ハサン・サッバーハ(fate)を考察!宝具や元ネタ【呪腕だけじゃない】
(出典:Twitter)

ハサン・サーバッハはfateシリーズに登場するサーヴァントです。
鼻が削がれた仮面が特徴的な初代fate/stay nightからソシャゲFGOまで登場する古参キャラクターです。

そもそも「ハサン」はクラスがアサシンですが、
そもそも"ハサン"がアサシンの語源と言われるのではじめは混乱します・・・!

集団で影を潜めるハサンはモブっぽくてパッとしなそうですがその数は19種類
呪腕のハサン(真アサシン)や山の翁が有名ですが、中には百貌のハサンや静謐のハサンのように女アサシンもかわいい・・・!

今回はfateの謎キャラハサン・サーバッハについて

  • アサシンの語源になった元ネタ
  • かわいい女アサシン(アサ子さん)
  • 一番有名な呪腕のハサン(真アサシン)
  • その他19種類のハサン
  • 宝具(妄想心音、妄想幻像、妄想毒身、空想電脳、死告天使)

全シリーズを横断しながらわかりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、あなたもハサン博士!ぜひブックマークして保存してください。

【fate】ハサン・サッバーハとは

fate ハサン・サッバーハ
(出典:Twitter)

ハサン・サッバーハとは、fateシリーズで登場する一部のアサシンのクラスのサーヴァントの総称の事です。
fateは、聖杯と呼ばれる何でも願いが叶う願望器をめぐる戦いの為、7人のマスターとそれぞれ7クラス7人のサーヴァント(英霊)が選ばれ、戦い合い最後の1人を決める聖杯戦争と呼ばれるものを舞台としています。
サーヴァントには、歴史上の人物、神話上の英雄などが選ばれ、それぞれの適正によって7つのクラスで召喚されます。その中でも特に分かり易いのは暗殺者(アサシン)のクラスです。アサシンのクラスはfateでは通常、「ハサン・サッバーハ」と呼ばれるものが召喚されます。
本記事では、ハサン・サッバーハについて詳しく解説し、それぞれの能力や魅力などを紹介していきます。

fate世界でのハサン・サッバーハ

ハサン・サッバーハ 暗殺教団
(出典:ameblo)

fate世界でのハサン・サッバーハは、「”ハサン・サッバーハ”という名は、己の鼻と皮とを削ぎ落とし無貌となった者に受け継がれてゆく、ニザール派内部での一種の”称号”」で、イスラム教の伝承に残る「暗殺教団」の教主の事です。
「アサシン」という名の語源となった存在と言われており、襲名制でその時の教主が「ハサン・サッバーハ」と呼ばれる為、歴代19人の「ハサン・サッバーハ」が居たとされています。fate世界の「ハサン・サッバーハ」は、史実と少し異なる点があるので後述で詳しく解説していきます。
その設定により、fate世界ではどのハサンも髑髏の様な仮面を被っていますが、
静謐のハサンはその暗殺・宝具の性質上、素顔が残っています。百貌のハサンも素顔を見せていますが、素顔を見せている個体は宝具で生み出された分裂体のため、分裂体でない本体の百貌のハサンに顔があるかは不明です。

クラスはアサシン

クラス アサシン
(出典:fc2ブログ)

ハサン・サッバーハは、例外なく暗殺者(アサシン)のクラスで召喚されます。
それは、ハサン・サッバーハというのが暗殺教団の教主の名前なので、他のクラスで召喚できる適正が無いからです。
また、fate世界の表舞台である「fate/stay night」の舞台となる冬木では、「アサシン」という名前とクラス自体が触媒となり、通常召喚されるのは「ハサン」の歴代教主の1人になるようです。

fate「ハサン」の元ネタは?アサシンの語源?

「ハサン・サッバーハ」はfate世界の創作ではなく、史実に元ネタがあります。fateの「ハサン・サッバーハ」が完全に史実と同じという訳ではなく、少し付け加えられた部分もあります。なので、史実との違いについても解説していきます。

ハサン・サッバーハとは

ハサン・サッバーハ 暗殺教団
(出典:gooネット)

ハサン・サッバーハ(別称:ハサン・サッバーフ)とは、イスラム教シーア派のイスマーイール派から派生したニザール派の開祖です。11世紀から13世紀半ばまでイランからシリア全土の山岳要塞を拠点とした、現在で言うところのゲリラの様な、いわゆる暗殺教団の最初の指導者と言われています。主に城砦の奪取や要人の暗殺といった手段でセルジューク朝に抵抗し、その独特の暗殺戦術をして「アサッシン教団(暗殺教団)」と称されています。教団はその戦術に加え、絶対的権威に対する服従を説き、組織の結束に利用していたとされています。

