Fate/Zeroを原作小説やアニメ2ndまで解説!全キャラ相関図【切嗣・歌・最後は?】
出典:dアニメストア

Fate/zeroは、Fate/stay nightの前日譚で本編から10年前の第四次聖杯戦争に起こった出来事が描かれています。小説・漫画・アニメ等数多くの媒体に展開しており、物語の深さから国内外に未だ絶大な人気を博しています。
本記事では、「Fate/zero」について媒体の展開や物語見どころ、登場キャラクターについて詳しく解説し、「Fate/zero」の魅力について伝えていきます。

Fate/Zeroとは

FateZero
(出典:Dアニメストア)

「Fate/Zero」は原作である「Fate/stay night」の前日譚で本編から10年前の出来事が描かれています。元々は同人誌でしたが、後に文庫版が発売されアニメ化もしています。
「Fate/stay night」に繋がる話しであり、「Fate/stay night」の主人公衛宮士郎の養父である衛宮切嗣を主人公とし、物語が進行していきます。
「Fate/zero」だけでも視聴に全く問題はありませんが、「Fate/stay night」を見た後で「Fate/zero」を見る事で、より物語の理解や設定背景等を掘り下げていく事が出来ます。

虚淵玄原作

虚淵玄氏は、シナリオライター・小説家でFate/Zeroのシナリオを担当しました。他作品では、『PSYCHO-PASS』『魔法少女まどか☆マギカ』を手掛けています。その中でもFate/Zeroは虚淵氏がキャラクター設定やシナリオ構成を1から手掛けた作品で有名です。
「Fate/Zero」は「Fate/stay night」の前日譚というものの、スピンオフ作品的立ち位置になっています。
「Fate/Zero」の依頼を受けた当時、虚淵玄氏は「ハッピーエンドを書く事が出来ない」という苦悩を抱えており、筆を折る事を考えていたという。そんな折に引き受けちなみに虚淵氏は『Fate/Zero』の執筆が相当に楽しかったらしく、奈須きのこがドン引きする勢いで1巻を書き上げたり、「深夜一時頃にピンポーンと虚淵氏が軽やかにやってきて、『こういうの考えたんだけどやってもいいですかね?』と気軽にトンデモネー展開を言い放つ」ことが頻繁にあったという裏話がある様です。

世界観・設定

FateZero 世界観・設定
(出典:YouTube)

奇跡を叶える「聖杯」の力を追い求め、七人の魔術師(マスター)が七人の英霊(サーヴァント)を召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる聖杯戦争を舞台とした物語です。マスターには、サーヴァントを現世に留め、用途によってはサーヴァントに強制的な命令を行使する事が出来る「令呪」が3画渡されます。(令呪は1画2画3画と数えます)

サーヴァントには、「セイバー・ランサー・アーチャー・アサシン・ライダー・キャスター・バーサーカー」の7つのクラスがあり、召喚されるサーヴァントはその中から被る事無く召喚されます。
召喚の際には、召喚したいサーヴァントにいわれのある聖遺物を使用することで目的のサーヴァントを召喚できる可能性が高くなり、より個人を特定できる遺物であればその可能性はより高くなります。

ストーリー

主人公は基本的に衛宮切嗣で、切嗣を中心に物語が進行していきますが、各マスターの陣営が聖杯戦争中どの様な行動を取るのかに合わせて、マスターに視点を切り替えながら進行していきます。

第四次聖杯戦争

FateZero 第四次聖杯戦争
(出典:pixiv年鑑)

「Fate/Zero」は原作「Fate/stay night」の10年前を描く物語で、「Fate/stay night」で引き起こされる第五次聖杯戦争の原因となった第四次聖杯戦争の内容を描くものです。第四次聖杯戦争は、これまで冬木市で行われた聖杯戦争の中で、最も陣営や派閥の区別がはっきりとしたもので、陰謀や暗躍が渦巻いたドロドロしたものになっています。

声優・キャスト

Fate/zeroのアニメ声優は以下の通りです。

衛宮切嗣               : 小山力也
セイバー               : 川澄綾子
アイリスフィール           : 大原さやか
遠坂時臣               : 速水奨
アーチャー              : 関智一
言峰綺礼               : 中田譲治
アサシン                : 阿部彬名
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト : 山崎たくみ
ランサー              : 緑川光
ウェイバー・ベルベット        : 浪川大輔
ライダー               : 大塚明夫
雨生龍之介              : 石田彰
キャスター              : 鶴岡聡
間桐雁夜                : 新垣樽助
バーサーカー              : 置鮎龍太郎

【アニメ】Fate/Zero6つの見どころ

Fate/zeroには、派手なサーヴァント同士の戦いや深みのあるマスターの行動シーン、重みのある登場キャラクターの過去編など、様々な見どころがあります。
全てを紹介することはこの場では出来ませんが、有名どころやより物語が盛り上がるところを5つ程抜粋し本項目では紹介していきます。

1.Fate/zeroはやっぱりセイバー、凛として見目麗しい!こんなサーヴァントがほしくなる

FateZero セイバー
(出典:はてなブログ)

「Fate/zero」の登場キャラクターの中でも特に注目するべきは、衛宮切嗣のサーヴァントであるセイバーです。
金髪碧眼の外見と青と銀の甲冑を着た見目麗しい少女剣士で、類まれなる剣技と膨大な魔力を持ち、彼女の宝具は「Fate」の代名詞と言え程、有名で圧巻の一言に尽きます。「Fate/zero」の物語の根幹に深く関わる人物であると同時に、原作「Fate/stay night」のメインヒロインでもあります。
「Fate/zero」でのセイバーは、見えない剣を手にランサーと激しい戦いを繰り広げる姿(Fate/zero 第1期4話)や、黒いスーツを着てバイクで山道を駆け抜けていく姿(Fate/zero 第2期8話)などかっこいいと思うシーンもあれば、自分の描く王と聖杯への願いを粉々に打ち砕かれる姿(Fate/zero 第1期11話)や、あれ程欲した聖杯を目の前にして自分でその聖杯を壊さなくてはならない現状に身体を振るわせる姿(Fate/zero 第2期12話)など弱々しく痛々しいシーンもあり、そんなギャップや「Fate/stay night」とはまた違った彼女の一面を見る事が出来出来ます。

特に見どころなのは、キャスターが召喚し、キャスターと一体化した大海魔をセイバーが宝具を解放し、一撃で消滅させるシーン(Fate/zero 第2期2話)は、セイバーの剣に光が収束し、宝具名「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」を振るうと同時に光の束が大海魔に降り注ぐこのシーンは、光が集まっていく幻想的な演出や、アイリスフィールの口上、宝具名を叫ぶセイバーの表情が合い重なり、「これぞ必殺技」という雰囲気を醸し出しています。
BGMも含めて有名なシーンの1つなので、必見の価値ありです。

2.譲れない願いを掲げたバトルロイヤル

fatezero バトルロイヤル
(出典:Pinterest)

「Fate/zero」に限らず、「Fate」シリーズの殆どは聖杯戦争という、何でも願いが叶うと言われている万能の願望器「聖杯」を求めて魔術師とサーヴァントが争うバトルロイヤルです。
マスターとなる魔術師にも譲れない願いがあり、サーヴァントとして召喚されて英霊にも譲れない願いがあります。例を挙げると、「世界の救済」「魔術の根源への到達」「過去の改竄」「二度目の生」等があり、どれも自分の全てをかけてでも叶えたい願いばかりです。この願いに到達した過去の出来事や、叶うとどうなるのか等が語られるのも「Fate/zero」の見どころの1つであり、聖杯戦争に参加したそれぞれが死力を尽くした戦い(Fate/zero 第1期8話)(Fate/zero 第2期10話)(Fate/zero 第2期11話)等というのは、正に決戦という感じで見ていて熱くなるものがあります。

