『空の境界』に登場する黒桐鮮花は、メインキャラとのつながりが深いため、主役となって活躍する「第6章 忘却録音」以外にも頻繁に登場します。TYPEーMOON作品に強い影響を与え、後の『真月譚 月姫』に登場する遠野秋葉のモデルにもなったと言われています。そんな彼女の魅力を紹介していきます。
【空の境界】黒桐鮮花(こくとうあざか)とは
(出典:YouTube)
黒桐鮮花とは、小説及び劇場版『空の境界』に出て来る人物です。メインキャラの黒桐幹也の妹であり、蒼崎橙子の弟子でもあります。礼園女学院に通う高校1年生です。
空の境界
(出典:アニメイトタイムズ)
黒桐鮮花は小説及び劇場版『空の境界』の登場人物です。初登場は「第1章 俯瞰風景」です。「第3章 痛覚残留」でも章の中心人物である浅上藤乃の友人として登場し、「第6章 忘却録音」では兄・幹也のかわりに式の相棒をつとめるなど、作中での出番は多いです。
妹
(出典:駿河屋)
メインキャラ・黒桐幹也の実の妹であり、3歳違いの兄妹です。『空の境界』本編では高校1年生です。鮮花は幼少期に田舎の叔父の家に養子に入り、本編では高校の寮に入っているため、兄妹一緒に暮した時間はわずかですが、非常に仲は良いです。幹也が妹の進路を心配したり、それに対して鮮花が幹也の大学中退を突っ込むなど、兄妹のかけあいが見られます。
胸
(出典:seesaawiki)
スリーサイズは明らかにされていませんが、公式イラストを見る限り普通に巨乳であるとされています。
礼園女学院
(出典:TSUTAYA)
作中に登場する学校です。神戸女学院がモデルとされ、お嬢様が通う全寮制のミッションスクールです。シスターのような制服が特徴です。鮮花はこの学校の生徒です。学業成績は非常に成績優秀であり、学内では常に首席、全国模試では10番以内の成績をおさめています。前述の浅上藤乃や後日談である「未来福音」に登場する瀬尾静音も同校の生徒であり、蒼崎橙子の母校でもあります。
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鮮花が発火の魔術を使用する際の詠唱呪文です。他の魔術師と比べると極めて短いく、その由来は音楽記号であり、これは彼女が魔術や戦いを音楽ととらえているからです。彼女は魔術回路を持たない一般人の家系の生まれであるため、先天的に素養があった発火の魔術しか使用できません。魔術の組み立てが未熟なため、火蜥蜴の皮手袋をはめています。また、可燃物の発見や熱源の探知に秀でています。
声優
(出典:Weblio)
劇場版『空の境界』で鮮花の声を演じているのは、藤村歩さんです(ドラマCD版では田村ゆかりさん)。代表作は下記のとおりです。
・梅枝ナオミ 『絶対可憐チルドレン』
・花天狂骨・飛梅 『BLEACH』
・夏目貴志(少年時代)『夏目友人帳』
強気な女の子役に定評のある声優さんですね。鮮花役にもあっています。また、幼い少年の役もしているほど、役柄に広がりがある方です。
【空の境界】黒桐鮮花4つの魅力
黒桐鮮花は主要登場人物である黒桐幹也や蒼崎橙子と深くかかわりがあるため、自身がヒロインをする「第6章 忘却録音」以外にもしばしば登場します。完全無欠の優等生の顔の中に垣間見える意外な一面が彼女の魅力につながっています。
魅力1.恋する乙女!?意外な直情型
(出典:6章)
鮮花は恋に関しては猪突猛進っぷりを発揮します。実兄である幹也に恋愛感情を抱いています。普通は諦めてしまうところですが、『禁忌』の起源を持つ彼女には問題なし。むしろ、『禁忌』の起源を持つが故に実兄に魅かれてしまうのではと本人も自覚しています。その幹也に女性として意識してもらうために、叔父の家の養子となり離れ離れになります。また、幹也が家に連れてきた式に対抗心を燃やし、魔術を習いはじめます。好きな人の気を引くためのまっすぐな行動は、殺伐な展開の多い『空の境界』の中では特に可愛らしく感じます。また、幹也以外の周囲の人に彼への恋愛感情がバレバレなのも可愛いです。
魅力2.優等生の裏の顔?
