かわいい姿に隠されたものは? 「氷菓」のヒロインの一人、伊原摩耶花を分析!
キャラクター像やその魅力、彼女にまつわるエピソードなどをまとめました。
主人公とは腐れ縁の関係であり、手厳しい軽口を叩く一方、片想いの相手を追って古典部に入部するという乙女な面も持つ摩耶花。
そんな彼女のことを、もっと詳しく知りたいという方向けに厳選情報をお届けします。摩耶花を取り巻くエピソードの予習や復習にもピッタリです。
見た目がかわいいだけじゃない、伊原摩耶花の奥深い魅力とは?
【氷菓】伊原摩耶花とは
(出典:#2)
伊原摩耶花(いばら まやか)は、テレビアニメ「氷菓」及び原作小説〈古典部〉シリーズの登場人物です。
ここでは、彼女がどのようなキャラクターなのか解説していきます。
「氷菓」とは
神山高校の古典部に入部した男女4人が日常の謎に挑む、青春ミステリー小説を原作としたアニメです。
古典部シリーズの氷菓は以下の記事で解説しています。
伊原摩耶花のプロフィール
伊原摩耶花の簡単なプロフィールをご紹介します。
身長
摩耶花の身長は148cmです。高校生にしては小柄ですね。短い前髪で強調された童顔も合わせて、その姿は小学生に例えられることも多いようです。
年齢
摩耶花は「氷菓」アニメ1期の時点では高校1年生なので15〜16歳です。
その後の話である原作〈古典部〉シリーズ「二人の距離の概算」からは高校2年生になっています。
なお、現時点では誕生日は明らかにされていません。
性格
摩耶花は、可愛らしい容姿に反して毒舌が目立つキャラクターです。
苛烈な性格からトラブルを起こすこともありますが、他人だけではなく自分にも厳しくていさぎよい人物です。
強い正義感や喜怒哀楽の激しさはあるものの、根は良い子のようですね。
声優
(出典:Twitter)
摩耶花の声優は、茅野愛衣さんです。気の強い摩耶花ですが、茅野さんによる愛らしい声で親しみやすくなっています。
茅野愛衣
茅野愛衣さんは、数多くのアニメでメインキャラクターを務めている声優です。以下のような代表作があります。
・「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」本間芽衣子(めんま)
・「ギルティクラウン」楪いのり
・「ソードアート・オンライン アリシゼーション」アリス
アニメでの摩耶花は、ただの毒舌ではなく、ツンデレのような印象を受ける演技になっています。声が付くことによって、摩耶花の人柄がより理解しやすくなりますね。
【氷菓】伊原摩耶花のかわいい魅力5選
(出典:fc2)
伊原摩耶花はどういった所がチャームポイントなのでしょうか。5つを厳選してご紹介します。
小柄
(出典:fc2)
身長148cmの摩耶花は、同じ古典部の女子生徒である千反田えると比べてもずいぶんと小さく描かれています。性格や行動には勢いのある彼女ですが、この身長なので小型犬のような愛らしさすら感じますね。
ゆるふわショート
(出典:キャラペディア)
白黒ハッキリさせないと気が済まない、というような性格なのに、髪型はゆるふわショートヘア。ギャップ萌えの要素を備えているのが摩耶花の魅力のひとつです。
ヲタク
(出典:#12)
摩耶花は、実はかなりの漫画好き。自室の本棚は埋め尽くされ、文化祭では自分の好きな漫画のコスプレをするなどヲタクぶりを発揮しています。(アニメ12~16話)
なにかに夢中になっている姿ってかわいいですよね。
一途で健気
(出典:pixiv)
摩耶花が古典部に入ったのは、想い人である福部里志が古典部にいることを知ったからです。すでにアプローチをかわされ続けているにも関わらず想い続けるいじらしさは、彼女の意外な一面です。
ころころ変わる表情
(出典:Twitter)
摩耶花は笑ったり怒ったりと豊かな感情表現をする女の子です。小柄ながらもエネルギッシュな彼女の表情には目をひかれるものがあります。
すぐに仲良くなった千反田えるの前では、等身大の女子高生としての無邪気な顔も見ることができますよ。
【氷菓】伊原摩耶花は元漫研でいじめにあった?
