刀語のアニメ2期は?キャラ・刀・曲をまとめて解説【語シリーズ】
(出典:nicovideo)

刀語はアニメ化もされている大人気ライトノベル小説です。刀語の大きな魅力はアクションと会話劇が合わさった作品だという点です。会話からキャラが不可彫りされ魅力的に見えてきます。その不可彫りされた人物像がどのキャラも個性的で作品全体の独特な世界観を築き上げています。刀語ってどんな作品?という基本的な内容から、2期はあるの?化物語と関係あるの?などなどよくある疑問点にもメスを入れていきます。刀語をみたよという方は改めて刀語の世界を楽しんでいただきながら2期の考察をしていただきたいと思います。また、見たことが無いという方にも魅力をたっぷりとお伝えしますので、この記事を読み終わるころには「見たい!」と感じていること間違いなしです。

刀語(かたながたり)とは

刀語
(出典:fc2ブログ)

刀語(かたながたり)とは「物語シリーズ」や「忘却探偵シリーズ」でお馴染み西尾維新先生のライトノベル小説です。全12巻で構成され十八番である会話劇にアクションを交えた西尾維新ファンなら必読の作品です。

あらすじ

まずは刀語の簡単なあらすじです。
世は戦乱の時代。伝説の刀鍛冶「四季崎記紀(しきざき きき)」が生み出した変体刀の所有数が戦況を大きく動かしていました。幕府は将軍の命により現存するほとんどの収集が完了していましたが変体刀の中で最も完成度の高い残り12本がどうしても収集できません。残り12本は完成形変体刀と呼ばれ、然るべき持ち主の元に渡っています。とがめは自らの身体を刀とする虚刀流の七代目頭首、鑢七花の強力を得て刀収集の旅に出るのでした。

変体刀・完成形変体刀

変体刀・完成形変体刀
(出典:ニコニコ静画)

変体刀・完成形変体刀についてもう少し詳しく触れましょう。変体刀とは、四季崎記紀が打った刀で1,000本存在します。戦に勝つためには変体刀を多く収集すれば勝てると言われる程に強力な刀でした。その中でも四季崎が人生を懸けて作成した特別強力な12本が完成形変体刀です。後に紹介しますが、「何でも切れる剣」「何回切っても折れない剣」などその個性は多彩です。この完成系変体刀12本を作るための試作品が変体刀とも言われています。実はこれらの刀は四季崎記紀の予知能力により未来から逆輸入した技術により製作されています。ちなみにとがめが語るところによると、完成系変体刀1本で国が一つ買える価値があるそうです。

原作

原作
(出典:Amazon)

刀語の原作は西尾維新先生により「大河ノベル」として執筆されています。書き溜めを全くしないで、一か月に1冊ずつ連続で刊行する企画でとても挑戦的なシリーズとなっています。一部コラボしている部分はありますが、「刀語シリーズ」と「物語シリーズ」は全く別物です。

西尾維新アニメプロジェクト

西尾維新アニメプロジェクト
(出典:Twitter)

西尾維新アニメプロジェクトとは読んで字のごとく西尾維新先生が執筆したライトノベルをアニメ化し放送するプロジェクトのことです。西尾維新先生は天才的なワードセンスと執筆速度に定評のある小説家です。アニプレックス×講談社×シャフトが手を組みかつてこの映像化不可能と言われていた西尾維新作品を次々と映像化しています。これまでに「物語シリーズ」や「刀語シリーズ」を映像化し2021年4月には美少年探偵団を映像化しています。また公式Twitterアカウントを運用しておりそこで西尾維新アニメ化に関する最新情報を得ることができます。公共の場に一切顔出しをされない方ではありますが、今後サイン会などの開催情報が出れば嬉しいですね。

語シリーズ・刀語

語シリーズ
(出典:オークファン)

西尾維新作品は「語シリーズ」が有名です。代表例は化物語や映画化された傷物語です。刀語も「語シリーズ」なのでしょうか?結論から申し上げると全くの別物です。「刀物語」という題名でないことからも物語シリーズとは一線を画していることが伺えます。ただし、「混物語」という作品の中では刀語と物語シリーズがコラボしており刀語の登場人物である否定姫と物語シリーズ主人公の阿良々木暦の会話劇を見ることができます。

刀語のアニメ2期・続編は?

刀語 2期
(出典:アニメ広場)

アニメ1期が盛り上がりましたが、アニメ2期や続編はあるのでしょうか?
戦闘シーンが物凄くかっこよく、七花ととがめの物語の続編は切望したいところですが、個人的には2期はないと考えています。

理由1.きれいな最終回

作品の最後は本当にきれいな最終回でした。原作・アニメ共に完成形変体刀の収集は完了しており、伏線も大方回収しています。また、ヒロインのとがめが亡くなってしまったので続編を作成するにしてもとがめ以外のヒロインを設定する必要があります。なかなかファンを納得させるようなとがめ以上のヒロインは難しいでしょうね。

理由2.原作が無い

メタ的な視点ですがシンプルに原作がありません。西尾維新先生が原作の続編を執筆すれば2期の可能性もありますが、あれだけ綺麗に終わったのですからここから西尾維新先生がわざわざ続編を執筆するとも考えにくいです。

理由3.最終回のナレーション

アニメの最後回のナレーションが最も2期や続編が無いと感じさせる演出だったと個人的には強く思いました。最後のシーンではこの刀語という物語の根幹にあるテーマのようなもののナレーションで幕を閉じます。その作品に込めた思いや裏テーマなどはその作品を終わらせようと本気で思った時にしか読者や視聴者に開示しないものです。今回最後にそれがあったということで私はこの刀語に今後続編が描かれないことを強く感じてしまいました。また、そのナレーションの最後にはっきりと物語が幕を下ろしたことを述べています。

