鬱アニメおすすめランキング30【胸糞悪い・救われない・最強に後味悪い作品】

鬱アニメ以外にも様々なアニメがテレビだけでなくネットでも配信されている今、おうち時間にアニメを観ている方も多いのではないでしょうか?
一言で「アニメ」といっても様々なジャンルがあり、次に何を観ようか迷ってる人も多いはず。新しいジャンルとの出会いを求めている方も居るのではないでしょうか。

この記事では「鬱アニメ」をランキング形式でご紹介しています。普通のアニメじゃ物足りない方、重厚なストーリーが好きな方、はたまたハードな描写が好きな方には特におすすめです。

もちろんそうでない方も、今まで触れてこなかった世界を発見できると思います。暗く重々しいながらも心に響く名作がきっと見つかりますよ。

鬱アニメとは

鬱アニメとはざっくり解説すると、観た後もしくは観ている最中に憂鬱な気分になるアニメ作品です。ハッピーエンドではない、登場キャラクターが壮絶な運命に出会い、どうしようもない状況になっていくといった展開や、主要キャラクターが何らかの理由で死亡してしまったりする展開などが鬱アニメの特徴とされています。

鬱展開とはネガティブにも聞こえますが、鬱だからこその魅力。鬱アニメだからこそ、心に訴えかけてくる、考えさせられる、印象深い…そんな作品が沢山あります。すべて観終わった後の切ないような悲しいような、だけど達成感のあるような気持ちも醍醐味です。

鬱アニメのパターン

一言で「鬱アニメ」と言っても作中には様々な要素が含まれています。
鬱アニメを構成しているいくつかの要素をまとめてみました。

暗い・重い

暗い・重いパターンは視聴者を憂鬱にさせるパターンです。

主人公や仲間が死ぬ、幸な目に会うだけでなくテーマや心理描写が深く、思わず鬱展開に感情移入してしまう作品です。

鬱アニメは、日常やコメディっぽくミスリードから鬱展開に変わるパターンもありますが、暗い、重い作品は最初から作品全体が重苦しい雰囲気のことも多いです。

例えば、残響のテロルやエルフェンリートは音楽や演出から重々しい雰囲気が漂う作品といえます。

胸糞・胸糞悪い

胸糞悪いパターンは、視聴者が「胸糞!」と感じるパターンです。

例えば、無敵超人ザンボット3の人間爆弾や、PSYCHO-PASSの目の前で友人が殺されるシーンなど胸糞悪いシーンがあるアニメがあります。また、性〇暴行、老人や子供のような弱者を痛めつけるような展開は胸糞悪さを感じるテーマと言えるかもしれません。

トラウマ

トラウマパターンは、ショッキングなシーンや演出で視聴者がトラウマになってしまうようなパターンです。


・魔法少女まどかマギカの巴マミの最期
・鋼の錬金術師の人語を話すキメラの話
・クレヨンしんちゃんの踊れアミーゴ

など、強烈な印象を与えるシーンがあります。可愛いキャラが悲惨な展開になるパターンや精神的なトラウマなどがあります。忘れることのできない凄惨なシーンは視聴者の心に大きなダメージを与えます。

救われない

救われないパターンは、登場人物たちが問題を解決しようと奮闘するのに最終的に報われない展開です。キャラに感情移入していた視聴者は鬱な気持ちになります。

・世界のために戦ったのに、世界から嫌われた
・世界を救うための戦いで命を奪われる仕組みになっていっる
・好きな人のために命がけで戦ったけど恋が実らなかった

このような救われない登場人物の救われないパターンは鬱展開ですが、思わず目が釘づけになってしまいます。

病んでる

病んでるパターンは精神的な異常さを持ったパターンがあります。精神的にもろい、強い執着心、重すぎる愛など異常性があるキャラクターを持つ人物が登場するものが多いです。


・ひきこもりやニートなどの社会不適合者
・ストーカー行為もいとわないヒロイン
・恋愛関係のもつれで殺人を犯す

NHKにようこそは引きこもり主人公が幻覚をみており、心理描写がかなり病んでいます。心理描写が病んでいる作品は見ていて気持ち悪くなる人もいるかもしれません。
また「ヤンデレ」と呼ばれる精神的に病んだ状態になるほど好意を持ったキャラクターを描いた作品も、キャラクターは病んでいます。ヤンデレキャラはインパクト大なキャラクターも魅力のひとつです。病んでいるキャラクターが引き起こす行動や事件は凄惨でいたたまれないものが多く、視聴者が重い気分に沈むこともあります。

バッドエンド・鬱エンド

バッドエンド・鬱エンドパターンは主人公たちがまったく救われず、視聴者の胸になんとも言えない後味を残していくアニメで、終わり方が特徴的なものです。


・火垂るの墓
・伝説巨神イデオン

他にも、アカメが斬る!、極黒のブリュンヒルデ、魔法少女まどかマギカなどダークな作品であれば、主人公や仲間たちが大勢死んだりして終わるアニメは多くあるので、主人公サイドに感情移入していた視聴者によっては、バッドエンド、鬱エンドと言えるかもしれません。

後味の悪い

後味が悪いパターンは、モヤモヤする結末を迎える作品です。

・主人公の生死がはっきりしないラスト
・最後に願いを叶えたが、これまでの記憶は失っていた

のように続きが気になったまま終わる作品です。

また、新世界よりはラストの敵への仕打ちが残虐すぎて、視聴者は後味が悪く感じるかもしれない作品もあります。いずれにせよ心にしこりが残るからこそ忘れられない結末となっています。

やばい

やばいパターンは、常軌を逸した頭のおかしいアニメのことです。

ハッピーツリーフレンズは、代表的なヤバい作品でしょう。ポップな世界観から想像できない残虐さに熱狂する一部のファンがいます。有名どころでも進撃の巨人のように捕食シーンが残酷さでヤバいのように、一部がヤバいと捉えられる作品もあります。残忍すぎる殺戮シーンに視聴者が「やばい!」と観ていて危機感を感じるようです。

