アネモネは2005年~2006年に地上波放送された【交響詩篇エウレカセブン】に登場する架空のキャラクターで、謎が多いのにファンの間では「第二のヒロイン」とも呼ばれています。交響詩篇エウレカセブンのアネモネは敵役でありながら、ヒロインのエウレカ以上に人気が出た珍しいキャラクターです。ミステリアスな魅力に惹かれた視聴者も多いのではないでしょうか。本記事では、「第二のヒロイン」とも呼ばれるアネモネとはいったいどんな人物なのか、主人公レントンとヒロインのエウレカとの関係をネタバレも含めて紹介していきます。また、アネモネを紹介する上で欠かすことできない登場人物との恋の行方、さらにアネモネが主人公となり活躍する「anemone/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 」についても詳しく紹介していきます。地上波放送された【交響詩篇エウレカセブン】を見たことがない方、映画版が気になっている方に「第二のヒロイン アネモネ」の魅力をお伝えします。
【エウレカセブン】アネモネとは
(出典:Pinterest)
交響詩篇エウレカセブンシリーズに登場するキャラクター。
劇中でヒロインであるエウレカのライバルとして、幾度もエウレカの前に立ちはだかります。金色の髪留めをしたピンクの髪、白とピンクのワンピースの少女の姿は悪役には似つかわしくありませんが、戦闘センスは凄まじく時に冷酷な一面も持ち合わせています。謎多き彼女ですが、劇中でエウレカとレントンと同様少しずつ成長し変化していきます。
交響詩篇エウレカセブン
(出典:dアニメストア)
交響詩篇エウレカセブンは地上波2005年〜2006年、劇場版2009年 、2017年、2018年で描かれるスカブ・コーラルという未知の生命を軸に、少年少女たちの成長を描いたSFアニメーション作品です。本作ではサーフィンに着想を得た「トラパー」と呼ばれる粒子を波のように利用して飛行する機体が登場し、迫力のある空中戦闘が魅力です。
声優
(出典:アニメイトタイムズ)
アネモネの声優を務めるのは小清水亜美さんです。小清水亜美さんはフリーの声優です。1986年2月15日生まれの声優です。声優ユニット【ふぃに】を結成した経験もあるようです。
代表作は
・明日のナージャ(ナージャ・アップルフィールド役;ヒロイン)
・スイートプリキュア♪(北条響/キュアメロディ役)
・スクールランブル(塚本天満役;ヒロイン)
・コードギアス 反撃のルルーシュ(紅月カレン役;ヒロイン)
等、大人気アニメの重要人物やヒロイン役を務めています。天真爛漫なキャラクターを演じているイメージが強めですが、アネモネの少女っぽいところや狂気っぽいところをしっかり演じ分けています。
アネモネの劇場版:映画2「anemone/交響詩篇エウレカセブン」
(出典:公式サイト)
地上波アニメ【交響詩篇エウレカセブン】が放送されていたのは2005年4月~2006年4月。それから12年が経ち、満を持して2017年に公開された【交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション】3部作。その三部作の第2作目は、「anemone/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」です!TV放送開始から12年の時を経てアネモネが主人公になります。ハイエボリューション第二作は、地上波アニメ【交響詩篇エウレカセブン】を別の解釈で描いています。
制作・キャスト
「anemone/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」の制作・キャストは以下のようになっています。
<キャスト>
石井・風花・アネモネ:小清水亜美
ドミニク:山崎樹範
石井賢(アネモネの父):内田夕夜
エウレカ:名塚佳
レントン:三瓶由布子
デューイ・ノヴァク:藤原啓治
<制作>
監督:京田知己
脚本:佐藤大
