「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」に登場するリィエル=レイフォードはヒロインの一人です。2年前にグレンによって保護され、その後軍に所属しているためグレンの元同僚に当たります。この記事ではリィエルの前に現れたリィエルの兄と名乗って現れた男や、『Project: Revive Life』との関係、アニメ後のネタバレやリィエルの魅力などをこの記事で語っていきます。
【ロクアカ】リィエル=レイフォードとは
(出典:livedoor Blog)
リィエル=レイフォードは見た目は幼く、ろくに櫛も通されない青髪を雑に後ろの髪だけうなじの辺りで縛り、印象的な瑠璃色の瞳は眠たげに細められ、表情は死滅しています。そんなリィエルは、帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー7《戦車》で、グレンの元同僚です。好物は苺タルトで野菜が苦手です。昔の記憶から、グレンへの依存度が高いです。
戦闘スタイル
(出典:#7)
錬金術で剣を作成し、白魔【フィジカルブースト】で身体能力を強化して戦います。初見殺しと呼ばれるような技も勘だけで避けてしまうぐらいに勘が鋭いです。ですが、遠距離攻撃系の魔術は壊滅的です。戦闘スタイルから、グレンの固有魔術である【愚者の世界】と相性がよく、軍時代はよく組んでいます。
軍での活躍
軍での活動約2年ほどですが、多くの外道魔術師を始末しており、相手が格上でも気合でどうにかしてしまうため特務分室のエースとも言われてます。一方で、連携作戦を台無しにする事に定評があり、作戦を立てても意味が無いだろう、だってリィエルが居るから、等と言われています。作戦を理解してないため、よく一緒に組んでいたグレンやアルベルトの手を焼かせていました。
ロクデナシ魔術講師と禁忌教典
(出典:GYAO)
「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」は富士見ファンタジアから刊行されている、羊太郎著作のライトノベル作品です。アニメ化・コミカライズ化もされています。1年間引きこもり生活を送っていた主人公であるグレンが、育ての親であり家主でもあるセリカに言われ、魔術学校の臨時講師として働く所から始まります。グレンは最初は辞めたいと思っており、やる気の無い授業をしていたためグレンの評判は非常に悪かったでが、ヒロインのシスティーナとルミアの夢を聞いた後は、真面目に授業に取り組み始めるようになります。授業自体のレベルも高く、他の組の生徒だけではなく他の講師もやってくるほどでした。そんな中、魔術結社「天の智慧研究会」が学園を襲撃し、グレンも事件に巻き込まれていきます。
身長
本編では詳細な数値は表記されていませんが、同学年に比べて身長は低めと表記されています。アニメで見る限りでは、システィーナやルミアと比べて頭半分ぐらい身長が低いため、150cm程度と思われます。
声優
(出典:アニメイトタイムズ)
リィエルの声優は小澤亜季さんです。アイムエンタープライズに所属しています。2020年8月10日にご結婚されました。お相手はミュージシャンのヒゲドライバーさんです。
主な出作品は、
・月刊少女野崎くん(佐倉千代)
・アクエリオンロゴス(海凪花嵐)
・がっこうぐらし!(恵飛須沢胡桃)
・プランダラ(リィン=メイ)
等になります。
リィエルの演技ですが、普段の抑揚の少ない口調はリィエルらしい演技だと思います。ただ、原作での戦闘中の気合の入った掛け声は確認した限りではカットされてるおり、そちらは少々残念でした。
リィエル=レイフォードのかわいい魅力4つ
リィエルは原作2巻から登場し、3巻から活躍し始めました。無邪気で常識が欠けているため、アルベルトの嘘に騙されて、挨拶と称してグレンに斬りかかっていたりします。理解はできなかったけど気合でなんとかしようとする事も多く、特務分室時代はその気合に負けた外道魔術師が何人もいる模様です。
魅力1.成長
(出典:#12)
リィエルは人の手で造られたキャラであり、肉体年齢と精神年齢があっていません。精神的に未熟であるため、物語中で人と関わったり事件に巻き込まれていく中での、精神的な成長と成長後のあり方は精神的に未熟なキャラの魅力の一つだと思います。
魅力2.戦闘スタイル
(出典:#7)
リィエルの戦闘スタイルは錬金術で剣を作り出し、身体能力を強化して戦うスタイルです。魔術で派手な打ち合いしてる中で体を強化して物理で殴ってるわけですが、逆にそれがいいと思いますし、個人的にもシンプルで分かりやすいのは好みです。
魅力3.水着
(出典:#7)
女性キャラならやはり水着回、という事でリィエルも水着を着てます。スクール水着を着ていましたが、グレンに感想を言ってもらえなくしょげていました。原作4巻のイラストではルミアと水着を交換している姿が見られます。
システィとルミアは以下の記事で解説しています。
魅力4.グレンへの依存
(出典:#7)
リィエルは兄のために剣を振るっていましたが兄は守れず、死んだ兄に似ているグレンを兄と重ねています。そのため、リィエルをグレンを守るために剣を奮っていました。ですが、リィエルはただ守るだけでなく、グレンに軍に戻ってもらって戦いの中でグレンを守ろうとする歪んだ考え方をしています。依存度が高いため、リィエルには多少ヤンデレ成分も含まれてると言えます。
リィエルは天の智慧研究会に造られた?