死にたくなる

死にたくなるパターンは、鬱展開に視聴者が感情移入してしまい思わず死にたくなってしまう作品です。

・観ていて不安をあおられる映像
・常識が通じない、脈絡のない展開
・過去の後悔やトラウマを思い出す話

それはまるで悪夢を見ているような気分になります。

また、一部の視聴者には、学生ものをみて、学生時代のトラウマや後悔を思い出し、死にたくなる人もいるようなので、人によっては青春アニメも鬱だと感じるかもしれません。

悲しい結末

悲しい結末のパターンは物語が不幸で悲しい結末を迎えてしまう作品です。

・登場人物が死んで終わる
・事件が未解決のまま物語が終わる

切なくて感動する場合もあります。あの日見た花の名前を僕達はまだ知らないは悲しいけど感動する結末かもしれません。

メリーバッドエンド

メリーバッドエンドのパターンは視聴者側の解釈と登場人物側の解釈によって幸と不幸が入れ替わるような結末をいいます。客観的にみるとバッドエンドだが本人たちは幸せという感じです。

・ある人は助かったが、一方で助からなかった人がいる
・認められない愛を貫き通して、心中する

など、「本当にそれで良かったの?」と登場人物たちの選択にヤキモキしてしまう事もあります。

狂気

狂気のパターンは凶器をらんだ世界、常識から外れた秩序のない世界が舞台となっている作品です。

・目的のためなら殺人もいとわない
・宗教的な儀式

など鬱アニメの中では妙なリアリティを持って視聴者の心に迫る怖さがある作品です。例えば、未来日記は我妻由乃のキャラや楽曲・演出など狂気を感じる作品です。

精神世界

精神世界を描いたパターンも鬱アニメには多いです。

・意識・無意識の心理描写
・登場人物たちの葛藤やトラウマ

といった難解なモチーフもアニメなら案外するっと観れちゃいます。
しかし、その暗いテーマや描写も多く、心の弱い方が視聴しすぎると精神が錯乱してしまう人もいるかもしれません。NHKにようこそやAKIRA、クレヨンしんちゃんの映画など精神描写で鬱になる作品もあります。

主人公が最後死ぬ

主人公が最後死ぬというパターンは他のアニメではなかなかお目にかからない展開ですが、鬱アニメでは度々登場します。

・目的を達成した途端に死亡する
・生死は不明もしくは、周囲から存在が消えた扱いされる

など、衝撃的だからこそ忘れられないラストとなっています。

気持ち悪い

気持ち悪い描写やキャラクターが登場するパターンも鬱アニメの特徴と言えます。
・気持ち悪い、みていて具合の悪くなりそうなシーン
・トロールやゴブリンのような異形の人外
・抽象的な映像で表現される怪異

といった見た目がグロテスクだったり、化物だったり、言葉には言い表せない不可解な存在の登場や視聴者まで具合が悪くなってしまいそうなシーンです。また敵の動機そのものが理解できない、まさに「気持ち悪い」ものだったりします。

いじめ

いじめとを描いたシーンを描写したパターンの作品も多いです。

・学校内でのいじめ
・こどもたちだけで形成される集団のいじめ

といった描写が多く、思春期の少年少女が登場する作品が多いことも関連していると思われます。いじめというリアルな展開は視聴者の心を抉ります。

鬱アニメおすすめランキング30選

鬱アニメおすすめランキング30選をご紹介します。トラウマ必死の激鬱作品ばかりなので心臓の弱い方はご注意ください。

第30位:いじめをテーマとした作品「クリオネの灯り」

クリオネの灯り.
(出典:[クリオネの灯り」公式Twitter)

  • 放送日:2017年7月~2017年9月
  • 制作会社:drop
  • ジャンル:いじめ・ショートアニメ
  • Web小説のアニメ化作品、2007年Yahoo!Japan「ネットの名作!泣けるサイト特集」に選出
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0050661

クリオネの灯りはWeb小説をアニメ化した作品。
10分枠のショートアニメです。

原作はYahoo!Japan「ネットの名作!泣けるサイト特集」に選出されています。

いじめられっこの実(ミノリ)、そんな彼女とかかわりを持とうとする方(タカシ)と杏子(キョウコ)を主軸に展開する物語です。
登場人物の死も描かれており、テーマ同様重たい展開が待っています。
また今作はミノリ役に乃木坂46の松村沙友理さんを起用していることでも知られています。
音楽の良さも評判です。

なんと最終回の2年後を描いたラジオドラマも配信された隠れ名作なんです。

第29位:バッドエンドをくぐりぬけた先にある大団円「ひぐらしのなく頃に」

ひぐらしのなく頃に
(出典:ABEMA)

  • 放送日:2006年4月~2006年9月
  • 制作会社:スタジオディーン
  • ジャンル:ホラーミステリー
  • 同人ゲームのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0011653

ひぐらしのなく頃には名作同人ゲームのアニメ化作品です。
閉鎖的な田舎を舞台としており、ジャパニーズホラーな雰囲気が漂います。
続編を含み数回アニメ化しており、初アニメ化から14年経過した2020年にも新たにアニメ化され話題になりました。

オヤシロ様の祟りといわれる怪死事件をめぐり、舞台となる雛見沢村の秘密が明らかとなっていく本作。
バッドエンドをを回避できないと物語がふりだしに戻ってしまう、いわゆる”ループもの”です。

撲殺シーンなどグロ要素が注目されがちですが、登場人物たちが持つ仄暗い過去、大団円を目指していく過程や強い絆も見どころです。

第28位:愛する彼女が兵器に?悲しい結末「最終兵器彼女」

最終兵器彼女
(出典:Amazon)