山の翁

山の翁とは、史実ではハサン・サッバーハの別称で、元々違う伝説だった「秘密の園」という、山中に楽園のような秘密の庭園があり、それを所有する老人(翁)が、里の若者を連れてきて、秘密の薬を調合して楽しませる。そのうえで老人(翁)は、若者に使命を与え、再び里に戻りたければその使命を達成せよといって、目的を果たしていくというものです。この伝説が後にイスラムの暗殺教団の伝説と複合したため、「秘密の園(暗殺教団)」の「所有者である老人(教主)」で「山の翁」と呼ばれるようになりました。

fateでは、「山の翁」とは初代ハサン・サッバーハの事を指します。初代ハサンは2代目以下のハサンとは違い特別で、歴代ハサンが役目を果たす時、若しくはハサンとして相応しくないとされた時に現れ、そのハサンを暗殺する役目を帯びています。その特性とハサンの頂点であることから通常のサーヴァントとしては召喚されず、数あるサーヴァントの中で最も優れたサーヴァントが着けるグランドサーヴァントの中でのグランドアサシンの座を冠しています。

歴代

fateでは、2代目以下19代目までが前のハサン・サッバーハを超えようと、自らの秘伝を同じ「ザバーニーヤ」という宝具に隠す事で、彼らは誰が「最強のハサン」なのかを競っています。
「ザバーニーヤ」とはイスラムの伝承である「クルアーン」に登場する天使のことです。19人が存在し、地獄の管理をしているとされています。
ハサン・サッバーハが19人存在するという設定は、歴史的な流れとこの伝承をモチーフにしていると思われます。

【すべて知ってる?】ハサンは全19種類!

fateでは、まだ全てのハサンが登場している訳ではなく、現在合計で9人の登場が確認されています。

呪腕のハサン:Fate/stay night、Fate/Labyrinth、Fate/Grand Order
ハサン・サッバーハ (hollow):Fate/hollow ataraxia
静謐のハサン:Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ、Fate/Grand Order
ハサン・サッバーハ (Fake):Fate/strange Fake
煙酔のハサン:Fate/Grand Order
震管のハサン:Fate/Grand Order
影剥のハサン:Fate/Grand Order
“山の翁”:Fate/Grand Order

この中で有名なのは、「呪腕のハサン」、「百貌のハサン」、「静謐のハサン」です。特に「呪腕のハサン」はfate/stay nightでの登場シーンも多く、fate/grand orderでは大活躍します。その他の2人は、女性のアサシンではっきりと顔もあるので人気が高いです。また、「”山の翁”」に関してはfate/grand orderに登場するのみですが、ゲーム内での活躍とかっこよさでユーザーからの人気がかなり高いハサンになっています。
その他のハサンは、名前や宝具名などは登場しているものの殆ど登場していなかったり、名前だけ明かされた者もいるので、それほど覚えておく必要はありません。

ハサンはアサシンの語源?

ハサン アサシン 語源
(出典:ミスペディア)

アサシンの語源は、ハシーシュ(大麻)、差別的に大麻中毒者、ハシシン老人、ハサス(原理)など諸説ありますが、このハシーシュというのが、前述した「秘密の園」伝説と混ざり、ハシ―シュを用いた狂信的な暗殺教団の事をアサシンと呼ぶようになったと考えられています。その暗殺集団の教祖がハサンなので、関係はありますが語源とはされていません。

暗殺者(アサシン)は実在した?

ハサン・サッバーハが教祖として活動していた教団は、主に山岳要塞を拠点とした、現在で言うところのゲリラの様な戦い方で権力に抵抗しており、主に城砦の奪取や要人の暗殺といった手段でセルジューク朝に抵抗していたので、その独特の暗殺戦術をして「アサッシン教団(暗殺教団)」と称されています。

【女アサシン】アサ子さんがかわいい!?

