【刀語】鑢七実は最強姉ちゃん!技・強さ・見稽古や名言
(出典:zerochan)

刀語に登場する鑢七実は、主人公である鑢七花の実の姉である。その実力は作中最強の呼び声も高く、その性格は病弱そうな見た目に反して冷酷で残忍。

圧倒的な才能を持っているにも関わらず、他人の命をまるで草を踏み潰すように蹂躙する、そんな危険なキャラクターです。特に刀語の全12話中、彼女を中心とした回が2本もあるというのは、その設定やインパクトも他のキャラクターの追随を許しません。特に七花を圧倒する第七話は圧巻です。

本稿ではそんな鑢七実を徹底的に解説していきます。鑢七実の規格外の強さとその圧倒的な設定を再認識出来るでしょう。

【刀語】鑢七実(やすりななみ)とは

刀語 鑢七実
(出典:Twitter)

刀語の主人公、鑢七花の実の姉であり、その実力は作中屈指の最強さです。
完成形変体刀十二本を集める度に出た主人公を見送った彼女ですが、後に真庭忍軍の襲撃を受け、その戦闘の中で真庭蝶々の忍術・忍法足軽を体得します。
その忍法により海をわたり、完成形変体刀十二本の一本である悪刀・鐚を手に入れ、最終的に刀大仏が鎮座する聖地・清涼院護剣寺にて七花と対峙します。

刀語

刀語
(出典:at-x)

刀語とは、主人公・鑢七花が奇策師・とがめに導かれ、天才鍛冶師・四季崎記紀の作った完成形変体刀十二本を集める旅路を描いた物語です。
完成形変体刀とは予知能力をもった四季崎記紀により「未来の技術によって作られた刀」であり、一本あるだけで戦況を大きく変えてしまう特殊な刀です。
一本につき一話という構成となっていますが、鑢七実はその内の一本を手に入れ、第七話に登場します。

身長・体重

公式設定では27歳で身長、四尺九寸、体重、七貫六斤とされていますが、これを現代の尺度に合わせると身長は148.5cm、体重は29.85kgとなり、かなり身体は小さいようです。

お姉ちゃん

鑢七花 姉
(出典:ココログ)

主人公、鑢七花の実の姉であり、七花と共に虚刀流・鑢六枝によって育てられます。七花の三つ上という年齢もあり、躾役ということで世話を焼きます。

しかし、姉と言っても常に温厚なお姉さんではありません。後述しますが、爪を噛む癖を注意してもやめない七花に対し、冷酷なしつけをすることもあります。

世間ズレしてる?

鑢家は代々虚刀流を継承している一族ですが、その生活範囲は人里離れた島に限られています。七花と同じく世間ズレした天然部分があり、公式設定における趣味は「草むしり」とされており、彼女が幼少の頃から無人島のような環境で育ったことが現れています。

鑢七実の声優は中原麻衣

中原麻衣
(出典:アニメイトタイムズ)

鑢七実の声優は中原麻衣です。数多くのアニメのヒロイン役を演じてきている実力派のベテラン声優。テレビアニメは2001年デビュー、正統派ヒロインはもちろん、お姉さんキャラや狂気に満ちたキャラクターの演技に定評があります。

名前:中原 麻衣(なかはら まい)
生年月日:1981年2月23日(37歳)
出身地:兵庫県生まれ、愛媛県・福岡県育ち
身長:161.5cm
血液型:AB型

代表的なキャラクターは

・『ひぐらしのなく頃に』の竜宮レナ役
・『舞-HiMEシリーズ』の鴇羽舞衣役
・『CLANNAD』の古河渚役

刀語では鑢七実の淡々とした冷酷な口調と、そこに含まれる殺人を厭わない異常性をたくみに演じています。

鑢七実が最強お姉ちゃんな6つの魅力

ここからは、刀語の中でも特に人気の高い鑢七実の魅力をご紹介していきます。
その容姿に反した凶悪さから、ギャップの多いキャラクターと言えるでしょう。

魅力1.27歳

27歳
(出典:ニコニコ静画)
27歳とは思えない幼い見た目であり、身長は148.5cmと、24歳である弟の七花と並び立つと、どちらが年上か全くわからないという印象です。実年齢と見た目のギャップの激しいキャラクターと言えるでしょう。

魅力2.登場が斬新


(出典:#4)
鑢七実のお当番会とも言える、薄刀・針と銘打った第四話は、とても特殊な構成になっています。序盤から鑢七花のライバルキャラとして伏線を貼っていた最強剣士・錆白兵との決闘は全てカットされ、突然、鑢七実をメインキャラクターとして話が展開されるという大胆な構成となっています。視聴者はこの大胆な登場に度肝を抜かれ、インパクトも絶大でした。