 復讐を果たせなかった者。
目的を果たせなかった者。
志半ばで倒れた者、思いを遂げられなかった者。
負けた者。挫けた者。朽ちた者。
一生懸命頑張って、他のあらゆるすべてを犠牲にしてまで踏ん張って、それでも行為が全く結果に繋がらず、努力は全く実を結ばず、理不尽に、あるいは不合理に、ただただ無様に、どうしようもなく後悔しながら死んでいった者たちの――夢と希望に満ちあふれた未来を予感させる前向きな物語は、ここに静かに幕を下ろす。

ありえるとしたらOVA的に作中に登場する「真庭忍軍」の物語で原作もありますが、2期としてアニメ化するほどのボリュームはありません。個人的には真庭忍軍も個性的でおもしろいとは思いますが、七花ととがめのコンビのとりこになっている「刀語」視聴者の心を掴むのは相当ハードルが高いと思います。

アニメ「刀語(かたながたり)」

アニメ 刀語
(出典:dアニメストア)

アニメ1期が盛り上がった刀語ですが癖の強い原作に負けず劣らずアニメ放送に関しても少し特徴的な試みをしています。

アニメ「刀語」

アニメの刀語は西尾維新アニメプロジェクトの第2弾として2010年1月~12月に1年かけて放送されました。本放送では「大河アニメ」と称し、毎月1話1時間スペシャルでテレビ放送されました。理由としてプロデューサーが「原作が1か月に1回の刊行だったため、その『月に一度の楽しみ』というイベント感を出したかった」・「1冊1冊の面白さを最大限表現するため」のようです。

絵
(出典:tumblr)

絵が何とも言えない和風?の線が太い画風ですが、戦闘シーンに臨場感があります。この特徴的な絵は原作の挿絵を忠実に再現しているようで原作ファンからは好評だったようです。ところがアニメから入った方の中にはこの独特なタッチが受け付けない方もいらっしゃったようです。

声優・キャスト

キャストは七花を細谷佳正さん、とがめを田村ゆかりさんが担当しています。今となっては飄々とした七花とキュートなとがめの声はこのお二人以外には考えられませんね。
・鑢 七花(細谷 佳正/くまいもとこ<幼少期>)
・とがめ(田村 ゆかり)
・鑢 七実(中原 麻衣)
・否定姫(戸松 遥)
・左右田 右衛門左衛門(小山 力也)

再放送の配信は?

地上波による再放送の配信は現在のところ予定していない様です。視聴するためにはFODの会員になるか、U-NEXT等で配信しています。

ノイタミナ版

ノイタミナ版
(出典:アニメアニメ)

本放送は2010年でしたが、ノイタミナ版が2013年に放送されています。ノイタミナ版では本放送時と仕様が異なりオープニングテーマとエンディングテーマ、そして各アニメーションが一新された他、ノイタミナ版は若干尺が短いので、シーンを少し削った部分があるようです。

裏語

裏語
(出典:モバオク)

裏語とは限定版DVDに付属した西尾維新先生脚本の『第零話 虚刀・鑢』朗読劇CDのことです。とがめ役の田村ゆかりさんはもちろんのこと12人の声優が朗読します。

第零話『虚刀 鑢』

第零話 虚刀 鑢
(出典:YouTube)

第零話『虚刀 鑢』とは西尾維新が書き下ろししたCDドラマです。鑢七花の父、虚刀流6代目当主・鑢六枝を中心にした話で、時系列は本編の20年前、飛騨鷹比等の大乱の頃となっています。第零話で発覚する事実もあります。これについては、キャストもアニメ版の声優と同じなので、刀語ロスに陥ったファンとしてはとても嬉しい存在です。

まえがたり・あとがたり

公式サイトでWEBラジオとして放送前に「まえがたり」放送後に「あとがたり」が配信されました。パーソナリティはダブル主演の2名と、話毎のゲストの声優さんが参加しています。ここでも月に一度のイベント感が増長されていました。

刀語(かたながたり)は面白い?評価

刀語 評価
(出典:fc2ブログ)

刀語の口コミではどのような評価となっているのでしょうか?
アニメ視聴が可能な媒体の1つ、AmazonのPrime Videoのレビューをチェックしてみました。

普通のアニメが1話24分なのに対し、刀語は46分×12話分。長かった。洋ドラ観る感覚ですね。勧められて観たのですが、絵柄も安定していて可愛いですし、劇中BGMも素敵ですし、セリフも軽妙でとっても面白かったです。
(引用:https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B019B1VM46/ref=atv_dp_cr_see_all?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews)

絵・音楽・セリフどれも良かったという感想です。独特の絵でありながら味がある作画にハマっていった方もいらっしゃったのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。その素敵な絵に毎回変わるEDなど手の凝った演出が憎いですね。また、会話劇なら西尾維新先生の右に出る方はいらっしゃらないでしょう。

個人的な感想としては、1話1時間という贅沢な作品で、ED曲も1話ごとに違うという手の込んだ作品ですね。
ストーリーは、1話ごとに敵をばっさばっさ倒していくだけといえばそれだけです。
が、自分はこの作品の結末をとても評価してます。最後、主人公はとある人物と旅にでることになるのだが、そこに粋というか味を感じました。
西尾維新の一癖あるところが垣間見えました。
(引用:https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B019B1VM46/ref=atv_dp_cr_see_all?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews)

こちらも絵や音楽を高く評価したコメントです。とくに最後の結末については賛否両論ある中、この方は評価しているようです。粋という表現素敵ですね。

とがめが死んでしまうのはいいが、その必然性がよくわからない
その必然性をごまかすために否定姫のキャラクターを不特定にして意図をごまかしているせいでドラマチックさを感じられない。
(引用:https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B019B1VM46/ref=atv_dp_cr_see_all?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews)

最後のとがめが殺されてしまうシーンについてその必然性が理解できなかったという感想です。たしかにはっきりと理由を述べるシーンはありませんし、否定姫のそのキャラやセリフの言い回しが余計に難解にさせているかもしれません。

