FateZero 久宇舞弥
(出典:Twitter)

久宇舞弥(ひさうまいや)はfate/zeroに登場する衛宮切嗣の仕事上のパートナーであり愛人です。切嗣の妻はアイリスフィールですが本編では舞弥とのキスシーンもあり大人な展開が気になった視聴者もいたと思います。

今回は元戦争孤児である久宇舞弥の壮絶な過去や切嗣との関係をご紹介します。この記事を読めば、セイバー陣営の不思議な三角関係が理解できるでしょう。

【Fate/Zero】久宇舞弥とは

久宇舞弥
(出典:#17)
久宇舞弥とは、TYPE-MOONの代表作『Fate/stay night』の前日譚にあたる『Fate/Zero』に登場する人物のひとりです。切れ長の目もとが特徴的な怜悧な印象のある美人で、感情表現をほとんどせず、淡々とした雰囲気を持つ人物です。そんな彼女は、本作の主人公である衛宮切嗣の補佐として物語に登場し、彼とともに聖杯戦争という戦いに身を投じます。

fate/zeroは以下の記事で解説しています。

作中ではクールな印象の強い女性ですが、そんな彼女は一体どのような人物なのでしょうか。
まずは久宇舞弥のプロフィールを見ていきたいと思います。

名前

久宇舞弥という名前ですが、これは本名ではありません。『Fate/Zero』アニメ第20話で本人が語っていますが、久宇舞弥という名前は、衛宮切嗣が彼女に与えた偽造パスポートの名義にすぎません。本当の名前については、本人も思い出せないようです。

年齢

久宇舞弥の年齢は作中で明らかにされていませんが、衛宮切嗣と出会ったのは少女の頃で、11年前であると小説に描かれています。そのため、衛宮切嗣との年齢差も考慮すると、20代前半頃ではないかと推測します。

家族構成

久宇舞弥に家族はいません。正確には、後述するように子供がいますが、生まれてから一切面識がありません。そのため、ほぼ天涯孤独といってもいい身の上です。

身長

久宇舞弥の身長は161cmです。女性としては少し高めの印象です。

体重

久宇舞弥の体重は49kgです。身長から考えると、女性としては軽めに感じられます。

スリーサイズ

久宇舞弥のスリーサイズはバスト75cm、ウエスト58cm、ヒップ77cmです。見た目の通り、かなりスレンダーな体形です。

声優

恒松あゆみ
(出典:81プロデュース)

久宇舞弥の声優は恒松あゆみさんです。芸歴20年のベテラン声優さんで、主に海外ドラマなどの吹き替えを務められています。アニメでは『機動戦士ガンダム00』のマリナ・イスマイールや、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の主人公の母親であるアストライア・トア・ダイクン役を演じているようです。

【Fate/Zero】久宇舞弥の過去が壮絶?

久宇舞弥 過去
(出典:53話)

久宇舞弥は戦場で衛宮切嗣に拾われたと『Fate/Zero』アニメ第20話にて本人が述懐していますが、そこに至るまでの過去は壮絶なものです。それは一体どのようなものなのか、見ていきたいと思います。

舞弥の出身国

久宇舞弥の出身国については不明です。ただ、どうしようもなく貧しい国で、戦争が決して終わらず、軍隊を維持する資金さえないのに、殺し合いを続けていた国だったと『Fate/Zero』アニメ第20話で語られます。さらに小説では、お互いに憎しみ合い、奪い合うことでしか生きる糧を得られない場所だったとも語られています。
こうした貧困や内戦が起きていて、軍隊がないような状態であり、さらに後述する少年兵などのキーワードがあることを踏まえて、久宇舞弥が生まれた時代背景などを考えると、彼女の出身国として個人的に思い浮かぶのは、ポル・ポト時代のカンボジアです。
もちろん、この時代はあらゆる場所で貧困や争いが絶えない状態でしたし、『Fate/Zero』世界と現実の史実が同じとは限らないので、はっきりと断定するのは難しそうですが、少なくとも久宇舞弥の出身国は当時のカンボジアと同じくらい酷い状態だったのではないかと推測します。

少年兵

久宇舞弥 少年兵
(出典:54話)

