奇策士とがめは刀語のメインヒロインです。かわいい見た目とは裏腹に彼女はとても計算高く、さらに目的のためなら手段を選ばないとても黒い考え方をしています。
そのため彼女の魅力を深く知るためにはその原因となった彼女の過去に知る必要があります。本記事ではとがめの魅力と謎ついて様々な面から詳しく解説していきます。
【刀語】とがめとは
(出典:tumblr)
とがめは刀語のメインヒロインです。元気な声や、主人公で共に旅をしている鑢七花と並ぶことでより小さく見える背丈がとてもかわいらしいです。
とがめは七花と旅をしています。本心は七花のことを道具として見ていますが、道中では楽しげな会話をしています。
戦闘力は0ですが、とがめは七花が普通に戦っても勝てないような変態刀保持者と戦う際、得意の奇策によって手助けをして見事勝利に導いています。
刀語
(出典:at-x)
刀を使わない剣術・虚刀流の七代目当主・鑢七花と、その姉・鑢七実は、地図にも載らない無人島・不承島で平和に暮らしていた。
そこへ、奇策士を自称する、とがめという女性が訪ねてくる。
幕府の役職者であるという彼女の目的は、伝説の刀鍛冶・四季崎記紀が、その人生をかけて完成させたという十二本の完成形変体刀の蒐集を、虚刀流の当主に依頼する事だった。
長い間来訪者の無かった島への突然の来客と意外な依頼に戸惑う七花と七実。
そして、そんな彼らに、暗殺専門の忍者集団「真庭忍軍」十二頭領の一人・真庭蝙蝠の影が忍び寄る…。
(引用:https://www.katanagatari.com/kanna/outline.html
)
刀語は主人公の七花ととがめが完成形変態刀を集めるために変態刀を持っている剣士と戦う旅をする物語です。道中では、同じく変態刀を狙う真庭忍軍と衝突することがあります。
第1話では、この後七花は「絶刀・鉋」の所有者である真庭忍軍の頭領の一人、真庭蝙蝠を倒して完成形変態刀の1本目を手に入れます。そしてとがめの依頼を受けることに決め、残りの完成形変態刀を集めるための旅が始まります。
年齢
とがめの外見はとても幼く見えますが、実年齢は不明です。主人公七花の年齢が24歳で、作中七花よりも年上だと言われています。
七花の姉七実の年齢27歳よりは若い様子だったので、25か26歳だと思われます。
童顔なのでかなり幼くは見えますが、七実により髪の毛を切られた時は更に幼くなっていました。
声優
(出典:アニメイトタイムズ)
とがめを担当しているのは田村ゆかりさんという声優です。田村ゆかりさんは声優のほかに歌手としても活動されており、ライブイベントも開催されています。声優界を代表する実力派声優です。
・魔法少女リリカルなのはの主人公高町なのは
・キルラキルの針目縫
・NARUTOのテンテン
などの声をされています。
主役級から敵役までインパクトのあるキャラクターを演じておられますが、刀語視聴後にファンになったという人も多いようです。子供っぽいとがめにマッチしています。
【刀語】とがめのかわいい魅力4つ
とがめの人気は男女共に高く、刀語におけるヒロインです。西尾維新先生の作品の中で人気キャラクターの1人です。とがめの可愛い魅力についていくつかご紹介させて頂きましょう。
魅力1.嫉妬
(出典:#9)
七花ととがめは1話からずっと2人で旅をしています。
とがめは七花をずっと戦いのための道具として扱っていました。そのため、本当に恋愛感情を持っていたのか怪しかったのです。
しかし、七花と2人きりの旅をして、道中で厳しい戦いを乗り越えていったことで次第に七花に惹かれていったのかもしれません。
そんなとがめですが、9話では七花が女剣士とハプニングがあり、嫉妬しています。とがめが初めて七花に恋愛感情を抱いた瞬間がもどかしくてたまりませんでした。
魅力2.お姫様抱っこ
(出典:fc2ブログ)
刀語ではとがめがお姫様抱っこされている描写が非常に多いです。3話にて物凄く長い階段を登るのがしんどいと思ったとがめは、七花にお姫様抱っこを要求します。
一応とがめなりの戦略上の奇策だったらしいのですが、おんぶのほうが良いのでは?と七花が言うとそれはハレンチだと怒られてしまいなぜかお姫様抱っこになります。者や視聴者もまさかお姫様抱っこだとは思わなかったでしょう。奇策は奇策だけど、ある意味ロマンチックになっているのがすごいです。
魅力3.告白されたときのリアクション
(出典:#5)
5話で賊刀鎧の所有者である校倉必に賊刀鎧を賭けて決闘を申し込むとがめですが、校倉必は勝った時の賞品としてとがめを要求します。
とがめに一目惚れをしたという校倉必に対してとがめと七花はとても焦りました。今までそのような要求をされたことがなかったとがめはパニックに陥ります。
王道ラブコメ展開がかなり面白い回でもありますし、慌てるとがめや、とがめに対して恋心が芽生える七花がとても可愛いので是非とも見て頂きたいです。
魅力4.ボブカット姿
(出典:Twitter)
とがめの髪の毛は地面にまでつきそうなほどのロングへアーでしたが、7話で敵となった七花の姉、鑢七実によってボブまでカットされます。元々童顔な顔立ちのとがめですが、七実に髪を切られたことによってさらに幼さを増してしまいました。
ライバルの否定姫からは8話で「10歳、20歳は若く見える」、「お菊人見たい」と大爆笑されてしまいます。髪型が大きく変化したことによって印象がかなり異なりましたが、ロングでもボブでもどちらも可愛いです。
【刀語】とがめは奇策士!強さは弱い?