魅力3.冷酷かつ残忍


(出典:#6)
天賦の才を持ち、華奢な見た目と物腰のその穏やかな口調とは裏腹に、容赦なく相手を惨殺するギャップが魅力。圧倒的な力と才能を容赦なく振りかざし、弱者を笑顔で殺すような凄みと邪悪さを兼ね備えたキャラクターです。特に真庭忍軍虫組を相手にした連戦は彼女の圧倒的なまでの才能と、冷酷さが如実に現れています。

爪を噛む癖を注意してもやめない幼い七花に対し、その躾として彼に噛める爪がなくなるように、生爪を全て剥いでしまいました。それ以来七花は爪を噛むのをやめました。このエピソードから彼女の冷酷さが伺えます。

魅力4.病弱

病弱
(出典:#4)
母親には「いっそ死んでしまった方が幸せだろう」とまで言われる壮絶な病を抱えながらも、当人は圧倒的な才能と精神の強さで中和します。常人では耐えきれない重い病に常に苦しんでいるので、真庭蜜蜂の忍法巻菱指弾による毒もものともせず、その撒菱の毒で苦しむことが出来る真庭蜜蜂を羨ましいとすら言い放ちます。

魅力5.悪刀・鐚を所有する運命

悪刀・鐚
(出典:Twitter)
悪刀・鐚は鑢七実が後に所有する刀です。変体刀所有者はその刀の特性に縁のあるキャラクター性を有している事が殆どですが、鑢七実の手にしたこの刀の特性は「肉体強化」という病弱設定のある七実との親和性が高い刀です。そして悪刀が祀られている死霊山の祠にて、七実はこの刀の顛末と自分を重ねています。

魅力6.口癖

悪は急げ
(出典:#7)
悪刀を手に入れてから、彼女の口癖は大きく変化し「善は急げ」を「悪は急げ」と言い換えるような、「悪」を絡めた言葉遊びをするようになります。これは悪刀が精神にも大きく影響を及ぼす特殊な変体刀であることの現れのようです。

鑢七実(やすりななみ)は刀語最強?強さ・見稽古とは?

刀語の最強キャラとの呼び声が高い鑢七実の強さについて見ていきましょう。

七花を瞬時に272回殺させる?日本最強か


(出典:#7)
作中では真庭忍軍に全日本最強鑢七実と恐れられる程のキャラクターになっています。第七話時点では、日本最強の剣士と言われている錆白兵を倒した主人公・鑢七花が足元にも及ばない程の実力を持っており、七花はその圧倒的な実力差の前に一度敗北します。

その実力は七花を瞬時に272回殺せる程と表現されています。虚刀流の正当な後継者として真庭忍軍や変体刀の所有者を倒してきた七花ですが、この実力差は絶望的だったことでしょう。

主人公・鑢七花の成長を認め、悪刀を使用せずに本気を出したところ、その反動に身体がついていけず崩壊し、そのまま敗北します。今までほぼ無敗でいた主人公を圧倒する例外すぎる力を持ち、最強キャラの呼び声も高いようです。

見稽古

見稽古
(出典:#4)
見稽古は「どんな技でも一度見ただけで再現できる」という破格の技です。その体得速度は戦闘中に即時に再現出来る程で、体格や才能による制約などもありません。

この能力により真庭忍軍の忍を三人を簡単に屠り、その忍法を手に入れ海を渡ります。そして陸奥・死霊山ではその力で大虐殺を行い、第六話で登場した凍空こなゆきの故郷である村を壊滅させ、その怪力の特性も体得しています。

ですが第七話ではその見稽古すら、「自分より弱い人間の技を真似ることで自分を抑えていた」という本来の実力を隠すための隠れ蓑だったと明かされます。

天性の才


(出典:#4)
華奢でひ弱な外見をしていますが、天性の才を持っています。その素質は師であり、実の父であり、虚刀流の六代目であるところの鑢六枝に「例外的な強さ」と見なされ、育てる事を放棄されてしまいます。

実は虚刀流も使える

虚刀流 七実
(出典:#7)
幼少期からその例外すぎる強さを父・鑢六枝に見初められ、修行を放棄されてしまいます。そしてその修業の全ては弟である七花に注がれますが、虚刀流の技を全て会得し、成長した彼ですら、その強さは全く足元にも及んでいないようです。

修行をつけて貰えなかった彼女ですが、あまりに天才すぎる為、どんな技でも一度見ただけで会得してしまう「見稽古」により虚刀流を使えるようです。

悪刀・鐚

悪刀・鐚
(出典:#7)
肉体を活性化させるクナイのような小さな刀で、本編では鑢七実が所有します。所有者の心臓に直接突き刺し、使用者は疲労や苦痛を感じさせない屈強な肉体になるという特性を持っています。この特性により、彼女を常に苦しめているはずの病を沈静化させ、例外すぎる強さはさらに圧倒的なものなりました。

 