久宇舞弥は物心がついた頃から、銃を持たされ、少年兵として戦わされていたと小説にて語っています。ちょうど久宇舞弥が生まれた頃に、兵士を徴用するよりも、子供をさらって銃を持たせた方が安上がりで手っ取り早いという思想が生まれ、少年兵が作り出されるようになったようです。
彼女がいたキャンプでは、子供は5歳の頃から銃が渡されており、敵を殺すことだけを考え、人間的な感情は持ってはいけない環境でした。そして、そうできなかった子供は、できる子供より早く死んでいきました。久宇舞弥は衛宮切嗣に出会うまで生き残ったのはたまたまだと語りつつ、早い段階で心が壊れて感情をなくしたからこそ、命が長持ちしたとも語っています。
一方で、皮肉なことですが、初期の少年兵である彼女たちがそうして生き残り、多くの敵を殺せるということを証明してしまったために、少年兵の優れた費用対効果が知られ、結果的に世界各地で少年兵が増えるという現象も起きてしまっています。

子供

久宇舞弥には子供がいます。ただ、真っ当な子供ではありません。彼女がいた戦場の子供たちは、昼は少年兵として戦わされ、夜は兵舎で大人たちの慰み者として扱われていました。そして、ほどなく彼女は幼くして妊娠し、その子供を出産しました。ただ、父親は誰か分からず、子供とも生まれてすぐに引き離されてしまい、今も生きているかどうか分からないような状態だと小説で語っています。

一方、『Fate/Zero』の作中では語られなかったことですが、別シリーズである『Fate/strange Fake』に、久宇舞弥の子供が登場します。名前をシグマといい、同作品で行われる聖杯戦争に参戦するマスターのひとりとして出てきます。そして、シグマの経歴から、久宇舞弥の妊娠と出産は、魔術を使える兵士を生み出すために仕組まれた実験だったということが明らかとなりました。

【Fate/Zero】久宇舞弥はかわいい?評判まとめ

久宇舞弥 かわいい
(出典:Twitter)

久宇舞弥の評判はどのようなものなのでしょうか。彼女は主要登場人物ではないものの、『Fate/Zero』の主人公である衛宮切嗣に付き従う人物であるため、比較的物語への登場場面は多くあります。そんな久宇舞弥にファンはどのような印象を持っているのでしょうか。

個人的に切嗣と舞弥の組み合わせもめちゃくちゃ好きなんですが
(引用:https://twitter.com/Kurokira3/status/969445028799045632)

切嗣と舞弥さんがとてもよかったです
(引用:https://twitter.com/avycko/status/480308091951382528)

ケリィを陰で支えてたのは舞弥なんだよ
舞弥なんだよぉぉぉ!!
(引用:https://twitter.com/kumman3000/status/297330928735383552)

久宇舞弥の口コミを見ると、好意的な意見が多くありました。中でも衛宮切嗣に忠実に付き従いつつ、彼を支える姿が好きというファンが多いようです。
久宇舞弥は『Fate/Zero』アニメ第16話に見られたように、衛宮切嗣の命令とあらば、躊躇なく非道で残酷な行為にも手を染めます。その一方で、『Fate/Zero』アニメ第3話や第20話に見られたように、衛宮切嗣を気遣う描写もあります。
一見、感情が乏しいような雰囲気の彼女ですが、そうして切嗣を支える姿にはたしかに情があり、その献身の様子にファンは好意を抱くのだと思います。

一方で、久宇舞弥にはかわいいという意見も多いようです。

舞弥:切嗣の愛人にして右腕。甘いの好き。可愛い。
(引用:https://twitter.com/yatuaki_NL/status/399922994031521792)

クレープ食べる舞弥かわいすぎて鼻血
(引用:https://twitter.com/luna_galaxy/status/389219108773822465)

舞弥可愛い!
(引用:https://twitter.com/tyorotani/status/469765165773123584)

本編では語られていませんが、実は久宇舞弥にはかなりの甘党という裏設定があります。衛宮切嗣が『Fate/Zero』アニメ第6話で爆破したホテルには、彼女のお気に入りのケーキバイキングがあり、彼からの爆破準備の指示に一瞬口ごもる様子が『Fate/ZeroアンソロジードラマCD』で確認できます。
本編ではほとんど感情を出さない彼女の思わぬギャップにやられたファンも多いのではないでしょうか。

久宇舞弥の愛した「衛宮切嗣」とは

久宇舞弥 衛宮切嗣
(出典:Twitter)