  • 放送日:2002年7月~2002年10月
  • 制作会社:GONZO DIGIMATION
  • ジャンル:SF・終末
  • コミックスのアニメ化作品、セカイ系
  • U-NEXTの配信:あり
    https://video.unext.jp/title/SID0014909

最終兵器彼女は人気コミックスのアニメ化作品。
キャッチコピーは「この星で一番最後のラブストーリー」。
切ない恋物語に涙、涙な展開です。

北海道の街に暮らすシュウジとちせは、ちせからの告白で晴れて恋仲に。
少しずつ愛を育んでいく二人でしたが、謎の敵が街を襲います。
戦火の中シュウジが目にしたのは、背中には機械の翼、右腕は武器という変わり果てた姿のちせでした。

儚げな少女が兵器になってしまうというビジュアルもショッキングですが、心までも次第に人間から兵器となっていくという物悲しい展開。

愛し合う恋人同士の二人が迎えた結末にはいくつかの解釈がありますが、いずれにせよやるせなさを感じずにはいられません。

第27位:救われない展開のオンパレード「TEXHNOLYZE」

THEXHNOLYZE
(出典:THEXHNOLYZE公式サイト)

  • 放送日:2003年4月~2003年9月
  • 制作会社:マッドハウス
  • ジャンル:SF
  • アニメオリジナル作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0045449

THEXHNOLYZEはフジテレビ深夜枠にて放送されたアニメオリジナル作品。

暴力によって支配された都市、流9州(ルクス)。
主人公の青年櫟士(いちせ)は、そんな都市で賭けボクシングで生計を立てています。
オルガノと呼ばれるヤクザ組織から因縁をつけられた櫟士は、右腕と左足を切り落とされ、テクノライズと呼ばれる義肢を装着する手術を受けます。

櫟士のほかに、テクノライズの第一人者である女性科学者ドク、見合い予知能力のある少女蘭、オルガノの幹部大西京呉(おおにしけいご)、彼らを主軸とした物語です。
彼らの前に現れた一人の男、吉井一穂(よしいかずほ)により街には様々な事件が勃発し、以降は救われない展開が続いていきます。

マイナーながら良質な鬱作品として、コアなアニメファンに支持されています。

第26位:トラウマ的演出が特徴「ef - a tale of memories.」

ef - a tale of memories.
(出典:Amazon)

  • 放送日:2008年10月~2008年12月
  • 制作会社:シャフト
  • ジャンル:美少女
  • PCゲームのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0002161

ef-a tale of memoriesはゲームのアニメ化作品です。
青少年の青春群像劇のような構成。

学生少女マンガ家である主人の広野紘、容姿端麗成績優秀な宮村みやこ、主人公の幼馴染の新藤景の三角関係を主軸に物語は展開していきます。

影絵や絵文字を用いた印象的な演出が非常に効果的で、キャラクターたちの過去がまさにトラウマ的に心に刺さります。
独自の演出方法はシャフト制作ならではです。

印象的なオープニングテーマ曲も一度聴いてみる価値あり。
曲から作品にハマったという人も多い作品です。

第25位:疑心暗鬼が生む狂気、サスペンス・ホラー「Another」

Another
(出典:アニメイト)

  • 放送日:2012年1月~2012年3月
  • 制作会社:P.A.WORKS
  • ジャンル:サスペンス・ホラー
  • サスペンス・ホラー小説のアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0035433

Anotherはサスペンス・ホラー小説のアニメ化作品です。

放送当時は「アナザーなら死んでた」というワードで話題になりました。
このワード、ほかのアニメなら気にも留めない日常シーンでもAnotheなら死につながりかねないという意味で使われるようになった言葉なんです。

主人公の榊原恒一はクラスメイトの少女見崎鳴(みさきめい)に惹かれています。
しかし見崎鳴はクラスの中で「いないもの」して扱われているようでした。
この「いないもの」というのが、クラス内で起きる災厄を避けるためのものであり…。
そしてクラスメイトの一人が死んだことにより、物語は大きく動きます。

誰のせいで犠牲者が出たのか?という疑心暗鬼の中、見崎鳴は災厄の原因としてターゲットにされ、彼女を殺害しようとするクラスメイトまで現れます。
こういった狂気の部分が本作の魅力となっています。

第24位:精神世界・集合的無意識をキーワードにした「serial experiments lain」

serial experiments lain
(出典:serial experiments lain公式サイト)

  • 放送日:1998年7月~1998年9月
  • 制作会社:トライアングルスタッフ
  • ジャンル:サイバーパンク・サイコホラー
  • 第2回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0002645

serial experiments lainは日本のみならず、海外でもカルト的な人気を得ている本作。
鬱というよりは考えさせられる、哲学っぽいという表現が近いかもしれません。

主人公の岩倉玲音(いわくられいん)は物語開始時点では普通の中学生でした。
しかし次第に現実世界=リアルワールドと仮想世界=ワイヤードの区別が曖昧になっていきます。
これには「NAVI」と呼ばれるパソコンの発展形のような端末が深くかかわっており、ついには別人格ともいえる「レイン」、ワイヤードで暗躍する「Lain」、ワイヤードの女神「れいん」と世界へ偏在化していきます。

物語の根底には集合的無意識という考え方が導入されています。
集合的無意識とは、人間の無意識の深層にある個人の経験を超えた先天的な構造機構のことです。普遍的無意識ともよばれます。
作中で「遍在」という言葉が頻繁に登場するのも特徴です。

90年代の作品ながら、現代の情報化社会の問題にも通じる点があり、今だからこそ観てほしい鬱アニメ作品と言えるでしょう。

第23位:主人公の死で迎える結末「Phantom Requiem for the Phantom」

Phantom Requiem for the Phantom
(出典:テレビ東京・あにてれ)

