アニメ「蒼穹のファフナー」シリーズは、初回テレビ放送から16年以上が経過した今でも新作が制作され、長きにわたりファンから愛されている作品です。そのため登場人物が多く、物語内での時間経過もあり世代交代も進んでいます。また、作中では特殊な用語も多数使われていたり、考察が必要な場面もあるので初見では分かりにくい部分がありあます。この記事は登場人物を始め、機体や用語等、この作品に関わる様々な事柄について詳しく解説していきます。初めての方でも蒼穹のファフナーへの理解を深め、その魅力を知ることができます。
【アニメ】蒼穹のファフナーとは
(出典:GYAO)
アニメ「蒼穹のファフナー」シリーズは、2004年7月の初回テレビ放送から現在まで放映されている、オリジナルアニメです。舞台は近未来で「島・ロボット・群像劇・少年少女」をキーワードとして制作されています。テレビシリーズと劇場版があります。ここでは基本的なあらすじ等を紹介していきます。
あらすじ
(出典:バンダイチャンネル)
太平洋に浮かぶ孤島、竜宮島に中学生の子ども達は家族とともに平和に暮らしていました。西暦2146年、人類を侵略しようとする未知の生命体フェストゥムが突如現れ島を攻撃します。その瞬間から平和な島は要塞へと姿を変え、フェストゥムとの長い戦いが始まりました。フェストゥムと戦うべくして生まれた島の子ども達は、人型決戦兵器ファフナーに搭乗し、竜宮島と人々を守るため、また竜宮島で平和に暮らすために戦い続けます。
制作会社
蒼穹のファフナーの制作会社はXEBEC(株式会社ジーベック)です。
1995年に設立され、「機動戦艦ナデシコ」「To LOVEL-とらぶる-」など多数のアニメ制作も行っています。
構成・キャラデザが豪華
蒼穹のファフナーは、シリーズ構成・脚本を冲方丁、キャラクターデザインを平井久司という豪華な作家陣を筆頭にクオリティの高い作品を提供し続けています。
声優・キャスト
蒼穹のファフナーに登場する主要キャラクターの声優・キャスト陣を紹介します。
ファフナーパイロット
・真壁一騎(CV.石井真)
・皆城総士(CV.喜安浩平)
・遠見真矢(CV.松本まりか)
・羽佐間翔子(CV.松来未祐)
・春日井好洋(CV.入野自由)
・要咲良(CV.新井里美)
・近藤剣司(CV.白石稔)
・カノン・メンフィス(CV.小林沙苗)
・西尾里奈(CV.白石涼子)
・西尾暉(CV.梶裕貴)
・立上芹(CV.福圓美里)
・堂馬広登(CV.佐々木望)
・御門零央(CV.島﨑信長)
・水鏡美三香(CV.石川由衣)
・鏑木彗(CV.小野賢章)
・日野美羽(CV.諸星すみれ)
竜宮島の大人たち
・真壁史彦(CV.田中正彦)
・溝口恭介(CV.土師孝也)
・遠見千鶴(CV.篠原恵美)
・遠見弓子(CV.ゆかな)
【アニメ】蒼穹のファフナーを知る7つの知識
蒼穹のファフナーの劇中には数多くの特殊な用語が使われています。ここでは、そのような用語の中でも重要な7つについて解説していきます。
1.竜宮島
(出典:Twitter)
作品の舞台となる主人公らをはじめ二千人以上の住民が暮らす島です。フェストゥム襲来により事実上消滅した日本でわずかに生き残った者達が人類をフェストゥムから守り、日本の平和や文化を残し伝えるプロジェクト(アーカディアン・プロジェクト)のために作られた人工島です。普段は偽装鏡面(光学迷彩による高度なステルス機構)に覆われており、外部からは一切島が見えないようになっています。普通の島のように見えますが、実は超大型要塞艦でありフェストゥムの襲来時には隔壁や迎撃兵器が出現します。
2.人類軍・アルヴィス
(出典:Twitter)
蒼穹のファフナーに登場する人物は、主にアルヴィス側の人間と人類軍側の人間に二分されます。ここでは、それぞれアルヴィスについて、人類軍について解説します。
人類軍
フェストゥム襲来後に設立された世界最大の人類総意決定機構である新国連が擁する軍事組織が「人類軍」です。本部は南アフリカにあり、新国連事務総長であるヘスター・ギャロップが実権を握っています。日本の近海にあった瀬戸内海ミール(フェストゥムの中枢)の影響で遺伝子障害が発生し、自然受胎が不可能となりました。その汚染が広まらないように人類軍は日本に攻撃を行い、日本の国土ほぼ全てを消滅させています。しかし、その生き残りが作り上げた、ファフナー機などのシステムを欲しており、度々偵察のため島に近づいたり、辰巳矢島のファフナーを奪う機会をうががいます。