キャラクターデザイン:吉田健一 藤田しげる 倉島亜由美
原作:BONES
製作:バンダイナムコアーツ バンダイナムコエンターテインメント 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ ボンズ MBS
あらすじ
(出典:予告編)
14年前に現れたスカブ(かさぶた)状の物体「エウレカ」は世界各地で増殖し、東京湾岸を覆う7番目のエウレカは「エウレカセブン」と呼ばれていた。物理攻撃の効かないエウレカに対し、国連の戦略部隊アシッド (ASSID) はダイブシステムで隊員の精神をエウレカ内部へ送り込み、反抗手段を探ろうとした。7年前、アシッド日本支部の石井賢一尉はエウレカセブンの中心部に発信装置をセットしたが、部隊や実験施設もろとも消滅し、この「風の塔事件」は公的に封印された。2028年、石井一尉のひとり娘石井・風花・アネモネもアシッド隊員となり、エウレカセブンへダイブして、シグナルの発信地点を目指す。ダイブの度に現れるニルヴァーシュを撃破すると、エウレカセブンの一部が消滅し、アネモネは人類の希望の光となる。エウレカセブンの正体について、アシッドが拘束している謎の男デューイ・ノヴァクは「偽りの神が造っては破壊したゴミの山」と語る。
(引用:映画公式サイト)
地上波アニメ【交響詩篇エウレカセブン】ではエウレカに敵対心を持つアネモネですが、劇場版では幼い頃にある理由で父を亡くした「普通の人間」として登場します。新たに人類の脅威となった「エウレカセブン」という存在に対抗すべく立ち上がる人類。「エウレカセブン」を倒す方法はただひとつ。「エウレカセブン」内部にデジタルダイブして、「エウレカセブンの心(のようなもの)」と戦い、勝つことです。アネモネは地球を救うためエウレカと戦うことになります。そして、父が亡くなった本当の理由を知ることになります。悲しみを乗り越え、アネモネは「エウレカセブン」の中で泣いているエウレカを救うため、戦いに挑んでいきます。
「anemone/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」のアネモネは?
(出典:YouTube)
名前は石井・風花・アネモネといい、日本人の父と外国人の母親から生まれた設定になっています。母親は劇中には登場せず、アネモネを出産した時に亡くなったそうです。「風花」と「アネモネ」は同じ花の名前を指しているようです。「anemone/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」は、地上波アニメ【交響詩篇エウレカセブン】のキャラクターや機体が登場しますが、新たに別軸のストリーが描かれます。地上波アニメ【交響詩篇エウレカセブン】を観ていない人はもちろんのこと、すでに地上波アニメ【交響詩篇エウレカセブン】を観た人にも、新鮮な気持ちで楽しめる作品になっています。
【エウレカセブン】アネモネの魅力6つ
【エウレカセブン】アネモネの魅力を6つ紹介します。時に我儘で捉えどころのないアネモネですが、それすらも彼女の良さに感じてしまうほどの魅力を持っています。アネモネってどんな少女?という人や既に知っている人でもよりアネモネが好きになれると思います。
魅力1.名前が可愛い
(出典:1期#44)
アネモネという名前で実在する花があります。直径10センチくらいの花で色鮮やかな赤やピンクの花弁を咲かせます。まさにキュートな彼女の魅力にぴったりな名前だと思います。またアネモネというイントネーションは響きがよく、聞いた人の頭に残りやすいのも特徴です。
魅力2.容姿が可愛い
(出典:ナタリー)
エウレカセブンのキャラクターデザインは吉田健一氏が担当されています。吉田氏のデフォルメの強い作風から生み出されるキャラクターの中でも、アネモネはヒロインのエウレカと双璧をなすほど人気のあるキャラクターになっています。独特のシルエットにポップな衣装。ピンクでおしゃれなロングヘアーがとてもよく似合うキャラクターです。
魅力3.鼻血姿も似合う!?