(出典:#9)
リィエルは、昔の記憶の中に曖昧で思い出せない部分があります。思い出せない部分は一部の人名や会話だけでなく、記憶の中の兄の顔も、もやがかかったように思い出せません。
また、雪の中で瀕死の傷を負って倒れている時に会ったグレンに名前を聞かれていましたが、場面が切り替わり、リィエルがベッドの上で目を覚ました後にグレンリィエルの名前をわざわざ聞き直していたり、兄からもらった腕輪が理由を明かせないが没収されてる等、グレンがいくつか疑問点が浮かぶ言動や行動をしています。
この辺りの謎は全て4巻の終盤で一気に判明します。
リィエル
(出典:#9)
リィエルという名前は、「Re=L(リィエル)計画」と呼ばれる計画の名前からきています。「Re=L計画」とは、400年前にアルザーノ帝国の女王に在位していたアリシア3世が打ち立てた「Project:Revive Life(プロジェクト リヴァイヴ ライフ)」という魔術の通称です。倫理的な問題から研究は凍結されていましたが、「天の智慧研究会」と呼ばれる組織で研究されていました。
Project:Revive Life
(出典:#8)
人体を構成している肉体・霊魂・精神という3つの要素を別のもので置き換えて死者を生き返らせようとする研究です。生き返らせたい人間の遺伝情報から錬金術的に錬成して代替肉体として、他の人間の霊魂を初期化して代替霊魂として、生き返らせたい人間の精神情報を変換して代替精神とし、3つを合成して本人を復活させます。ですが、完成した「Project:Revive Life」は固有魔術に近くなっていて、完成させたシオンという錬金術師以外には扱えませんでした。3巻でルミアを誘拐したのはルミアの力を抽出してシオン以外の人間でも扱えるようにするためでした。
天の智慧研究会とは
(出典:#8)
帝国と敵対している、古くから存在する魔術結社です。構成員や目的等多くの謎に包まれていた組織でした。組織内には第三団「天位(ヘヴンス・オーダー)」、第二団「地位(アデプタス・オーダー)」、第一団「門(ポータルス・オーダー)」と位階が存在しています。組織のトップである「大導師(ヘブン)」は長年正体が分かりませんでしたが、17巻でジャスティス=ロウファンによって暴かれています。「天の智慧研究会」の目的は「禁忌教典(アカシックレコード)」を手に入れるために活動してるとの事です。
禁忌教典(アカシックレコード)
物語中に出てくる言葉で、17巻現在の今でも詳細は明らかになっていません。「世界の全ての理を支配する力」と、禁忌教典に触れたジャスティスが語っています。
リィエルと「Project:Revive Life」
(出典:#9)
リィエルは「Project:Revive Life」の最初の成功例で、魔造人間です。また、リィエルは目覚める前に記憶を魔術によって封印、捏造されています。リィエルの記憶が、曖昧で思い出せない理由はこれが原因です。さらに、4巻では、「Project:Revive Life」によって造られたリィエルに姿形がそっくりな少女が3人登場します。
【リィエルの兄?】ライネル=レイヤーとは
(出典:#8)
原作3巻でリィエルの前に、リィエルの『兄』と名乗る男が現れました。しかし、はっきりとリィエルは兄が殺された所を見ている上に、殺した人物の名前は思い出せないですが知っている人物ではあるみたいです。『兄』に何故生きてるのか聞いても、軽く流されて、リィエルも不自然なほどにそれ以上は深くは聞いていません。『兄』に会った時、リィエルの記憶の中の兄の顔はもやがかかってよく思い出せなかったのですが、『兄』が目の前に現れた時急に『兄』の顔が浮かんできました。リィエルは『兄』を守るためにグレンに致命傷を負わせ、そのまま『兄』についてきます。
『兄』の正体
(出典:#9)
リィエルの『兄』と名乗った男の正体は4巻終盤に判明します。シオンの親友のライネル=レイヤーという男で、「Project:Revive Life」をシオンと共に研究していて、シオンを殺害した後、イルシアに致命傷を負わせています。さらに、リィエルのシオン関連の記憶を魔術で封印し、リィエルの記憶の中の兄を自分とすり替えて、リィエルを自分の手駒としようとします。途中、グレンが来たためにライネルは逃げ出し、記憶のすり替えは中途半端で終わりました。最後は、グレンが教師としてライネルを殴り飛ばしています。
リィエルの兄
リィエルは、イルシアの遺伝情報から肉体を錬成され、イルシアの記憶を引き継いでいまるだけで、本質的にイルシアとは別人であり魔造人間です。そのため、リィエルの兄は存在しません。
【ネタバレ】リィエルは原作でどうなる?