刀語(かたながたり)の音楽・歌・曲・主題歌

刀語は音楽・歌・曲・主題歌も人気があります。主題歌はもちろんのこと、数多くあるEDのにも多くの名曲があります。ここではそんな刀語の音楽について触れていきたいと思います。

OP・ED

本放送はOPを前半後半で変更し、EDはなんと毎回異なるという斬新な演出を行いました。ノイタミナ版ではこれらは刷新され新たなOP・EDとなっております。

冥夜花伝廊

本放送1話~7話のOPです。疾走感のある楽曲に栗林みな実さんの透き通る歌声がマッチしています。

刀と鞘

本放送8話~12話のOPです。ALI PROJECTが担当しており、持ち味の独特な曲調と和の雰囲気が合わさって名曲との呼び声も高い一曲です。

誰そ彼の月華

本放送第1話EDです。妖精帝國が歌っており、ゴシックメタルバンドならではのヘビメタの激しさが加わった一曲となっています。

Refulgence

本放送第2話EDです。少女病が歌っており「砂上」「加速する」「眠れない」など2話の内容にリンクした歌詞に注目です。

千本千女の刃毬唄

本放送第3話EDです。畑亜貴さんが歌っておりかわいらしい歌声と独特なリズムが癖になりそうです。ちなみにセンボンセンジョノハマリウタと読みます。

虚無の花

本放送第4話EDです。kukuiさんが担当しており不安になりそうな音楽でありながら切なさと甘美さを備えた一曲となっています。

愛と誠

本放送第5話EDです。とがめの声を担当している田村ゆかりさんが歌っています。POPな音楽に愛と誠について歌った一曲です。とがめが歌っていると思うと胸がキュンキュンしてしまいます!!!

雪ノ女

本放送第6話EDです。ALI PROJECTが担当しております。ホラーアニメの主題歌のような音楽です。(ぶるぶる・・・)

迷い子さがし

本放送第7話EDです。七花の姉、七実の声の担当の中原麻衣さんが歌っています。中原さんの美しい歌声としっとりした曲調があっていてとても癒されます。

からくり眠り談

本放送第8話EDです。ノリのよい疾走感のある楽曲でのみこさんが歌われています。

本放送第9話EDです。Annabelさんが歌っており神秘的な歌声と重厚感のある音楽がとても素敵です。

否、と姫は全てを語らず

本放送第10話EDです。作中の重要人物、否定姫の声を担当している戸松遥さんが歌っています。否定ばかりし本音の見えない否定姫ですがこの曲から少しは本音が見えるかも!?

亡霊達よ野望の果てに眠れ

本放送第11話EDです。飛蘭さんが歌っており力強い歌声でかっこいい一曲です。

時すでに始まりを刻む

本放送第12話EDです。本放送は栗林みな実さんに始まり栗林みな実さんに終わる・・・最終話の「ちぇりおー」の後にこの曲が流れ号泣した人も多いことでしょう。とがめの生涯にも重なるその歌詞にも注目です。

拍手喝采歌合

ノイタミナ版OPです。「君の知らない物語」で有名なsupercellの8枚目のシングルで作品にマッチした和の雰囲気と疾走感が気持ちいい一曲となっています。

言ノ葉

ノイタミナ版ED(1話~11話)です。nikoniko動画出身のピコが歌っており、初夏、梅雨の中での思いを歌った一曲です。和の雰囲気でありながら切なさのある素敵な曲です。

Kotonoha-Ballad

ノイタミナ版ED(12話)です。ピコの言の葉のバラードverです。より切なさを強く感じられる一曲となっています。

挿入歌

挿入歌である「月刀歌」は偽の古語が歌詞になっており飛騨鷹比等の城が崩れる時などに使用されています。ネットにはストーリー上のテーマである「偽の歴史」と掛けて偽の古語を歌詞としているのではという考察が見られました。

OST

OST
(出典:タワレコオンライン)
オリジナルサウンドトラックは「刀語 劇中楽曲集 其ノ壱」「刀語 劇中楽曲集 其ノ弐」がそれぞれ2010年6月と12月に発売されています。

刀語(かたながたり)はアニメだけじゃない

刀語はアニメだけではありません。アニメ以外のコンテンツについても調べてみました。

ゲーム

ゲーム
(出典:prtimes)
残念ながら刀語のゲームは無いようです。ただ、スマートフォンアプリゲーム「〈物語〉シリーズ ぷくぷく」にて期間限定イベント『刀語 inぷくぷく スペシャルイベント』ではコラボとして七花・とがめ・七実が登場したようです。

漫画

漫画に関してもどうやら現時点では無いようです。独特なタッチで描かれる刀語の漫画も読んでみたいものです。

小説

小説
(出典:Amazon)
本編の小説は講談社BOXのメイン企画「大河ノベル」の2007年作品として12か月連続で発売されました。1刊ごとに完成系変体刀が扱われています。

SS

その他SS作品として、刀語の20年前を描いた朗読CD「第零話 虚刀・鑢」や旅の幕間を描いた「刀語余話」、真庭忍軍にクローズアップした「真庭語」があります。また、<物語>シリーズの「混物語」の中には否定姫が旅を振り返る短編も収録されています。

フィギュア・グッズ

ではフィギア・グッズは発売されているのでしょうか。フィギアは一番くじの景品やねんどろいどなど数多く発売されているようです。またグッズもマウスパッドやキーホルダー、壁掛け時計など数多く出されているほか、傘という大河アニメならではのグッズもあるそうです。

刀語(かたながたり)の強さ・最強は?戦闘シーン5選

今まで触れてきたように刀語には数多くの魅力的なキャラクターが登場します。その誰しもが強敵でしたが一体誰が最も強いのでしょうか。また、刀語の魅力は会話劇と並んで大迫力の戦闘シーンだと思います。ここからは私の独断と偏見をたっぷりと含んだ強さランキングに合わせて戦闘シーン5選をお伝えします。

強さランキング最強は?