久宇舞弥が悲惨な戦場から救われた後の半生は、衛宮切嗣とともにありました。久宇舞弥が付き従い、その全てを捧げた衛宮切嗣とは一体どのような人物なのでしょうか。

衛宮切嗣

衛宮切嗣 魔術師殺し
(出典:ameblo)

衛宮切嗣は『Fate/Zero』の主人公であり、作中で聖杯戦争に参戦する7人のマスターの1人です。セイバー(剣士)のサーヴァントを召喚し、妻のアイリスフィール・フォン・アインツベルンと助手の久宇舞弥とともに聖杯戦争を戦います。後述するように、彼はかつて正義の味方を志して挫折した過去があり、いくつもの戦場を渡り歩くうちに、もはや人の手で世界平和をもたらすことは不可能と考え至り、どんな奇跡でも起こすとされる聖杯に願いを託すため、聖杯戦争に参戦しました。

年齢

衛宮切嗣の年齢は作中では明示されていません。ですが、公式の『Fate/stay night用語辞典』を参照すると、作中で聖杯戦争が行われていた時点で29歳だったということが分かります。

魔術師殺し

魔術師殺しとは、魔術師専門のフリーランスの殺し屋である衛宮切嗣の異名です。
ふつうの魔術師は魔術を高尚なものと捉え、それを扱えることを誇りつつ、魔術と対極にある科学技術を嫌悪します。一方で衛宮切嗣は自身も魔術師ながら、魔術はあくまでひとつの手段に過ぎないと捉え、むしろ魔術師をより確実に殺すためには、彼らに馴染みのない現代兵器を用いる方が効率的と考え、銃による狙撃や薬物による毒殺、時には爆弾を使った爆殺などを行い、数々の魔術師を屠っていきました。こうした魔術師らしからぬ方法を取ることから、魔術師たちからは畏怖と嫌悪を込めて魔術師殺しと呼ばれていることが『Fate/Zero』アニメ第1話にて語られています。

衛宮切嗣の主武装は銃です。戦闘時は常に銃を携えており、聖杯戦争に際しても数々の銃を用意していることが『Fate/Zero』アニメ第3話で分かります。用意された銃は、衛宮切嗣専用ライフルで有効射程1000m以上のワルサーWA2000セミオートマチック狙撃銃、久宇舞弥専用ライフルであるステア―AUG突撃銃、後述するキャリコやコンテンダーなど、すべて強力無比な装備であることが小説にて詳しく描かれています。

キャリコ

キャリコM950短機関銃
(出典:mgdb)

キャリコM950短機関銃は、衛宮切嗣が聖杯戦争のために揃えた武装のひとつで、彼と久宇舞弥のサイドアームとして2挺用意されています。見た目は大型拳銃と似たような寸法ながら、特殊弾倉に50発の9mm弾を装填し、毎分700発の発射速度を誇る凶悪な武装であると小説で解説されています。

コンテンダー

コンテンダー
(出典:アニプレックス)

トンプソンセンター・コンテンダーは、衛宮切嗣の切り札の銃です。そして同時に、魔術師としての武装でもあります。銃としての性能は、単発式拳銃であるため、弾を1発ずつしか込められないデメリットはあるものの、使用する弾丸が30-06スプリングフィールド弾であり、これはマグナム銃はおろか、ライフルすら凌駕する火力を誇ると小説で解説されています。端的に言えば、当たれば一撃で致命的な威力を発揮するということです。

起源弾

起源弾
(出典:ジーストア)

起源弾とは、衛宮切嗣がコンテンダー銃で撃ち出す、彼の切り札の魔術です。起源弾は相手の魔術に命中した時、衛宮切嗣の魔術の本質である「切断」と「結合」が発動し、相手の体内にある魔力の通り道である魔術回路をでたらめに切って繋ぎます。魔術回路は魔術師の全身に張り巡らされた神経のようなもので、優秀な魔術師ほど、保有する魔術回路の数は多くなります。また、魔術回路へのダメージは実際の身体へフィードバックされます。そして、起源弾を魔術で受けてしまった魔術師は、『Fate/Zero』アニメ第8話、第9話に描かれたケイネスのように、魔術回路と体内をズタボロにされ、深刻なダメージを受けてしまいます。
つまり、起源弾には魔術で防御すると魔術回路に大きな損傷を被り、物理的に防御しようにも装甲車レベルの防弾性能がなければ防御しきれないという二重の防御不能性があります。これが衛宮切嗣の切り札である所以です。