3.英霊召喚(第一話)が豪華

FateZero 英霊召喚
(Fate/zero 第1期1話)

各マスターの登場シーンと聖杯戦争に参加する背景などが紹介され、各々がサーヴァントを召喚するシーンが描かれます。
物語に入り込む為には、「何故そうなったのか?」を知っておく必要があります。Fate/zeroの人間関係や勢力図は少し分かりづらいと言われており、このシーンではマスターとなる人間の背景や魔術師の勢力、聖杯戦争の内容等を説明してくれるので、物語に入り易くなります。また、召喚のシーンと召喚の口上は必見の価値があり、正に「これから戦いが始まる」事を予感させてくれるようなシーンです。
この回の人間関係や勢力図が物語の進行と共にどう変化して行くのか、比較していくという意味でもこれらのシーンは見どころの1つです。

4.聖杯問答の王論議が深い

FateZero 聖杯問答
(出典:fc2ブログ)

王であるライダーが同じ王であるセイバー、アーチャーを集めて聖杯問答を主催(Fate/zero 第1期11話)。「王とは何か」というそれぞれが思う王の在り方を問答し、「何故聖杯を求めるのか」と問いた上で、自分の臣下との変わらぬ絆を両者に見せ付けます。
セイバーの王道を悔やみ、過去をやり直したいと聖杯に願う姿を「王が自分の行いを悔いるのは、王を信じ従って来た臣下、人民、国に対する侮辱である」と真っ向から否定し、セイバーの掲げる理想の王は「人ですらない」と切り捨てます。
この、ライダーの王道と宝具二より具現化した臣下たちの姿は、心に焼き付き、ライダーの言葉・迫力はFate/zeroの名シーンの1つです。

5.ライダーの生き様とウェイバーの成長に胸アツ

ライダー ウェイバー
(出典:pixiv百科事典)

最後の戦いに赴く際、ライダーの足手まといになる事を嫌ったウェイバーが令呪を使い切り、彼の勝利と世界征服の野望の達成を願って主従関係を断ち切るが、彼は常に自分と並んで戦場に赴いたウェイバーを朋友と見なし、共に戦いに赴きます(Fate/zero 第2期10話)。
令呪三回分の魔力補強と新たな友を得て、アーチャーである英雄王・ギルガメッシュと激突。切り札「王の軍勢」をギルガメッシュの「天地乖離す開闢の星」の一撃に破られてしまいますが、戦意は折れず、ウェイバーを臣下と認め、「生き延びて王の生き様を伝えよ」と命じ、真っ向から単騎、英雄王に挑みます。
ライダーとウェイバーのやり取りについても、ウェイバーにとって憧れだったライダーからの朋として、臣下として認めてもらったシーンは心に刺さりますが、一番の見どころは「生き延びて王の生き様を伝えよ」と命じ、英雄王に挑むシーンです。
ギルガメッシュの宝具によって武器が雨の様に降り注ぐ中、敵わないと分かりつつも単身剣のみで突撃していくライダーの姿は、正に「王の生き様」そのもので、胸に響く1シーンです。

6.衛宮切嗣VS言峰綺礼が渋かっこいい

衛宮切嗣 言峰綺礼
(出典:YouTube)

聖杯に向かう衛宮切嗣とそれを阻む言峰綺礼の戦闘シーンです(Fate/zero 第2期11話)。この作品が製作された切っ掛けとなったシーンでもあり、衛宮切嗣は銃火器と固有時制御、言峰綺礼は投擲剣「黒鍵」と八極拳による戦いになっています。
それぞれの武器、能力、技術を最大限に使用したバトルで、呼吸をするのを忘れる程の高速戦闘に目を奪われます。

Fate/Zeroの全作品一覧【小説・漫画・ゲーム・ラジオ】

Fate/zeroは、アニメ作品として有名かもしれませんが、原作は実は小説です。
また、漫画版も発売されている他ゲームやドラマCD、コラボカフェ等も存在しているほど大規模なコンテンツとなっています。
大規模コンテンツなので、本項目では各コンテンツの詳細について簡単に紹介していきます。

原作小説

原作小説
(出典:Amazon)
「Fate/zero」は元々小説が原作の作品です。
TYPE-MOONから同人誌として、2006年から2007年まで『Fate/Zero』全4巻刊行され、後に星海社から全6巻の文庫版が発売されています。

アニメ

Fate/zeroは、2011年より全25話を2クールという形で放送されました。
製作はufotableで、作画の綺麗さと演出の派手さで有名になりました。

Fate/Zero 1stシーズン

1stシーズン
(出典:Amazon)
Fate/Zero 1stシーズンは2011年10月~12月の間に全13話が放送されました。
キャスターが召喚した大海魔との決戦前までが放送され、区切りとしては少し間が悪いのではないかという声も出ていた様です。

fate/zero remix

remix
(出典:Twitter)
「Fate/zero remix」とは、「Fate/Zero」の2ndシーズン(14~25話)放送開始前にテレビで放送された1stシーズン(1~13話)の総集編です。

Fate/Zero 2ndシーズン

2ndシーズン
(出典:Amazon)
Fate/Zero 2ndシーズンは2012年4月~6月の間に全12話が放送されました。
聖杯による冬木市の大災害とその後が描かれており、「Fate/stay night」の主人公衛宮士郎に話が繋がる形で幕引きとなります。

漫画版(コミカライズ)

漫画版
(出典:Amazon)
2011年から2017年までコミック『Fate/Zero』がヤングエースにて連載されました。作画担当は真じろうで、原作と大幅な変更点は無く、ナタリアの死亡シーン等シーンによって少し加筆修正が加えられている様です。

ドラマCD・ラジオ

Fate/zeroは、ドラマCD・ラジオとしての展開もあります。
ドラマCDは、Fate/zeroの番外編が収録されたものが雑誌の付録になり、その後総集編の様なものが発売されています。

夢見る淑女
夢見る淑女
(出典:駿河屋)
月刊コンプティーク2008年9月号付録。後にアンソロジードラマCD vol.1に収録。
シナリオ:秋月ひろ
迷わぬ人々
迷わぬ人々
(出典:駿河屋)
月刊コンプエース2009年2月号付録。後にアンソロジードラマCD vol.1に収録。
シナリオ:秋月ひろ 高宮宏臣
ノケモノたちの共演
ノケモノたちの共演
(出典:オタマート)

月刊コンプコンプティーク2009年7月号付録。後にアンソロジードラマCD vol.1に収録。
シナリオ:高宮宏臣
イートイン・泰山
イートイン・泰山
(出典:nicovideo)
月刊コンプエース2010年2月号付録。後にアンソロジードラマCD vol.1に収録。
シナリオ:高宮宏臣
間桐家の試練
間桐家の試練
(出典:nicovideo)
月刊コンプエース2012年7月号付録。
シナリオ:たぽ
アルトリア・ロマンス
アルトリア・ロマンス
(出典:nicovideo)
月刊コンプティーク2012年7月号付録。
シナリオ:磨伸映一郎

後に「Fate/Zero アンソロジードラマCD Vol.1」に収録されている4作はCDのブックレットや裏表紙に『あったかもしれない日常』『あったかもしれない物語』と記載されており、また、関係者が「限りなく本編に近く、ですが決して本編に組み込まれないオトギバナシとしてあの4編は楽しんでいただければと思います。」と話している為、このCD内での出来事や設定は公式の設定ではなく、飽くまでIFストーリーとなっています。

ラジオは、アニメの放送前2009年1月29日~2010年7月1日に全35回収録され、小山力也(衛宮切嗣 役)さん、大原さやか(アイリスフィール・フォン・アインツベルン 役)さん、恒松あゆみ(久宇舞弥 役)さんが、回ごとに違うお題をメールで募集し、そのお題について考えてるというものだった様です。

【ゲーム】Fate/Zero The Adventure

FateZero The Adventure
(出典:公式サイト)
2013/08/20にリリースされた、スマートフォン専用ゲームです。ジャンルはアドベンチャーとなっており、アニメでは語られなかった原作の話や、新規シナリオ、専用ボイスが追加された作品になっています。

劇場版・映画は?

