大賢者フリューゲルはリゼロ第3章の白鯨戦で初めて名前が出てきており、リゼロ第6章で更に情報が公開され今後の展開に大きく関わってくると思われる登場人物です。名前しか登場しておらず、未だに姿が見えないため、フリューゲルは多くの謎に包まれています。そこで本記事では、フリューゲルがどんなキャラクターなのかや、大賢者シャウラや嫉妬の魔女サテラ、ジュースなど他のキャラクターとの関係を紹介していきます。また、その情報を踏まえて、ファンの間で噂されているさまざまなことを解説・考察していきます。
リゼロは以下の記事で解説しています。
【リゼロ】大賢者フリューゲルとは
Re:ゼロのなぞについて一つ私の考察を
(※ネタバレに触れるのでかまう人は気をつけて)謎:大賢者フリューゲルは誰か?
仮説:スバルの親父ではないかと。。 pic.twitter.com/3VRrDfU0pS— Tome (@19692CM3D) October 6, 2016
大賢者フリューゲルとは、第3章の白鯨編にレムや商売人のオットーから『フリューゲルの大樹』の説明を受けた際に初めて名前が出てきた、ルグニカ王国の銀貨に姿が残されている人物です。
レムやオットー達からフリューゲルの名が出たこと。そして、アニメ新編集版19話でスバルが『フリューゲルの大樹』に誰かの名前が彫ってあると気づくシーンから、その文字が「フリューゲル参上!」と書いてあるとファンが発見し、「フリューゲルは400年前のスバルなのではないか」という考察が話題になりました。
そして、第6章でシャウラという人物が登場し、フリューゲルの人物像や正体の一部が明らかになったことで、「フリューゲルが魔女教を創設したのではないか」という考察も話題になり始めたのです。
サテラを封印した三英傑
(出典:YouTube)
フリューゲルは、400年前にサテラを”封魔石の祠”に封印した本当の三英傑の1人です。
第6章までの三英傑は
・大賢者シャウラ
・初代聖剣レイド=アストレア
・神龍ボルカニカ
とされていました。しかし、プレアデス監視塔に到着したスバルとシャウラの話で、真の三英傑とはシャウラではなくフリューゲルで、シャウラは賢者でもないことが明らかになったのです。
なぜフリューゲルではなくシャウラが三英傑として世の中に知れ渡るようになったのかは不明ですが、仮にフリューゲルが400年前のスバルだとして自分が記憶を無くすことを分かっていたとしたら、自分自身(400年後のスバル)へのヒントとしてシャウラの名前を残したのかもしれません。
サテラは以下の記事で解説しています。
400年前のスバル説
(出典:ameblo)
スバルに対する嫉妬の魔女サテラの経緯の分からない無償の愛から、フリューゲルは400年前のスバル説が浮上したようです。
その理由は、400年前にフリューゲルとサテラが一緒に旅をしていたことや、サテラが2重人格であることが関係しています。
第6章や外伝「剣鬼戦歌」で登場する神龍ボルカニカの発言から、400年前フリューゲルとサテラは行動を共にしていたことが分かり、面識があるだけでなく深い関係があったと分かりました。
そして、第4章の魔女の茶会でエキドナから、嫉妬の魔女サテラは嫉妬の魔女因子に適合できなかったため2重人格になったことが分かり、「嫉妬の魔女」と「サテラ」は全くの別人であると明言されています。
これらのことから、400年前のフリューゲルとサテラが愛し合っていたとして、スバルが記憶を無くしたフリューゲルだとしたら、スバルには身に覚えのないサテラの愛の説明がつくのかもしれません。
そして、この「スバルが400年前のフリューゲルで、サテラと愛し合っていた」という考察は、他の考察にも繋がってくる要素になります。
魔女教の創設に関係?