(出典:1期#10)
本編10話でのシーン。アネモネが憧れを抱いているデューイと3年ぶりの再会を果たす場面でアネモネは鼻血を流します。満面の笑顔からこぼれ落ちる真っ赤な血。これが初登場で驚くと共に、視聴者にアネモネという存在を強く印象付けたエピソードです。また好意を寄せている異性に対して、偽らずありのままの自分をさらけ出す姿は彼女の魅力です。
魅力4.世界に振り回される少女
(出典:Pinterest)
少女でありながら「アゲハ構想」のもとでニルヴァーシュ type the endという機体を操り戦場を駆けるアネモネ。時に冷酷な彼女ですが、作戦遂行と伴に疲弊していきます。自分の存在価値に疑問を抱く日々の中で、エウレカの存在に歪な感情を抱きます。世界の不条理にもがき苦しむアネモネの葛藤はエウレカセブンの世界観をより深いものにしています。
魅力5.自分勝手だけど憎めない
(出典:1期#11)
ヒロインのエウレカの敵役という形で作中に登場する為、自己中心的でトラブルメーカーでもあるアネモネ。何度も作中の重要なシーンでエウレカの邪魔をする彼女ですが、なぜか憎めない不思議な魅力があります。周囲に不満をぶつけたり、わざとドミニクを困らせたりと我が儘に映る半面、時折見せる素の感情や戸惑いが視聴者の心を掴んで離しません。
魅力6.もう一人のヒロイン
(出典:1期#48)
本編第48話で無我夢中でドミニクを助けようとするアネモネ。作戦や命令ではない。ただ「ドミニクを助けたい」という純粋な気持ちで。その中で自分があえて気が付かないふりをして押し込めていた感情を素直に解放します。照れながらも懸命に想いを伝えようとする様はぎこちないものの純粋で、不器用な彼女が見せた本当の姿でした。このシーンは作中でも非常に人気が高く、アネモネを第二のヒロインに成長させた決定的なエピソードでした。
アネモネ搭乗ニルヴァーシュ
(出典:1期#11)
戦闘システムがわからないので、簡単に教えて下さい。アネモネ搭乗ニルヴァーシュについて解説します。【交響詩篇エウレカセブン】では、戦闘機体は総称してLFOと呼ばれています。LFOは空気中に舞うトラパーという未知の粒子を利用し高速で飛行します。未知の生命体「コーラリアン」が生み出した原初のLFO、ニルヴァーシュ。それをベースに戦闘特化にチューンナップされた機体がアネモネ搭乗ニルヴァーシュです。
ニルヴァーシュ type the end
(出典:1期#11)
アネモネの専用機はニルヴァーシュ type the endと呼ばれる漆黒のニルヴァーシュです。左右分離型の特殊ボードを使用し、より高速に空中飛行が可能です。大型クロー2基、屈曲しながら敵を追尾するホーミングレーザーを標準搭載しており圧倒的戦闘力を誇ります。見た目も禍々しくインパクトがあります。地上波アニメ【交響詩篇エウレカセブン】第48話でアネモネの感情に呼応し覚醒。漆黒のボディから白銀色の機体へと変化します。なお【劇場版anemone/交響詩篇エウレカセブン】では実機でなく異空間領域で戦闘するアバターとして登場します。
必殺技
(出典:1期#11)
ニルヴァーシュ type the endの必殺技は、胸部2門からのトラパー波を放射する【バスクードクライシス】と呼ばれる特殊兵器です。これを浴びると相手LFOパイロットは直接心身負荷を与えられてしまいます。またトラパー波拡張機構を備えたモンスーノ type VC106機と共同でより膨大なトラパー波を高エネルギーとして発射する【バハルックスウェル】があります。どちらも強力でエウレカの大きな脅威になりました。
【ドミアネ】ドミニクとアネモネのカップリングが人気
(出典:Twitter)
アネモネとドミニクのカップリングを、エウレカセブンファンの間では「ドミアネ」と呼ばれています。そんな「ドミアネ」シーンの中でも、特に人気のシーンを紹介します。
おすすめのアネモネSS
(出典:gooブログ)
おすすめのアネモネSSを3作品紹介します。色々な作風で描かれる二人。どれも胸キュンな作品で「ドミアネ」の世界をより強く感じることができます。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10382506
