鶴見留美とは、大人気ライトノベル作品「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」、通称「俺ガイル」シリーズに出てくる特徴的な小学生です。高校生が主人公である本作品における数少ない小学生である鶴見留美というキャラクターが、どのような存在なのかをまとめてみました。基本的な情報の他にも、後半には少々発想を豊かにした内容もありますので、そちらもどうぞお楽しみに!(アニメシリーズをメインにまとめています)
【俺ガイル】鶴見留美とは
俺ガイルに登場する鶴見留美とは、林間学校の最中、周囲の同級生たちからハブられてしまい、どうしたら良いのか分からなくなり困っていた小学生の女の子です。複雑な人間関係や、キャラクター同士の多様な絡みが人気の作品「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」という、主に高校生活が舞台となる本作に出てくる人物の中で、ほぼ唯一の小学生である留美について、基本情報からまとめてみました。
俺ガイル
「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」というライトノベル作品は、一癖も二癖もある青春群像劇です。過去の経験から他人に対する信頼を失ってひねくれてしまったボッチの主人公「比企谷八幡」や、類まれなる頭脳と容姿を持ちながら人付き合いが上手く出来ないヒロインの「雪ノ下雪乃」。生来的な性格から周囲の人の意見に合わせるばかりで自分自身を上手く表現できないヒロイン「由比ヶ浜結衣」。何かと人間関係に問題を抱えた彼らが、「奉仕部」という様々な相談者の悩みごとの解決の手伝いをする部活を通して成長していく物語です。
因みにですが、「俺ガイル」とは、「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」の略称です。タイトルが長すぎることを気にかけた著者の渡航先生が募集した結果、読者から寄せられた候補の中でも多かったそうで、今ではすっかり「俺ガイル」の名前で愛されています。他にも「はまち」などの候補もあったそうですが、そちらは全く浸透しなかったそうです。
年齢
年齢は、高校が舞台の本作では珍しい小学6年生です。奉仕部の活動の一環で林間学校の手伝いに来ていた八幡たちと出会い、その後も偶然の再会を果たすなど、奉仕部とは縁遠からぬ関係になっています。
ルミルミ
ルミルミというのは主人公である比企谷八幡が留美につけたあだ名です。このあだ名をつける時に、八幡は「ナデシコかよ」という言葉を付随して漏らしているので、恐らく元ネタは女子サッカー日本代表の宇津木瑠美選手なのではないかと思われます。ルミルミが作中に登場したのが2012年で、なでしこジャパンの大活躍が話題になったのが2011年なので、時事的なネタを良く取り入れる渡航先生ならやりかねないことでしょう。
声優
(出典:劇団ひまわり)
鶴見留美の声優は諸星すみれさん。事務所は劇団ひまわり、音楽レーベルはフライングドッグに所属しています。3歳にして既に役者を志すようになったと話しており、きっかけは「千と千尋の神隠し」に登場する湯婆婆に憧れて、のことだったそうです。女優としても活動されており、役者としての幅は広いようです。
<代表作>
・約束のネバーランド:エマ
・ポプテピピック:ポプ子(第8話Aパート)
・鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST:ニーナ・タッカー
【俺ガイル】鶴見留美の変遷
ここからは鶴見留美の変遷について見ていきたいと思います。
【仲間ハズレになった留美 第1期 7話】
(出典:1期#7)
林間学校のオリエンテーリング。鶴見留美のいるグループが何かを怖がっていました。そこに、葉山隼人が手助けに入り、その後、グループのみんなが葉山隼人を囲みますが、鶴見留美だけはその輪に入っていきません。葉山隼人が、輪の中に入れようとしますが、それが逆効果に。
カレー作りになり、また葉山隼人が声を掛けますが、「(カレーには)興味ないし」と言って、八幡と雪乃の近くへ。そこで「本当、バカばっか」と漏らします。
八幡と雪乃の会話を聞いて「2人は他の人(高校生)たちと違う気がする。私も違うの。あの辺と。」と、周りがガキだと持っていることを告白。だから、1人でもいいんだと。しかし、本心は、前から誰かをハブる事があり、いつの間にか自分がハブられる側になっていたことに、戸惑いを感じています。
【惨めなのは嫌な留美 第1期 8話】
(出典:1期#8)