(出典:anima)
フリューゲルは、魔女教の創設に関係していそうです。
それは、魔女教創設者の1人ジュース、後のペテルギウス・ロマネコンティのフリューゲルとの関係を匂わせる発言や、先ほど伝えた「2人が愛し合っていた」説から考えられるフリューゲルの目的と、魔女教の目的が一致することから考察できます。
ジュースは第4章のエミリアの過去と向き合う試練の中で、「私をお許しください。フリューゲル様」と、フリューゲルと深い関係があったことが分かる発言をしています。
※エミリアは以下の記事で解説しています。
そんなジュースは魔女教の創設者の1人です。魔女教の目的は明確にされていませんが、”サテラの復活”の可能性が1番高いでしょう。
その理由は、第4章でジュースが幼少期のエミリアを見て涙を浮かべたことや、第3章で「魔女を降ろすのにふさわしい器か試練をする」というペテルギウスの発言から、そう解釈できます。
そして、フリューゲルの目的が先ほど伝えた「2人が愛し合っていた」説から”サテラを救うこと”と考察でき、今後説明する大賢者シャウラもこの目的を知っているようです。
魔女教創設者のジュースが、フリューゲルを”様”付けで敬っていることや、2人の目的が一致していることから、間違いなくフリューゲルは魔女教創設に関係していると言えるでしょう。
この考察をしたのは、今後説明フリューゲルと嫉妬の魔女サテラとの関係にも関わってくるからです。また改めて深く掘り下げていきます。
また、ジュースの発言は、この考察やそれ以外でも深く関係しているので、次で詳しく解説していきます。
ジュース(ペテルギウス)のフリューゲル様発言
(出典:2期#43)
先ほども伝えましたが、ジュースは第4章で「フリューゲル様」発言をして、フリューゲルを崇拝していることが分かり、この情報を掘り下げることで「フリューゲルが魔女教創設に関係している説」が更に濃厚になるので、解説していきます。
この発言をするのは、第4章のエミリアが過去と向き合う試練の中です。
エリオール大森林の封印を狙い、虚飾の魔女パンドラと強欲の大罪司教レグルスが襲撃したとき、ジュースは封印とエミリアを守るため2人に立ち向かいます。
しかし、虚飾の権能と強欲の権能の前に力及ばず、持っていた自分には適応しない”怠惰の魔女因子”を取り込むことを決意するのです。
その際に、「私をお許しください。フリューゲル様」と発言しています。
フリューゲルとサテラを信奉
(出典:アニメアニメ)
ジュースはフリューゲルとサテラを信奉しています。
2人に感謝と忠誠を捧げており、作中で「二人のおかげで今の自分になれた」と言っているのです。そのため、「フリューゲル様」と崇拝する呼び方をしています。
怠惰の魔女因子
怠惰の魔女因子は元々フリューゲルの物で、ジュースはフリューゲルから預けられていたのです。そして、ジュースはその怠惰の魔女因子に自分が適合しないことも分かっていました。もしかしたら、フリューゲルもそれを分かっていて使用を禁止していたのかもしれません。でも、エミリアを守るために使用することを決意し、フリューゲルからの言いつけを破ることに対して「お許しください。」と許しを請うたのではないでしょうか。
大賢者シャウラとフリューゲル
(出典:Twitter)
大賢者シャウラとフリューゲルは弟子と師匠という関係あり、フリューゲルを語るには欠かせない重要な人物です。第6章プレアデス監視塔編から登場し、400年前のフリューゲルを詳しく知っているため、フリューゲルの人物像や強さ、サテラとの関係性などの情報を明らかにしてくれています。
そんなシャウラは、第6章『涙声が聞こえる』でプレアデス監視塔に近づくスバル達を攻撃するという登場の仕方をするのです。それは、師匠であるフリューゲルからプレアデス監視塔を守るように言いつけていたためでした。
プレアデス監視塔とは
(出典:Twitter)
プレアデス監視塔とは、アウグリア砂丘の中にある嫉妬の魔女サテラを封印している封魔石を守るために、フリューゲルが建てた施設です。元は知りたいことを全て知ることのできる「大図書館プレイアデス」でしたが、フリューゲル達が監視塔を出て行った際に、塔の役割が変わり、サテラを監視する「プレアデス監視塔」となりました。