【Long,Long Night Of Rain】
ニルヴァーシュ type the endのパイロットとして戦場を駆るアネモネ。戦禍により意図せずも自分が多くの人を傷つけていることを知ります。その怒りを直接ぶつけられ負傷するアネモネ。やり場のない感情のまま部屋へ.。そんなアネモネの異変に気が付くドミニク。アネモネを傷つけたことに怒りを感じると共に、アネモネに対する想いをより強くし、二人だけの夜がふけていきます。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=453393
【花言葉】
視線を向けた先の花にアネモネはふと思う。それはアネモネの花。花言葉は 消える希望。思い出す過去の蟠り。デューイ。でもそれも過去のお話。アネモネには隣にいてくれる存在がいます。ドミニクとの日常。その日々が彼女を普通の少女に戻すのでした。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7946673
【Come Back Soon,To This Place】
セカンドサマーオブラブから1年後の世界。空に浮かぶ月をみてレントンやエウレカを想うアネモネ。その隣にはドミニクがいます。エウレカにありがとうが言いたい。もう一度会いたい。今度は敵ではなく友人として。その気持ちが強くなっていきます。レントン、エウレカ、アネモネ、ドミニク。4人で笑って過ごせる日が訪れるのは、きっともう少しだけ先のお話。
【アニメ】ドミアネシーン
アニメで「ドミアネ」が人気になったシーンがあります。ドミニクが見せる優しさやアネモネ気持ちが良く伝わるエピソードを紹介します。
ニルヴァーシュとの激闘に倒れるアネモネを介抱するドミニク
(出典:1期#13)
ニルヴァーシュと激闘を繰り広げたアネモネとニルヴァーシュtype the end。傷ついたアネモネの救助に向かう途中、本作品の主人公であるレントンと出会います。「お互い、厄介な女に惚れたもんだな」と苦笑いする二人。そして気絶するアネモネにそっと触れるドミニク。普段は触れることが許されないドミニクがアネモネをやさしく介抱します。(第13話)
転落するドミニクを救うアネモネ
(出典:1期#48)
「スカブコーラル」の中心頭脳である司令クラスターに向かっているアネモネを救うため、アネモネが乗るニルヴァーシュthe endの元に飛び立つドミニク。爆発に巻き込まれて空に投げ出されてしまいます。そのドミニクを救うべく、自らもニルヴァーシュthe endから飛び出し、彼のもとへ。初めてドミニクへの素直な気持ちに気づいたアネモネの言葉と、ドミニクの不器用だけど真っ直ぐな気持ちが交差したシーン。ドミアネのシーンで、圧倒的人気を誇ります。(第48話)
【エウレカセブン】ガリバーの飼い主はアネモネ
(出典:Twitter)
ガリバーは、アネモネが飼っている謎の生き物の名前です。カピバラの体毛を真っ白にしたような姿ですが、その素性に関しては語られていません。食いしん坊で、何でも食べてしまいます。ガリバーはアネモネにいつもくっついていますが、自分が気を許しているモノに対してだけくっついています。それの証拠に、アネモネ以外の人が抱っこしようとすると「重くなる」という謎の性質があります。アネモネとガリバーのエピソードを3つ紹介します。
・戦艦のクルーに戦艦内部を案内させる
(出典:1期#11)
第11話でアネモネは戦艦のクルーに「戦艦の中を案内してあげて」と頼みます。戦艦クルーにペットとしてでなく自分と同じく対等の立場でガリバーに接するようにさせました。
・二人お揃いでスイーツのイチゴジャムを食べる
二人仲良く仲良くおやつタイム。イチゴジャムで顔中ベタベタの二人。楽しそうな二人の微笑ましいエピソードです。
・ガリバーは恋のキューピット
(出典:1期#11)
第48話で爆発のため空に投げ出されたドミニクを助けようとするアネモネ。ドミニクとアネモネの手が届きそうで届かない、もどかしさと緊張に包まれるその時。なんとガリバーが二人の手を手繰り寄せます。見事なファインプレーが光るエピソードです。
アネモネとデューイの関係は?