Fate/zeroは、劇場版・映画などは今のところ存在せず製作予定も無い様です。

お願い!アインツベルン相談室

お願い!アインツベルン相談室
(出典:YouTube)
『Fate/Zero Blue-ray BOX』映像特典に収録されたおまけコーナーです。BOXⅠに1~3回、BOXⅡに4~6回が収録されており、合計時間は90分近く、新規制作の映像特典としてはかなりのボリュームとなっています。
時代がかった校舎に構えられたアインツベルン相談室で、アイリ師匠と弟子ゼロ号のコンビが、聖杯戦争の歴史や謎を解説したり、メタ発言をしたり、デッドエンドを迎えた英霊たちを時に優しく、時に厳しく諭す、暗めの本編からは一転したドタバタコメディです。

Fate/ゼロカフェ

Fateゼロカフェ
(出典:コラボカフェ)
アニメ制作会社ufotableは「ufotable Cafe」という、手掛けた作品を中心に様々なアニメとタイアップし、期間中はその作品やキャラクターをイメージしたメニュー及び、コースターやランチョンマットなどのグッズを提供しています。
アニメ版『Fate/Zero』とのタイアップが行われた際にはufotableスタッフの手がけた2~2.5頭身のデフォルメキャラが好評を博した為、2012年の『月刊ニュータイプ』9月号からは店長のセイバーをはじめとしたそれらZeroキャラの集うカフェでほのぼのと騒動が巻き起こる様子を描いた4コマ漫画の連載が始まりました。

Fate/Zeroの相関図

FateZero 相関図
(出典:電撃オンライン)

この画像は、電撃が出している公式のFate/zero相関図です。
この陣営の図は、聖杯戦争開始時のものなので、これから更に各陣営の関係性は変化していきます。
本項目では、各陣営に焦点を当ててそれぞれの関係性について解説していきます。

セイバー陣営

セイバー陣営
アイリスフィールをセイバーの代理マスターにし表立って行動させ、衛宮切嗣と久宇舞弥の2人でマスターを殺しにいくスタイル。
聖杯戦争参加時に各陣営の人物についてある程度調べてはいたが、アサシン陣営の言峰綺礼については全く分からなかったので、危険視しています。

ライダー陣営

ライダー陣営
ウェイバーとライダーのコンビ。何処の陣営にも属さず、ライダーの機動力を活かし戦場を縦横無尽に駆け巡ります。ケイネスとウェイバーは先生と生徒の関係であり、本来ケイネスがライダーを召喚する筈でしたが、ウェイバーがケイネスに自分の力を証明する為、召喚に必要な遺物を盗み、ライダーを召喚しました。

アーチャー陣営

アーチャー陣営
遠坂家当主遠坂時臣とアーチャーの陣営。アサシン陣営のマスター言峰綺礼と時臣は同じ師匠の元で魔術の修業をした師弟関係にあり、秘密裏に結託し同盟を結びます。アーチャーに対して時臣は臣下の礼を取り表上は平服していますが、聖杯戦争終了直前に裏切りを画策しています。
魔術師の家系は一子相伝なので、娘が2人いた時臣は凛と桜のうち桜をバーサーカー陣営に養子に出す事になりましたが、この事がバーサーカー陣営のマスターに狙われる原因になります。

 

ギルガメッシュ・言峰綺礼は原作の設定と違う?

原作の「stay night」と、スピンオフ作品である「Fate/zero」ではキャラクターの設定に少し違いがある様です。
ギルガメッシュが言峰を「召喚者」と呼んでいるシーンでは、「stay night」で言峰は四次聖杯戦争で真っ先にサーヴァントを失い教会に保護された、と語っているため少しずれが生じており、ギルガメッシュと言峰綺礼の設定は原作と少しずれている様です。
奈須氏は、「Fate/zeroはstay nightと条件は同じだけど微妙に違う世界」と発言。「Fate/zero」は「stay night」とはパラレルである事が公式に認められました。

アサシン陣営

アサシン陣営
聖杯戦争の監督役である言峰璃正の息子言峰綺礼とアサシンの陣営。アーチャー陣営の遠坂時臣と同盟を結び、自らのサーヴァントを恰も犠牲にした様に見せ、アーチャー陣営の勝利の為暗躍しますが、言峰綺礼がアーチャーに気に入られる事で、変化が起こり初めます。また、言峰綺礼はセイバー陣営の衛宮切嗣に対して、「何故そこまで理想を追い求められるのか」と興味を抱いています。

ランサー陣営

ランサー陣営
魔術教会「時計塔」の一級講師ケイネスとランサーの陣営。ケイネスの婚約者ソラウを代理マスターにする形で共に聖杯戦争に参加します。ライダー陣営のウェイバーとは、教室で教える先生と生徒の関係ですが、血と系譜を何よりも大切にするケイネスにとって、ウェイバーは血が浅く名門でも無かった為相手にもしていないどころか、教室で彼の論文を馬鹿にする等見下していました。
これが、後々ウェイバーとの確執を生んでいく事になります。

キャスター陣営

キャスター陣営
連続殺人犯の雨生龍之介とキャスターの陣営。作中で唯一他陣営との交流が全く無く、川沿いの地下道に魔術工房を設置して思い思いに市民の誘拐・虐殺を繰り返します。キャスターはセイバーの事を「復活した聖女ジャンヌ」だと思い込んでおり、執拗にストーカー行為を繰り返します。

バーサーカー陣営

バーサーカー陣営
間桐家の魔術師間桐雁夜とバーサーカーの陣営。魔術師としての跡継ぎがいなかった間桐家の間桐臓硯は、遠坂家から貰った養子、桜を魔術師にするべく蟲を使い身体を隅々まで改造します。
間桐雁夜は、遠坂時臣の妻遠坂葵に昔から想いを寄せており、その娘である凛と桜をとても大切に想っていました。そんな桜が、凄惨な目にあっている事を知った雁夜は、自分が魔術師になり間桐家を継ぐことで桜を助ける事を条件にマスターになります。また、大切な桜を養子に出し凄惨な目を合わせる原因となった遠坂時臣と憎み、聖杯戦争で殺そうと画策します。
バーサーカーは、セイバーを見ると激昂し襲い掛かるので、何か2人には因縁があると思われます。

Fate/Zeroの主人公は衛宮切嗣

FateZero 主人公 衛宮切嗣
(出典:nicovideo)

Fate/zeroの主人公は衛宮切嗣です。セイバーのマスターであり、アインツベルンに雇われた魔術師専門の殺し屋でもあります。魔術師であるマスターを殺す術を熟知しており、聖杯戦争中でもサーヴァントを劣りに自らマスターを殺しに行くという戦法を多用していました。
本項目では、そんな衛宮切嗣の能力や聖杯への願いについて詳しく説明していきます。

身長・体重

衛宮切嗣 身長
(出典:tsundra)

衛宮切嗣の身長は、175cmで体重は67kgです。日本人男性としては高めの身長ですが、いつも黒いロングコートを着ている為、更に身長が高く見えます。

魔術と能力

衛宮切嗣の起源は「切断」と「結合」です。魔術属性はそれぞれの起源に関連した「火」と「土」の二重属性。魔術刻印継承前に父を殺してしまい、本来衛宮家が伝えた刻印を二割にも満たないものしか持っておらず、マスターとしての適性は普通ですが、魔術師の常道を裏をかき、魔術師が忌避する戦術と手段を多く持ちいます。「魔術師殺し」の異名があり、魔術師を専門的に殺す殺し屋です。
魔術を「研究する目的」ではなく「殺す手段であり道具」と見ている異端であり、礼装に銃火器を用いる魔術師としては希有な存在です。
使用する魔術は「固有時制御」で、通常火器としてワルサーWA2000(AN/PVS04暗視スコープとスペクターIR熱感知スコープを装着)及びキャリコM950、魔術礼装としてトンプソン・コンテンダーと魔弾「起源弾」を用いて戦います。