その殆どが髑髏の面を被っており、素顔が分からない「ハサン・サッバーハ」ですが、中には素顔があったり仮面を付けていない者もおり、その顔の可愛さや姿が人気になっています。そこで、誰が人気になっているのか紹介していきます。

アサ子さんとは

アサ子さん
(出典:Twitter)

アサ子さんとは、後述の「百貌のハサン」の人格の1つで、ベリーダンス風の衣装を着た女性の人格です。浅黒い肌と長いポニーテールの青髪、仮面の下の鋭い目つきが特徴の美女です。
飽くまでも百貌のアサシンの分裂体なので本人ではありませんが、女性の方が華があるせいか、集団の代表格として扱われる事が多く、fate/grand orderでも百貌のアサシンとして彼女が登場しています。実際、彼女が人格集団の代表として一癖二癖もある各人格達を取りまとめている姿などもあります。

fate/zeroアニメ版では、イスカンダルの宝具「王の軍勢」の前に戦意喪失したのか棒立ちになりイスカンダルに首から上を斬られて消滅しました。性格は、人格のまとめ役をしている事から分かるように、冷静で真面目な性格で、基本マスターに対しても丁寧な物腰で接していますが、他人格をまとめるのに苦労している苦労人でもあります。

現在、百貌のハサンの代表人格の様なものになってしまっているので、登場する作品は多く、

  • fate/zero
  • fate/grand order
  • とびたて!超時空トラぶる花札大作戦

で登場しています。

ちびアサシン

ちびアサシン
(出典:Twitter)

ちびアサシンとは、百貌のアサシンの人格の1つで、原作では登場しなかった没キャラです。黒尽くめや仮面ではなく、人見知りの褐色肌の少女です。
百貌のハサンが万が一、敵に捕らえられ、拷問を受ける際に表層化させていた、「何も知らず」「何も出来ない」幼女人格とのことです。
「何も知らず」「何も出来ない」人格なので、拷問されても知らないことは話せず、反抗も出来ないので、「相手に拷問を諦めさせる」事に使用されていました。
初めは設定も立ち絵も何もありませんでしたが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』や『Fate/Grand Order』で立ち絵が用意され、幕間にも登場しています。
百貌のハサンの人格たちの子供の様な存在になっており、人格たちが面倒を見てあげている描写などもあります。

【fate/zero】百貌のハサンとは

百貌のハサン
(出典:Twitter)

百貌のハサンはfate/zeroに登場する暗殺者(アサシン)のサーヴァントです。
fate/zeroは、原作であるfate/stay nightの前日譚にあたる物語で、fate/stay nightで聖杯戦争が行われている訳や、登場人物達の生い立ちなどが明らかにされます。
fate/stay nightの聖杯戦争の1つ前の聖杯戦争を舞台に、物語が展開していきますが、謀略や裏切りが多くかなり精神的にキツイ部分もあるので少し注意が必要です。

多重人格者

百貌のハサン 多重人格者
(出典:kazowall)

百貌のハサンは多重人格者です。「百貌」とある様に百人の人格が1人の人間に存在している様ですが、本人でも本当に百人いるかどうかは把握しておらず、fateでは主に10人程が登場します。その中の何人かにはそれぞれ「怪腕のズゴール」、「迅速のマクール」、「霧塗」「基底のザイード」という名前がつけられています。それぞれの人格でも、自我があるもの、無いものがいる様で、表に出しては行けない人格など様々な人格がいる様です。

強さ・能力

百貌のハサン 能力
(出典:FGO)

百貌のハサンの強さは、多重人格の切り替えによる専門スキルの使い分け能力と、それぞれの人格の持つ豊富な知識による状況判断能力です。多重人格によって、「専科百般」のスキルを保有しており、それぞれの人格が、戦術、学術、隠密術、暗殺術、詐術、話術、その他32種に及ぶスキルについて特化しているので、人格を切り替える事で、それぞれの分野においてB以上の習熟度を発揮することが出来ます。生前では知略、毒物の知識、罠の技工に才覚を見せたり、元々の肉体では不可能なはずの怪力や俊敏さを発揮することや、忘れられた幻の武術を振るうことも出来たと言われています。また、スキル「蔵知の司書」によって各人格の記憶をそれぞれが記憶することが出来るので、諜報・陽動などではかなりの強さを発揮すると言えます。
また、宝具で自分のそれぞれの人格を分裂体として具現化する「妄想幻像(ザバーニーヤ)」というモノを持っており、これによって各マスターやサーヴァントの情報を偵察出来るので、情報戦にはかなり有利になることが出来ます。
暗殺者のクラスはもともと「誰にも認識されずに人間を殺すという」意味で、「マスターの天敵」と呼ばれているクラスですが、百貌のハサンは、アサシンの中では珍しく群体で戦う事によってある程度正面からでもサーヴァントと戦える力を持っています。

弱い?