アニメは原作の1~5巻に対応しています。リィエルが原作でどうなるのかみていきましょう。
アニメの範囲の原作のネタバレ
初登場は2巻で、魔術競技祭中にアルベルトと共に登場します。グレンが軍をやめた後、グレンがどこにいるか分からず会えてはいなかったみたいです。
グレンとの再会
原作2巻でルミアが騎士に命を狙われ、グレンとルミアに一緒に逃亡している最中にグレンと再会します。リィエルから戦いをしかけますが、一緒にいたアルベルトによって途中で止められています。その後は、グレン達に協力して囮になって騎士達の目を引き付けています。事件解決後に、事件の黒幕のエレノア=シャーロットと交戦しています。
アルザーノ帝国魔術学院に編入
原作3巻でルミアの護衛としてグレンのクラスに編入しました。学校の行事の一つの『遠征学習』で行った島で、リィエルの歪なほどの依存が浮き彫りになり、不安定になったところにリィエルはリィエルの『兄』に出会い、居合わせたグレンに致命傷を負わせ、『兄』の指示に従いルミアを誘拐します。原作4巻でアルベルトとシスティーナのおかげで回復したグレンから真実を聞き、再びグレン達の味方となってグレンを守っています。
【原作ネタバレ】聖リリィ女学院に留学
原作8巻で、リィエルは成績不振者として退学処分になりかけます。退学処分を回避するため、アルザーノ帝国魔術学院と並ぶ帝国三大魔術学院の一つの聖リリィ女学院に留学する事になり、グレン・システィーナ・ルミアも同行します。リィエルは聖リリィ女学院で新たにできた友人のエルザと勉強をしていて、そんなリィエルの姿をグレン達は遠くで見守っています。聖リリィ女学院の学園長のマリアンヌが研究資料としてリィエルを拉致しようとし、一度はリィエルは囚われますが、グレン達によって開放された後は事件解決のために戦っています。
エルザ=ヴィーリフ
駅で迷子になったリィエルと出会い、後に友人なりました。成績優秀・品行方正・誰に対しても人当たりはいいですが、過去のトラウマからか、人との間に1枚壁を作っていたような少女です。実は剣士で、抜刀術「春風一刀流」の使い手で、父親は特務分室執行官ナンバー10《運命の輪》でした。ですが、二年と少し前にイルシアによってエルザの両親は殺害されます。マリアンヌに騙され、エルザはリィエルをエルシアと思い込み、リィエルの実力を見極めて、両親の敵をとるためにリィエルに近づきます。事件後、真相を知った後はリィエルと肩を並べられるようになるため修行をして、軍にスカウトされて父と同じナンバー10《運命の輪》を拝命しています。初任務として魔術祭典中の選手の護衛についています。
【原作ネタバレ】リィエルが病気で倒れる
13巻でリィエルはエーテル剥離症、という病気で倒れます。さらに、リィエルの身柄はグレンが軍時代に室長だったイブ=イグナイトに代わり新たに室長に就任したサイラス達の手に落ちてしまいます。サイラス達にはとある目的があったため、リィエルの身柄を手に入れましたが、最後はイブ・システィーナ・ルミアによって目的は阻止され、リィエルの治療も無事に完了しました。
サイラスの目的
サイラスは、リィエルを使い、「Project:Revive Life」の最終目標である英雄再臨の儀を行うつもりでした。詳細は17巻現在でもよくわかっていませんが、過去に英雄として活躍した者を生き返らせるものだと思われます。サイラスは、かつて帝国史上最強の剣士と謳われたエリエーテ=ヘイブンの精神情報をリィエルに上書きして生き返らせようとします。当然、上書きされればリィエルの人格や記憶は消滅します。サイラスは事件後投獄されますが、暗殺されています。
エリエーテ=ヘイブン
リィエルと同じ青い髪を頭の後ろでまとめて垂らしていて、腰には十字架型の柄(クロスヒルト)を設えた片手半剣(バスターソード)を吊っている女性です。「剣の姫」と呼ばれ、帝国史上最強と謳われた剣士で、200年前の戦争で6英雄と呼ばれるほどの活躍しています。セリカの友人で、セリカには『姫』と呼ばれていました。リィエルがエーテル剥離症にかかっている時に、サイラス達の手によりリィエルにエリエーテの精神情報を導入され、リィエルがエリエーテの魂の一部を持っていてためにリィエルの精神世界に現れました。最後は英雄再臨の儀を阻止したため消えていきますが、リィエルの中にエリエーテの存在がほんの少しだけ残り、かつてエリエーテを誰よりも強くした、「孤独の黄昏(トワイライト・トリチュード)」と呼んでいた金色の光がリィエルにも見えるようになりました。
【原作ネタバレ】その他の巻での活躍
主に戦闘面での活躍が目立ちます。ですが、攻撃魔術をまともに使えない事や軍人という事が関係しているのか、高い魔力を持っていても学校での競技には出場していなかったりルールによってまともな活躍ができません。
まとめ
本記事では、リィエル=レイフォードという「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」の登場人物でヒロインの1人について、性格や能力やアニメ以降の原作でのネタバレを解説してきました。リィエル自身は精神的に成長してきており、新たな力も手にしているため活躍の機会は大きく広がりそうです。この記事を読んで「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」の原作に興味を持ってくれたのであれば、現在執筆中で17巻+外伝7巻が出ていますので一度作品に触れてみると良いのではないのでしょうか。