刀語の物語で七花ととがめは完成形変態刀を手に入れるために変態刀保持者や真庭忍軍と戦うこととなります。戦闘力が0のとがめは、自分で敵と戦うことはありませんが戦闘が得意な七花のために奇策を練ります。
奇策士とがめとは?
(出典:#1)
とがめは奇策士を自称しています。
奇策士は現実にはない造語で、物語中でも奇策氏という役職があるわけではなくとがめがただ自称しているだけのものです。
奇策とは、弱い者が自分より強い者を倒すために使う策のことです。
とがめの戦闘力については下で解説しますが、戦闘力の無い彼女は奇策を練ることが得意で、作中でもとがめの奇策によってたびたび七花を勝利に導いています。
例えば7話で七花が姉の七美と戦う際、七美の見た技を全てコピーできるという圧倒的な能力に対して、戦場の明かりを消し視界を奪うという奇策により七花のサポートをしました。
とがめは弱い?
(出典:#1)
頭がとても良く参謀、軍師としてとても優秀な彼女ですが、戦闘力は0です。戦闘力に関しては6話で、「障子紙の如く弱い」「戦闘力はうさぎ以下」と自他共に認めています。とがめは戦闘に関しては虚刀流という剣の流派の当主である七花に全て任せているため、作中で戦闘シーンはありません。
【刀語】とがめの「チェリオ(ちぇりおー)」
(出典:ニコニコ静画)
刀語のとがめのセリフで有名なものが「チェリオ(ちぇりおー)」です。
ちぇりおという言葉を、作中でとがめは七花に体罰を加える時、また気合いを入れる時などによく使っていました。とがめはちぇりおを気に入っているようです。
ちぇりおとは正確には「チェスト」のことです。チェストとは鹿児島弁で気合いを入れよという意味と、もしくは知恵を捨てよが訛った言い方になります。
とがめが聞き間違えてちぇりおを使っており、敵である真庭忍軍の頭領真庭鳳凰から指摘され大パニックを起こしていたものの、継続してそのまま使用しています。
かなり気に入っていたようで、12話で死ぬ間際七花に「私の代わりにちぇりおを広めてくれ」と依頼していました。
最初は断った七花でしたが、将軍を殺害する際ちぇりおを使用しています。
【刀語】とがめの左目の十字
(出典:はてなブログ)
とがめの目は小説では常時、アニメでは奇策を練っている時に十字になります。
ここでは、とがめの目が十字になっているシーンや秘密を紹介していきます。
とがめの左目の十字の謎
とがめの目が十字になることには意味があります。実は原作者西尾維新先生の遊び心で作中にはよく掛けことばが使われており、例えばほとんどの必殺技の名前が使われる刀の名前と掛けられています。
とがめの目が十字なのも言葉遊びのひとつで、十字が目、つまり十が目(とがめ)という意味だそうです。
①奇策を練っているときに十字になる
(出典:#1)
とがめの左目が時折十字になっていたのは、奇策を練っているからとのことです。それ以外は普通の目なので、特殊能力という訳ではありません。奇策を練っている最中であることを視聴者側に分かりやすくしていたのでしょう。
②七花との会話でも十字になる
(出典:#5)
アニメではとがめと七花の普通の会話の際、時折とがめの左目が十字になっていました。作中では、
・5話の混浴温泉でのシーン
・七花と愛について話しているとき
・とがめの最後
などに左目が十字になっていました。
【刀語】とがめは「容赦姫」
(出典:fc2ブログ)
実は、とがめはもともと容赦姫という名前でした。しかし、出自を隠すためにとがめという名前に改名したのです。では、刀語における容赦姫や、とがめが名前を変えることになった原因は何なのか詳しく解説していきます。
刀語の容赦姫とは
(出典:#10)
刀語の容赦姫とは、飛騨鷹比等の娘です。本編の20年前でまだとがめや七花が子供だった頃、飛騨鷹比等は刀語の世界で一番権力を持っている尾張幕府に対して反乱を起こしました。
そのため、娘である容赦姫も大罪人の娘として幕府から追われる身となったのです。
とがめの正体は容赦姫
とがめの本名は容赦姫(ようしゃひめ)と言います。刀語の世界において大罪人の娘である容赦姫は、自分の出自を隠すために容赦姫はとがめという名前に改名し、尾張幕府を倒すために幕府に取り入っていきました。