百貌のハサンはハサンの中でも実戦に向かないサーヴァントです。百貌のハサンの強みは宝具の分裂体による数でのかく乱と暗殺なので、数の利が活かせない平野などでは宝具で一掃されてしまいます。実際に作中(fate/zero アニメ11話)でもイスカンダルの宝具に場所と数で一掃されてしまいました。
また、分裂体1人1人はそれほど強くない為通常のサーヴァントであれば対処出来てしまいます。なので、対サーヴァントでは弱いです。しかし、対マスターであれば「アサシン」としての特性、スキル「専科百般」によるあらゆる状況の対処が可能なので、なりふり構わずマスターを殺しに行くマスターであれば無類の強さを誇ります。
もし、fate/zeroで衛宮切嗣がセイバーではなくアサシンを召喚していたら、他のマスターを封殺していたとまで言われています。

聖杯に対する望み

彼らの聖杯にかける望みは「統合された完璧な人格」です。多重人格者である百貌のハサンは、現在持っているそれぞれの分野に特化した人格達を1つの人格に統合し、1人の完璧な人格にしたいと望んでいます。聖杯戦争において、願いを叶えられる可能性があるうちはマスターに逆らうことはないが、マスターの命令や行動が聖杯の獲得を遠ざけると判断すれば、マスターを出し抜いてでも自らの願いを優先しようとするようです。

言峰綺礼

百貌のハサン 言峰綺礼
(出典:駿河屋)

百貌のハサンが登場するfate/zeroでは、残念ながら百貌のハサンは余り表立って登場しません。その訳は、マスターである言峰綺礼の命令で倒された振りをして、裏で諜報などの暗躍を行うからです。

言峰綺礼は、第五次聖杯戦争の監督役であり、第四次聖杯戦争の参加者でもある冬木教会の神父です。優秀な代行者で、八極拳や代行者特有の投擲剣「黒鍵」を使いこなせるなどかなりの戦闘力を持っています。しかし、生まれながらにして善よりも悪を愛し、他者の苦痛に愉悦を感じる破綻者で、自分の目的の為なら裏切りや殺人も平気で行う外道でもあります。Fate各シリーズに度々登場しており、ある時は敵、ある時は味方、ある時はショップの店員などもしています。

瞬殺されるらしい…

マスターである言峰綺礼は、百貌のハサンに宝具「妄想幻像」による分裂体を使い、真っ先に多重人格の中の「最弱の一体(ザイ―ド)」を捨て駒として葬らせました。そして、他のマスターに対し「アサシンは敗れた」という演出をした上で聖杯戦争の表舞台から消え、影で諜報活動に徹することで協力関係にあった他のマスターに情報を与えていました。その時の「通称:ハサンダンス」はアニメ作中(fate/zero アニメ2話)でも有名で、視聴者の間で人気があります。

【Fate/Prototype】静謐のハサンとは

静謐のハサン
(出典:FGO blog)

静謐のハサンはfate/prototype 蒼銀のフラグメンツに登場する暗殺者(アサシン)のサーヴァントです。
fate/prototype 蒼銀のフラグメンツは、fate/prototypeの前日譚にあたる物語で、「Prototype」での聖杯戦争の原因になった、東京で行われた八年前の聖杯戦争を黒幕である沙条愛歌を中心としながら複数の人物の視点で断片的に描いたものです。
fate/prototypeは、fate/stay nightの原案で登場人物や聖杯戦争の内容、舞台など違う部分もありますが、マスターとサーヴァントの設定や戦闘スタイル、聖杯戦争の設定などfate/stay nightのコンセプトの元になった部分もあります。

強さ・能力

静謐のハサン 能力
(出典:FGO)

静謐のハサンの強さは、基本的な「気配遮断」と変装術。そして、女性らしさに満ち溢れた肢体を活かした暗殺です。何よりその強さの本質は、宝具と化しているその体そのものを用いた毒殺です。
短刀などによる戦闘も可能ではありますが、飽くまでの暗殺者なので正面切って戦えるほどの力はありません。また、単独行動スキルを持っているので、マスターによる魔力供給が無くても一定範囲の行動ができ、作中でもマスターの死後も魂喰いによって存在を維持していました。

宝具

妄想毒身(ザバーニーヤ)
(出典:YouTube)