固有時制御

固有時制御
(出典:Pinterest)

衛宮の家伝である「時間操作」の魔術を戦闘用に応用したもので、「固有結界の体内展開を時間操作に応用し、自分の体内の時間経過速度のみを操作する」魔術になります。
発動問言は「time alter 〇〇 accel(加速)またはstagnate(停滞)」。〇〇にはダブル・トリプル等倍率を示す単語が入ります。
なお、固有時制御を解除した後に世界からの「修正力」による反動で身体に相当の負担がかかってしまいます。この弱点のせいで、通常は2倍速(ダブルアクセル)か3倍速(トリプルアクセル)程度の使用に留めていますが、「全て遠き理想郷」を体に埋め込んだ時には4倍速(スクエアアクセル)まで使用する事が出来ました。
それ以上の加速が可能かどうかは作中では明らかにされていません。

聖杯への願い

世界の救済の実現
(出典:Twitter)

切嗣の聖杯にかける願いは、「世界の救済の実現」です。幼き日は「正義の味方」に憧れていたが、「最愛の人を自分が原因で2人失ってしまった」「何故すべての人を救えないのか」という、それまでに犠牲や代償に失ってきた人々を無価値にしたくないという一心から止まることが出来ず深みに嵌っていきます。
「戦場こそ地獄」「流血は悪」という考えから、その原因となる魔術師や悪を自ら裁き、「世界から闘争をなくさなくてはいけない」という理想に縛られてはいるものの、自身のやり方でも闘争が根絶できない事は理解しており、それ故に人類という種全体が抱える「闘争」全てを終わらせるための奇跡を聖杯に願います。

衛宮切嗣VS言峰綺礼

衛宮切嗣VS言峰綺礼
(出典:Twitter)

Fate/zeroにおける有名シーンの1つで、聖杯に向かう衛宮切嗣とそれを阻む言峰綺礼の戦闘シーンです。この作品が製作された切っ掛けとなったシーンでもあり、衛宮切嗣は銃火器と固有時制御、言峰綺礼は投擲剣「黒鍵」と八極拳による戦いになっています。
余りにも高速戦闘な為、常人にはついていくのが精一杯なのでドラゴンボールになぞって「ヤムチャ視点」と言われることもあります。

Fate/Zeroの再放送や動画配信

FateZero 再放送 動画配信
(出典:Twitter)

Fate/Zeroは、2011年に放送されたアニメですが、一度再放送がされており、現在は動画配信等のサービスを利用することで視聴が可能な様です。
本項目では、今Fate/zeroを見る方法について紹介していきます。

再放送

2011年10月からアニメが放送された、Fate/zeroですが、2015/09/10からTOKYO MXで再放送がされていた様です。今は再放送の予定などは立っておらず、現状ショップでの購入・レンタルや動画配信でしか視聴する方法はない様です。

動画配信

Fate/zeroは、人気作品でBlu-rayで全編発売されているだけでなく、U-NEXTやHulu等の動画配信サイトなどで全編視聴する事が出来ます。中でもU-NEXTは1ヶ月の無料トライアル等のキャンペーンを実施している様なので、この機会に是非見てみてはいかがでしょうか。

※配信内容は変更になる恐れがありますので事前に確認してください

 

Fate/Zeroの評価は?感想や海外の反応

FateZero 評価
(出典:Pinterest)

Fate/zeroは国内に留まらず海外でもアニメファンから人気がある様です。その理由としては、「Fateシリーズ」の海外での知名度がある事や元々が漫画である事もある様です。実際の口コミや海外の反応を元にしながら、日本での評判や実際のところの海外での評判を考察していきます。

国内の反応や感想

fateシリーズの中では、個人的には一番好きな作品です。
やっぱりstay nightだろーって思う方もいるとは思いますがw
この作品の見どころと言ったら、それぞれの陣営の関係性であったり、stay nightの登場人物の関係性ではないかと思います。
個人的にはウェイバー陣営が一番好きでしたねー。
それから、opの曲が神曲なんですよね。Lisaさんのoath sighは本当にアニソンの中でも代表的存在といっても過言ではないと思います!
少し内容が難しいところもありますが、本当におすすめの作品のうちの一つです。
引用:https://www.anikore.jp/anime_review/2852/

各キャラクターの関係性や原作「Fate/stay night」との関係性が、少し難しい部分もあるけれど、「Fate/zero」の醍醐味の様です。
また、OPを代表に使用されている音楽等がやはり人気を博している理由の1つの様です。

最初は設定の懲り方に驚き、把握するまでは大変でしたが、一度把握出来れば凝っている物ほど面白いのは定石ですね。

特に音楽が素晴らしいと思いました。
引用:https://www.anikore.jp/anime_review/2852/

設定や人間関係は把握するまでは大変だけれど、一回分かってしまうと、設定の深みやそれを盛り立てる作中の人間関係が「Fate/zero」にハマる切っ掛けになる様です。

グロいとの声も

ただの気色悪いロリグロ糞作画日本の恥さらしアニメ。幼女をしばりつけて腸引きずり出して幼女オルガン??
頼むからこんな糞コンテンツ海外に発信すんな気持ち悪い。信者が揃いも揃ってロリグロ好き池沼だからしょうがないか。
引用:http://asnyaro.blog129.fc2.com/blog-entry-396.html

やはり、キャスター陣営のシーンは対象が子供だったりとショッキングな事が多く、設定もキツイものが多いので、「グロい」と感じてしまうのも仕方のない事だと思います。

実際の感想や反応を見てみると、
設定や内容については少し難しいと思うものの、作画やOP、BGM等他のアニメと比較しても素晴らしいだけでなく、設定や内容も物語が進行していき全体像が把握できるようになると、その良く練られた設定が物語に引き込まれる要因になっていたり、各マスター、サーヴァントの人間関係や勢力関係が面白いという意見が大部分を占めていました。

中には、キャスター陣営の凄惨過ぎる虐殺風景や設定、間桐家の蟲蔵について「グロすぎる」という意見も出ており、実際海外では規制の対象になった部分もある様です。

暗い部分があるからこそ、より内容が深まり人気が高いという事もあるのかもしれません。

海外の反応

クソ、素晴らしいエピソードだった。
ライダーの最後の突進には息を呑んだよ。
このエピソードの作画は本当に感銘を受けたけど、特にエアがライダーの軍勢を平らげる所が凄く良かった。
次回の切嗣と綺礼の最終決戦が待ちきれないね。
きちんとやってくれたら、このアニメで一番の闘いになるだろうな。
引用:https://myanimelist.net/forum/?topicid=450671

海外でもウェイバー陣営の人気は凄まじく、ライダーがアーチャーに向かって突撃してくシーンは心に刺さる様です。
ufotable特有の作画の綺麗さや演出等も人気の理由になっている様です。

オーマイガ。
素晴らしいアニメの素晴らしいオープニングだ。
今期最高のアニメだな。
引用:https://myanimelist.net/forum/?topicid=333951

海外でも、OPの人気はかなりのもので、歌詞は日本語だと思いますが、OPの幻想的な作画に心奪われる人が多いようです。

まだこのアニメを典型的な少年向けアクションアニメとして見てるのか。
これはType-Moonの作品、つまり山ほど会話があるってことなんだ。
個人的には会話がキャラの厚みと面白さを作ってると思っている。
引用:https://myanimelist.net/forum/?topicid=380217