自由行動になった2日目、朝食後一人になっていた鶴見留美は八幡たちが遊んでいるところに現れ、八幡の隣に座り「八幡、小学校の時の友達いる?」と聴きます。1人でもいいと思いながらも、先の自分が気になってしまう留美。そこで、八幡が小学生の時の友達で高校生になっても連絡を取り合う確率を由比ヶ浜結衣との話から1%と導き出します。
しかし、留美の中では、母親からの“友達と仲良くしなさい”とう圧力と、シカトされると“自分が一番下”だと感じる惨めさが辛いと吐露します。
八幡「惨めなのは嫌か?」。留美「うん」。
自分から周りを見限ってしまいましたが、本心は仲良くもしたい当気持ちが垣間見えます。
【友達を助ける留美 第1期 8話】
(出典:1期#8)
八幡の仕掛けた、「鶴見留美を取り巻く人間関係を壊す」計画。林間学校の肝試しの時に、葉山隼人などが怖い高校生となり、彼らに対してため口を聞き、馬鹿にした鶴見留美たちに、葉山隼人が「グループの半分が残れば、あとは見逃す。」というと当然のように鶴見留美が一番に残れと言われます。鶴見留美は、それに従い前に出ますが、最後の一人が決まらず、葉山隼人がカウントダウンを始めます。すると、鶴見留美が持っていたデジカメのフラッシュを炊き、みんなを助けようと行動をしました。ハブられていてもみんなを助ける=仲間だという意識を持っていることが見受けられます。
【「ありがとう」な留美 第2期 第7話】
(出典:2期#7)
海浜総合高校との合同クリスマスイベントに関して、一色いろはに手伝いを頼まれた八幡。イベントに小学生も関わってもらおうとなり、やってきたのが鶴見留美。相変わらず1人で飾りを作って浮いています。それを見かけて八幡が鶴見留美の隣に座り飾り作りのお手伝いをすします。2人で作り終えた時の鶴見留美の表情は笑っていて、八幡に「ありがとう」と言おうとすします。
しかし、言い終わる前に八幡が「クリスマスツリーの飾り付けまだやってるだろうから、言ってみれば」と言います。ここで、夏なら「別にいいし」と言いそうな鶴見留美だが、「うん」と一言だけ言って、自分からみんなのところへ向かいます。
どこかで、みんなの中にいたいという気持ちがあり、自分からも動こうという気持ちになったのだなと感じます。
【意地を張る留美 第2期 10話】
(出典:2期#10)
クリスマスイベントの準備をまた1人でやっていた鶴見留美。八幡がまたも手伝おうとすると「いい。1人でできる」と拒む鶴見留美。そこで、八幡が離れようとすると、少し寂しげな表情をします。本当は一緒にやりたい、でも、素直に「ありがとう」が言えず、拒んでしまいました。7話ですんなり「ありがとう」を言わせてもらえていたら違ったでしょう。でも、そこは八幡。いなくなるのではなく「俺の方がもっと1人でできる」と、意味不明なポジティブワードを出して、鶴見留美を失笑させます。そして、ここで、初めて、八幡が鶴見留美のこと「留美」と呼びます。
鶴見先生は留美の母親?
ここでは、俺ガイルを読んだファンの間で囁かれていた噂「総部高校の鶴見先生は鶴見留美の母親なのか?」ということについて紹介していきたいと思います。
鶴見先生とは
「鶴見先生」とは、原作第1巻で登場する八幡たちが通う総部高校の家庭科の先生です。調理実習をサボった八幡に対して補習としてレポート課題を出すも、その内容があまりにもひねくれ過ぎていたからという理由で、生活指導の平塚先生に対応を投げ出していました。作中では、職員室で観葉植物に水やりをしている姿が描かれたのみです。
留美の母親
「鶴見」が同じ苗字ということで、鶴見先生と鶴見留美の親子関係は読者の中でも疑う声が出ています。作中において明示されているシーンは全くありませんので、あくまでも筆者の考察にはなりますが、林間学校での鶴見留美の母親に関する発言に「いつも友達と仲良くしてるか」、「林間学校で写真をたくさん撮ってきなさい」とあります。一概には言えませんが、学校の先生って、意外と“みんな仲良く”と言いがちです。そういった点から考えを巡らせてみると、鶴見留美の母親が鶴見先生だという可能性もあるのかもしれない、と考えられるように思われます。
【俺ガイル】鶴見留美の高校生・大学生
(出典:Twitter)
原作・アニメでは、少しだけませた小学生として描かれた鶴見留美ですが、果たしてその成長後はどうなるのでしょうか? 筆者の考察も含めながら説明していきたいと思います。
高校生
作中においては珍しい小学生だった鶴見留美ですが、少しだけ大人びた性格や、既に感じられる容姿の整った姿などから、その後の成長が気になるファンの方も多いかと思います。しかし、原作にもアニメにも数年後などの描写は一貫して描かれていないため、あくまでも筆者の想像になってしまいますが、基本ぼっちだけど、自分からみんなの中に入っていかないというだけで、周りからは親しまれるキャラクター。周りに推薦されて生徒会長を担うかもしれません。小学5年生の時の合同クリスマスイベントを思い出し、自分もあんなことをやってみたいと奮闘することで、そこから自分は一人ではないんだと知っていき、高校卒業時には、友達と和気藹々と言う感じになります。黒髪ロングという姿で、かつ友達付き合いが苦手という性格から雪ノ下雪乃を想像してしまいますが、彼女とは違い、留美は不器用ながらも多くの人と接するのはないでしょうか。