(出典:3章)
可憐な容姿に、優秀な頭脳。そして有名画家の養女。非のうちどころのない優等生なイメージですが、たびたび寮を抜け出すなどやんちゃな面も。これは、自分が礼園女学院にとって、有名大学に進学する生徒がいることの実績作りのために入学を許されたことを悟っており、多少のやんちゃは許されると理解しているから。また、FGOでは、調理実習のときの料理を上級生に献上する礼園女学院のしきたりに反発し、脂肪分たっぷりのコロッケを作ったという話を同級生である浅上藤乃がしています。
魅力3.不潔!少女らしい潔癖さ
(出典:2章)
恋についてはまっすぐな鮮花ですが、潔癖なところもあります。「第2章 殺人考察(前)」で鮮花が最初に会った式は、男性人格の「織」でした。その後すぐに式が昏睡状態になってしまったため、鮮花は式が女性的な振る舞いをしたことが見たことがありません。鮮花は幹也に式が男性でも愛するのか、と質問をしたら、幹也は式が男性でも好きだと言います。その幹也に対し、鮮花は思わず「なんて不潔っ!」と言い放ちます。大好きな幹也よりも、少女らしい潔癖さが勝ってしまったのでしょうか。
魅力4.意外な姉御肌!?浅上藤乃への優しさ
(出典:3章)
妹キャラという印象の強い鮮花ですが、面倒見の良い姉御的な面もあります。「第3章 痛覚残留」の冒頭で、鮮花が藤乃の探し人に付き合っており、探しものが得意な兄の紹介までしています。妹や弟子というイメージの強い鮮花のちょっと意外な一面です。
【空の境界】黒桐鮮花の名シーン
黒桐鮮花は自分の通う学校が舞台である「第6章 忘却録音」での出番が最も多いのですが、メインキャラとのつながりが深いため、他の章でもしばしば登場します。そんな彼女の魅力が垣間見えるシーンを紹介します。
ちょっとだけ、背伸び
(出典:ニコニコ)
完全無欠の優等生でも、兄にとってはただの妹。「第3章 痛覚残留」では、自身の発火の魔術を披露する妹に、進路はどうするのか幹也は心配します。師である橙子に、鮮花くらいの歳でこれだけできれば学芸員とかでも十分できる、と褒めてもらいますが、同時に披露した魔術の術式の未熟さを看破されます。好きな人の前でいいところを見せたい乙女心が可愛らしいですね。
先輩、黄路美沙夜との対決
(出典:6章)
彼女の名シーンといえば、やはり自身がヒロインをする「第6章 忘却録音」でしょう。優秀な頭脳を活かした調査、恋のライバル式との絡みも見ものですが、何といっても戦闘シーンがかっこいいです。
礼園女学院の先輩である黄路美沙夜と対決しますが、彼女の使役する、記憶を奪う妖精は不可視です。鮮花は得意の熱源感知で妖精の位置を把握し、発火の魔術で倒します。このとき、劇場版では体術まで披露しています。
何故、幹也を好きになったのか?
(出典:6章)
『禁忌』の起源を持つため実兄を好きになったと本人は思っていましたが、それならば父でも叔父でもよかったはず。何故、幹也だったのかは「第6章 忘却録音」の最後で語られます。
幼少期から全てにおいて誰よりも秀でていた鮮花は、内心では周囲の人間を見下していました。ある日、幹也の親しかった老人の遺体を、幹也自身が発見するという事件がおきます。ショックなのは明白ですが、幹也は泣きません。何故と問う鮮花に幹也はこう言います。
「泣きたくても、泣けないんだ。――それは特別な事だからね。」
誰の特別にもなれない、どこまでも普通な幹也の在り方に、鮮花は特別を感じ、心惹かれます。
【空の境界】黒桐鮮花のその後・10年後
本編では16歳の少高校生だった鮮花ですが、10年後には26歳、大人の女性になっているはず。聡明で可憐な少女はどんな女性に成長したのでしょうか。また、兄・幹也への恋心の行方はどうなったのでしょうか。
才色兼備は健在
本編から10年後の世界では、カリスマ派遣社員としてその高い能力を発揮しているようです。また、可憐な容姿も健在なため、派遣された先々で将来有望な年下の社長候補たちに言い寄られているようです。長い間恋愛対象だった幹也は式と結婚し、子どもまでいますので、新たな恋の相手を見つけて欲しいところです。
姪っ子大好き!!
本編の後、式と幹也は、未那という一人娘をもうけます。長らく恋していた幹也と恋敵の式との間の子ですから、鮮花にとっては複雑な感情を抱いているかと思いきや、2人は大の仲良し。作中で2人が一緒に登場するシーンは今のところありませんが、劇場版『空の境界/未来福音』で配布された小冊子で触れられています。未那は、母・式を倒し父・幹也を手に入れるという目標を抱いており、鮮花は影ながらそれを応援しています。
【空の境界】黒桐鮮花のpixiv・壁紙
黒桐鮮花のpixiv画像を集めました。
(出典:pixiv)
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(出典:楽天)
(出典:Pinterest)
まとめ
本記事では、『空の境界』に登場する黒桐鮮花の魅力について紹介していきました。完全無欠の優等生な面と、年相応の少女らしい面をあわせもつ彼女の魅力は伝わりましたでしょうか。『空の境界』は『FGO』コラボなどもしていますから、いつかまた魅力たっぷりな彼女と『空の境界』以外の作品でも再会できるかもしれませんね。