海外でも「Fate」特有の各キャラクターの人間関係や対話は人気があり、この少し難しくも感じるキャラクターの関係性が面白い理由になっている様です。

実際の感想や反応を見てみると、
Fate/zeroの内容に留まらず、OPの人気も海外ではかなり高い様です。また、Fate/zeroは会話のシーンやキャラクターの人間関係を表すシーンが比較的多いのですが、だからこそキャラクターが引き立てられて面白いという声もありました。
日本では余り、好意的な声が少なかった、キャスター陣営のシーンも「グロい」「見たくない」等の声はあまり見られず、キャスター陣営というより分かり易い許せない「敵」がいる事で、それを倒そうとする他陣営のキャラクター達がより引き立つという、肯定的な声もありました。

Fate/zeroの設定の深さや映像の綺麗さ、音楽の素晴らしさが国内外問わず人気を博している大きな理由になっている様です。

【音楽】Fate/Zeroは歌・OP・ED・BGM

Fate/zeroは、音楽にかなり力を入れて作られている作品です。OPやEDは勿論作中のBGMでもかなり人気なものが多く、聞くだけで作品に引き込まれるものが幾つもあります。
その為、視聴者の間でもかなりの人気を未だに誇っており、OP・EDはランキングに乗ることもある様です。
本項目ではそれぞれについて詳しく説明していきます。

OP・ED

オープニングテーマ

「oath sign」(2 - 10、12 - 13話、Remix I・II)
作詞・作曲:渡辺翔 / 編曲:とく / 歌:LiSA
1話ではエンディングテーマとして使用。11話では未使用。
「to the beginning」(14 - 17、20 - 23話)

作詞・作曲・編曲:梶浦由記 / 歌:Kalafina
25話及び「Remix II」のエンディングテーマとしても使用。18、19、24話では未使用。

エンディングテーマ
「MEMORIA」(2 - 13話、Remix I)

作詞:Eir, Fumio Yasuda / 作曲:Fumio Yasuda / 編曲:下川佳代 / 歌:藍井エイル
「空は高く風は歌う」(14 - 17、20 - 24話)

作詞・作曲:梶浦由記 / 編曲:森空青 / 歌:春奈るな
「満天」(18・19話)
作詞・作曲・編曲:梶浦由記 / 歌:Kalafina

Fate/zeroの物語の内容を踏まえてか、重みのある曲が多く、歌詞も「理想」や「未来」等の単語が多くちりばめられている様に思われます。
中でも、オープニングテーマである「oath sign」はより人気の高い曲で、アニソンランキングで取り上げられることも多いです。

BGM

・対バーサーカー戦闘BGM 「The Battle Is To The Strong」
・ライダー戦闘兼宝具解放BGM「You are my king」
・衛宮切嗣VS言峰綺礼BGM「 this day, and never again」

等は、かなり有名で他のFateのゲーム等に使用されているものもあります。
Fate/zeroのBGMは重厚感がありオペラの様に歌詞が入るものが多いのが特徴です。
激しい戦闘や緊迫したシーンではBGMによってより一層迫力のあるシーンに仕上がっています。

OST

FateZero OST
(出典:Amazon)

Fate/Zero Original Soundtrackが2017年9月20日に発売されています。
「Fate/Zero」Blu-ray Disc BoxⅠ・Ⅱ[完全生産限定版]に収録されていた、劇伴全56曲に加え、未収録楽曲やライブアレンジ楽曲も新たにレコーディングして収録したオリジナルサウンドトラックとなっています。

Fate/Zeroの登場人物・キャラクター

Fate/zeroには、マスターとサーヴァントがそれぞれ七名ずつ最低でも14人のキャラクターが登場し、その関係者も含めるとかなり多くのキャラクターが登場します。
本項目では、マスターとサーヴァントのキャラクターについて簡単に紹介し、それぞれに関係する人物についても紹介していきます。

マスター

マスターは、魔術師の中から選ばれサーヴァントと共に聖杯戦争を勝ち抜くため行動します。それぞれに「聖杯にかける願い」がありその為なら手段選ばないものも少なからず存在します。
聖杯戦争に勝つには、マスターを殺すか、サーヴァントを倒すか、マスターの資格である令呪を3画消費させるかのいずれかの方法を取る必要がありますが、Fate/zeroでは、殆どのマスターが死亡する結果になります。

衛宮切嗣

衛宮切嗣
(出典:fc2ブログ)
セイバー、アルトリア・ペンドラゴンのマスター。
「魔術師殺し」の異名があり、魔術師を専門的に殺す殺し屋です。
聖杯にかける願いは、「世界の救済の実現」です。幼き日は「正義の味方」に憧れていたが、「最愛の人を自分が原因で2人失ってしまった」「何故すべての人を救えないのか」という、それまでに犠牲や代償に失ってきた人々を無価値にしたくないという一心から止まることが出来ず深みに嵌っていきます。
悲劇・闘争から多くの人間を救うことを自身に「そうしなければならない」と課していますが、う優先順を命の数で判断し、より多くの命が救えると判断したならば無関係の人間、さらには自分の近しい人や愛する人間すら利用し切り捨て巻き添えにすることも厭わない、戦闘機械の様な人間です。
セイバーの事は、聖杯戦争を勝つための道具としてか思っておらず、目的の為なら手段を選ばない切嗣と騎士であり騎士道精神を誉とするセイバーでは良い関係を築くことが出来ませんでした。

言峰綺礼

言峰綺礼
(出典:Twitter)
アサシン、百貌のハサンのマスター。
第四次聖杯戦争の監督役言峰璃正の息子で、優秀な代行者であり、代行者特有の投擲剣「黒鍵」の使い手です。八極拳の達人でもあるので、常人の域を越えた戦闘能力を持ちます。
聖杯にかける願いも無く、なぜ自分がマスターに選ばれたのか分からないまま、魔術の師匠である遠坂時臣に従い聖杯戦争に参加します。
その正体は、万人が「美しい」と感じるものを美しいと思えない人格破綻者で、生まれながらにして善よりも悪を愛し、他者の苦痛に愉悦を感じる、という外道なのですが、本人すら自分の本性に気付いておらず、聖杯戦争をへて少しづつ明らかになっていきます。

遠坂時臣

遠坂時臣
(出典:Twitter)
アーチャー、ギルガメッシュのマスター。
遠坂家五代目継承者で、第四次聖杯戦争には監督役である言峰璃正と通じ、アサシンのマスターである言峰綺礼を幕下に加えるなど幾重にも策謀を巡らせた上、最強の英雄と呼ばれる英雄王をサーヴァントとして召喚し、万全の体制で聖杯戦争に参加します。アサシンをわざと遠坂家に襲わせこれを撃退。アサシンが退場した様に見せかけて裏で情報収集を行います。
聖杯への願いは、「魔術の根源に至る」事で魔術師として遠坂家の魔術の根源へ至り、「魔法」へと昇華されることに全てを捧げています。
魔術師として魔術の根源を渇望し、魔術の秘匿が慎重にされ隠蔽するなら聖杯戦争で無関係な一般人に犠牲者が出ようと構わないという魔術師らしい思考の持ち主でもあります。

ケイネス・エルメロイ・アーチボルト

ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
(出典:Twitter)
ランサー、ディルムッド・オディナのマスター。
九代続いた由緒正しい魔術師の家系・アーチボルト家の後継者で、天才の誉れも高くロード・エルメロイの二つ名で知られる一流の魔術師です。
聖杯戦争に参加した理由は、その経歴に「戦歴」という「箔」をつけるためであり、聖杯そのものに願いはありません。
本来ならライダーを召喚する筈でしたが、時計塔管財課の手違いで門下生のウェイバー・ベルベットに奪われてしまい、急遽手配した代替の聖遺物からランサーを召喚し参戦します。
しかし、かつて主に背いたランサーの伝承を知っていたことに加え、ケイネス自身がランサーの示した騎士の矜持を全く理解できずにいました。更に、婚約者のソラウがランサーの魔貌の呪いに囚われたことでケイネスとランサーの関係より捻じれる事になります。錬金術を得意とする魔術師で、特「流体操作」を最も得意し、自身の魔力を込めた水銀であり、攻撃・防御・索敵の三つの要素を兼ね備えた万能武器「月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)」を使い戦います。