固有時制御(タイムアルター)

固有時制御
(出典:Twitter)

固有時制御(タイムアルター)とは、衛宮切嗣が得意とする魔術です。『Fate/Zero』アニメ第7話で描かれるように、これは自身の体内時間の経過速度を加速・減速する魔術で、使用すれば高速戦闘や生体反応の過少化が可能となります。一方で、魔術解除後は体内の時間の流れが通常に戻るため、急激な血圧の増減や不整脈などによるダメージを受けてしまいます。そのため、通常は2倍速(ダブルアクセル)や3重停滞(トリプルスタグネイト)までの使用に抑えているようです。

スクエアアクセル

4倍速(スクエアアクセル)とは、衛宮切嗣が『Fate/Zero』アニメ第24話にて、言峰綺礼との最終決戦で使用した固有時制御(タイムアルター)の限界突破行使です。通常、3倍速(トリプルアクセル)以上の使用は自殺行為ですが、このとき彼は体内にセイバーの宝具である「全て遠き理想郷(アヴァロン)」を有していました。アヴァロンには心臓を破壊されても瞬時に再生できるほどの自動治癒能力があり、彼はそれを利用して、4倍速(スクエアアクセル)を使用し、常人離れした体術を使う言峰綺礼に対抗しました。小説での描写を見る限り、おそらくこの時の衛宮切嗣の体内は、血管と筋肉が常に爆発と再生を繰り返すような状態にあったものと推測します。

切嗣の過去

衛宮切嗣が久宇舞弥に出会うまでの過去は、彼女に負けず劣らず壮絶なものです。フリーランスの殺し屋として、様々な戦場を渡り歩き、魔術師殺しとしての異名が伝播するようになるまでの彼の経歴は、一体どのようなものなのでしょうか。

衛宮切嗣の過去は『Fate/Zero』アニメ第18話、第19話の2話に渡り描かれます。
幼少期、彼は父である衛宮矩賢とともに世界を転々としていました。そして、ある時たどり着いた南国のアマリゴ島で、衛宮切嗣はシャーレイという少女に出会います。

切嗣の過去はナタリアの記事でも解説しています。

「ケリィはさ、どんな大人になりたいの?」

ケリィはさ、どんな大人になりたいの?
(出典:Twitter)

ケリィはさ、どんな大人になりたいの?
(出典:アニメ2stシーズン 第18話)

「ケリィはさ、どんな大人になりたいの?」とは、あるときシャーレイが衛宮切嗣に問いかけた言葉です。この時、彼は気恥ずかしさから言葉を濁して答えませんでしたが、彼の胸には明確に「正義の味方になりたい」という願いが宿っていました。この願いとシャーレイの問いは、彼のその後の生き方を決定づけるものとなります。

衛宮切嗣はシャーレイを姉のように慕うと同時に、ほのかな想いを抱いていました。しかし、あるときシャーレイは衛宮矩賢が研究していた実験試薬を飲んでしまい、死徒という怪物になってしまいます。衛宮切嗣がシャーレイを発見したとき、まだ意識が残っていた彼女に殺してほしいと懇願されますが、殺すことができず、その場から逃げ出してしまいました。その結果、アマリゴ島は死徒だらけになり、滅ぶこととなります。
その顛末を、アマリゴ島を訪れたフリーの魔術師ハンターであるナタリア・カミンスキーから知らされ、彼は全ての元凶である父をナタリアから借りた銃で殺します。

以後、衛宮切嗣はナタリアに師事し、ナタリアの仕事を手伝うようになります。そのうち、アマリゴ島のような事件は、世界ではありふれていることを知り、彼は父殺しを意味のあるものとするため、ナタリアと同じく、世界に災厄をばらまく魔術師たちを狩るハンターを志すようになりました。一方で、ナタリアと数年ともに過ごすうち、彼らは互いを家族と思うようにもなります。
ですが、あるときナタリアは仕事に失敗し、旅客機の中で300人の屍食鬼という怪物とともに閉じ込められてしまいます。衛宮切嗣は、多数の屍食鬼が地上に放たれるリスクを危惧し、旅客機をナタリアごと爆破することに決めました。

「ふざけるなふざけるなバカヤロー」

ふざけるなふざけるなバカヤロー
(出典:ニコニコ)