静謐のハサンの宝具は、「妄想毒身(ザバーニーヤ)」で、触れるすべてを毒殺し続けた彼女の在り方が宝具化した、猛毒の塊と言えるアサシンの肉体そのものです。彼女の肉体は、体液は勿論、爪、肌、吐息さえも“死”で構成されており、全身が宝具になっています。この毒は無機物にも作用し、宝具ではない武装であれば、瞬時に腐蝕させることも可能です。
その毒性は強靭な幻想種ですら殺せる程で、人間の魔術師であればどれほどの護符や魔術があろうと接吻だけで死亡し、英霊であっても二度も接吻を受ければ消滅してしまいます。この宝具は常時発動しており、自分の力では完全に制御出来ない為、彼女に触れた者に無差別に作用してしまいます。

聖杯に対する望み

静謐のハサンの聖杯に対する願いは、「自分に触れても死なず、微笑みを浮かべてくれる誰か」と出会えることです。その宝具ゆえに誰とも触れ合う事が出来ず常に孤独感に苛まれています。作中で元マスターと口付けを交わして殺してしまったのも殺意があったわけではなく、「今度こそは死なない人に出会えたかもしれない」という思いによるものだったそうです。
マスターの死後も望みを捨てきれず、あてもなく彷徨っていたが、その後自分の毒が効かない相手と出会い、忠誠を通り越して愛情を抱きながらその相手に従うことになります。

【fate/stay night】呪腕のハサン(真アサシン)とは

真アサシン 呪腕のハサン
(出典:walkerplus)

呪腕のハサンはfate/stay nightに登場する暗殺者(アサシン)のサーヴァントです。
fate/stay nightは、fateシリーズの原点にあたる作品で、半人前の魔術師である主人公・衛宮士郎が偶発的に巻き込まれた日本の何処かにある「冬木市」を舞台にした聖杯戦争をめぐる物語です。第一ルート「Fate」、第二ルート「Unlimited Blade Works」、第三ルート「Heaven's Feel」三つの物語で構成されています。
原作は「PCゲーム」ですが、18禁のゲームなので過激な内容が多く、その後のアニメ化に沿い全年齢対象になっています。

真アサシン

真アサシン
(出典:Twitter)

呪腕のハサンは、fate/stay night に登場する暗殺者(アサシン)のサーヴァントです。
fate/stay night では呪腕のハサンの他にアサシンのサーヴァントが登場するので、区別する為に「真アサシン」と言われています。
fate/stay nightでは、「呪腕のアサシン」という名は出てきません。
投擲術に優れており、「ダーク」と呼ぶ黒塗りの短刀を投げて相手を暗殺します。投擲した短刀の速度は弾丸と同じくらいと言われており、魔術師でも視認することは難しいです。
登場シーンはかなりの衝撃ですが、退場シーンはあっけなく原作でも他のサーヴァントに勝利しているので、不遇な扱いを受けてきました。

登場はfate/stay nightのHFルートのみ

呪腕のアサシンの登場作品はfate/stay nightですが、通常ルートには登場せず、Heaven's feelルート(通称:HFルート)でのみ登場します。通常ルートにも登場するキャスターにより召喚されたアサシンの佐々木小次郎を核に本来のアサシンとして召喚されます。
特殊な召喚方法の為か最初は言語能力と知性に乏しく、片言でしか話す事が出来ませんでしたが、ランサーの心臓を取り込んだ事により言語能力と知性を取り戻し、間桐臓硯にサーヴァントとして仕える事になります。
佐々木小次郎の腹を突き破って登場する姿は正に化け物そのもので、実際にfate/stay nightの彼は悪霊の集合体に自身の自己改造スキルでサーヴァントの様な肉体を手に入れているだけで、正式なサーヴァントではありません。

佐々木小次郎

佐々木小次郎
(出典:nicozon)

Heaven's feelルートで初めに召喚されたのは、呪腕のハサンではなく佐々木小次郎というアサシンのサーヴァントでした。その後、このサーヴァントの核を利用して召喚されたのが、呪腕のハサンでした。その為、呪腕のハサンと直接的な関係はありませんが、佐々木小次郎の核を触媒に召喚された呪腕のハサンが佐々木小次郎の腹を破って登場する姿は、作中でも印象的なシーンです。