大学生
進路について、鶴見留美はしっかりと悩むことでしょう。悩む中で、今の自分であることができたのは小学5年生の時の林間学校で、八幡や雪乃が話を聞いてくれたからということに意識が向きます。困難を抱えている子のそばで関わっていく、そんな仕事に就きたいと思い、教育学部へ進学を考える、なんて進路も考えられますね。ssなどには、教育学部に進学した八幡が総部高校に教育実習でやってきて、生徒の留美と仲良くする、というシチュエーションが人気なようですので、その影響を受けて自分も、と考えるようになることもあるのかもしれません。
【俺ガイル】鶴見留美の八留・SS
ここからは、鶴見留美が主に登場するssを紹介していきたいと思います。人気作の人気キャラということもあり、鶴見留美のタグが付いているssの数は現在、pixivにて1612作品あります(2021年6月29日現在)。その中からいくつかを抜粋して紹介していきますね。
1、八幡の奉仕活動アナザー
このss作品は、比企谷八幡と鶴見留美のみが出演するもので、原作中の設定通りの年齢で推移しています。主に二人の恋愛模様が描かれているため、純粋にそのままの二人の絡みを見たい方におすすめの作品です。
https://www.pixiv.net/novel/series/247973
2、比企谷八幡(20)「やはり俺の教育実習は間違っている」
こちらの作品は鶴見留美の大学時代の方で紹介したように、八幡が教育実習生として留美のいる総部高校にやって来て、そこから関係が始まる物語です。原作中では描かれなかった一種のifストーリーとして楽しみたい方におすすめです。
https://www.pixiv.net/novel/series/283498
3、幼馴染で彼女の留美
こちらの作品は「鶴見留美」というタグの中で一番人気の作品です。設定が大きく変更されており、舞台は総部高校なのですが、留美は八幡と同じ学年で、中学時代から付き合っているという前提になっています。平塚先生の扱いなどが原作とは全く違うので、大きな改変を好まれない方にはおすすめできませんが、八幡と留美の恋人的な絡みが読みたい方にはおすすめです。
https://www.pixiv.net/novel/series/932094
八留
八留とは、所謂カップリング名のことで、八幡と留美の間に浅からぬ関係があることを示すタグ名となっています。原作では結ばれることの無かった二人だからこそ、せめてssの中では、と考えるファンの方も多いようで、300作品以上が投稿されています。今回はその中でも上位にランクインした作品を紹介したいと思います。
作品名:鶴見写真店
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7439132
こちらの作品は設定から変更されており、年齢などはそのままなのですが、八幡と留美の出会いの場が林間学校ではなく街のとある写真屋さんで、ということになっています。わけあってフィルム式のカメラで撮影した写真の現像をしにお店に行った八幡は、そこで店番をしていた留美と出会います。原作通りの性格の二人が、写真を通して仲良くなっていく姿は、八留好きには必見の作品でしょう。学校行事から完全に解き放たれている場所で紡がれる二人の姿を見てみたい方におすすめの作品です。
【俺ガイル】鶴見留美の画像・イラスト
俺ガイルの鶴見留美の画像・イラストをご紹介します。
(出典:pixiv)
(出典:pixiv)
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(出典:fandom)
(出典:Twitter)
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(出典:YouTube)
まとめ
自分もそうでしたが、周りがなんだか幼く見えてしまうことってありませんか?でも、一人になるのは嫌で、周りに自分を合わせてしまう。それが多くの場合かもしれませんが、鶴見留美は違います。ハブられてしまったという予期せぬことがきっかけではありますが、自分を予想のではなく、自分を貫く事を選んだ点は勇気のある子だなと思いました。
実は、今だけなのかはわかりませんが、Amazon primeの「俺ガイル」シリーズの読み込み中の画面が千葉村の鶴見留美になっています。鶴見留美が注目されている証拠か?!と思いましたが、まぁたまたまでしょう。そんな留美をご覧あれ。