ふざけるな……ふざけるなッ! 馬鹿野郎ッ!!
(出典:アニメ2stシーズン 第19話)

「ふざけるな……ふざけるなッ! 馬鹿野郎ッ!!」とは、衛宮切嗣がナタリアの乗った旅客機を爆破した後、滂沱の涙を流しながら叫んだ言葉です。彼はより多くの人命を救うため、ナタリアを犠牲にしました。その行いはまさしく「正義」でしたが、愛する人を切り捨てなければ成れない「正義の味方」に絶望します。
それでも彼は、今まで積み上げた犠牲を無意味なものとしないように、より多くの救済のために、より少ない方を切り捨てていくことを決意します。

この後のことは作中に描写されていませんが、おそらくはフリーランスの魔術師狩りとして独立し、ナタリアのように魔術協会からの仕事を請け負いつつ戦場を闊歩し、久宇舞弥を拾い育て、アイリスフィールと結婚するまで、魔術師殺しを続けていたものと思われます。

聖杯

切嗣 聖杯
(出典:livedoor Blog)

『Fate/Zero』アニメ第25話に描かれるように、衛宮切嗣は聖杯戦争を戦い抜いた結果、聖杯を勝ち取ります。ですが、聖杯は「この世全ての悪(アンリマユ)」という存在に汚染されており、衛宮切嗣の争いが起きない世界という願いは、家族以外の全人類を殺し尽くすという願いに曲解されます。これを理解した衛宮切嗣は聖杯を拒絶し、セイバーの宝具である「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」を強制発動し、聖杯を破壊しました。

冬木の大災害

冬木の大災害
(出典:togetter)

冬木の大災害とは、聖杯戦争が行われた冬木市で一夜にして500人以上が焼死した原因不明の事故です。その原因は聖杯から漏れ出ていた魔力であり、泥のように地上に降り注いだ魔力が、冬木の街を焦土と化しました。
聖杯を破壊したのにもかかわらず地獄絵図となった街を見て、衛宮切嗣は抜け殻のようになりつつも、生存者を探して瓦礫の中を彷徨いました。その末に、瀕死ながらもまだ息がある少年を発見し、その子供を助けられることに一筋の光明を見出しました。

衛宮士郎

衛宮士郎
(出典:Twitter)

衛宮士郎は、衛宮切嗣が冬木の大災害の中で見つけた唯一の生存者であり、引き取って養子にした子供です。衛宮切嗣にとっては聖杯戦争における唯一の救いであり、この出会いによって、物語は『Fate/Zero』から『Fate/stay night』に引き継がれることになります。

死因

衛宮切嗣は『Fate/Zero』で行われた第4次聖杯戦争の5年後に亡くなります。その死因は、聖杯の全人類を滅ぼしたいという願いを拒絶したことで呪われ、肉体を蝕まれたことによる衰弱死です。

「ああ、安心した」

ああ、安心した
(出典:#25)

ああ――安心した
(出典:アニメ2stシーズン 第25話)

「ああ――安心した」とは、衛宮切嗣の最期の言葉です。月の綺麗な夜、衛宮切嗣は子供の頃、正義の味方に憧れつつも諦めたことを衛宮士郎に語ります。その旨を聞いて、衛宮士郎は「俺が代わりになってやる」と誓います。この言葉を聞いて、衛宮切嗣は心から安堵し、眠るように息を引き取りました。

「僕はね、正義の味方になりたかったんだ」

僕はね、正義の味方になりたかったんだ
(出典:#25)

僕はね、正義の味方になりたいんだ
(出典:アニメ2stシーズン 第25話)

「僕はね、正義の味方になりたいんだ」とは、衛宮切嗣が今わの際、心の中で独白した言葉です。衛宮士郎の誓いを聞いて安堵したからこそ、衛宮切嗣は生涯答えることができなかったシャーレイからの問い「ケリィはさ、どんな大人になりたいの?」に答えることができました。そして、この言葉によって、『Fate/Zero』の物語は締めくくられます。

【fate/zero】舞弥&アイリと切嗣の三角関係が気になる

舞弥 アイリ 切嗣
(出典:JUGEMブログ)

衛宮切嗣はアイリスフィールという妻がありながら、『Fate/Zero』アニメ第3話に見られるように久宇舞弥とのアヤシイ関係も見られます。一方で、久宇舞弥はアイリスフィールの護衛として仕える場面が多く、一緒にいる様子はとても愛人と正妻の関係には見えません。一体、3人の関係性はどのようなものなのでしょうか。