  • 放送日:2009年4月~2009年9月
  • 制作会社:ビィートレイン
  • ジャンル:ガンアクション・恋愛
  • PCゲームのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://video.unext.jp/title/SID0017765

Phantasm Requiem for the Phantomはゲームのアニメ化作品。
ハードボイルドな世界観が特徴です。

アメリカの暗黒街で次々とマフィア暗殺事件が勃発します。
その裏にある謎の組織「インフェルノ」とその最強暗殺者「ファントム」。
アメリカ旅行中の少年、吾妻玲二は偶然にもファントムの正体を知ることとなり、過去の記憶を消されファントムの元で暗殺者ツヴァイとして生きることになります。
このファントムの正体、実はまだ幼さの残る少女アインなのです。

暗殺から足を洗い、最後はアインの故郷を探しに旅に出る二人。
なんとかアインに故郷の地を踏ませることができたものの、銃声が響き玲二はその場に倒れてしまい…。
そこで物語は結末を迎えます。

バッドエンドとも思えるラストですが、満足げに倒れる玲二の姿にはそれだけじゃない裏側を感じずにはいられません。

第22位:ダウナー系、落ち込んでいる時に観ると死にたくなる?「ねこぢる草」

ねこぢる草
(出典:Amazon)

  • 放送日:2001年2月発売
  • 制作会社:J.C.STAFF
  • ジャンル:ロードムービー
  • 第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞
  • U-NEXTの配信:なし

ねこぢる草は女性漫画家ねこぢる氏の死後、彼女の原作をもとに制作されたOVA作品です。

姉のにゃーこが病気になってしまったところ、死神が彼女の魂を奪いに来ます。
それを見たにゃーこの弟のにゃっ太は、魂を取り返そうとするも、結局半分は死神に奪われてしまいます。
それ以来、生気をうしなってしまったにゃーこ。にゃっ太は彼女を元気づけようとサーカスに連れ出すも、そこで不思議な体験をします。

残酷かつシュルレアリスム的表現、脈絡のない夢や臨死体験のような展開を見せる本作。
狂気ともいえる幻想的な映像が魅力でもあります。

かわいらしいキャラクターが織りなすダウナーな世界のギャップが鬱アニメといわれる所以かもしれません。

第21位:OPとのギャップがすごい、救われない系「なるたる」

なるたる
(出典:Amazon)

  • 放送日:2003年7月~2003年9月
  • 制作会社:プラネット
  • ジャンル:冒険活劇
  • コミックスのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:なし

なるたるはコミックスのアニメ化作品です。
タイトルは「骸なる星 珠たる子(むくろなるほし たまたるこ)」の意味。

小学6年生の玉依シイナは海で溺れかけたところを星の形をした変わった生き物「ホシ丸」に助けられるます。
ホシ丸の正体は子供の意識とリンクし、変幻自在の能力を操る「竜の子」でした。
そんな中、シイナは他の「竜の子」の持ち主(リンク者)とも出会います。
そして「竜の子」を用いて世界をリセットしようとするリンク者たちの戦いに巻き込まれていくことに…。

オープニングと本編とのギャップも話題となった本作。
同じ原作者の「ぼくらの」のアニメ版がラストに救いがあったのに対し、こちらはラストまで救のない展開が続きます。

グロテスクなシーンも多数あり、まさに救われない系といった鬱アニメです。

第20位:かわいいビジュアルと重い設定のギャップ「かみちゃまかりん」

かみちゃまかりん
(出典:Amazon)

  • 放送日:2007年4月~2007年9月
  • 制作会社:サテライト
  • ジャンル:変身・ファンタジー・ラブコメ
  • コミックスのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0012720

かみちゃまかりんはコミックスのアニメ化作品。
原作は少女漫画なので、絵柄が非常にかわいらしく、一見鬱アニメにはみえません。

主人公は中学一年生の花園花鈴(はなぞのかりん)。彼女の両親は小さい頃に亡くなっています。
ある日、花鈴は両親の形見である指輪の力で「神さま」になってしまいます。
そして、同じ力を持つ九条和音(くじょうかずね)と協力しながら、友人である九条姫香(くじょうひめか)を奪おうとする敵との戦いに身を投じることとになり…。

指輪の謎や姫香が狙われる理由、さらに続々と出現する敵の存在理由など、様々な謎を解き明かしつつ、花鈴は学校生活を送りながら戦いを続けていくというストーリーです。

実は過去の世界で花鈴と和音は夫婦で、その子供が姫香だったりと、難解かつヘヴィーな設定も特徴。
それなのに姫香が和音に恋しちゃったりと、ちょっとした修羅場もあります。

女児アニメだとあなどる事なかれな鬱作品です。

第19位:絵本調のデフォルメキャラで描かれるトラウマ「カイバ」

カイバ
(出典:Amazon)

  • 放送日:2008年4月~2008年7月
  • 制作会社:サテライト
  • ジャンル:SF
  • 第12回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0031620

カイバというタイトルは脳の海馬のことを指します。

記憶のデータ化ができるようになり、肉体の死がもはや死と呼べなくなった世界が舞台の作品。

記憶はデータバンクに保存され、新しい身体への「乗り換え」や、記憶の売買といったことが可能になり、違法に記憶を改ざん、盗むことも行われています。
記憶を無くしている主人公のカイバは、この世界を旅しながら自分の記憶を取り戻していきます。
しかし旅するうちに苦しんでいる人たちや“世界の闇”を目の当たりにし、カイバは心を痛めていくという、重い展開が特徴です。
ストーリー後半は主人公のトラウマを描くシーンが多くあります。

絵本みたいな絵柄と深いストーリーが絶妙なバランスで組み合わされた作品です。

第18位:コメディ作品だからこそ輝く、重い展開「琴浦さん」

琴浦さん
(出典:Amazon)