アルヴィス
アルヴィスとは人類軍の攻撃から生き延びた日本人達が、フェストゥムから人類を守り、日本の文化を継承していくことを目的としたアーカディアン・プロジェクトを遂行するためのた組織です。アルヴィスは3つ作られ、第一アルヴィスを竜宮島と呼称します。アルヴィスの構成員はオペレーターやパイロットという第一種任務と日本の生活・文化継承のための第二種任務(教師、店員など)を受け持っています。
3.ファフナー・パイロット
(出典:はてなブログ)
有人兵器ファフナーに搭乗してフェストゥムと戦闘を行うのはファフナーパイロットです。機体とパイロットの脳をリンクさせ、パイロットの脳内を特殊な状態に変化させ、ファフナー機と一体になることで操縦が可能になります。成人すると脳内の変性が難しくなるため、ファフナーパイロットは主に10代の少年少女です。
4.有人兵器「ファフナー」
フェストゥムに対抗するために人類が作り出した有人兵器がファフナーです。機体とパイロットの脳神経を接続して操縦します。ファフナー機の機体の大きさ、また戦闘方法について解説します。
大きさ
(出典:EXODUS公式)
ファフナーの機体の大きさはモデル形状や作られた時期によっても違いがありますが、約30m~40mという大きさです。
戦闘シーン
ロボットアニメでもあるこの作品に欠かせないのが戦闘シーンです。パイロットはファフナー機に乗り、敵であるフェストゥムと戦います。ファフナー機は主にルガーランス(槍状の武器)やドラゴントゥース(スナイパーライフル)などを使って攻撃します。フェストゥムはワームスフィアという黒い球体を発生させ、ワームスフィアに触れた物質を消滅させます。主題歌を歌うAngelaの勝利BGMに乗せて熱い戦闘が展開されるシーンは必見です。
5.同化現象・SDP・変性意識・天才症候群
(出典:EXO#4)
ファフナーパイロットは機体に搭乗し操縦するには様々なリスク、身体の変化が伴います。ここでは、同化現象を始めとする搭乗者に起こる現象について解説します。
同化現象
フェストゥムと戦う子どもを必要とした竜宮島では、大人達が受胎能力を失っていたため、フェストゥム因子を移植した子どもを人工子宮により生み出していました。フェストゥム因子を移植された子どもは、ファフナーに乗ることで徐々にその因子が増殖し染色体異常が起こります。主な現象としては、頭痛、目の色の変化、視力の低下・失明などがあります。同化現象が進行すると、麻痺症状や昏睡状態となり、さらに進むと体が緑色の結晶に包まれガラスのように砕け散ってしまいます。
SDP
第二期「EXODUS」からファフナーパイロットたちに現れた超次元現象です。お互いを助け合い、結晶化を避けるための力と言われていますが、徐々に人間とはかけ離れた存在となっていきます。その力はファフナーに乗っている時だけではなく、日常生活でも発現させます。例えば、手に触れるもの全てを結晶化してしまう。はるか遠くにあるものを引き寄せる。自分を瞬間移動させる、体重の異常な増加・減少などです。またSDPを過度に使うと、通常の同化現象と同様に死亡する(いなくなる)ことに繋がります。
変性意識
パイロットがファフナー機に搭乗し、機体と搭乗者の脳がリンクした際に起こる心の状態の変化。フェストゥムには読心能力があり、心を読まれるのを防ぐための思考防壁の役目もあります。意識の変化はパイロットによって異なりますが、その多くは戦闘向きの攻撃的な性格になる傾向があります。ファフナー機を降りると元に戻ります。
天才症候群
天才症候群とはフェストゥム因子を移植され生まれた子ども達に見られる兆候です。ファフナーへの搭乗が可能なことや、搭乗時の脳の処理速度の速さなどもその一つです。またそれ以外にも、パイロットにより異なる能力もあり、身体能力が異常に高い子、推測能力、空間構成能力などが常人よりも異常に高い子がいます。
6.敵フェストゥム
(出典:EXODUS#9)
フェストゥムとは蒼穹のファフナーにおける敵となる存在で、体の99%はケイ素で出来ている金色の物体です。フェストゥムの目的は他の生物を消滅させることです。個々のフェストゥムには意志はなく、地球上に数体存在するミール(フェストゥムの中枢・脳となる結晶体)からの司令によって動いています。読心能力があり「あなたはそこにいますか」と語りかけ、パイロットの心に入り込み同化しようとします。フェストゥムを消滅させるには、コアとなる部分を完全に破壊しなくてはなりません。