(出典:#13)
摩耶花は古典部のメンバーですが、かけ持ちで漫画研究会にも所属しています。
ところが、2年生になると彼女は漫画研究会を退部しています。人間関係が原因のようですが、何があったのでしょうか。簡潔に整理してみました。
先輩との方針の違い
アニメ13話で、漫画研究会の中心人物である2年の河内先輩が、文化祭当日に漫画のレビュー企画にダメ出しをします。批評に意味はないという彼女に対して、摩耶花は後輩でありながら臆さずに反論していました。
先輩の取り巻きに非難される
河内先輩に意見する摩耶花は、その取り巻きから良く思われていなかったようです。
彼女たちから嫌味を言われることとなった摩耶花。味方もいましたが、内部分裂は後々まで響くこととなりました。
原作〈古典部〉シリーズ『今さら翼と言われても』収録の「わたしたちの伝説の一冊」にて、ついに彼女が漫画研究会を去る決定打が訪れます。
主人公・折木奉太郎と伊原摩耶花は犬猿の仲
(出典:#2)
摩耶花は高校入学後に奉太郎と会ったアニメ2話では「折木じゃない。久しぶりね、会いたくなかったわ」と言い放っています。なぜこのような関係性なのでしょうか。折木奉太郎についても交えながら考察します。
省エネ主義の奉太郎
(出典:はてなブログ)
「やらなくてもいいことならやらない。やらなければいけないことは手短に」それが奉太郎のモットーで、話をでっち上げてでも面倒事を回避しようとする徹底した省エネ主義の少年です。
奉太郎とは真逆の性格の摩耶花
奉太郎と摩耶花は、小中学校と9年間も同じ学校・クラスに所属していました。
しかし、パワフルな摩耶花と省エネ主義の奉太郎は真逆の性格。仲良くなるどころか、お互いに苦手意識を持っているようです。
中学時代の事件
二人が中学生の頃、皆で手分けして作っていた卒業製作品をめぐって事件がありました。とある事情で、奉太郎は決められたデザインを"設計図通りにすると面倒だから"と理由を付けて全く別物にしてしまい、デザイン担当の生徒を泣かせたりクラスメイトから非難されています。摩耶花は、その真相を知りません。
ストーリーへの影響
卒業製作の真相を知らない摩耶花は、奉太郎のことを協調性のない怠け者だと馬鹿にしていた節さえありました。
そのためかなり毒舌に熱が入っていたのですが、古典部での彼を見ている内に、あの卒業製作の事件は奉太郎になにか事情があったのではないかと思い捜査を始めます。
それが〈古典部〉シリーズ『今さら翼と言われても』に収録された「鏡には映らない」です。
【氷菓】伊原摩耶花の本棚
原作者による隠れネタで「伊原摩耶花の本棚」と題して、そこにあるタイトルが実際の作品から設定されています。
摩耶花は漫画の中でも古めの作品が好きなようです。コスプレも行っていたことから彼女の愛読書と思われる漫画をまとめました。
『11人いる!』
(出典:Amazon)
萩尾望都氏による中篇SF漫画です。
宇宙船に閉じ込められた宇宙大学の受験生たちを描いており、ミステリー・友情・恋愛などの要素も盛り込まれています。
『ひみつのアッコちゃん』
(出典:Amazon)
赤塚不二夫氏による少女漫画です。
望むものに変身できる魔法のコンパクトをもらった少女が、その力で変身して人助けをするコメディです。
『七色いんこ』
(出典:コミックシーモア)
手塚治虫氏による漫画作品です。
舞台役者でありながら裕福な観客から金品を盗む役者泥棒・七色いんこの物語で、女性刑事とのラブコメディも絡みながら物語が展開していきます。
【氷菓】伊原摩耶花にうざいの声?