佐々木小次郎は、fate/stay nightに登場するアサシンのサーヴァントです。本来、冬木の聖杯からは「ハサン」の名を持つものしか召喚されないはずが、サーヴァントであるはずのキャスターがマスターとなり召喚したため、イレギュラーが発生しました。
かの有名な宮本武蔵と並べられる剣豪ですが、アサシンとして召喚されているからか、実際は「佐々木小次郎の名を借りた誰でもない剣士」であり、佐々木小次郎の剣術・宝具は使えるものの自分が佐々木小次郎であるという実感は無く、佐々木小次郎の幻影としています。

間桐臓硯

間桐臓硯
(出典:ニコニコ)

真アサシンである呪腕のハサンを佐々木小次郎の核を触媒にして召喚した張本人は、間桐臓硯です。呪腕のハサンは彼の「化け物に身を堕としても、自分の悲願を達成しようともがき続ける」姿勢に共感し、サーヴァントになります。
呪腕のハサンは彼を「魔術師殿」と呼び尽くしますが、最後は彼と一緒に殺されてしまいます。

本名は「マキリ・ゾォルケン」といい、本来はロシアの方の家系の様ですが、日本に根を下ろして以来、名前の「マキリ」を日本語姓「間桐」として名乗るようになりました。「不老不死」を求め、延命に延命を重ね既に人外の者となっている魔術師で、その身体は人のものから蟲に置き換えられている「妖怪」です。その為、実際の年齢は本人しか知らず、少なくとも500年以上は生きていると言われています。
なので、200年前の大聖杯敷設儀式にも参加しており、英霊を使い魔にするサーヴァントシステムや令呪システムの考案者でもあります。
重ねた年月により戦闘能力はサーヴァントと一対一で善戦出来る程の実力を持っていますが、性格は他人の苦しみを自分の快楽にしている外道です。

【FGO】真名は「呪腕のハサン」

FGO 呪腕のハサン
(出典:YouTube)

fate/grand orderで初めて「呪腕のハサン」の名称で登場し、メインストーリー1部第6章で活躍しました。これまで原作を通して、不遇と言われてきただけにその反響は素晴らしいものでした。レアリティは☆2となっており、下から数えて二番目ですが、その手に入り易さと育成難易度の低さから初心者がお世話になるサーヴァントとしても知られており、またアサシンにはあまり見ないスキルの打たれ強さから重宝されるサーヴァントでもあります。

【FGO】6章で人気?

FGO 呪腕のハサン 6章
(出典:FGO)

呪腕のハサンは、fate/grand orderの1部第6章で登場しますが、6章の中で素晴らしい活躍をするのでとても人気があります。
6章では、生前彼が生きていたとされる西暦1273年のエルサレムにはぐれサーヴァントとして召喚されてしまい、自分を知る人たちの住む場所を守っていましたが、その後に出会った主人公と協力関係になり、円卓の騎士たちに戦いを挑みます。
物語終盤では、無辜の民を虐殺した因縁の敵である円卓の騎士トリスタンと対峙します。片腕を犠牲にしつつもトリスタンを倒すことに成功しました。その後、特異点から消滅せずに世界の復興をする使命を山の翁から預り、かつて名を捨て、顔を捨て、結果として19名の山の翁の中に埋もれるという結末を迎えた彼は、呪腕を代償に一矢報いた戦いの果てに「生きたままハサンの任を遂げた唯一のハサン」という文字通り唯一の誉を得ることが出来ました。

いい人?

基本的に善人ではありませんが、良くも悪くも仕事人の様な性格なので、マスターとなった相手には誠心誠意尽くす傾向があります。
仕事として人を殺すことには何の躊躇いもありませんが、仕事と関係ない人には全く手を出す事が無く、6章では虐殺に対する怒りや正義感、マスターに対する忠誠心や誇りを見せ、かなりの人気があります。

ハナム

「ハサン・サッバーハ」の名前を襲名する前の本名を「ハナム」と言います。襲名する前の名前が判明しているのは彼1人で、ハサンの任を説かれた後は「ハナム」と名乗っている様です。「生きたままハサンの任を遂げた唯一のハサン」という誉を噛みしめながらハナムは、山の民の復興に尽くすこと、そしてその後、恩を返すためにカルデアへと赴くことを心に誓います。