アイリスフィールは以下の記事で解説しています。

切嗣との関係

久宇舞弥と衛宮切嗣の関係は、戦場での出会いに始まります。少年兵として壮絶な日々を過ごしていた久宇舞弥は、衛宮切嗣に拾われたときには、すでに心が死んだような状態でした。そして、もう生きる意味は感じないから、拾われた命は拾い主が好きなように使えばいいと、衛宮切嗣に生き方を委ねます。それからは彼の「最も信頼できる道具」として、あらゆる命令を忠実にこなす手足となり、衛宮切嗣の目的である恒久的な世界平和の実現のために奔走します。
ふたりの関係は、一見ビジネスライクなものに見えますが、『Fate/Zero』アニメ第3話や第20話では、久宇舞弥が衛宮切嗣の心の状態に気を配っている描写があります。その様子を見ると、少なくとも久宇舞弥から衛宮切嗣へは情のようなものがあるように感じられます。

切嗣と舞弥は浮気?

舞弥 切嗣
(出典:Twitter)

久宇舞弥と衛宮切嗣の関係には、『Fate/Zero』アニメ第3話のキスシーンのように、愛人関係を匂わせる描写があります。実際、作中でははっきりと言及されていませんが、肉体関係もあります。その関係性は、浮気といえば浮気ですが、情欲のために結ばれた関係ではないようです。
聖杯戦争で最終的に願いを叶えるための聖杯を召喚するには、聖杯を召喚するために調整され生み出されたホムンクルスであるアイリスフィールを生贄にささげる必要があります。それはアイリスフィール自身も承知していることですが、衛宮切嗣はそれを妻への裏り行為だと捉えています。
久宇舞弥と衛宮切嗣の不貞関係は、そうした妻への裏切り行為に衛宮切嗣の心を慣れさせるための予行演習であり、ともすれば浮気よりももっと酷い関係性といえます。

アイリスフィールとの関係

久宇舞弥とアイリスフィールの関係は、聖杯戦争開始時点では、衛宮切嗣を介した顔見知り程度だったようで、『Fate/Zero』アニメ第7話、第8話で描かれるアインツベルンの森の戦いで初めてまともに対話しました。当初アイリスフィールは、自分より長く衛宮切嗣に連れ添い、自分の知らない夫の一面を理解しているように見える久宇舞弥に、苦手意識を持っていたことが小説に描かれています。
ですが、戦いの中、衛宮切嗣の天敵である言峰綺礼への警戒心の一致から、彼を想う気持ちは同じであると理解し、彼を助けるべく共同戦線を張ることに決めました。
久宇舞弥のアイリスフィールへの認識は、作中での描写を見る限り、あくまで衛宮切嗣の妻であり、彼のために命に代えても守らなければならない対象というものだったと思われます。一方で、『Fate/Zero』アニメ第17話にて、遠い存在とも表現していることから、単なる護衛対象というだけでなく、衛宮切嗣に真っ当なかたちで寄り添える存在として、羨望のような感情を抱いていた可能性もあります。

久宇舞弥のss

久宇舞弥についてのSS(二次創作小説)は、作中の他の登場人物に比べると数は少ないですが、pixivでは100作品ほど投稿されています。

『わたしのたいせつなあなた』
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4437618
この作品は何らかの原因で聖杯戦争が途中で停止し、その後、久宇舞弥は衛宮切嗣やアイリスフィール、セイバーとともに平和に暮らしているというお話です。物語の中で久宇舞弥は平和な暮らしに順応していき、自分の心に目を向けるようになるという作品です。

『IF小話詰め』
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9104028
この作品は聖杯戦争の終了後、久宇舞弥が衛宮切嗣や衛宮士郎、藤村大河と交流を続けるというお話です。原作では関わることのなかった衛宮士郎や藤村大河と交流する久宇舞弥の姿は、IFとはいえ感慨深いものがあります。

『あなただけにあまいもの』
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1203206
こちらの作品も聖杯戦争が途中で停止したというもので、久宇舞弥がアイリスフィールやセイバーとともにケーキバイキングに行くというお話です。もし殺伐とした戦いがなければ、こんな風に3人が女子会を開催するというようなストーリーもあったかもしれません。

このように、いくつか作品を見てみると、原作にある殺伐とした雰囲気をなくした平和路線のお話が多く見られました。殺伐な雰囲気は『Fate/Zero』という作品の醍醐味でもありますが、一方で登場人物たちの悲惨な結末が辛いという人も多いでしょう。もし悲惨な結末がなければこんな交流が見られたのではないかという視点は、ファンの登場人物たちへの想いの表れだと思います。上記の作品も、久宇舞弥の幸せな姿を見たいという、ファンたちの想いが表現されているように感じられました。

【Fate/Zero】久宇舞弥は死亡?最後は?