伊原摩耶花に対する評価の中には、彼女を良く思っていない意見もあるようです。
一体どのようなところが原因なのか、実際の声を元に考察してみます。
氷菓見てるのだけれど、やっぱ摩耶花って嫌な奴過ぎないだろうか……。
京アニの摩耶花は可愛くなってるけれど原作の摩耶花であの性格は相手にされなくなるわ。
福ちゃんが保留にするのも納得な?— りょう。△あつ森 (@mofu_sheep) August 6, 2019
なんだ…伊原摩耶花ってキャラは…
性格の悪さが突出していらっしゃる…
こりゃ、フクちゃんから避けられる訳ですわ#氷菓— りっせん (@KuwRsn) June 8, 2020
目につくものは、とにかく性格が裏目に出ていました。
毒舌、気が強い、意見を譲らないといった特徴は和を重んじる人たちからは「嫌なやつ」に映ってしまうようです。
ふくちゃん(福部里志)が摩耶花のアプローチをかわしているのは、実は別の理由があるのですが…詳しくは『手作りチョコレート事件』にて後述します。
正しくあろうとしない人を許さない。友達なんだから嫌がろうが迷惑がろうが傷つこうが、間違ったままでいさせてなんかあげたりしません。そういう正義感。誰にでも発動させるわけじゃない、ってとこが摩耶花ちゃんの愛嬌なわけでw
— 山田ひろこ⚽️健小次至上🧤🐯 (@hirohirosann) March 30, 2013
一方、そういうまっすぐで気の強いところが「愛嬌」なのだという声も。
摩耶花の性格は魅力でもあり、空気の読めない「うざい」人物像でもあり、見る人によって受け取り方が違うことがわかりました。
【氷菓】伊原摩耶花の名シーン・名言
伊原摩耶花は作中でどのような言葉を残したのでしょうか。名シーン・名言を振り返ってみました。
「先輩。でもここは部室である前に、教室ですよね」
(アニメ3話)
摩耶花たちは、古典部の文集のバックナンバーを探して他の部活動の部室を訪れました。
しかし、部室にあまり部外者を入れたくないという、どこか怪しげな3年生に詰め寄った時の言葉。初対面の先輩に物申す新入生という、インパクトのある行動です。
「折木が怒る訳ないじゃない」「怒ることも満足に出来ない、人間として寂しい奴だから」
(アニメ6話)
千反田えるが「折木さんも怒るんですか?」とたずねた際の摩耶花のセリフ。直前に福部里志に怒って詰め寄っていた彼女の皮肉たっぷりの言葉です。
「見てればわかるわよ、ふくちゃんのことくらい」
(アニメ17話)
福部里志が抱く複雑な感情を見抜いた摩耶花のセリフです。飄々とした里志を理解できているのは、ずっと一途に彼を想い続けてきた彼女だからこそという部分が垣間見えます。
【氷菓】伊原摩耶花はメンヘラ?チョコレート事件とは
(出典:#2)
伊原摩耶花がメインの話、アニメ21話『手作りチョコレート事件』
バレンタインデー、料理上手な彼女が丹精こめて作ったチョコレートを取り巻く事件です。いったい何があったのかまとめました。
チョコを受け取らない里志
(出典:#21)
彼女たちが中学生時代の話です。
型に入れて冷やして固めただけのチョコは、手作りじゃない。そんな理由で摩耶花からのチョコを受取拒否する里志に、彼女は、来年は満足するような傑作を横っ面に叩きつけてやると宣言します。
なんとしてでもチョコを食べさせたい摩耶花
高校1年生のバレンタインデー前。カカオ豆からチョコ作るのは無理でも、最高の手作りチョコを作ればいいと言って摩耶花は諦めません。
しかも、それでも里志が難色を示すのなら「どこかに監禁して」と、チョコを食べさせるために過激な発言をしています。
想いをこじらせすぎて、メンヘラと呼ばれても仕方ないことになっていますね。
部室に置いたチョコが消える
(出典:#21)
里志へのチョコを部室に置いていた摩耶花ですが、部長の千反田えるが施錠せずに席を外していた間にこつ然と消え「盗まれた」と騒ぎになります。
部室周辺にいる生徒に聞き込みをしますが、手がかりは全くなし。
しかし折木奉太郎は、犯人が見付からなかったからこそ、この不可解な事件の真相にたどり着きます。
気になる犯人は、本編でご確認ください!