  • 放送日:2013年1月~2013年3月
  • 制作会社:サテライト
  • ジャンル:学園・ラブコメ
  • コミックスのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://video.unext.jp/title/SID0002600

琴浦さんコミックスのアニメ化作品です。

ジャンルはコメディなのですが、序盤の鬱展開が話題となった本作。

主人公の琴浦さんこと琴浦春香(ことうら はるか)は人の心を読めるという特殊能力を持っています。それが原因で両親が離婚しており、心を閉ざしてしまいます。
この経験から人と親しくすることに臆病になってしまった彼女ですが、理解者であるもう一人の主人公真鍋 義久(まなべ よしひさ)らとの出会いもあり、以降は幸せなエピソードが増えていきます。

序盤こそ鬱アニメの括りではありますが、全体を通して観ると笑いあり温かさありのハートフルな作品です。

第17位:すれ違いのモヤモヤ、ちょっぴり後味の悪い結末「君の名は。」

君の名は。
(出典:Amazon)

  • 放送日:2016年8月公開
  • 制作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム
  • ジャンル:恋愛・SF
  • 第20回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0029295

君の名は。は「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」などで知られる新海誠監督のアニメ映画。

男子高校生・立花 瀧(たちばな たき)は、ある朝目を覚ますと女子高生・宮水 三葉(みやみず みつは)になっており、逆に三葉は瀧になっていました。
翌朝、無事に元の身体に戻った2人でしたが、その後もたびたび「入れ替わり」が起きます。
入れ替わりの間、不思議な夢だと思いつつ過ごす二人。しかし周囲の反応から、それがただの夢ではなく実在の誰かと入れ替わっていることに気づきます。
入れ替わりを通して心が通い合う二人でしたが、滝は入れ替わりには3年のタイムラグがあることを知ります。

ある奇跡により、ようやく言葉を交わすことができた二人でしたが、タイムラグのせいで互いの名前も入れ替わっていたという事実さえ忘れていきます。

月日が流れ、並走する別々の電車の車窓からお互いを見つけた2人は、ようやく再会します。
そして涙を流しながら互いの名前を尋ねました。

ハッピーエンドともいえる結末ですが、作中で繰り返し起こるすれ違いのモヤモヤ感、さらに互いの名前すら忘れてしまっているという若干の後味の悪さがあります。

君の名は。は以下の記事でも解説しています。

第16位:虐殺・凌辱、胸糞シーンの数々「ゴブリンスレイヤー」

ゴブリンスレイヤー
(出典:Amazon)

  • 放送日:2018年10月~2018年12月
  • 制作会社:WHITE FOX
  • ジャンル:ダークファンタジー
  • Web小説のアニメ化作品、原作は「このライトノベルがすごい!2017」新作部門1位
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0037156

ゴブリンスレイヤーはWeb小説のアニメ化作品。
ネット掲示板で連載されていたものを一般小説家化したという、一風変わった経歴を持ちます。

一般的には下級モンスターとして知られるゴブリンのみを狩る青年・ゴブリンスレイヤーを主人公とした物語です。

この作品で特に目を引くのはゴブリンの残忍さ。
ゴブリンたちの餌食となると、男性は虐殺され、女性は拉致監禁されて陵辱され繁殖のための苗床にされてしまいます。
特に第1話はあまりの凄惨さで話題になりました。

一般的に弱いとされるゴブリンは倒しても報酬が低く、熟練冒険者はゴブリン倒しの依頼を受けてくれません。なので初心者たちがゴブリン狩りに出るも上記のように返り討ちにされるといった、一種の社会問題も描かれています。

第15位:次々やってくる狂気と理不尽「今、そこにいる僕」

今、そこにいる僕
(出典:Amazon)

  • 放送日:1999年10月~1999年1月
  • 制作会社:AIC
  • ジャンル:異世界・SF
  • WOWOWで無料放送されたオリジナルアニメ
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0002469

今、そこにいる僕は鬱アニメの中でも群を抜いて鬱だといわれている作品。
「アニメで軽く扱われすぎている戦争をきちんと描いてみたい」という監督の意向で、非常にリアルな戦争描写が特徴です。

主人公シュウは、ララ・ルゥという少女に出会います。
彼女はペンダントを用いて自らの命を削って水を生み出すことができるため、巨大要塞ヘリウッドに命を狙われていました。
ララ・ルゥとかかわったがためにヘリウッドへ連行されたシュウは数々の拷問を受けることになります。

拷問され瀕死のシュウと同じ牢屋に囚われている少女サラの存在も、目を背けたくなるほど悲惨です。
サラは兵士の慰み者にされ、兵隊として戦いにも駆り出されています。

子供が兵隊として使役される狂気、理不尽な出来事の数々。
綺麗ごとではない戦争のありのままが描かれた名作です。

第14位:引きこもり・ニートの描写がやばい「N・H・Kにようこそ!」

N・H・Kへようこそ!
(出典:Amazon)

  • 放送日:2006年7月~2006年12月
  • 制作会社:GONZO
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 小説のアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0012815

N・H・Kにようこそ!というタイトルの「N・H・K」とは、日本ひきこもり協会(Nihon Hikikomori Kyokai)の略。
ひきこもりやニートを題材にした作品です。

主人公は大学を中退して4年経つひきこもりで無職の佐藤達広。
彼は自身の境遇をNHK(日本ひきこもり協会)という組織によるものだという妄想をします。
そんな佐藤のもとにやってきた中原岬という少女。彼女は佐藤をひきこもりから脱却させようとカウンセリングを行いますが…。