ジャスティスハサン/ジャスティスハサン先生とは

ジャスティスハサン/ジャスティスハサン先生とは、呪腕のハサンの6章での活躍に基づきユーザーの中で呼ばれている愛称です。6章での生前の苦悩や悲痛な覚悟と理想とかけ離れた現実など、彼の暗殺者らしからぬ誇りや矜持に心打たれたユーザーも多く、正面から挑んでは勝ち目のない円卓の騎士に、民への虐殺を行った怒りと守れなった自分への怒りから戦いを挑み、片腕を犠牲にしたとはいえ勝つなど彼の忠誠心や義理堅さ、正義感などは「英霊としての能力はともかく、仕える者としては間違いなく一流」とユーザーの間で高く評価されています。

ハサン先生/呪腕先生

ハサン先生/呪腕先生とは、呪腕のハサンの6章での活躍と暗殺者らしからぬ正義感と忠誠心、初心者にも使いやすく序盤でお世話になるという事から、ユーザーの間で呼ばれている愛称の様です。特に、ゲーム序盤では呪腕のハサンの耐久力と攻撃力、編成難易度にお世話になる初心者ユーザーが多い事からそう呼ばれる様になった様です。

息子

息子 ルシュド
(出典:FGO)

呪腕のハサンに息子はいませんが、6章では彼が「ハナム」だった頃暮らしていた村で幼なじみだった女性、サリアの息子がルシュドという名です。6章で、サリアはルシュドをかばって死んでしまうのですが、その際には悲しみに暮れている姿が描写されています。

ルシュド

ルシュドは、生前呪腕のハサンが思いを寄せていたサリアと言う女性の息子で、6章で登場します。登場回数は多くはありませんでしたが、呪腕のハサンが生前同様大切に思っている様なシーンが何回か登場します。

真アサシンVSランサー

真アサシン ランサー
(出典:Twitter)

真アサシンVSランサーは、HFルートの序盤の見せ場で映画では第一幕の「I. presage flower」で登場しました。アサシンとキャスターの異変を察知したランサーは、アサシンとキャスターの元に向かいますが、そこでアサシンを食い破って現れた真アサシンと遭遇します。そこで真アサシンに襲いかかられて戦闘を始めます。本来、一対一の正面切っての戦いではランサーが負ける事は無いのですが、アサシンに誘いこまれた先で違う脅威に気を取られた隙に、宝具を使用されてしまい心臓を握り潰されて負けてしまいます。
ランサーの心臓を手に入れたアサシンは、ランサーの心臓を取り込むことで知性を獲得します。

【FGO】ハサン・サーバッハ

fate/grand orderは2015年7月31日からリリ―スされたスマートフォン用RPGです。そのストーリーの壮大さ、魅力的なキャラクターによって人気を博しています。
プレイヤーはサーヴァントを操るマスターとなって、1サーヴァント5枚のコマンドカードを選びながら戦います。
アニメ化、映画化、舞台化もされている程、充実したストーリーが特徴です。

fate/grand orderにも、これまで紹介してきた「ハサン・サッバーハ」は登場しますが、現状fate/grand orderにしか登場していない「ハサン・サッバーハ」も登場しているので、それらに焦点を当ててfate/grand orderでの活躍なども紹介していきます。

fate/grand orderの幕間で幾つかのハサンの名前が上がりましたが、名前が上がっただけで能力や活躍は描かれませんでした。

煙酔のハサン

煙酔のハサン
(出典:Twitter)

煙酔のハサンは、fate/grand orderの1部第6章で登場し、難民達を護衛していた所を円卓の騎士に狙われ、交戦しますが力至らず護衛していた筈の難民たちを虐殺されてしまい、死後怨念となっていた所を主人公達に倒されました。
その時の状況説明のシーンが出たのみだったので、どんなハサンだったかは分からないままです。

強い?

ハサンの中でも秀でた暗殺術の使い手と言われていますが、今のところ能力の詳細は不明です。しかし、民の為に自分の命を差し出せることから、高潔な性格なようです。

震管のハサン

歴代ハサン・サッバーハの1人である事は確実ですが、まだ名前しか登場していない為、詳細は不明なままです。

影剥のハサン

影剥のハサン
(出典:Twitter)

歴代ハサン・サッバーハの1人である事は確実ですが、まだ名前しか登場していない為、詳細は不明なままです。

山の翁

山の翁
(出典:FGO)