7.蒼穹作戦
(出典:EXO#25)
蒼穹作戦とは竜宮島アルヴィスが実行する最重要作戦に対して名付けられるものです。アニメ三期までに第一次蒼穹作戦から第五次蒼穹作戦まで実行されています。命名したのは、アルヴィス司令の真壁史彦であり、第一次蒼穹作戦を実行するにあたり、現地の天候が晴天であったため蒼穹と名付けました。
蒼穹のファフナーシリーズの順番・時系列
蒼穹のファフナーは2004年にアニメ第一期が放送され、16年以上たった今でも新作が作られています。第一期から第三期まで、さらにOVAや劇場版もあります。どこから見れば良いのか分からない方のために、各期について解説します。
1期:蒼穹のファフナー Dead Aggressor
(出典:Amazon)
放送:2004年7月~12月に全25話で放送されたテレビアニメです。
ストーリー:太平洋に浮かぶ孤島・竜宮島の夏のある日、少年達がラジオから流れる「あなたはそこにいますか」という未知なる声を聞きます。そこから数年後、再び竜宮島でその声が聞こえてきました。それは未知なる生命体「フェストゥム」が島に襲来した合図だったのです。平和に暮らしていた少年少女達は、これまでの暮らしが全て作られた物だったこと、日本はすでに消滅していること、人類がフェストゥムにより絶滅の危機にあることを初めて知らされます。島の子ども達はフェストゥムと戦うための有人兵器ファフナーに乗るために人工的に生み出された子どもで、主人公の真壁一騎を始めとするファフナー操縦の適正の高い子どもはパイロットとして、フェストゥムと戦い続けることになります。
OVA:蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
(出典:Amazon)
放送:2005年にテレビ放送された全1話約1時間のOVAです。第一期の約1年前の前日談となっています。
ストーリー:人類軍からもフェストゥムからも発見されないように身を隠してきた竜宮島は、まさにフェストゥムに発見される危機に面していました。しかし、この時点ではまだフェストゥムと戦う戦闘準備が整っていなかったのです。そのため竜宮島は「L計画」という囮作戦を実行することになります。
映画:蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH
(出典:Amazon)
劇場公開日:2010年12月に劇場公開された作品で、第一期の続編にあたります。
ストーリー:第一期から1年後、竜宮島は一時の平和を取り戻していました。しかし盆踊りの夜、突如一隻の輸送船が島に打ち上げられます。そこには「来栖操」と名乗る人の姿をしたフェストゥムが乗っており、一緒に人類や他のフェストゥムと戦って欲しいと共同戦線を申し入れます。
2期:蒼穹のファフナー EXODUS
(出典:映画com)
放送:2015年から放送された全26話のテレビアニメです
ストーリー:再び世界から姿を隠し、一時の平和な時間を過ごしていた竜宮島に、人類軍がコンタクトを求めて近づいてきます。人類軍に敵意は無く、その目的は間もなく宇宙から飛来する新たなミール・アルタイルが世界の脅威となるため、日野美羽にこのミールと対話してもらい味方にすることで、フェストゥムとの長い戦いを終わらせたいということでした。
最新作:蒼穹のファフナー THE BEYOND
(出典:Amazon)
劇場公開:2019年より3話ずつ公開されています。現在9話まで公開済です。
ストーリー:EXODUSから2年後、竜宮島の住人達は竜宮島を離れ海神島(わだつみじま)へと移住しています。そんな中、ハワイにて第5次蒼穹作戦が行われようとしていました。それはフェストゥム側に寝返った少年により連れ去られた者達の奪還でした。
海神島とは
海神島とは竜宮島が海中に沈められることなったため、全島民が移住した島です。「アトランティス」と名付けられた竜宮島と同じ、アルヴィスの一つです。第一アルヴィス(竜宮島)、第二アルビス(蓬莱島)、第三アルヴィス(海神島)となっています。「THE BEYOND」では元竜宮島の島民と、インド・シュリーナガルから避難してきた住民が生活しています。
テレビ放送は?