それではまず強さランキングの発表です。作中の描写はもちろんのこと登場人物たちの会話や視聴者のコメントなどから私の独断と偏見にて総合的に判断しランキングを作成いたします。刀語最強は誰になるのでしょうか。

3位 錆白兵

錆白兵
(出典:Amebaブログ)

とがめの前のパートナーです。薄刀:針を手にいれた時に刀の魔力にあてられてとがめを裏切りました。全刀流の使い手であり、たとえ木の棒でも伝説の刀の様に扱えるという剣術です。第4話で七花と島1つを破壊するほどの激しい戦いの末惜敗しますが、作中でも最強の剣術遣いとして扱われていました。

2位 とがめ(所有刀:鑢七花)

とがめ
(出典:neoapo)

錆白兵を下している鑢七花が2位かと考えましたが、七花はあくまでとがめの刀であり、とがめの奇策があってこそ真価を発揮するという意見があり、それが正しいと私自身も思いました。七花は物語上この時代の最強となりますが、とがめの刀なので人とカウントしません。所有者のとがめが2位です。

とがめは以下の記事でも解説しています。

1位 鑢七実

鑢七実
(出典:Twitter)

最強です。他の人が人生をかけて会得した技や術を「見稽古」で見ただけで会得してしまいます。しかもこの「見稽古」はあくまで”弱くなり戦いにおいて敵と同じステージに近づくため”という無茶苦茶な設定となっています。否定姫の側近、左右田右衛門左衛門(そうだえもんざえもん)も否定姫に尋常ならざる服従を誓っていますが、七実と戦うことになっても逃げると主君に宣言する程です。

鑢七実は以下の記事でも解説しています。

戦闘シーン5選

刀語の醍醐味は何と言っても見ているだけで、もしくは読んでいるだけで手に汗握る戦闘シーンです。完成系変体刀を掛けた命のやり取りの迫力はもちろんのこと、始めは人を殺めることに何の躊躇も無かった七花が刀集めの旅の中で感情を取り戻していく様は見事です。そんな戦闘シーンの中から5つ選りすぐりの戦いを紹介します。

第2話:鑢七花VS宇練銀閣 (うねりぎんかく)

鑢七花VS宇練銀閣
(出典:ライブドアノート)
何でも切れる剣である斬刀:鈍(なまくら)の所有者宇練は抜刀術の使い手です。七花ととがめはその抜刀術を前に一度は撤退をしますが、再戦を制することになります。戦いのシーンは勿論見どころですが、戦いに入る前の七花と宇練の掛け合いがカッコ良いです。

第4話:鑢七花VS錆白兵

鑢七花VS錆白兵
(出典:リノート)
島一つ破壊してしまうほどの激戦です。凄くカッコいい戦いのはずなのに何故か記憶にありません。不思議です。それもそのはず、錆白兵との戦闘は作中では一切描かれず、七花ととがめが団子屋での会話のみという斬新な表現となっています。西尾維新先生の完全な悪戯ですね。

第4話:鑢七実VS真庭忍軍虫組3名

鑢七実VS真庭忍軍虫組3名
(出典:#4)
病弱かと思われた七花の姉、七実が実は最強であったと明かされる回です。
実は先に触れた錆白兵戦は第3話の終了時、第4話の次回予告として放送されましたが、実際は鑢七実VS真庭忍軍虫組であったと、ノベルでもアニメでも「予告詐欺」と言われていた面白い試みです。しかし、七実が真庭虫組を蹂躙する様は見ていてゾクゾクします。

7話:鑢七花VS鑢七実

鑢七花VS鑢七実
(出典:livedoor Blog)
最強である鑢七実が悪刀:鐚(びた)の使い手となり七花に襲い掛かります。この回だけ絵が他の回よりもコミカルな感じとなっています。しかし、内容は壮絶な姉弟対決。お互いの攻撃音の「ヒュンヒュン」という音が炸裂します。七実のが技を出す時の背景効果の花の演出が綺麗です。

最終話:鑢七花VS左右田右衛門左衛門

鑢七花VS左右田右衛門左衛門
(出典:ニコニコ動画)
個人的には他のどのアニメよりも激熱な戦いであると思っています。
とがめを失い、とがめの命令「己を守れ」が無効となった七花と完成形変体刀の炎刀:銃の使い手であり否定姫の側近、左右田右衛門左衛門との血がしぶく戦いです。最終決戦らしく、BGMと映像の演出が最高です。この戦いで色々な思いが終結していく様を見ていて涙が出てしまいました。

刀語(かたながたり)のキャラ・登場人物

それではいよいよ刀語(かたながたり)のキャラ・登場人物について紹介していきます。刀語に出てくるキャラクターはどれも個性的で作品をより魅力的にしています。

鑢七花(やすりしちか)

鑢七花
(出典:Twitter)
鑢七花(やすりしちか)は虚刀流七代目頭首。幼少期より刀として六代目頭首鑢六枝に育てられてきました。そのため、とがめと出会った当初は人の命も自分の命も軽く考える傾向にありました、とがめと一緒に旅するなかで人の心、命の尊さを学んでいきます。決め台詞は「ただし、その頃にはあんたは八つ裂きになっているだろうけどな」とがめに決めてもらいました。虚刀流最終決戦仕様の時もばっちり決まっていました。

虚刀流

虚刀流
(出典:pixiv百科事典)

虚刀流は鑢一根が開祖である剣を全く使わない一族相伝の剣術です。実際のところは刀を使わないのではなく、使えないという表現が正しいです。その本当の姿は、四季崎記紀が完成形変体刀という"習作"を経て最後に作った刀、完了形変体刀・虚刀「鑢」です。

虚刀流最終決戦仕様

虚刀流最終決戦仕様
(出典:fc2ブログ)