初代ハサン・サッバーハである「山の翁」はfate/grand orderのメインストーリー第1部6章・7章で登場しています。
6章では、ハサンたちの案内でその時代に現存していた、「山の翁」の霊廟に赴き手助けをしてくれるよう説得しましたが、その時は応じて貰えませんでした。しかし、その後の道中の活躍により認められ、円卓との最終決戦の際には円卓の中でも最強のガウェインの足止めを引き受けて貰えました。その時は、円卓最強でその上聖杯の加護が付いていたガウェインを簡単にあしらうなど圧倒的な力の差を見せつけました。
これが縁となり、第7章ではサーヴァントとして召喚され道中は姿を隠しながら主人公にヒントを与えながら見守っていました。人類悪であるティアマトとの最終決戦では、神であり「死」の概念を持たないティアマトを殺す為自らグランドアサシンの地位を捨て、捨てたことに寄る力でティアマトに「死」の概念を付与しました。これによりティアマトを殺す事が可能になりました。
作中では、グランドアサシンに相応しい程の圧倒的な力を見せつけ、不可能を可能にして事や、大剣という暗殺者に似つかわしくない戦闘スタイル、カッコイイ宝具などが相まって凄まじい人気を博しています。

【ボツ?】輝く星のハサン

登場するアサシンはいくつかの候補の中からfateの生みの親である奈須氏が選んだと言われていますが、「静謐のハサン」以外には爆殺タイプのアサシンだった「輝く星のハサン」なる候補もいたそうです。しかし、爆殺はネタになりがちなので没になったそうです。

絵師はタスクオーナ

呪腕のハサンと百貌のアサシンの絵師はタスクオーナさんです。その他の静謐のハサンは中原さん、「山の翁」はRyota-Hさんが担当しています。

【fate】アサシンの宝具

fate世界には、歴代19人のハサン・サッバーハがいるとされていますが、これまでに登場したのは9人で、その中で宝具がわかっているのは5人です。
ここでは、現在判明しているその5人の宝具について解説していきます。

宝具「ザバーニーヤ」とは

歴代のハサン・サッバーハがそれぞれに極めた暗殺術・技術・特性の事で、ハサン・サッバーハになる為に必要だった、何か一つ、誰にも真似のできない『業』が宝具になったものです。歴代のハサン・サッバーハはその技術の真髄を知られない為に、宝具名を「ザバーニーヤ」で統一しています。なので、召喚したハサンによって宝具の内容は違います。

妄想心音(ザバーニーヤ)

妄想心音(ザバーニーヤ)
(出典:YouTube)

呪腕のハサンの宝具で、その身いに宿したシャイターンの腕の封印を時、シャイターンの腕の力で相手の心臓を握り潰し呪い殺すと言った宝具です。
この宝具は対象に触れた際に、対象の心臓のコピーを作り出します。その心臓を握り潰すことで相手の心臓を握り潰したという「結果」を得る、呪殺宝具です。
相手が鎧などで守っていても心臓を握れますが、呪術の一種なので魔力で対応出来ます。飽くまでも「心臓を握り潰す」だけなので、サーヴァントによっては即死させることが出来ない者もいます。

妄想幻像(ザバーニーヤ)

妄想幻像(ザバーニーヤ)
(出典:YouTube)

百貌のハサンの宝具で、自身の多重人格を分裂体として具現化出来る能力です。最大で役80人の具現化が可能だと言われており、数による諜報・状況判断に優れています。数の暴力で攻撃を挑む事も可能です。

妄想毒身(ザバーニーヤ)

妄想毒身(ザバーニーヤ)
(出典:YouTube)

静謐のハサンの宝具で、自身の毒を帯びた身体そのものです。体液に限らず、肌、吐息まで毒で構成されており、人間なら一回の接触で、サーヴァントでも二回の接触で毒殺することが出来る程協力です。

空想電脳(ザバーニーヤ)

空想電脳(ザバーニーヤ)
(出典:fandom)

fate/hollow ataraxiaに登場するハサンの宝具で、相手の脳を爆薬に変えることが出来ると言われています。

死告天使(アズライール)

死告天使(アズライール)
(出典:YouTube)

初代ハサン・サッバーハである「山の翁」の宝具で、万物に対して「死」を付与することが出来る大剣のことです。この宝具の効果により、「通信というもの」を強制的に切断(死)したり、「死の概念が無い神に死を付与」するなど、これまで“山の翁”が生涯振るい続け、信じ続けた信仰による「死」そのものです。

まとめ

今回はFATEのハサンサーバッハを解説しました。クラス"アサシン"の語源であり、全19種類もいるため非常にややこしいキャラクターです。その分深みもあると思います。呪腕のハサンしか知らなかった人は見直してみてくださいね。

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