久宇舞弥の最後はどうなってしまうのでしょうか。『Fate/Zero』の物語はほとんどの登場人物に悲惨な結末が待っていますが、久宇舞弥にとってはどのようなものなのか見ていきたいと思います。

マイヤは死亡する?

久宇舞弥 死亡
(出典:#20)

結論から言うと、久宇舞弥は聖杯戦争の途中で死亡します。作中では、衛宮切嗣の作戦の賜物ではありますが、『Fate/Zero』アニメ16話で敵陣営であるケイネスとソラウを一方的に蹂躙し、『Fate/Zero』アニメ第6話、第8話における言峰綺礼との戦いでも、窮地に追い込まれてしまうものの、作戦における目的は達成するなど、戦闘員として優秀な活躍を見せます。このように、作中では衛宮切嗣の有能な助手として善戦しますが、『Fate/Zero』アニメ第20話で、ついに物語から退場します。

死因

久宇舞弥は、敵サーヴァントであるバーサーカーの攻撃を受けたことにより死亡します。作中で死因は明らかにされていませんが、小説には総身血まみれとなり、倒れていた土蔵には血臭が充満していたと描かれているので、失血死の可能性が高いと考えます。また、『Fate/Zero』アニメ第20話を見ると、久宇舞弥を殺したバーサーカーは、分厚い鉄扉を素手の殴打のみで破っていることから、その一撃を受けたのであれば、内臓破裂や複雑骨折などの損傷を受けていたものと推測します。
このように、久宇舞弥は物語の途中で死んでしまいますが、今わの際に衛宮切嗣が駆けつけ、その最期を看取ったということを考えると、彼女の最期には僅かばかりの救いはあったように思えました。

【Fate/Zero】久宇舞弥の名言・名シーン

久宇舞弥の名言・名シーンをみていきましょう。

舞弥 キス

舞弥 キス

いま必要なことだけに意識を向けてください。余計なことは、考えないで
(出典:アニメ1stシーズン 第3話)

久宇舞弥が衛宮切嗣にキスをするシーンには驚いた人は多いかもしれません。『Fate/Zero』アニメ第1話、第2話で衛宮切嗣は妻や娘との睦まじい様子を見せておきながら、アニメ第3話では特に何の説明もなく、いきなりキスをするからです。一見、昼ドラ展開的な場面ですが、実際は戦場に身を置きながら娘を想って弱音を吐く衛宮切嗣にキスをすることで、常に戦場をともにしていた久宇舞弥へ意識を向けさせ、その心の揺らぎを正したというシーンであることが小説で描かれています。
このように、久宇舞弥は時に衛宮切嗣よりも冷静で的確な判断ができます。その助力があるからこそ、本来は優しく心の弱い部分がある衛宮切嗣は、殺人者として十全の働きをすることができます。

舞弥VSソラウ

舞弥VSソラウ
『Fate/Zero』アニメ第16話で、久宇舞弥は敵陣営の代理マスターであるソラウを襲撃し、その右手を奪います。右手を奪ったのは、そのままにしておくとすぐにサーヴァントを呼ばれてしまう危険性があったからですが、その手際はとても見事なものでした。
ソラウがそれほど戦闘に慣れていないという面もあるとは思いますが、一切気配なく忍び寄り、一撃で右手を切り落とし、衛宮切嗣に報告後、右手に残る令呪を銃撃で破壊するシーンは、迅速かつ的確であり、彼女の戦闘員としての優秀さがよく分かるシーンだと感じます。

舞弥とアイリの誓い

衛宮切嗣のために死んでください。あの人の理想を叶えるために

衛宮切嗣のために死んでください。あの人の理想を叶えるために
(出典:アニメ2stシーズン 第17話)