ギャグっぽく描かれてはいますが、ひきこもり・ニート描写が悲惨で、当事者は自分を重ねてしまうこと間違いなしな本作。

中原ほか主人公以外の登場人物もヤンデレだったりコミュニケーション能力に難があったりと、一筋縄ではいかない作品です。

第13位:バッドエンド回避のための”死に戻り”「Re:ゼロから始める異世界生活」

Reゼロから始める異世界生活
(出典:Amazon)

  • 放送日:2016年4月~2016年9月
  • 制作会社:WHITE FOX
  • ジャンル:異世界・ダークファンタジー・ループ
  • Web小説のアニメ化作品、原作は『このライトノベルがすごい!』2017年版の文庫部門第2位、『SUGOI JAPAN Award 2017』アニメ部門・ラノベ部門の2部門で1位
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0045327

Re:ゼロから始める異世界生活はWeb小説のアニメ化作品。
略称「リゼロ」でも知られる本作は、いわゆる異世界転生モノです。

最大の特徴は主人公ナツキ・スバルの持つ「死に戻り」という能力。
異世界に召喚された彼は唯一与えられたこの能力を駆使し、周囲の人々を死の運命から救い出そうと奮闘します。

自分の死亡と共に時間を巻き戻すという強力な力なので、死亡する際にはそれ相応の苦痛を伴います。はっきりと描写されてはいないものの、自害していることが分かるシーンが多数あります。
セーブポイントというべき死に戻りの基準点があり、死んだ際はそこまで時間が巻き戻り、再びそこからやり直すことで人々を救うのです。

また能力を使うに至る時はたいていバッドエンド状態。
死に戻りで無かったことになるものの、ヒロインを含む主要キャラクターが死んだりします。

苦難の多い主人公をハラハラしつつ見届ける、そんな作品となっています。

リゼロは以下の記事でも解説しています。

第12位:ガンダム屈指のトラウマの宝庫「Vガンダム」

Vガンダム
(出典:Amazon)

  • 放送日:1993年4月~1994年3月
  • 制作会社:サンライズ
  • ジャンル:ロボット
  • TVで放映されたガンダムとしては4作目
  • U-NEXTの配信:あり
    https://video.unext.jp/title/SID0012887

Vガンダムは夕方5時の子供も観る時間帯に放送されていた作品。

監督の富野由悠季氏によると、テレビアニメの原点に戻り楽しいロボットアニメ、かつ当時の子供に流行のRPGを意識し、主人公が中心のシンプルかつマンガチックな作品を目指していたとのことです。

にもかかわらず、ガンダムシリーズの中でも屈指のトラウマシーンの多さで知られています。
ギロチンで主人公の仲間の首がはねられる、敵のパイロットが非武装の民間人の虐殺を楽しむ、戦闘の際にコクピットを潰す、ビームサーベルで中のパイロットを焼き殺すなど枚挙にいとまがありません。

宗教を背景とした民主主義をテーマとしているのも、この作品の重々しさの由来になっているようです。

他のガンダム作品と比べ商業的にはあまり成功したとはいえませんが、鬱展開好きにはおすすめの作品です。

第11位:重たいテーマ”命の意義”を問う「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説」

甲虫王者ムシキング
(出典:ニコニコチャンネル)

  • 放送日:2005年4月~2006年3月
  • 制作会社:トムス・エンタテイメント
  • ジャンル:ファンタジー
  • トレーディングカードアーケードゲームのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0014778

甲虫王者ムシキング 森の民の伝説は子供向けのアーケードゲームが原作の作品です。
小さい頃遊んだという人も多いはず。
不思議な力を持っている少年ポポが甲虫の王者ムシキングと共に、せまりくる異変から森を救う冒険の旅に出ます。
ポポたちは赤い目をして凶暴になった甲虫達とそれを率いる謎の人物たちと対峙します。ポポと彼の持つ「守護者の証」を狙っているのです。
敵はいったい何をたくらんでいるのか? 森を襲う異変となにか関係があるのか?ポポの旅を通してだんだんと明らかになっていきます。

原作のゲームは甲虫同士のバトルを主軸にしていますが、アニメのほうは昆虫を使って戦うのは主人公と敵のみ。他の登場人物たちは武器を使ったり肉弾戦を繰り広げています。
敵たちも容赦なく襲い掛かってくるので、鬱アニメのお約束「仲間が死んでしまう」エピソードもあります。

ストーリー面も難解で、敵も味方も含め様々な価値観を持った人が織りなす”命の意義”を問うような作品となっています。
まさに子供向けのフリをした大人向けアニメです。

第10位:胸糞悪いオムニバスストーリー「シゴフミ」

シゴフミ
(出典:Amazon)

  • 放送日:2008年1月~2008年3月
  • 制作会社:J.C.STAFF
  • ジャンル:ファンタジー
  • ライトノベルとWEBラジオとのメディアミックス作品
  • U-NEXTの配信:なし

シゴフミはライトノベルとWEBラジオとのメディアミックス作品です。

主人公の少女フミカは想いを残したまま亡くなった人が大切な人へ宛てて書いた手紙「死後文」(シゴフミ)を届ける「死後文配達人」。
その相棒の喋る杖カナカ、そして死後文に関わった人たちの姿を描いています。

1話完結のオムニバス形式で観やすい作品なのですが、児童虐待や自殺などを扱った胸糞悪いともいえるストーリーが特徴です。

妹を虐待から守るために父親を殺害した少女、とりとめのない理由で自殺した少年など、病んでるキャラクターたちも印象深い本作。
ヒロインの出自も闇が深く、観ていて憂鬱な気分になること間違いなしです。

第9位:悪を成敗!SFダークファンタジー「アカメが斬る!」

アカメが斬る
(出典:アニメイト)

  • 放送日:2014年7月~2014年12月
  • 制作会社:WHITE FOX
  • ジャンル:アクション・ダークファンタジー
  • コミックスのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:なし