最終決戦ではとがめを殺されたことによりとがめとの約束(「刀を折るな」「私を守れ」「そなた自信を守れ」)から解放された完了形変体刀としての七花となります。リミッターが外れた七花は恐るべき戦闘力を見せるのですが、視聴者の考察の中には七花は「自分自身を刀にする剣士」であり、とがめはいわば「刀の鞘」だったのではないかと表現する方もいらっしゃいました。「七花=刀、とがめ=鞘」ですので、とがめがいなくなったことで刀身が抜きでた状態になったのではないかと考えられます。

とがめ

とがめ
(出典:neoapo)
とがめは幕府の将軍の元で奇策士として活動している女性で今回の刀集めの提案者です。が、実は先の大乱の首謀者の娘でもあり、父親を殺された復讐のために幕府に仕えています。直接父親を殺したのは虚刀流六代目頭首であり、今回の刀集めは父親の敵の流派に頼っていることになります。復讐という目的の為に自分の心も駒として考えて行動する強い覚悟を持っています。

年齢

年齢については直接作中で明かされることはありませんが、原作中の情報からおおよそ30才前後と推測されています。

奇策士

奇策士とはとがめが自ら名乗っている肩書で策を練るのが策士なら奇策を練るのが奇策士とのことです。

チェリオ(ちぇりおー・ちぇりお!)

ちぇりおー
(出典:SSブログ)
チェリオ(ちぇりおー・ちぇりお!)は、とがめの決め台詞で気合を入れる時やツッコミ時に使います。旅の途中で「チェスト!」の間違いであったことに気づきひどく取り乱します。

鑢七実 (やすりななみ)

鑢七実
(出典:Twitter)
鑢七実 (やすりななみ)は七花の姉です。とにかく最強です。一般の人とはズレた倫理観をしており七花の爪を噛む癖を直すために、爪を全て剥ぐというしつけをしたというエピソードがあるほどです。それは純粋なやさしさで行った行為だそうですが恐ろしいですね・・・七実が登場するのが七話と言うところが洒落が効いています。

姉
(出典:livedoor Blog)
先に触れたように七実は七花の実の姉であり七花よりも3歳年上の27歳であることが明かされています。姉として弟の七花を本当にかわいがっており、悪刀・鐚(びた)を掛けた殺し合いの中であっても七花の必殺技である七花八裂の弱点を示唆し七花八裂(改)を生み出す手助けをしていました。

宇練銀閣 (うねりぎんかく)

宇練銀閣
(出典:Twitter)
宇練銀閣 (うねりぎんかく)は第2話で登場する、因幡国にある城の城主で浪人です。居合抜きの達人です。斬刀:鈍(なまくら)の所有者で、決死の技である斬刀狩り・零閃で七花を迎え撃ちます。

斬刀狩り

斬刀狩り
(出典:Ameba)
斬刀狩りは鞘を血で濡らすことで、鞘と刀との摩擦係数を落として、居合の速さを上昇させる斬刀の限定奥義です。七花との戦闘では自身の血でこれを行いましたが本来斬った他人の血で行われ斬れば斬るほど居合の速度は増していく技となります。

敦賀迷彩 (つるがめいさい)

敦賀迷彩
(出典:バンダイチャンネル)
敦賀迷彩 (つるがめいさい)は第3話で登場する、心に傷を負ったものをかくまう”駆け込み寺の様な物”の女あるじす。元は山賊の頭領です。相手の刀を奪って使う奪刀術である千刀流の使い手です。千刀:鎩(つるぎ)の所有者です。

錆白兵 (さびはくへい)

錆白兵
(出典:Amebaブログ)
錆白兵 (さびはくへい)は第4話で登場するはずだった、とがめの刀収集の元パートナーです。七花の虚刀流とは対称的な流派、全刀流の使い手です。とがめに認められたため実力は確かです。薄刀:針を手にした時刀の魔力にあてられてとがめを裏切り所有者となりました。

校倉必 (あぜくらかなら)

校倉必
(出典:プリ画像)
校倉必 (あぜくらかなら)は第5話で登場する薩摩の海賊団の船長です。闘技場の主催者でもあります。とがめに一目惚れし、闘技場での決闘を申し込みます。賊刀・鎧の所有者です。

凍空こなゆき(いてぞらこなゆき)

凍空こなゆき
(出典:Twitter)
凍空こなゆき(いてぞらこなゆき)は第6話で登場する、凍空一族の女の子で根が善良な幼女です。一族が滅び一人で暮らしていた時に七花ととがめが来ました。一族の特性で見た目とはうらはらに怪力を持っています。双刀:鎚(つち)の所有者です。

否定姫 (ひていひめ)

否定姫
(出典:リノート)
否定姫 (ひていひめ)はとがめの政略戦のライバルです。金髪で西洋の血が流れている様な姿をしています。

左右田右衛門左衛門(そうだえもんざえもん)

左右田右衛門左衛門
(出典:リノート)
左右田右衛門左衛門(そうだえもんざえもん)は否定姫の側近です。真庭忍軍に滅ぼされた相生忍軍の最後の生き残りです。

不忍法 不生不殺(しのばずほう いかさずころさず)

不忍法 不生不殺(しのばずほう いかさずころさず)は左右田右衛門左衛門の必殺技で前とは違い相手を生かすことなく殺す忍法です。

四季崎記紀 (しきざききき)

四季崎記紀
(出典:Twitter)
四季崎記紀 (しきざききき)は伝説の刀鍛冶です。が、実は未来の技術を逆輸入しているマッドサイエンティスト的な一面もあります。

鑢六枝 (やすりむつえ)

鑢六枝
(出典:bangumi)
六枝 (やすりむつえ)は虚刀流六代目頭首にして七花・七実の父です。七実の異様な強さに気付き、七実を殺そうとしますが、止めようとした七花に殺されてしまいます。

鑢みぎり(やすりみぎり)