蒼穹のファフナー「THE BEYOND」のテレビ放送については、今のところ何もアナウンスはされていません。いつからテレビ放送されるのかまだ分かりません。劇場での公開と、現在第6話までのDVD&Blu-rayが発売されているのみです。
各期の時系列
第一期からTHE BEYONDまでを作中の時系列で年表順に並べました。
①2145年:OVE「RIGHT OF LEFT」
②2146年:第一期「 Dead Aggressor」
③2148年:劇場版「HEVEN AND EARTH」
④2150年:第二期「EXODUS」
⑤2153年~:THE BEYOND
時系列と放送日順に違いがあります。蒼穹のファフナーを見る際には、第一期から放送された順番で見てください。
蒼穹のファフナーの感想・海外の反応
ネット上には蒼穹のファフナーシリーズを見た方の様々な感想が上げられています。様々な立場から見た蒼穹ファフナーの感想、海外の反応などを紹介します。
ファフナー初見勢の感想
ネット上で話題になっていたのが、ファフナー初見勢の感想の面白さです。ベテラン勢とは違った新鮮な感想がとても面白いです。ベテラン勢の中には初見の人の感想を見るのを楽しみにしている人も多いです。そんなツイッターに上げられていた初見の方の感想をいくつか拾ってみました。
1話見終えたんですけど、これ初見放送1話でもうハッピーエンド期待するのムリすぎて鼻水出た 皆泣いてんじゃん
— もれぞう (@one_more_so3) May 27, 2020
エンディングのムービーがボロボロの皆城総士、真壁一騎、遠見真矢が泣いている様子を延々と見せられるというもので、最初から絶望エンドを予感させます。
この総士って人は一騎のことが好きなんですか……?(素朴な疑問) #ファフナー初見
— はこがまえ (@rr6hako03) October 14, 2020
皆城総士はやたら「一騎」「一騎」と連呼するので、そう思われても仕方がないです。しかも相思相愛ですから。
推しが死ぬて次回予告に言われたのでもう寝ます……まぁ…ね…前半出番多い子は死ぬ法則あるから……あとその子が死んだことによって誰かが崩壊するような子は特に……
— 杉谷の蓮華 (@tresor__h) September 29, 2019
第5話の次回予告で「第6話 翔空~ぎせい」を見た瞬間、多くの人は誰が離脱するのかを悟りました。その子が推しならなおさら・・・
ヱヴァンゲリヲンとの違い
蒼穹のファフナーの感想として良く目にするのが、ヱヴァンゲリヲンとの違いを述べているものです。同じように少年少女がロボットに乗って戦うアニメなので、両方のファンの方は比較して楽しんでいます。一番の違いはやはり子ども達に対する大人たちの接し方のようです。ここでは、そんな感想をいくつか紹介します。
ファフナーが10年ぶりに放送されてまたエヴァとの比較を見かけるようになったので簡単なエヴァとファフナーの違い。
エヴァの大人「いいから戦え」「もう何もするな」 「理由は説明しない」
ファフナーの大人「あなたが戦う必要無いのよ」 「大人が子供守らないでどうするんだ」
— .oOo. (@_ototu_) January 15, 2015
できれば戦わせたくないと思っている竜宮島の大人と、理由は何も教えず「戦え」と言ったり「何もするな」と言ったり、理不尽しかないエヴァの大人達との比較です。エヴァの主人公は不憫ですね。
エヴァとファフナーの違いが分からないってツイート見たので分かりやすくすると、
大人が全員腐ってるのがエヴァ
大人がめっちゃ優しいのがファフナーだ— アライグマせんせーEX (@hoozuki_44) September 25, 2019
竜宮島は「島民皆家族」で皆自分の親のように優しいです。一方エヴァは序盤の父親から始まり、シリーズが進むにつれ親のように接してくれていた人まであの変わりようです。そこが双方の魅力であり、要するに両方好きということです。
海外の反応
ツイッター上やYouTube上でも海外の反応というもの、ほとんど見受けられません。YouTubeでは、ランダム画像だけ見てみてパイロットが痛がる様子に、顔をしかめたりファフナーのシステムに対して不思議がる様子の動画がある程度です。日本のファンと同じように第一期の1話から順に見て、考察したり、盛り上がってくれると嬉しいと思います。