(出典:1期#11)
アネモネの才能を利用し、手駒として「アゲハ構想」を進めるデューイ。デューイはアネモネの保護者的な立場でもあります。ここではデューイとアネモネの関係について詳しく見ていきます。
デューイはアネモネの上司
(出典:1期#11)
デューイは、アネモネが所属する「アゲハ隊」の大佐で塔州連邦軍最高司令官です。関係は上司と部下であり絶対的です。デューイは孤立しがちな彼女を支える立場でもありますが、時として作戦遂行を優先しアネモネに大きな負担を強いることもあります。
アネモネはデューイに認められたい
(出典:1期#43)
アネモネはデューイとのコミュケーションの中で、自分を認めてもらいたいと望んでいます。第36話の着任式典のエピソードでそれがわかります。式典後のパーティでデューイと二人きりで踊るアネモネ。エウレカとの対戦に二度負けているためその心中は穏やかではありません。兵器として利用されているとわかっているため、成果を上げれない焦りが彼女の表情から伝わります。
恋心はない?
(出典:1期#44)
アネモネはデューイに対して恋心があるのでしょうか?第43話の「失敗ばかりのわたしが、この先どうなっちゃうか。救えるの?わたしのこと。わたしにすがらないで」という台詞から恋心よりも「自分の存在価値を失う恐怖心」が勝っているようです。戦果をあげられていないことへの焦りと恐怖心がにじみ出ていると思います。
【エウレカセブン】アネモネは敵?正体は人型コーラリアン?
【交響詩篇エウレカセブン】のキャラクターの中でも人気の高いアネモネ。第二のヒロインで登場回数も多いのですが、物語の終了間際まで敵として主人公のエウレカと戦い続けます。この二人の関係はとても複雑です。
アネモネはエウレカのコピー
(出典:1期#45)
アネモネは、上官であるデューイ掲げるコーラリアン駆逐する計画である「アゲハ構想」を遂行するためにヒロイン「エウレカ」の能力と同等になるよう改造された実験体です。作中では人工コーラリアン呼ばれます。自分が実験体だという事実を知っているアネモネは、自分のルーツであるエウレカに強い対抗心を抱いています。
コーラリアン
(出典:1期#31)
【同化】を唯一の繁殖・コミュニケーション手段とした地球外生命体であり、地球に飛来してこれを取り込み、作中で主人公たちが活躍する大地を地球の表面に新たに形成してきました。人類と融合することにより高い知能を獲得し、人類に興味を抱いていきます。しかし、この活動が人間側の見方では【侵略】されているように見えてしまったため、戦争が始まってしまったのです。
正体は「人工コーラリアン」
(出典:1期#44)
軍はコーラリアンを地上から一掃し、大地を人類が取り戻す為コーラリアンを兵器として研究、軍事転用しています。その結果生み出されたのがアネモネです。アネモネの生い立ちは普通の人間です。しかし、ワルサワという戦場で孤児になってしまったアネモネは偶然軍隊に発見され、人型コーラリアンを作る施設に連れて行かれます。そこで、エウレカに近い人型コーラリアンに改造されてしまいます。デューイ率いるアゲハ隊は、敵対するコーラリアンを大地から殲滅するために、ニルバーシュを操縦できるエウレカを求めていました。しかし、エウレカとは敵対関係となってしまったため、代わりとなるニルヴァーシュ type the end を作りました。そして、ニルヴァーシュ type the endを操縦できるアネモネのような人工コーラリアンを作り出しました。
紫がかった瞳の秘密
(出典:1期#11)
主人公のエウレカとアネモネは、紫がかった瞳の色をしています。エウレカの正体は「人間の姿をした」コーラリアンなので、瞳の色が人間とは違う紫色をしています。一方のアネモネは、生身の人間に実験を繰り返すことで作られた人工コーラリアンです。二人の瞳の色が普通の人間と違うのはそのためです。
【ネタバレ】アネモネは最終回で死亡?
ここではいよいよアネモネのネタバレとその後について紹介します。アネモネ死亡説や人類とコーラリアンの戦いの行方、アネモネの切ないラストなどを詳しく見ていきます。
最後は死亡?
(出典:1期#50)
第50話で人類とコーラリアンとの最終決戦が起こり、エウレカとレントンはスカブ・コーラルを破壊するのではなく、人類がスカブ・コーラルと共存する未来を選択します。大地がうねり地殻が変動、スカブは人類の半分を取り込む形で別宇宙へ移動し、地球に存在するスカブは休眠状態となります。そのエネルギーが宇宙空間まで到達し月に直撃。月面にエウレカとレントンの名前が刻まれます。この現象を人類は後に「セカンドサマーオブラブ」と呼びます。残された人類。その中にアネモネとドミニクの姿がありました。アネモネは生きています。長く続いた戦いは終わり、少女から成長したアネモネがそこにはいました。そして物語はラストへ向かいます。
アネモネのその後は?