鑢みぎり
(出典:Twitter)
鑢みぎり(やすりみぎり)は七花・七実の母です。尾張幕府の最後の砦とされる徹尾家の一人娘になります。切腹を見ることが趣味であったりと少し変わっていて間違いなく七花、七実はこの母の子供だと感じます。

真庭忍軍 (まにわにんぐん)12統領

真庭忍軍を治める12人の実力者達です。が、噛ませ犬軍団です。殆どが実力が発揮出来なかったり、七花と戦う前に他の人にやられてしまいます。それぞれがキャラ立ちもしているので見ていてだんだんと可哀そうになります。

真庭鳳凰(まにわほうおう)

真庭鳳凰
(出典:Twitter)
真庭鳳凰(まにわほうおう)は真庭忍軍十二頭領の一人で実質的なまとめ役です。忍法は自分の身体を切り落として他人の身体を繋ぎなおすことで相手の特性を得る「忍法命結び」や詳細不明の「忍法断罪円」を使用します。終盤は毒刀「鍍(めっき)」の刀の毒に侵され四季崎記紀本人かのように振る舞うようになり、最期は七花に倒されました。

真庭蝙蝠(まにわこうもり)

真庭蝙蝠
(出典:リノート)
真庭蝙蝠(まにわこうもり)は真庭忍軍十二頭領の一人です。忍法は体内から多数の手裏剣を出す「手裏剣砲(しゅりけんほう)」と声や体格を自由自在に変えられる「忍法骨肉細工(にんぽうこつにくざいく)」を使用します。最期は七花との一騎打ちに破れました。

真庭白鷺(まにわしらさぎ)

真庭白鷺
(出典:リノート)
真庭白鷺(まにわしらさぎ)は真庭忍軍十二頭領の一人です。通称逆さ喋りの白鷺とよばれ文章を逆向きで話しています。アニメ放送当時は白鷺が何を喋っているのかを解読する人も現れ話題となりました。「忍法逆鱗探し」を使用するそうですが詳細は不明です。最期は銀閣に一刀両断され落命しました。

真庭海亀 (まにわうみがめ)

真庭海亀
(出典:Twitter)
真庭海亀 (まにわうみがめ)は真庭忍軍十二頭領の一人です。真庭の里に伝わる「真庭剣法」の使い手で刺突剣(レイピア)を帯刀しています。最期は左右田右衛門左衛門に敗れました。

真庭蜜蜂 (まにわみつばち)

真庭蜜蜂
(出典:bangumi)
真庭蜜蜂 (まにわみつばち)は真庭忍軍十二頭領の一人です。忍法は毒を仕込んだまきびしを使用する「忍法巻菱指弾」を使用します。最期は七実に毒によって戦闘不能にさせられた上で毒で死ぬか刀で切り殺されるか選択を迫られ、刀で切り殺されることを選びます。

真庭蝶々(まにわちょうちょう)

真庭蝶々
(出典:anime characters database)
真庭蝶々(まにわちょうちょう)は真庭忍軍十二頭領の一人です。自分や自分の触れた物の重さを消す「忍法足軽」を使用します。真庭鴛鴦とは婚約関係にあります。最期は七実に見ただけで忍法足軽を習得され戦闘で敗れます。

真庭蟷螂 (まにわかまきり)

真庭蟷螂
(出典:Twitter)
真庭蟷螂 (まにわかまきり)は真庭忍軍十二頭領の一人です。自分の爪を伸ばし武器にする「忍法爪合わせ」を使用します。最期は七実に拷問された上、反撃を返り討ちにされ絶命します。

真庭鴛鴦 (まにわおしどり)

真庭鴛鴦
(出典:リノート)
真庭鴛鴦 (まにわおしどり)は真庭忍軍十二頭領の一人です。刃物が付いた鞭で攻撃をする「忍法永劫鞭」を使用します。最期は左右田右衛門左衛門により炎刀「銃(じゅう)」で撃たれ、蝶々を想いながら息を引取ります。

真庭人鳥 (まにわぺんぎん)

真庭人鳥
(出典:bangumi)
真庭人鳥 (まにわぺんぎん)は真庭忍軍十二頭領の一人です。自らの強運によって飛び道具を当たらなくする「忍法運命崩し」とスーパーボールのような柔球を強運と併せて使用することで敵のみの攻撃をする「忍法柔球術」を使用します。最期は左右田右衛門左衛門に敗れ、「戦いたくなんて無かった」と命乞いをしながら口に発砲され絶命します。

真庭狂犬 (まにわきょうけん)

真庭狂犬
(出典:リノート)
真庭狂犬 (まにわきょうけん)は真庭忍軍十二頭領の一人です。触れた相手の身体と記憶、経験、知識を乗っ取る「忍法狂犬発動」を使用します。こなゆきに乗り移り七花と戦いますが、今まで数々の身体に乗り移ることで武術の経験を吸収していたがゆえに動きを読まれてしまい、七花に敗北します。

真庭喰鮫 (まにわくいざめ)

真庭喰鮫
(出典:リノート)
真庭喰鮫 (まにわくいざめ)は真庭忍軍十二頭領の一人です。忍法は鎖に繋いだ刀で攻撃をする「忍法渦刀」を使用します。最期は迷彩に自らの刀を奪われその刀によって惨殺されました。

真庭川獺 (まにわかわうそ)

真庭川獺
(出典:bangumi)
真庭川獺 (まにわかわうそ)は真庭忍軍十二頭領の一人です。無生物の記録を読み解くことができる「忍法記録辿り」を使用できましたが、とがめ七花の前で同盟破綻の責任として鳳凰によって殺害されました。

真庭孑々 (まにわぼうふら)

真庭孑々
(出典:anime characters database)
真庭孑々 (まにわぼうふら)は真庭忍軍の出自ですが先祖が離反したため尾張幕府に忠誠を誓っています。家鳴将軍家御側人十一人衆の一人として終盤登場しましたが七花にあっさりと敗北し、「さすがにあんたより弱いまにわにはいなかったよ」と吐き捨てられました。