アイリスフィールは自身の不調に際して、聖杯戦争を最後まで見届けられないだろうという身の上を告白し、それを受けて久宇舞弥が衛宮切嗣の理想を叶えるために、命をとしてアイリスフィールを最後まで守ると誓う場面です。衛宮切嗣の理想に殉ずることをふたりが改めて決意する場面であり、久宇舞弥とアイリスフィールの絆が感じられるシーンでもあります。
余談ではありますが、小説とアニメでは、このシーンの描かれ方が異なります。小説は土蔵の中でアイリスフィールが久宇舞弥に抱きかかえられるシーンですが、アニメでは車の中でアイリスフィールが久宇舞弥の肩に寄りかかるシーンとして描かれています。個人的には後者のほうがムードがあり、アイリスフィールと久宇舞弥のふたりの場面であることが強調されているように思われるため、より印象深いシーンに仕上がっていると感じます。

暗殺者の帰還

やっと、戻りましたね。昔のあなたの顔に

やっと、戻りましたね。昔のあなたの顔に
(出典:アニメ2stシーズン 第20話)

「暗殺者の帰還」とは、『Fate/Zero』アニメ第20話のエピソードタイトルです。聖杯戦争が終盤に近付き、衰弱の一途をたどるアイリスフィールと面会した衛宮切嗣は、愛する妻の死にゆく姿を見てなお、聖杯戦争を戦い抜く意志が揺るぎないことを確認します。その姿を見た久宇舞弥は、彼が魔術師殺しとして活躍していた全盛期の面持ちをしていることに気付き、微笑みながらその姿を見送りました。
一方、小説では、同様の場面で久宇舞弥は衛宮切嗣の面持ちの変化に竦み、目を伏せながら上記の台詞を口にします。もしかすると小説版では、本当は昔の彼に戻ってほしくない気持ちがあったのかもしれません。

舞弥の未来

善処は、します。でもそれは戦いが終わった後の話です。

善処は、します。でもそれは戦いが終わった後の話です。
(出典:アニメ2stシーズン 第20話)

久宇舞弥はアイリスフィールに、聖杯戦争が終わったら、本当の名前や家族、子供の消息を探すべきだと言われます。それまでは過去にも未来にも絶望や諦観しか抱いていなかった久宇舞弥にとって、その言葉はすぐに飲み込めるものではありませんでしたが、アイリスフィールから過去の犠牲や痛みをきちんと悼んで偲ぶべきという更なる言葉を受け、その意を酌む意思を見せます。
久宇舞弥は自身のことを心が死んでいる人間だと表現していますが、作中ではアイリスフィールとの交流を重ねるごとに、徐々に情緒を取り戻していっているように感じられます。もし悲惨な結末がなく、このまま久宇舞弥とアイリスフィールの交流が続いたなら、いつかは喜怒哀楽を浮かべる彼女の姿が見られたのかもしれません。

舞弥の最期

……だめだよ。ないたら……

……だめだよ。ないたら……
(出典:アニメ2stシーズン 第20話)

久宇舞弥の最期は衛宮切嗣によって看取られます。今わの際に出たのは、衛宮切嗣の心を気遣い、聖杯戦争を戦い抜くために、自身の死で心が揺らがないよう激励する言葉でした。久宇舞弥は作中で、すでに心をなくし、冷徹で機械的な人間のように表現されています。ですが、最期まで衛宮切嗣を気遣う姿を見れば、明らかに心が通い、思いやりを持っていることが分かります。その感情が愛情だったのかまでは分かりませんが、少なくとも最期まで衛宮切嗣を想う久宇舞弥の姿には、確かな感情を感じることができました。

【Fate/Zero】久宇舞弥のpixiv画像

Fate/Zeroの久宇舞弥のpixiv画像を集めました。
久宇舞弥1
(出典:Amazon)
久宇舞弥2
(出典:prcm)
久宇舞弥3
(出典:gelbooru)
久宇舞弥4
(出典:livedoor Blog)
久宇舞弥6
(出典:tsundora)

エ○

どことなくエロティックな画像を集めました。

(出典:2次画像)

(出典:2次画像)

まとめ

今回は切嗣の愛人である久宇舞弥をご紹介しました。壮絶な過去を経験し切嗣の願いを叶えようとともに戦う生き方は、一般的に言う愛人という言葉ではくくりきれないかもしれません。アニメをもう一度観る際は舞弥にフォーカスしながら観てみると別の面白みがあるかもしれません。

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