鑢七実(やすりななみ)の名言

鑢七実は静かそうな見た目と冷酷な性格ながらも、台詞は多いようです。
ここからは鑢七実の名言を紹介していきます。

「重ねて申し訳ありませんが、これからあなたを拷問しようと思っています。」

重ねて申し訳ありませんが、これからあなたを拷問しようと思っています。
(出典:#4)
第四話、薄刀・針の真庭蟷螂に対しての台詞です。
自分を殺しに来た刺客であるところの真庭忍軍の忍を瞬時に無力化し、すぐさま拷問に取り掛かろうとする彼女の異常性が現れた台詞です。

「人数とそれぞれが使う忍法を教えてくれたら助かるのですけど。」
あ、今の助かるは私が助かるということで、あなたの命が助かるという意味あいではありませんので、くれぐれも誤解なきよう。」

第四話、薄刀・針の真庭蟷螂に対しての台詞です。
西尾維新作品特有の言葉遊び的ジョークを含ませながらも「彼女の中で既に殺すことは決定している」という事がわかる容赦の無さがわかる印象的な台詞です。

「可哀想ね、こんなところで神様みたいに特別扱いされちゃって。まるで私みたい。」

可哀想ね、こんなところで神様みたいに特別扱いされちゃって。まるで私みたい。
(出典:#7)
第七話、悪刀・鐚の悪刀・鐚を手に入れた時の台詞です。
自分の才能と、悪刀の悪性を重ねた哀れみにも自虐にも取れる彼女の生い立ちを彷彿とさせる台詞です。

「善は急げ、いえ、悪は急げ、かしら。」

善は急げ、いえ、悪は急げ、かしら。
(出典:#7)
第七話、悪刀・鐚の台詞です。
彼女の口癖が変化し始めた最初の台詞です。悪刀の悪性が彼女の精神にも影響を及ぼしているのかもしれないと思わせるのも印象的です。

「何を勝手に私の肌に触っているのですか?この草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が」

何を勝手に私の肌に触っているのですか?この草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が
(出典:#7)
第七話、悪刀・鐚の死霊山の僧侶を踏み殺すシーンでの台詞です。
草を踏み潰すように僧侶を殺害します。映像表現では草を踏むというシーンになっていますが、その映像表現の暗喩も印象的です。

「打撃からすべて重さを取り除いてあげたわ。私がその気だったら、あなたはそうして倒れるまでに、二百七十二回死んでいる。」

打撃からすべて重さを取り除いてあげたわ。私がその気だったら、あなたはそうして倒れるまでに、二百七十二回死んでいる。
(出典:#7)
第七話、悪刀・鐚の七花との戦闘シーンでの台詞です。
旅の中で成長した七花との圧倒的な実力の差を見せつける最初のシーンであり、視聴者に具体的にどれほどの戦力差があるか、わかりやすく伝えている台詞でもあります。

鑢七実(やすりななみ)のSS

本編では落命してしまっているキャラクターなので、SS作品はイフストーリーや転生モノ、他作品とのクロスオーバー作品が多いようです。

撫でし子の花・上

刀語、第一話以前の鑢七海と鑢七花の在りし日の物語です。
鑢七実は七歳、鑢七花は四歳と、幼少期のストーリーのようです。
本編では、この頃から七実はその残忍さを露見していましたが、この作品でのそういった残虐な描写はないようです。

万劫

第四話、薄刀・針での真庭忍軍・虫組との出会いを描いたイフストーリー作品です。
真庭蟷螂、真庭蝶々、真庭蜜蜂はそれぞれの忍法を七実によって奪われ、殺されてしまうというのが正史ですが、この作品では掛け合いがメインのようです。

口ぐせ談議

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2544326
鑢七実と鑢七花が自分たちの口癖について相談する日常系のSSです。
刀語では「口癖」は重要なキャラクター設定となっている為、お互いに思うところがあるようです。

その身体は刀であれ!!

https://syosetu.org/novel/68382/

Fate/stay nightのアーチャーとのクロスオーバー作品です。
虚刀流、無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)どちらも刀(剣)を題材にしたキャラクターであり相性はかなり良いようです。
そして衛宮士郎の見ることによる投影(トレース)と、鑢七実の見稽古には通じる何かがあるというのもポイント。
そして死んでしまったキャラクターも型月時空では再登場しうるというのも、自然なクロスオーバーとなっております。
シリアスな本格バトルという内容ですが、一話のみのようです、

まとめ

如何でしたでしょうか?華奢な外見からは想像もつかないような圧倒的な実力を持った彼女ですが、心の底では弟の事を大切に思っており、主人公・鑢七花に自分を殺して欲しいと思っていました。

「よくも私を殺したわね。」

「あれ? 噛んじゃった・・・かな?」

この台詞は本来は「よくぞ私を殺したわね。」というものであり、七花の成長を認めた事が分かる、彼女の最後の言葉した。

主人公によって落命してしまうキャラクターではありますが、確実に本作品の人気キャラクターであることは間違いでないでしょう。

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