鑢一根 (やすりかずね)

鑢一根
(出典:Twitter)
鑢一根 (やすりかずね)は虚刀流の始祖です。剣の才能が一切なく虚刀流を興すこととなります。

飛騨鷹比等 (ひだたかひと)

飛騨鷹比等
(出典:Anime Characters Database)
飛騨鷹比等 (ひだたかひと)は物語の約20年前に全国規模の大乱を起こした中心人物で
とがめの父親です。とがめ自身は父親のことを内心苦手と感じていたようです。

汽口慚愧 (きぐちざんき)

汽口慚愧
(出典:Twitter)
汽口慚愧 (きぐちざんき)は第9話で登場する王刀「鋸(のこぎり)」の所有者で心王一鞘流の十二代目当主です。その性格は質実剛健、圧倒的真人間です。七花にとっては剣術を教えてもらった師匠とも言えます。

彼我木輪廻 (ひがきりんね)

彼我木輪廻
(出典:Twitter)
彼我木輪廻 (ひがきりんね)は誠刀「銓(はかり)」の所有者で仙人です。その姿は相手によって異なり苦手な意識を反映します。とがめに向き合いたくない記憶と向き合わせました。

皿場工舎 (さらばこうしゃ)

皿場工舎
(出典:Twitter)
皿場工舎 (さらばこうしゃ)は家鳴将軍家御側人十一人衆の一人です。誠刀「銓(はかり)」を割り当てられましたが戦闘力皆無のためたじたじ。原作・アニメともに投げるという暴挙にでますが、原作ではその後接近戦となり七花に「飛花落葉」を受け、アニメでは投げた刀が蹴り返され頭に当たり敗北しました。

灰賀欧 (はいがおう)

灰賀欧
(出典:Anime Characters Database)
灰賀欧 (はいがおう)は家鳴将軍家御側人十一人衆の一人です。微刀「釵(かんざし)」=日和号を割り当てられましたが、かえって2対1の戦闘スタイルが日和号の邪魔となり七花に敗北しました。

呂桐番外 (ろぎりばんがい)

呂桐番外
(出典:Anime Characters Database)
呂桐番外 (ろぎりばんがい)は家鳴将軍家御側人十一人衆の一人です。毒刀「鍍(めっき)」が割り当てられ乱心した状態で登場しました。「すぐに楽にしてやる」と七花にあっさり敗北しました。

家鳴将軍家御側人十一人衆

家鳴将軍家御側人十一人衆
(出典:筑波嶺夜想曲)
家鳴将軍家御側人十一人衆は最後に七花に立ちはだかる十一人です。全員、七花ととがめが集めた完成形系変体刀を割り振られて所有者となっています。

巴暁 (ともえあかつき)

巴暁
(出典:ランこれ)
巴暁 (ともえあかつき)は家鳴将軍家御側人十一人衆の一人です。千刀「鎩(つるぎ)」を割り当てられており、迷彩と同じ千刀流の使い手です。千刀流が苦手と考え七花に望みましたが、実際七花が苦手としていたのは迷彩の人柄であって千刀流では無かったためあっさり敗北しました。

刀語の刀の名前まとめ

お待たせいたしました。次は刀語の刀の名前まとめでございます。刀語にて時代を動かし、キャラクターたちが魅了されている変体刀にはどんなものがあるのでしょうか。

絶刀「鉋(かんな)」

絶刀 鉋
(出典:bowlroll)
絶刀「鉋(かんな)」は第1話で登場し「世界の何よりも固き、折れず曲がらぬ絶対の刀」です。真庭蝙蝠が使用し、限定奥義は「報復絶刀」です。

報復絶刀

(出典:)
報復絶刀は絶対に折れない絶刀「鉋(かんな)」による突き技のことです。

斬刀「鈍(なまくら)」

斬刀 鈍
(出典:BowlRoll)
斬刀「鈍(なまくら)」は第2話で登場し「ありとあらゆる存在を一刀両断にできる、鋭利な刀」です。宇練銀閣が使用し、限定奥義は「斬刀狩り・零閃」です。
ちなみに、四季崎によると「鉋」よりあとに作られたので「鈍」の方が勝つそうです。

千刀「鎩(つるぎ)」

千刀 鎩
(出典:BowlRoll)
千刀「鎩(つるぎ)」は第3話で登場し「いくらでも替えが効く、恐るべき消耗品としての刀」です。敦賀迷彩が使用し、限定奥義は「地形効果・千刀巡り」です。

薄刀「針(はり)」

薄刀 針
(出典:BowlRoll)
薄刀「針(はり)」は第4話で登場し「羽毛のように軽く、硝子細工のように脆い、美しき刀」です。錆白兵が使用し、限定奥義は「薄刀開眼」です。

薄刀開眼

薄刀開眼
(出典:Twitter)
薄刀開眼は直接描写が無いのでどのような技なのかは不明です。七花は「ただ脆いだけかと思っていた薄刀にあんな利点があるとは思わなかった」と語っていました。

賊刀「鎧(よろい)」

賊刀 鎧
(出典:ニコニ・コモンズ)
賊刀「鎧(よろい)」は第5話で登場し「守りに重きを置いた、巨大な防御力を有する甲冑を模した刀」で見た目も完全に鎧です。このあたりから刀の意味が広義になってきます。校倉必が使用し、限定奥義は「刀賊鴎」です。

双刀「鎚(かなづち)」

双刀 鎚
(出典:BowlRoll)
双刀「鎚(かなづち)」は第6話で登場し「すざましい質量のかたまりであり、持ち上げることさえ満足に敵わない刀」です。事実上、凍空一族しか使用できない2本の鈍器です。凍空こなゆき(真庭狂犬に精神を乗っ取られた状態)が使用し、限定奥義は「双刀之犬」です。