ウェイバー・ベルベット

ウェイバー・ベルベット
(出典:Twitter)
ライダー、イスカンダルのマスター。
元時計塔の学生でありケイネス・エルメロイ・アーチボルトの門下生です。魔術師としての家系が浅いので、名門魔術師に対してコンプレックスを持っており、特に自身の論文を馬鹿にしたケイネスを見返したいと思っています。
時計塔管財課の手違いで、ケイネスに手渡されるはずだった聖遺物が手に入った事を機に聖杯戦争への参戦を決意します。
自分の事を「優秀」だと言い強がっていますが、魔術師としての力量は一般人への暗示も失敗してしまうくらい優れているとは言い難く、彼自身も自覚しています。
しかし、研究者としての知識量や洞察・分析の能力は秀でたものがあり、川の魔力汚染濃度からキャスターの位置を割り出すなど作中でも能力を発揮します。
かなりの強運の持ち主でもあり、魔術師としての未熟さや軍資金不足から取った行動(隠れ蓑に市民宅を選ぶ、自ら令呪を3画使いマスター権を放棄する等)が悉く良い方向に働いて本人が知らないまま幾度となく生命の危機を救う結果になり、最終的には第四次聖杯戦争の参加者中、唯一無傷で生還するという快挙を果たします。

雨生龍之介

雨生龍之介
(出典:YouTube)
キャスター、ジル・ド・レェのマスター。
快楽殺人者で、聖杯戦争が始まる前までに42人殺害しています。しかし、殺人に対する「モチベーションの低下」に悩んだ挙句「儀式殺人」の手法を取り入れ、参考とした書物が聖杯戦争について記録したものであったこと、彼の血筋に魔術回路が生きていたことから偶然にもキャスターを召喚し、無自覚のまま聖杯戦争に参加する事になります。キャスターの殺人美学・哲学に心酔し彼を「旦那」と呼び慕い、殺人の師と仰いでおり、殺人の事を芸術の様に考えています。

間桐雁夜

間桐雁夜
(出典:アットウィキ)
バーサーカー、ランスロットのマスター。
第四次聖杯戦争当時の間桐家当主・間桐鶴野の弟ですが、正当な間桐の魔術師ではなく、間桐の魔術を嫌って家を出奔していました。
養子として間桐家に迎え入れられた遠坂葵の娘、桜を間桐のおぞましい魔術から解放することを交換条件に自身をマスターとして聖杯戦争に参加するよう要請。しかし、マスターとしては魔術師として余りにも未熟だった為、桜の解放と間桐へ桜を養子に出した時臣への憎悪を糧に、魔術の鍛錬を受け、マスターとしての資格を得ます。しかし、無理な修行と急造した魔術回路の影響で寿命は一か月程になってしまいますが、自分の命は桜と葵の母子のために使い捨てようと聖杯戦争に参加します。

サーヴァント

サーヴァントはそれぞれ7つのクラスのうち1つを持って現界し、クラスが被ることはありません。Fate/zeroのサーヴァントはどれも強力な者が多いのですが、マスターによって扱い方も違ってきます。

アルトリア・ペンドラゴン(セイバー)

アルトリア・ペンドラゴン
(出典:wikiwiki)
セイバー(剣士)のサーヴァントで真名をアーサー王伝説における聖剣エクスカリバーの持ち主にしてブリテンの王「アルトリア・ペンドラゴン」。
衛宮切嗣により召喚されます。
金髪の髪を後ろで結い上げ、青と銀の甲冑を着た見目麗しい少女剣士。
聖杯への願いは、「滅亡する運命のブリテンを救うこと」で、自分の行動が原因となってしまったブリテン崩壊の過去を救いたいと想っています。
マスターである切嗣の勝利至上の戦闘方針と、彼女の騎士としての誇りは相容れることなく、結果そりが合わず、彼と直接話したのは令呪起動時の3回のみという徹底ぶりです。

セイバーは以下の記事でも解説しています。

ディルムッド・オディナ(ランサー)

ディルムッド・オディナ
(出典:livedoor Blog)
ランサー(槍兵)のサーヴァントで真名をケルト神話におけるフィオナ騎士団の筆頭騎士「ディルムッド・オディナ」。
ケイネス・エルメロイ・アーチボルトによって召喚されました。
二つの魔槍と人を魅了する魔貌を持つ右目の下に泣き黒子のある美男子です。
生前、主君の婚約者から主への裏切りを制約により強制され、悩んだ末に愛に応えることを選んだという逸話を持ちます。聖杯への願いは無く、主君への忠義と騎士としての本懐を最後まで貫き通せなかった未練から、もし二度目の生が与えられるならば、その時は忠義を選ぶ戦いを、という想いから聖杯戦争に参加します。

ギルガメッシュ(アーチャー)

ギルガメッシュ
(出典:#12)
アーチャー(弓兵)のサーヴァントで真名をギルガメッシュ叙事詩に登場する最古の英雄「英雄王ギルガメッシュ」。
遠坂時臣によって召喚されました。
金髪に目もくらむような黄金の鎧を身に着け、自分第一主義の正に王の中の王。
聖杯そのものに興味はなく、自身の財である聖杯を奪おうとする者を潰すために聖杯戦争に参加します。マスターの時臣に対しては、ついでに報いてやるか程度の情しか感じておらず、寧ろ彼の弟子であり、己の歪な本性に苦悩し続ける言峰綺礼の方に興味を抱き、後に綺礼と主従ではなく同盟に近い形で契約を結びます。

百貌のハサン(アサシン)

百貌のハサン
(出典:Twitter)
アサシン(暗殺者)のサーヴァントで真名を暗殺教団山の翁の長「ハサン・サッバーハ」。
言峰綺礼によって召喚されました。
全身を黒塗りの布に包み髑髏の仮面だけを付けた異様な風体をしています。
聖杯にかける願いは「統合された完璧な人格」で、願いをを叶えられる可能性があるうちはマスターに逆らうことは無い様ですが、マスターの命令や行動が聖杯の獲得を遠ざけると判断または、マスターが聖杯を得る気が無いと判断すれば、マスターを出し抜いてでも自らの願いを優先しようとします。
分割能力を使い、他のマスターに対し「アサシンは敗れた」という演出をした上で聖杯戦争の表舞台から消え、影で諜報活動を行います。
基本的に遠坂時臣の手駒である綺礼の命令に従っていましたが、聖杯戦争が佳境を越えたら時臣や綺礼を出し抜くつもりでした。

ハサン・サーバッハは以下の記事で解説しています。

イスカンダル(ライダー)

イスカンダル
(出典:fc2)
ライダー(騎兵)のサーヴァントで真名をアレキサンダー、アレクサンドロスとも呼ばれる古代マケドニアの覇者「征服王イスカンダル」。
筋骨隆々で大柄な見た目通りの豪放磊落を地で行く人物。
他を顧みるということを全くしない暴君的性質を持つが、その欲望が結果的に人々を幸せにする奔放な王。
世界征服を望みとするが、他者から与えられるものではなく、あくまでも自分で成し遂げることを持論としている為、聖杯への願いは「世界征服を行うために受肉する」ことです。マスターであるウェイバーにとって人生の転換期となった人物でもあります。

ジル・ド・レェ(キャスター)