里志の事情
(出典:#21)
チョコの行方に関わらず、里志は摩耶花からの手作りチョコを「受け取れない」と考えていました。一体なぜなのでしょう。
それは、未だに告白への答えが出せていないから。彼女を非常に好ましく思うからこそ、悩んでいるようです。
物語の最後では、里志が摩耶花へ電話をかけています。ようやく決心が付いたようですね。
【氷菓】伊原摩耶花のコスプレ
伊原摩耶花は、コスプレ作品も多数あるキャラクターです。彼女の青春の1ページを再現したコスプレ写真をご覧ください。
【コス写真注意】
ハッピーバレンタイン!!!!
まやかああ俺だあああ愛してるぞおおおお\(^o^)/
でも、福ちゃんも同じくらい愛してるから、このチョコは福ちゃんに捧げます。本当に大好きだよ!!!
摩耶花レイヤーさん増えろー増えろー pic.twitter.com/Bqiv5Bqn— かや (@s_kayaaa0401) February 13, 2013
手作りチョコレート事件にちなんだ、雪の日の一枚です。
氷菓コスは制服だし白ソックスだし、スカート短いから足出すから足痩せダイエットしたかいがある😭これは撮って出しでそのままだけどまだまだ太いから頑張る😂💦💦💦
撮影 にぃはるさん pic.twitter.com/k9nXYHWX28
— わっほーいなさきらさん@ドンドンパ🎇 (@skr419_cos) August 17, 2018
摩耶花が通う高校の制服です。シンプルながら、かわいらしいですね。
◆ 氷菓 コスプレ ◆
「も〜う!!福ちゃんはいつもいつもそうやってはぐらかすっ!!」
「まぁまぁ摩耶花落ち着いて…笑」▼福ちゃん/ユキヲさん
▽摩耶花/みと
▼photo/和希さん#氷菓 pic.twitter.com/YJZ4Q7TgSy— みと🏝✨ (@mii_tomboy) December 12, 2016
"ふくちゃん"と一緒に。怒っていてもかわいいのはアニメさながらです。
◆ 氷菓 コスプレ ◆
-青春は、やさしいだけじゃない。痛い、だけでもない。ほろ苦い青春群像劇-
氷菓オススメしてもらって観て本当によかった😭最高に好きです✨
聖地巡礼とかも行ってみたい!#氷菓 pic.twitter.com/O4OrARBQFV— みと🏝✨ (@mii_tomboy) December 12, 2016
古典部のメンバーで。原作通り、摩耶花が一番小柄ですね。
【氷菓】伊原摩耶花の同人誌
原作ではサブヒロインの摩耶花ですが、その人気から彼女がメインヒロインの同人誌も製作されています。現在は在庫切れのものも多いですが、web再録された話もあるので一緒にご紹介します。
M+
かわいらしい絵柄で、摩耶花が古典部メンバーと一緒に学校や遊園地で過ごすお話です。
https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040030360964/
戦場にメリークリスマス
折木奉太郎との腐れ縁が更に十数年続いた、少し未来の話です。
https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040030263851/
ビューティフル・メモリー
高校卒業数年後の「もしも」が描かれた、ほろ苦いお話。今、摩耶花たちが過ごしている青春がとても尊いものに感じます。
web再録されているので、pixivで読むことができます!
https://www.pixiv.net/artworks/59766914
摩耶花はSS作品にも出演!
「晩秋の夕暮れに」
原作準拠の設定で、古典部メンバーの恋人未満だけれど優しい関係が描かれています。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2501280
「Sweet Hot Heart」
里志と摩耶花、奉太郎とえるの、ちょっぴり甘い青春の話です。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1389554
「ハンバーガーショップでの一幕」
コメディ色の強い、古典部メンバーの青春ストーリーです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1638913
まとめ
ここまで伊原摩耶花についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
小柄で愛らしい見た目と、まっすぐ過ぎるほどしっかりと自分を持った彼女のギャップはとても奥深いものでしたね。
京都アニメーションの氷菓ページでは、登場人物の一欄から彼女の私服や水着姿も見ることができます。
また、アニメ1期の後にあたる話では摩耶花にスポットライトが当たる場面も多数収録。原作小説だけでなく、漫画も刊行されています。
これを機に、摩耶花の色んな姿にふれてみてはいかがでしょうか?