プレアデス監視塔は
ゼロ階層「メローぺ」
1階層「マイア」
2階層「エレクトラ」
3階層「タイゲタ」
4階層「アルキオネ」
5階層「ケラエノ」
6階層「アステローペ」
の全6層あり、3層より上へ行くには3つの試練を受ける必要があります。
また、監視塔には
・「試練」を終えず去ることを禁ず
・「試練」の決まりに反することを禁ず
・書庫への不敬を禁ず
・塔そのものへの破壊行為を禁ず
・試験の破壊を禁ぜず
という5つのルールがあり、1つでも破るとシャウラが魔獣化して襲いかかってくるのです。
そんなプレアデス監視塔のことを、シャウラ本人はあまり深く知りません。そんなよく分かりもしない場所を、師匠であるフリューゲルの頼みと言うことだけで400年もの間守り続けているため、シャウラのフリューゲルへの忠誠心は硬い物であり、今後記事内で紹介する内容の根拠を高める証拠と言えます。
大賢者シャウラ
(出典:Twitter)
大賢者シャウラは本当は”大賢者”ではなく、フリューゲルと「かか様」と呼ばれる正体不明の人物によって、魔獣「紅蠍」を元に作られた人物です。
大賢者でないことは、シャウラ本人が公言していて、理由は不明ですが、師匠の大賢者フリューゲルの代わりに、世に”大賢者シャウラ”として知れ渡っています。
フリューゲルを「お師様」呼び、400年間一途に想い続け、プレアデス監視塔の番人と監視塔のルールの番人を担っています。先ほど言った魔獣化とは紅蠍の姿になることで、”スコーピオンテール”と自称しているポニーテールの先端が紅蠍の姿になったときに蠍の尻尾になるようです。
シャウラの実力は、初代聖剣レイドとの手合わせで10回に1回は両手で戦わせるほどですが、視界がほとんど効かず相手を匂いで識別しています。
彼女はプレアデス監視塔に近づく人物が、サテラの封印を破ろうとする魔女教なのか、”大賢者”という肩書きの自分に用がある人物か判別できないため、このリゼロ界トップクラスの強さで「塔に近づく者は皆殺し」という方針をとっています。
大賢者フリューゲルとサテラ
(出典:blogspot)
最初の方に「フリューゲルとサテラが愛し合っていた」説を伝えましたが、これまで紹介してきた内容から、やはり大賢者フリューゲルとサテラは、仲が良かったと明言できるようです。
まず、フリューゲルとサテラは400年前共に旅をしていたことが、第6章で試練を勧めるために1階層に来たエミリアの前に現れた神龍ボルカニカによって明かされました。
エミリアに続きラムとパトラッシュが現れたのを見た神龍ボルカニが、「パトラッシュ!?」と名前を言い当てたことから話が進み、塔を建てたときフリューゲルやシャウラと共に、サテラ、エキドナ、レイド、パトラッシュ、ファルセイルが一緒にいたことが分かったのです。そして、塔が完成した後、フリューゲルとサテラは旅に出ていることが分かりました。
そこに最初に伝えた、嫉妬の魔女サテラが2重人格であり魔女たちからも慕われる「サテラ」という人格があることや、ジュースがフリューゲルとサテラを崇拝していることから、フリューゲルとサテラは愛し合ってるとまでは明言できませんが、仲が良いことは仮説ではなくなったと言えるのです。
【リゼロ】大賢者フリューゲルの強さ
大賢者フリューゲルの強さは、リゼロ界トップクラスの実力を持つシャウラより上です。
まず、初代聖剣レイド、神龍ボルカニカと共に嫉妬の魔女を封印しています。自分以外の魔女6人を滅ぼし、世界を滅ぼしかける力を持つ嫉妬の魔女サテラを、倒すことはできなくとも封印できるほどの強さを持っていると言えるでしょう。
そして、先ほど記事内で、シャウラは初代聖剣レイドとの手合わせで10回に1回は両手で戦わせるほどの実力を持つと紹介しています。そんな強さを持つシャウラが「戦えば殺されるッス」と言っているのです。弟子であるシャウラがこう言っているので、フリューゲルの強さはシャウラより上で間違いないでしょう。
ちなみに、フリューゲルは陰魔法が得意で、シャウラが「死ぬんだか分からない人」と言っていることから、スバルのような死なない能力を持っている可能性がありそうですよ。
【考察】大賢者フリューゲルの正体はスバル?