ジル・ド・レェ
(出典:fc2)
キャスター(魔術師)のサーヴァントで真名をフランスの聖処女ジャンヌ・ダルクの護衛隊長「ジル・ド・レエ」で童話『青髭』のモデルとなった人物でもあります。
マスターである雨生龍之介が戯れに行った儀式殺人が繋がりとなり召喚されます。
触手の様な衣装に身を包み魔道所を携えた、目が飛び出し気味の男性。
触媒のない召喚であったため、マスターと同じく殺人に耽溺する汚染された精神の持ち主として召喚されてしまいます。聖杯への願いは「聖処女ジャンヌ・ダルクの復活」でしたが、セイバーのことをジャンヌだと誤解してしまっており、「もう願いは果たされた」と聖杯そっちのけで彼女を追い求めるストーカーになります。
ジャンヌという生命の真の美しさを知っているが故に、他者を殺める場合にも、その怨嗟や苦痛、慟哭の全てを余すところなく味わい尽くす事で、生と死を実感できるというポリシーを持っており、これに感銘を受けた雨生龍之介からは「旦那」と呼ばれています。

ランスロット(バーサーカー)

ランスロット

(出典:fc2)
バーサーカー(狂戦士) のサーヴァントで真名をアーサー王伝説円卓の騎士で最強と名高い「サー・ランスロット」。
間桐雁夜によって召喚されます。
全身が黒い靄の掛かった鎧で覆われており、魔術による正体の看破等を無効化できます。
本来のクラスは言わずもがなセイバーですが、マスターである間桐雁夜が唱えた狂化に反応し、騎士としての自分を捨て、アルトリアへの敬愛を失えば苦悩から解放されるとの思いからバーサーカーとして参戦します。
狂化によって理性を失い、殺意や憎悪といった負の感情に身を任せた存在になっていますが、戦闘中でも、セイバーの姿を目に止めたらすぐにその戦闘を中断してセイバーに襲撃をかけるほど、かの王に対して執着を見せます。
物語終盤で頭だけ鎧を取った姿でセイバーと対峙しますが、もはや知己のセイバーですら気付かない程円卓の騎士だった頃の面影は無く、殺意と憎悪で顔は歪み、振り乱した髪という目も当てられない姿になっています。

その他のキャラクター

マスターでもサーヴァントでもない為、聖杯戦争に自体には参加していませんが、マスターの関係者であったり、聖杯戦争の被害者など様々なキャラクターが登場します。

間桐臓硯

間桐臓硯
(出典:YouTube)
読み方は「まとうぞうけん」と読み間桐雁夜の父親です。
その正体は、日本における間桐家の初代頭首として500年前から君臨し、魔術により延命に延命を重ね体の殆んどを蟲に置き換えており、既に人ならざる者になってる魔術師です。体を蟲に変えてしまった事と、度重なる延命の為、精神は人間のものでは無くなってはいますが、一族の繁栄のみを追い求めて生き残っています。
その為、桜のことを優秀な子孫を産ませるための母胎としか考えておらず、桜が幼い頃から様々な改造を施します。

間桐桜

間桐桜 zero
(出典:Twitter)
間桐桜はstay nightの10年前の第四次聖杯戦争を描くFate/Zeroに登場しています。
メインで登場はしませんが蟲蔵で登場し、間桐雁夜の戦う目的になっています。

間桐桜は以下の記事で解説しています。

遠坂葵

遠坂葵
(出典:Twitter)
魔術師の家系である禅城家の出身であり、遠坂時臣の妻、凛の母です。温和で控えめな良妻賢母です。間桐雁夜の幼馴染でもあり複雑な三角関係の中心人物でもあります。

遠坂葵と雁夜おじさんは以下の記事で解説しています。

久宇舞弥

久宇舞弥
(出典:Twitter)
聖杯戦争で切嗣の助手として、陽動、暗殺やアイリスフィールの護衛等、アインツベルン陣営のバックアップを務めた女性。
戦争只中の貧国で幼年兵として使われていたところを切嗣に拾われて以来、切嗣の助手として働いてきた。
「久宇舞弥」というのは偽名で日本人でもありません。舞弥自身、切嗣に拾われる以前の記憶は殆ど無く、出生も本名も覚えていない様です。
色白の端整な美人ですが、幼年兵時代の壮絶な経験から人間性を喪失しており、「とうに自身の生命など無く、今の自分は切嗣の拾ったもの。ならば彼が自由に使い捨てればいい」と自身を切嗣の部品と割り切っています。

久宇舞弥は以下の記事で解説しています。

アイリスフィール・フォン・アインツベルン

アイリスフィール・フォン・アインツベルン
(出典:fc2)
アインツベルンの手により聖杯の「器」として錬成されたホムンクルス。
切嗣を夫として迎え、一児を儲け「イリヤスフィール」と名づけます。
ホムンクルス特有の白い髪と赤い目を持ち、性格は温和でありながら気高い、貴族の姫君然とした性格です。一方で、生まれてから間もないため子供の様に非常に好奇心旺盛で無邪気です。
対外的にセイバーのマスターである事を見せつける為、代理マスターとして行動します。
アイリスフィールは聖杯の器ですが、厳密には「器」を守るために施された「外装」がアイリスフィールであるため、聖杯戦争が進み英霊の魂を吸収するごとに彼女という外装は機能を失っていきます。

アイリスフィール・フォン・アインツベルンは以下の記事で解説しています。

イリヤスフィール

イリヤ zero
(出典:Twitter)
イリヤスフィールはfate/stay nightから登場する魔術師ですが前日譚であるfate/zeroに子供の姿で登場します。イリヤはアイリスフィールと切嗣の間に生まれた娘です。生殖によって生まれているものの生体はホムンクルスに近いです。劇中では切嗣に無邪気な姿をみせます。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは以下の記事で解説しています。

ナタリア・カミンスキー

ナタリア・カミンスキー
(出典:ameblo)
ナタリアは魔術師をターゲットとする、魔術師専門の殺し屋です。
衛宮切嗣の師匠兼親代わりとして切嗣の過去編に登場します。
数代前の先祖にサキュバスを持つ半妖の血筋で、人間離れした運動神経と、吸精によって魔力を貯蔵し自分の力にする方法を用いながら、銃火器を使い闘います。
切嗣の切り札である「起源弾」の制作者でもあります。

ナタリア・カミンスキーは以下の記事で解説しています。

ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ

ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ
(出典:Twitter)
ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの婚約者で、聖杯戦争ではケイネスに随従する形で参加します。
ケイネスが自分の聖杯戦争での活躍ぶりを見せる為に連れてきただけだったので、聖杯戦争に関わることはないはずでした。しかし、ランサーの魔貌による魅了を受けてしまい、心を奪われてしまいます。ケイネスが切嗣との戦いの後、マスターとして殆ど機能しなくなった事を切っ掛けに、ランサーとの繋がりを作る為、マスターの資格である令呪をケイネスから半ば強奪する形でランサーのマスターになります。
ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリは以下の記事で解説しています。

コトネ

コトネ
(出典:livedoor Blog)
雨生龍之介によって誘拐された後殺害されてしまう、凛の友人の少女です。
漫画版とアニメ版で扱いが違っている様で、アニメではスタッフの厚意からか、危ういところで凛、及び間桐雁夜によって救出されますが、漫画版では、凛の救援も届かず、コトネはより無残な殺され方をしてしまっている様です。

遠坂凛

遠坂凛 zero
(出典:#10)
遠坂凛はfate/zeroに小学生で登場しています。父遠坂時臣を慕っており、魔術師見習いでありながらも才能を開花させています。この頃から言峰綺礼と交流があります。

遠坂凛は以下の記事で解説しています。

【ネタバレ】Fate/Zeroの解説!最終話やラストは?

