作小説にのっとった設定の上で進行するssです。ある日、買い物に出た八幡は不注意運転の車に撥ねられてしまい、目が覚めた時には記憶喪失になっていました。記憶の無い八幡に対し、何か思う所があったのか、雪乃と結衣は俄然積極的にアプローチをかけるようになり、というストーリーです。原作小説をベースに敷いているので、大きな改変の無い作品を読みたい方におすすめです。

社会人7年目

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9433441
この作品はすっかり社会人としての生活が板についている年齢の八幡と、同じ会社に入社した三浦優美子の関係性を描いた物語です。高校生時代から社畜の才能の片鱗を感じさせていた八幡はすっかり出世街道に乗り、優美子とも決定的な仲ではないものの浅からぬ関係にあるという状況。本編ではサブキャラだった優美子のヒロインっぷりや、社会人として生活している八幡の様子などを見たい方にはおすすめの作品です。

まとめ

多彩なキャラクターたちが、間違い合いながらも成長していく作品「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」。振り返れば振り返るほどに、振り返れない奥の深さが滲み出てくる作品ですね。原作では八幡の一人称視点で進んで行く表現の難しい物語を、アニメでは様々な描写を入れることで上手に表しています。新作の情報など、まだまだ楽しめる展開がありそうですので、見逃せない作品だと思います。この記事を読んで少しでも作品が気になった方は、是非本編を楽しんでみてください。

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