(出典:livedoor blog)
シャウラの発言や2人の似ている点、共通点から大賢者フリューゲルの正体はスバルではないかと考察されています。
理由1.お茶会で賢人候補といわれる
スバルは第4章のお茶会で魔女たちに賢人候補と言われており、”大賢人”とも呼ばれるフリューゲルと似ていると言えます。
”賢人”とは、7つ全ての魔女因子を取り込んだ者のことです。フリューゲルの”賢者”という称号は、優れた知識を持つ者に与えられるもので”賢人”とは全く違います。
スバルは第4章時点で『嫉妬の魔女因子』『怠惰の魔女因子』の2つを取り込んでいました。しかし、第6章でシャウラがスバル魔女因子を確認し「3つ」とつぶやいているため、魔女教大罪司教の空席『傲慢の魔女因子』も取り込んでいる可能性が高いです。
そして、大賢者フリューゲルは”大賢人フリューゲル”とも言われており、400年前に魔女因子を7つ全部持っていたとされています。シャウラがフリューゲルの魔女因子の匂いを嗅ぎ分けることができることや、ジュースに渡した『怠惰の魔女因子』が元々フリューゲルのものだったことから、間違いないでしょう。
理由2.フリューゲルの大樹に刻まれた日本語
フリューゲルの大樹に刻まれた日本語は「フリューゲル参上!」、スバルがラムから異世界文字を教えてもらったときに書いた日本語は「ナツキ・スバル参上!」で似ています。
大樹に刻まれていた文字が日本語であることから、フリューゲルがスバルと同じ異世界転生者で間違いはありません。そして、『参上!』という言い回しが同じなんて偶然、そうそうないためフリューゲル=スバルと考えられるのではないでしょうか。
理由3.シャウラの感じた匂い
シャウラがスバルに感じた匂いは、フリューゲルと同じものです。
作中、目視できないシャウラが匂いでスバルをフリューゲルの呼び名「お師様」と呼んでおり、スバルと師匠は同じ『魔女の匂い』がすると言っているのです。
同じ匂いがするなんて、フリューゲルとスバルが同一人物である何よりの根拠と言えるのではないでしょうか。
理由4.プレアデス監視塔の和名
フリューゲルが建てたプレアデス監視塔の和名は、「昴」です。
ここまでスバルとの共通点があると、フリューゲル=スバルであるとしか考えられず、フリューゲルがスバルに自分の存在を気づかせるためのヒントを、あらかじめ設置しているようにも感じます。
【考察】大賢者フリューゲルの正体はスバルの父(菜月賢一)?
(出典:2期#28)
一方で、時間軸がスバルがいる世界と違うことや父の発言などから、大賢者フリューゲルの正体はスバルの父である菜月賢一なのではないか説もでています。
「参上!」は父の真似
(出典:2期#29)
フリューゲルとスバルの共通点だった「参上!」の言い回しは、元々は父菜月賢一の真似だったため、「フリューゲル参上!」は父が書いた可能性があるのです。
アニメ2期第29話『親子』で、小学生のスバルが路上の壁に「ナツキスバル参上」と落書きをするシーンがあることや、父とスバルの口調や価値観が似ていることから、幼い頃から無意識に父の真似をしていたと言えます。
父の「時を止める能力がある」発言
第4章のスバルが過去と向き合う試練の中で、父は冗談交じりで「時を止める能力がある」と発言しているのです。
リゼロ世界において、父も異世界転生を経験していて、本当に能力を持っていたとしてもおかしくないのではないでしょうか。
【考察】リゼロ世界の400年ループ説
エミリアの正体は前周期の嫉妬の魔女サテラ、スバルの正体は前周期のフリューゲルで、リゼロ世界はこの2人を中心に400年ループしているという説もあります。
容姿が銀髪のハーフエルフで瓜二つであり、同一人物と考察されていたエミリアと嫉妬の魔女サテラと、先ほど考察したフリューゲル=スバル説。この2つに加えて、400年前にフリューゲルが嫉妬の魔女を倒せなかったことと、第4章でスバルに対してサテラが「必ず私を殺しにきてね」と言っていることから、400年ループしていると考察されているようです。
そして、もしかすると嫉妬の魔女サテラを殺すことで、そのループから抜け出せるのかもしれません。
【リゼロ】大賢者フリューゲルの画像
https://twitter.com/tatepen/status/754714650256650240?s=20
大賢者フリューゲルの人物画像は残念ながら見つけることができませんでした。
フリューゲルといえば『フリューゲルの大樹』が代表的であり、画像検索するとだいたいフリューゲルの大樹が出てきました。
ルグニカ王国の銀貨に姿が残されていると紹介しましたが、画像はありませんでした。
今後更にフリューゲルの情報が明かされ、人物像が公開されるのが楽しみですね。
まとめ
本記事では、大賢者フリューゲルに関する話題の考察を、プレアデス監視塔の番人シャウラや嫉妬の魔女サテラ、魔女教のジュースとの関係を踏まえて解説・紹介してきました。ここで考察した内容や、皆が考察している内容が今後の展開と当たっているのか、はたまた良い意味で裏切られるのか、大変楽しみなところですね。
この記事でリゼロの世界観の深さに興味を持っていただけたら、是非『Re:ゼロから始める異世界生活』の作品を手に取ってみてください。