物語として深いシナリオや設定で人気があるFate/zeroですが、それ故に読み解くのが難しいストーリーや予め設定を知らないと良く分からない部分があります。
本項目では、Fate/zeroのシナリオについて詳しく解説してくのですが、最終話やラストの説明、過去編の話し等物語のネタバレを多く含みますので、苦手な方は注意してください。

聖杯の正体

聖杯 正体
(出典:#25)

聖杯の正体は、「アンリマユ」というサーヴァントです。別名「この世全ての悪」とも言い、人類最古の善悪二元論といわれるゾロアスター教に伝わる、悪魔の王ですが、Fate世界ではある村において貧困・飢餓等から世界を憎み「自分たちが苦しいのは世界に原因となる悪がいるからだ」と救済を求めた人々によって「悪」として生贄に捧げられた青年です。
第三次聖杯戦争において、「殺す事だけに特化した英霊」として、アインツベルンのマスターが聖杯を得るための切り札として、ルールを破って召喚されますが、生前ただの人間に過ぎなかった彼は最初期に敗退し、大聖杯に収められます。
しかし、アンリマユは「この世全ての悪であれ」という「願い」そのものだった為、敗れて聖杯に取り込まれた際に聖杯の「願望機」としての機能がその願いを叶えてしまった事で、聖杯ですら「悪」という呪いで汚染されてしまいます。呪いの影響で願望は常に悪い方向へと捻じ曲げられ、常に破壊と災厄をもたらす形でのみ実現される事になります。

最終話・ラストは?

最終話・ラスト
(出典:#25)

最終話は、衛宮切嗣が聖杯を破壊したことによって起きた大災害とその後の顛末が描かれます。
聖杯を破壊したことで世界を埋めつくす大災害を止められたと思った切嗣でしたが、破壊したことで不安定なままの聖杯が地上を埋めつくす程の泥(魔力に寄る呪い)を吐出し始めます。
世界を救ったと思った切嗣は、自分が原因で災害を起こし大勢の人を殺したという現実を受け入れられず、心が壊れてしまいます。
生きている人をただ見つける為に彷徨っていた切嗣は、瓦礫の中からただ一人の生き残った少年を救い出した事で、何とか心を取り戻し少年を連れて去っていきます。
一方、切嗣と戦って負けた言峰綺礼は聖杯の魔力で受肉を果たしたギルガメッシュによって助けられ、「これがお前の望んだ世界だ」と言われますが、世界の惨状を目の当たりにしても決して満足せず、「いきなり答えを突きつけられても困る」と、今度は自分の手で聖杯(この世全ての悪)を完成させ結末を見届ける事を誓い、ギルガメッシュと共に去っていきます。
その後、無事生還したウェイバーがイスカンダルの背中を追い、旅に出るシーンと遠坂時臣の葬儀が行われ、言峰綺礼は時臣の娘凛に時臣を殺した剣を「遠坂家の当主の証」として渡すシーン、当世に戻ったセイバーがランスロットの言葉を思い出しながら「やはり自分は王になるべきでは無かった」と、何としても聖杯を手に入れる事を誓うシーンが入ります。

最後に、成長した衛宮士郎と死が近づきつつある衛宮切嗣が月を見上げながら話しているシーンに移り「正義の見方になりたかった」と士郎に話し、「もう少し早く気づけば良かった」と自分の理想に生きた生き方を悔やんでいる切嗣の姿と、「爺さんの夢は俺が引き継ぐ」と切嗣の理想を引き継ぐ士郎の姿が入り、「僕はね正義の見方になりたいんだ」という切嗣の声で幕を閉じます。
この最後のシーンが、「Fate/stay night」の主人公衛宮士郎の生き方に繋がることで、「Fate/zero」の物語が終了となります。

衛宮切嗣の過去

衛宮切嗣 過去
(出典:#18)

衛宮切嗣は、幼少期を封印指定を受け教会から狙われている魔術師の父・衛宮矩賢と共に、魔術協会から潜伏しながら潜伏地・アリマゴ島で生活していました。
ある日、父親の研究サンプルが漏れ出す事故が発生してしまい、島で共に生活していた幼馴染の少女・シャーレイが感染。苦しみから彼に自分を殺してくれと頼みますが、恐怖からそれを拒絶して、大人に助けを求めその場から逃げてしまい、感染が島中に広がってしまいます。
変貌していく人たちを見て、切嗣には「愛する一人を殺せなかったために大勢を殺した」という、強烈なトラウマを刻み込まれてしまいます。
助けを求めに行った父が、島を捨ててまた違う場所で、研究を続けると予見した彼は、背を向けた愛する父親を銃殺してしまいます。

その後、父を狙い現れたナタリア・カミンスキーに出会い、共に島を出ます。孤児を養う余裕も温情も無く、また切嗣に望まれたナタリアは働き手として使えるように、戦い方・武器の使い方等を教えます。ナタリアが協会と交渉した結果、切嗣は父の遺体から魔術刻印の一部を継承することが出来、魔術師として自立出来る様になります。
魔術師が起こした様々な事件を経験した彼は、アリマゴ島の惨劇など日常茶飯事な出来事であると思い知ると同時に、少しでも多くを救わないと、シャーレイや父親を殺害した事の価値を見出せないと考える様になります。

ある日、仕事の途中にナタリアが魔術師との戦闘で失敗し、切嗣は一人と他の大勢の命を天秤にかけねばならない場面に直面します。自分の「正義」、理想を貫くため、ナタリアごと飛行機を撃墜することで、結果的には大勢の人を救う事になります。彼の選択は正しく、「正義」を貫いた結果でしたが、「愛する1人を殺せなかったために大勢を殺した」というトラウマと、「大勢を救うために愛する1人を殺した」というトラウマは、呪いとなり少しずつ衛宮切嗣を壊していく事になります。

言峰綺礼は死亡?

言峰綺礼 死亡
(出典:#25)

言峰綺礼は、衛宮切嗣との戦いで心臓に銃弾を打ちこまれ一回死亡しますが、契約サーヴァントだったギルガメッシュとの繋がりで聖杯の泥を被った事で、膨大な魔力で心臓を蘇生させます。しかし、復活した時心臓は停止していました。
その後、原作の「Fate/stay night」では第五次聖杯戦争の監督役として登場するので、生き返ったという認識で大丈夫です。

ランサーは自害?

ランサー 自害
(出典:#16)
ランサーは、切嗣によって人質にされたソラウを救うことを選んだケイネスに、令呪によって自決させられてしまいます。
結局、最後までマスターとの信頼関係を築けなかっただけでなく、生前と同じく主に殺された事を思い出した彼は、血涙を流しながら悪鬼の形相でその場にいた者に怨嗟をぶつけながら消滅しました。

アイリスフィールは死亡?

アイリスフィール 死亡
(出典:#24)
アイリスフィールは、アインツベルンの手により第四次聖杯降霊儀式の聖杯の「器」として錬成されたホムンクルスです。
聖杯の完成が近づくと同時に肉体の機能が喪失していき、聖杯としての機能が完成すると同時にアイリスフィールという外装を失い、聖杯として姿を変えます。
なので、アイリスフィールとしては、第四次聖杯戦争終盤に既に死亡しており、切嗣が聖杯を破壊したことで完全に消滅したとも言えます。

Fate/Zeroのイラスト・画像

Fate/Zeroのイラスト・画像をご紹介します。

fate zero1
(出典:Pinterest)
fate zero2
(出典:blogspot)
fate zero3
(出典:Pinterest)
fate zero4
(出典:Pinterest)
fate zero5
(出典:Pinterest)
fate zero6
(出典:Pinterest)
fate zero7
(出典:prcm)
fate zero8
(出典:tsundora)
fate zero9
(出典:booth)

まとめ

本記事では、「Fate/zero」というアニメ作品について登場作品や登場人物の紹介、名シーン等を交えながらこの作品の魅力や見どころについて解説してきました。この作品は、原作の「Fate/stay night」を知る上で欠かせない内容であると共に「作画、音楽、シナリオ、登場キャラクター」のどれをとってもかなり完成度の高い作品に仕上がっているので、「Fate/stay night」を知らなくても十分に楽しむことが出来ます。特に、ウェイバーとイスカンダルのライター陣営の作中での行動は必見の価値ありです。もしこの記事でこの作品の魅力を感じることが出来、興味を持ったのなら、一度「Fate/zero」という作品に触れて見ると良いのではないでしょうか。

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