アカメが斬る!はコミックスのアニメ化作品。
中世的なSF要素を織り交ぜたダークアクションファンタジーです。

帝国の圧政によって苦しむ村の少年剣士タツミは、旅の途中で殺し屋集団の一員である赤目の少女アカメと出会います。そして仲間達と共に、腐敗した帝国に立ち向かうというストーリーです。

弱者の恨みを晴らす復讐を主軸とし、前口上があるなど時代劇の必殺シリーズを意識している本作。
無慈悲な描写や暴力も共通しています。

敵味方問わず容赦なく死に、死にざまも悲惨なことが多い本作。
強烈なシーンがインパクト大なアニメです。

アカメが斬る!は以下の記事でも解説しています。

第8位:知られざる世界の狂気「新世界より」

新世界より
(出典:ザテレビジョン)

  • 放送日:2012年10月~2013年3月
  • 制作会社:A-1 Pictures
  • ジャンル:SF
  • 小説のアニメ化作品、原作は第29回日本SF大賞受賞
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0013096

新世界よりはSF小説のアニメ化作品。
人々が“呪力”と呼ばれる超能力を手にした1000年後の日本が舞台です。

呪力の訓練をする学び舎「全人学級」から物語がスタートする本作。
一見すると普通の学校のような全人学級、しかしひっそりと子供が消えていきます。誰かが姿を消しても何事もなかったように過ごすクラスメイト達。また街の外には秘密があり、大人たちはそれを隠したがってるようです。

どこか歪んだ世界が特徴の本作。
主人公の渡辺早季は同級生と町の外に出た際に、世界の歪みの原因を知ることになります。知ってはいけない知識を得てしまった早希たちは疑心暗鬼の闇の中に落ちていくのです。

歪んだ世界の知られざる歴史、それを隠そうとする大人たちのズルさ。
観ていると不安な気持ちになること間違いなしの作品です。

第7位:病んでる系ヒロイン「未来日記」

未来日記
(出典:Amazon)

  • 放送日:2011年10月~2012年4月
  • 制作会社:アスリード
  • ジャンル:サスペンス
  • コミックスのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0035661

未来日記はコミックスのアニメ化作品です。

主人公の天野雪輝は携帯で日記をつけるのが趣味でした。ところがある日、自分が体験したことがないはずの未来が日記に書かれるようになります。そこから未来日記の所有者12人との「神」の座を巡るバトルロワイアルゲームに巻き込まれていきます。

このアニメで強烈な印象を放っているのは、ヒロインでクラスメイトの我妻由乃(がさい ゆの)。雪輝に惚れている彼女は異様な執着を見せ、まさにストーカーです。
未来日記の所有者でもある彼女は雪輝を救うのか、それとも敵なのか。

ヤンデレヒロインの動向にも注目な作品です。

未来日記は以下の記事でも解説しています。

第6位:救われたいけど救われない「無限のリヴァイアス」

無限のリヴァイアス
(出典:HMV)

  • 放送日:1999年10月~2000年3月
  • 制作会社:サンライズ
  • ジャンル:SF・ロボット
  • ロボットアニメ
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0017111

無限のリヴァイアスはガンダムシリーズなどで知られるサンライズ制作のSFロボットアニメです。
舞台は太陽フレアによる異常現象で壊滅的被害を受けた、未来の地球です。

主人公の相葉昴治(あいば こうじ)は、航宙資格を取るために地球の衛星軌道上にある航宙士養成所リーベ・デルタを訪れます。しかし何者かの襲撃によりそこは制御不能になってしまいます。
内部に隠されていた外洋型航宙可潜艦「リヴァイアス」に乗り込み、なんとか避難したものの教官たちは全員死亡しており、残されたのは少年少女487人。

なぜか助けてくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受け、子供たちは戸惑いながらも戦うことになります。
しかし閉鎖された空間では、艦の指揮権や物資の配給を巡った内部争いも絶えません。
8か月もの間、当てのない救いを求め逃避行を続けることとなります。

閉鎖的かつ極限の状態で少年少女たちが生き抜いていくさまを描く本作。
SFロボットアニメではあるものの人間ドラマを主軸としており、愛憎入り乱れる男女関係や、艦を支配する独裁者といった政治的要素もあります。

濃厚なストーリーが魅力ではあるものの、もう一周通して観るのはしんどい。
そんな感想を持つ人も多い名作です。

第5位:殺戮シーンがやばい「エルフェンリート」

エルフェンリート
(出典:Amazon)

  • 放送日:2004年7月~2004年10月
  • 制作会社:アームス
  • ジャンル:バイオレンス・SF
  • コミックスのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:なし

エルフェンリートはコミックスのアニメ化作品です。

主人公は、人類の突然変異によって生まれた女性型ミュータント=ディクロニウスである、ルーシー。

ディクロニウスは2本の角とベクターと呼ばれる見えない腕の特殊な能力を持つのが特徴で、彼女たちは人類を淘汰させる可能性があるとされ施設に隔離されていました。

ルーシーは研究所内で起きた事故をきっかけに、警備員らを殺害して脱出を試みます。海に飛び込む飛び込む直前に頭部に銃弾を受けた彼女は海に投げ出され、そのまま海岸へ流れ着きました。
そして偶然海岸を訪れていた青年コウタに保護されたルーシーでしたが、銃弾が原因で幼児化してしまっていました。
非常にグロテスクなシーンが多い本作。
CS放送ののち地上波でも放送されましたが、あまりにも酷いシーンは修正、もしくは全面カットされるといった異例の事態もありました。

凄惨な殺戮シーンが話題の作品ですが、ルーシーとコウタ互いが想いあう姿にも心打たれる名作です。

第4位:勇者が払う代償とは?暗い設定「結城友奈は勇者である」

結城友奈は勇者である
(出典:Amazon)

  • 放送日:2014年10月~2014年12月
  • 制作会社:Studio五組
  • ジャンル:変身・戦闘美少女
  • 変身ヒロイン、戦闘美少女
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0011862