悪刀「鐚(びた)」

悪刀 鐚
(出典:BowlRoll)
悪刀「鐚(びた)」は第7話で登場し「所有者の死さえ許さず、無理矢理に人を生かし続ける凶悪な刀」です。小刀の様な姿をしていて、自分の心臓に突き刺して使用します。鑢七実が使用し、限定奥義は「悪刀七味」です。

微刀「釵(かんざし)」

微刀 釵
(出典:fc2)
微刀「釵(かんざし)」は第8話で登場し「武器でありながら人である、恋する殺人人形とも言える刀」です。その形は完全自動のからくり人形で名前は日和号です。限定奥義は「微風刀風」です。

王刀「鋸(のこぎり)」

王刀 鋸
(出典:BowlRoll)
王刀「鋸(のこぎり)」は第9話で登場し「人を正し、心を正す、精神的王道を歩ます、教導的な解毒の刀」です。姿は木刀ですが、この刀を所有すると真人間となります。汽口慚愧が使用し、限定奥義は「王刀楽刀」です。

誠刀「銓(はかり)」

誠刀 銓
(出典:BowlRoll)
誠刀「銓(はかり)」は第10話で登場し「人間の姿勢を天秤にかけるように、人によって受け取り方さえ違う曖昧な刀」です。刀身がない柄だけの姿です。彼我木輪廻が所有し、限定奥義は「誠刀防衛」です。

毒刀「鍍(めっき)」

毒刀 鍍
(出典:BowlRoll)
毒刀「鍍(めっき)」は第11話で登場し「所有すると人が斬りたくなる、刀の毒がもっとも強く内包された刀」です。真庭鳳凰が使用し、限定奥義は「猛毒刀与」です。

炎刀「銃(じゅう)」

炎刀 銃
(出典:ニコニコ静画)
炎刀「銃(じゅう)」は第12話で登場し「遠距離からの連続精密攻撃を可能にした飛び道具としての刀」です。姿かたちは我々が知っている銃そのものです。左右田右衛門左衛門が使用し、限定奥義は「断罪炎刀」です。

断罪炎刀

断罪炎刀は近接用の『不忍法不生不殺』と、速射・連射・精密射撃可能な炎刀・銃の性能を掛け合わせた技です。

虚刀「鑢(やすり)」

虚刀 鑢
(出典:Twitter)
虚刀「鑢(やすり)」は完成形変体刀12本の習作を経て最後の最後に作られた刀であり、纏一族の虚刀流そのもののことです。

全刀「錆(さび)」

全刀 錆
(出典:リノート)
全刀「錆(さび)」は錆一族の全刀流そのものことで虚刀流と対となるもので完成形変体刀の候補でした。

透刀「鉄(てつ)」

混物語第刀話「ひていクリア」に登場した刀で「透徹」の性質を持ちます。斬った物体を透過する特性をもち、斬りたい対象だけを斬ることができます。

【ネタバレ】刀語は最後・最終回・ラストはどうなる?

これだけ個性的な設定、キャラクター、世界観を持ち合わせている刀語の最終回はどうなったのでしょうか?

とがめの死と完成形変体刀の破壊

とがめ 死
(出典:#11)
厳密には最終回ではありませんがとがめは左右田右衛門左衛門の銃弾を受け命を落とします。最期のセリフがとても素敵ですがここではあえて割愛します。ぜひ原作かアニメを見てください!とがめの死により完了系変体刀となった七花は尾張城へ乗り込み、迎え撃つ変体刀を持った家鳴将軍家御側人十一人衆を打ち倒すとともに刀をすべて破壊するのでした。

完了系変体刀の完成

完了系変体刀
(出典:#12)
完成形変体刀は変体刀988本の実験品から完成しています。しかし、その完成形変体刀でさえも、1本の完全な刀を完成させる為の材料に過ぎませんでした。その1本の完全な刀、それが完了形変体刀:虚刀「鑢(やすり)」です。つまり、1本で国を滅ぼせるような強力な刀を攻略できる流派そのものが1本の完全な刀ということです。
七花ととがめは四季崎の完了形変体刀を完成させる為の旅をしていたことになります。

四季崎記紀の目的

四季崎記紀
(出典:#12)
四季崎の目的は、本来歴史に登場することのなかった技術を歴史に介入させることでによる歴史は改ざんでした。物語の20年前、歴史の改ざんに気が付いた飛騨鷹比等 (ひだたかひと)は全国規模の反乱を起こしましたが、四季崎の刀「虚刀」流で殺されてしまい四季崎の目的は維持されます。四季崎は完成形変体刀で歴史の改ざんに成功しましたが、皮肉にも、本人は無自覚ですが、とがめが完成させた完了形変体刀虚刀「鑢」が歴史の自浄作用として将軍を打ちます。 結局、四季崎の目的は達成されませんでした。

ざっとまとめるとこんな感じですが、やはり一番胸が熱くなるのは将軍を「ちぇりおー」で打つシーンですね。私はこのころには画面が涙で見れませんでした。物語は七花が否定姫とともにとがめとするはずだった旅に出て終了です。

まとめ

刀語は絵が特殊な分、若干マイナーかもしれませんが、なんと言っても刀の名称がカッコ良く洒落が効いているところが中二心をくすぐります。アニメを見終わった後もとがめが刀の名前を語るシーンが耳に残りリピートされ続けます。
アニメでは爽快な戦闘シーン、小説では数多くの伏線が張り巡らされていて間違いなく眼でも脳でも楽しめます。最終回の方では少しややこしい感じでしたが、これは小説も読まないと合点がいかない部分もあります。逆に、アニメでは明かし切れていない人物の内情や情景が小説で発覚する部分も多いです。ドラマCDでも「そうだったのか」と思えるようなことも多々あります。是非アニメ⇒小説⇒ドラマCDの順番で楽しんで欲しいです。アニメで刀語ロスになっても、小説・ドラマCDでお腹いっぱい楽しめること間違いなしです。

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