しかしとがめのライバルの否定姫によりその事実が暴かれ、アニメの最終話で否定姫がとがめに送った刺客である左右田右衛門左衛門の口から明かされました。
鑢みぎりと容赦姫
(出典:Twitter)
七花ととがめは刀集めのパートナーです。初めて会ったのはとがめが刀集めの依頼のために七花の住んでいた島を訪ねた時ですが、実はとがめは七花の母親である鑢みぎりと、とがめが幼いころまだ容赦姫だった時に出会っています。
本編では七花の母鑢みぎりは名前のみ登場していました。
みぎりの性格は本編では語られていないようでしたが、ドラマCDにて悪意の塊のような人物だと評されていました。
飛騨鷹比等はみぎりを誘拐し、地下牢に閉じこめます。地下牢の近くにいた容赦姫はみぎりと話しました。零話虚刀・鑢にてみぎりは、
「成功と幸せとを切り離して考えることよ」
と話しています。成功するためには幸せを諦めろということですが、これはとがめの人生の基準となり、刀語のラストでもとがめはその指針を貫きます。
飛騨鷹比等と容赦姫
(出典:#10)
飛騨鷹比等は容赦姫の父親です。
実はとがめは父親である鷹比等に対して苦手意識を持っていました。
10話で登場した仙人は相手に苦手意識を反映させる能力を持っています。
とがめと七花の苦手意識を持った人物が反映してしまい、この時の仙人は外見は七花の苦手な人物がミックスになった姿、性格はとがめの父親である飛騨鷹比等になっていました。
仙人の能力により自分の苦手意識と向き合ったとがめは、最終的にとがめは死ぬ間際に飛騨鷹比等が容赦姫に対して、「愛してる」と言葉をかけていたことを思い出しました。
娘からは苦手意識を持たれていましたが、飛騨鷹比等は実は容赦姫を愛していたのです。
【ネタバレ】とがめの最後は死亡?
以下、本編のネタバレを含みます。
11話のラストで右衛門左衛門にとがめは襲われ、12本の変態刀集めもあと1本というところまできました。その後最終話でどうなったのか?
では、とがめの最後や刀語のラストについてネタバレありで解説します。
とがめは否定姫の腹心「右衛門左衛門」に殺される
(出典:#12)
11話のラスト、とがめはライバルであり幕府の重役である否定姫の腹心である右衛門左衛門の持つ炎刀の銃により殺されてしまいます。
否定姫がとがめ殺害を命じ理由はとがめが幕府に謀反を企てていた飛騨鷹比等の娘だと知ったからです。
最初は否定姫も気がついていませんでしたが、物語の途中でとがめの正体に気がついてしまいました。右衛門左衛門はとがめが確実に死ぬだけの傷を与えてその場を去り、とがめが七花と最後の会話をする時間をあげています。
アニメの12話でとがめは残された少ない時間で七花のために奇策を練り、その最後を迎えます。
とがめと否定姫
(出典:#8)
とがめのライバルである否定姫は、初登場時からちょっとした言い争いをしていました。キャラとしてはとがめと被っており、本名や年齢も不明です。
ただ唯一分かっているのは否定姫が四季崎記紀の子孫で、四季崎一族の悲願である将軍家を滅ぼすために活動しているということです。
否定姫の役職は尾張幕府直轄内部監察所総監督というお偉いさんであり、とがめの正体を知ったため、立場上とがめを殺さなければいけなくなったのです。
最終話ラストで七花からとがめのことが好きだったのでは?と聞かれた時、「嫌いじゃなく、なくもなかったわ」と言葉を濁しています。
否定姫自身本当はとがめを殺したくなかったことが伺えるシーンでした。
とがめの死亡後に討幕は達成した?
(出典:#12)
とがめの死亡後、七花はとがめが着ていた血に染まった着物と彼女の遺髪を腰にぶらさげ、1人で敵の城に殴り込みに行きます。
七花はとがめと集めた刀を全て壊し、とがめを殺した右衛門左衛門も殺しました。そしてとがめと否定姫の悲願であった尾張幕府の討幕を、城もろとも破壊することで達成します。
まとめ
とがめがもしそのまま生きてしまっていれば、七花は殺されていました。
皮肉なことにとがめが死ぬことで七花は生きています。
それを考えるととても切ないです。
とがめの死後、まさか七花と否定姫が一緒に旅に出ることは予想しなかったでしょう。
結局とがめのやってたことは無駄だったかもしれませんが、七花に大きな影響を与えたので良かったのかもしれません。