アネモネのその後はとても切ない形で描かれます。戦うための存在でしかない彼女は投薬によってのみ生かされている存在ですが、世界が変化した後も精一杯生きようとします。その隣にはドミニクの姿があります。物語はここで完結。その後の詳細は、アニメ版監督の京田監督曰く、「アネモネはセカンドサマーオブラブの1年後に発狂して死ぬ」という設定になっているようです。この点に関しては、ファンの間でも様々な考察がなされていますが、実際にどうなるのか明確には語られていません。この議論に関しては、残念ながら「anemone/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」でも真相は明らかにされていません。
【エウレカセブン】アネモネの名言・名シーン
【エウレカセブン】アネモネの名言・名シーンで人気のものを紹介します。敵役ながら憎めない独特の台詞や、ドミニクへのピュアな気持ちが伝わる台詞など、多くの視聴者の記憶に残りました。
溶けちゃえ溶けちゃえ脳みそ溶けちゃえ
溶けちゃえ溶けちゃえ脳みそ溶けちゃえ(出典:11話)
エウレカとアネモネの初戦闘シーンで、必殺技「バスクードクライシス」をあびせている時の台詞。「バスクードクライシス」をまともに食らったエウレカは、そのまま大地に墜落していきます。エウレカとアネモネの対決初戦は、圧倒的戦闘力でアネモネの勝利となりました。
いらっしゃい、ジエンドのそっくりさん。いじめてあげるから!
(出典:1期#32)
いらっしゃい、ジエンドのそっくりさん。いじめてあげるから!(出典:32話)
エウレカとアネモネの2度目の対戦シーン。2度目の対戦も、突然現れた積乱雲「コーラリアン」への突入を試みるエウレカに立ちはだかるかたちで実現します。エウレカが登場するニルバーシュは改良された武器を手に入れていて、アネモネが敗北するエピソードになります。
アネモネの花言葉知ってる? 消える希望 よ
(出典:1期#43)
アネモネの花言葉知ってる? 消える希望 よ(出典:43話)
作戦遂行で疲弊するアネモネを心配するドミニクに放った台詞。自分の存在価値が作戦失敗で失われていく状況の中で、力になろうとするドミニクに対して冷たく突き放すアネモネ。壊れ物を扱うようにドミニクはアネモネをなだめます。複雑な二人の関係が描かれます。
生きていたい、ありがとうを言うために。生きていたい、たくさんの気持ちを送るために
(出典:1期#48)
生きていたい、ありがとうを言うために。生きていたい、たくさんの気持ちを送るために(出典:48話)
スカブコーラルの中心頭脳である司令クラスターに突入したアネモネとエウレカの最終対決。戦いの中で、エウレカは自身が搭乗するニルヴァーシュを通じて、アネモネの心の声を聞くことができました。司令クラスターからの脱出は不可能であると知っていたアネモネは、心のなかで「生まれ変わったら素直に好きな人に気持ちを伝えたい」と呟いていました。アネモネがドミニクへの気持ちに気付いた瞬間です。
まとめ
【エウレカセブン】に登場するアネモネは、「第二のヒロイン」といっても良いほどの存在感を放っています。登場初期は完全な悪役で、物語が進んでいくにつれてドミニクとのシーンが増えていき、次第に人間らしい、年頃の少女らしい姿を見せるようになります。そして、主人公であるレントン、エウレカにも劣らぬ「ボーイ・ミーツ・ガール」を見せてくれます。世界に翻弄されながらも、必死にもがき、苦しみ、恋をする。そこで描かれる少女の成長に強く心を打たれます。エウレカセブンは、「アニメ版」「映画版」「漫画版」で少しずつ物語やキャラクター設定が異なります。それぞれのバージョンで、違ったアネモネに出会ってみてはいかがでしょうか。