結城友奈は勇者であるはアカメが斬る!の原作者としても知られるタカヒロ氏が企画・原案をつとめた作品です。
舞台は日本・香川県をモチーフとしており、世界観は日本神話や神道をとりいれたものになっています。

主人公の結城友奈は部活の仲間たちとともに神樹が作る結界「樹海」に飛ばされました。神樹を狙う敵「バーテックス」と戦う「勇者」に選ばれた彼女たちは戦いに身を投じていきます。

勇者にはそれぞれ、必殺技「満開」という力が与えられています。この力は非常に強大でバーテックスを破壊することが可能なのですが、力を使うと対価として「散華」と呼ばれるシステムが発動し、体の機能の一部を神樹の供物として失ってしまいます。
このシステムは主人公たち勇者には伏せられており、一度散華するまでは知る由もありません。
敵から世界を救うために戦った少女たちに代償を払わせる、暗い設定となっています。

第3位:結末は死しかないという狂気「ぼくらの」

ぼくらの
(出典:Amazon)

  • 放送日:2007年4月~2007年9月
  • 制作会社:GONZO
  • ジャンル:SF・ロボット
  • コミックスのアニメ化作品、原作は第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0013397

ぼくらのはコミックスのアニメ化作品。
近未来の日本を舞台に、巨大ロボットを操り敵と戦う子供たちの姿を描きます。

この巨大ロボットの設定がこの作品の特徴でもあります。
このロボットを操縦すると、その人は必ず死んでしまうのです。子供たちは死と隣り合わせの状況に追い込まれていきます。

戦っても戦わなくても、勝っても負けても待っているのは死というまさに狂気の物語です。

全体的に暗く重いストーリーですが、自分が死ぬと悟った子供たちの過去への後悔など、心情が揺れ動く様子も見どころな名作アニメです。

第2位:病んでるヒロインとの学園ラブコメ「School Days」

School Days
(出典:ABEMA)

  • 放送日:2007年7月~2007年9月
  • 制作会社:TNK
  • ジャンル:美少女
  • ゲームのアニメ化作品
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0002656

School Daysはゲームのアニメ化作品で、ジャンルは学園ラブストーリー。
主人公とメインヒロイン2人の三角関係を描いています。

主人公の伊藤誠(いとうまこと)は電車でよく顔を合わせる桂言葉(かつらことのは)に惹かれていました。誠は「好きな相手を携帯電話の待ち受け画面にして、3週間隠し通したら想いが叶う」というおまじないを実行するも、クラスメイトの西園寺世界(さいおんじせかい)に見つかってしまいます。
世界はお詫びに誠と言葉の仲を取り持ち、2人はめでたく交際することに。しかし、すれ違いの多い誠と言葉の交際は上手くいきません。

言葉というパートナーが居ながら、自分をサポートしてくれる世界に劣情を抱く誠。そして密かに彼を思っていた世界はついに肉体関係を結んでしまいます。
物語のラストでは世界が妊娠したことを誠に告げます。それがきっかけで彼は孤立しますが、一方で言葉とのヨリが戻ることになり…。

どっちつかずの誠は視聴者から嫌悪され「誠死ね!」というネットスラングまで誕生しました。

中絶を提案した誠は世界に刺殺され、誠の遺体を発見した言葉が世界を殺害するという結末を迎え、病んだヒロイン像も特徴の本作。
伝説的ともいえる鬱作品となっています。

第1位:切ないラスト、メリーバッドエンド「魔法少女まどか☆マギカ」

魔法少女まどか☆マギカ
(出典:Amazon)

  • 放送日:2011年1月~2011年4月
  • 制作会社:シャフト
  • ジャンル:魔法少女・ダークファンタジー
  • 第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、第11回東京アニメアワードテレビ部門優秀作品賞
  • U-NEXTの配信:あり
    https://www.video.unext.jp/title/SID0002875

魔法少女まどか☆マギカはシャフト制作のアニメオリジナル作品。

タイトルに「魔法少女」とあり絵柄も可愛らしいことから、一見ほのぼのとしたアニメのように見えますが、暗く重たい展開もあるダークファンタジーとなっています。

自らの願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人類の敵である魔女と戦うことになった少女たちの姿を描いている本作。
物語開始時、主人公の鹿目まどか(かなめまどか)は臆病さから魔法少女としての契約に踏み切れずにいます。しかし魔法少女として戦う少女たちとの出会いや別れの経験から、自らの願いを見出します。

まどかが叶えたい願い、それは「魔法少女を終わらせる」というもの。
世界を救う魔法少女は一見正義のヒーローですが、魂の形すらソウルジェムと呼ばれる宝石のような物質に変換され、もはや人間ではなくなっています。
さらに魔法を使うたびにソウルジェムが穢れ、穢れを浄化しないとやがて魔女になってしまうのです。

最終的にまどかは魔法少女として契約し自らの願いも叶えますが、力尽きた魔法少女を別の次元へと導く神のような存在となった彼女は、世界から姿を消すことになりました。

魔法少女という悲劇は二度と生れなくなりましたが、そのかわりに主人公の存在自体が消えてしまうという、ハッピーエンドともバッドエンドともとれる”メリーバッドエンド”も印象深い名作です。

まどマギは以下の記事でも解説しています。

まとめ

それぞれ特色のある30作品をご紹介しましたが、気になる作品は見つかりましたか?

一言で「鬱アニメ」といっても様々な作品があります。
深いストーリーが好き、ハードなバトル描写が観たい、非日常を味わいたいなど、目的に合わせて選んで観るのもおすすめです。
ビジュアルから入ってストーリーとのギャップを味わう、そんな楽しみ方もありだと思います。

心に刺さる鬱アニメの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

おすすめの記事