蒼穹のファフナー名言TOP10
蒼穹のファフナーといえば名言といわれるくらい、キャラクターそれぞれに名言が存在しています。感動ものからネタまで様々ある名言をランキング形式で10個紹介していきます。
第1位:あなたはそこにいますか
(出典:1期#1)
蒼穹のファフナーを象徴する台詞が「あなたはそこにいますか」です。フェストゥムは人間を同化しようとする際に「あなたはそこにいますか?」と呼びかけ、「はい」と答えると同化され、「いいえ」と答えると殲滅されます。作品を象徴する台詞として、次回予告も毎回この言葉で締めくくられます。(第一期1話より)
第2位:5秒待て
(出典:1期#16)
第1期序盤、真壁一騎と皆城総士は考え方の違いからギクシャクした関係が続いていました。そしてそんな関係のまま一騎が外の世界を見るために竜宮島を離れ新国連本部へ行きます。そこで様々な経験をし、もう一度総士と向き合おうと決意し、国連軍本部で手に入れた新しいファフナー機と共に竜宮島へ戻ってきます。そして皆城総士と通信します。総士「その機体コードは」、一騎「マークザイン」、総士「機体を登録する、5秒待て」という会話ですが、この時皆城総士は嬉しさから涙を流していました。一騎に泣いていることがバレないように、5秒だけ通信を切って涙を拭きます。冷酷だと思われたいた皆城総士の一騎に対する本心が表われる素敵な場面です。
(第一期16話)
第3位:前はいた、今はもういない
(出典:1期#17)
人類軍の軍人として竜宮島に来たカノン・メンフィスは、竜宮島ごと自爆するように命令されます。それを阻止するために交渉を任された真壁一騎に「命令されたら何でもやるのか、お前はどこにいるんだ」と問われたカノンは「前はいた、今はもういない」と答えます。家族も友人もいなくなり、虚無感の中で死に場所を探していたカノンの悲しい境遇が分かります。(第一期17話)
第4位:どうせみんないなくなる
(出典:RIGHT OF LEFT)
第一期の前日談として描かれた「RIGHT OF LEFT」にて、壁の寄せ書きに書かれていた言葉です。少人数で竜宮島の囮としてフェストゥムとの戦いを続けているパイロットたちが、始めは「勝利」「生き残る」と書いていましたが、上から赤文字で「どうせみんないなくなる」と殴り書きがされました。戦いを続けるうちにパイロット達は疲弊して絶望の中にいました。
これを元ネタに他のアニメやゲーム、また現実においても、誰も救われない絶望的な展開となる場面で、この言葉がネット上に書き込まれるようになりました。
第5位:総士、総士、総士、総士、総士いいい!!
(出典:1期#23)
第一期にてアルヴィス内にフェストゥムが侵入し、皆城総士の乗るシステムがフェストゥムの触手に覆われ、総士が同化されそうな場面です。一騎らは必死に救おうとしますが叶わず、総士はその場所からいなくなってしまいました。それを知った一樹は
「総士、総士、総士!」と何度も何度も総士の名前を叫び続けます。以後、真壁一騎は総士の名前を連呼したり、お前が望むならと総士のために戦う場面がありますが、これを総じて一騎は総士を崇拝する「総士病」だとネタにされています。(第一期23話)
第6位:俺はここにいるぞ
(出典:EXO#21)
フェストゥムや人類軍からの攻撃を受けながらインド・シュリーナガルの市民を新天地まで退避させる長い旅の終わりが見えた頃、真壁一騎ら一行はフェストゥムと人類軍両方からの攻撃を受けます。それまで戦って自分の命を使うことか出来なかった一騎が、それではダメだと希望を見出すシーンです。「そのために俺はここにいる」「俺だまだここにいるぞ」と叫びフェストゥムと戦います。(第二期EXODUS21話)
第7位:ワルシャワ野郎
(出典:Twitter)
ワルシャワ野郎とは主人公真壁一騎役の声優、石井真さんに名付けられたものです。名付け親は、皆城総士役の喜安浩平さんです。2014年の公開webラジオの場で、石井真さんがスタッフの仕事に同行しポーランドのワルシャワへ行き、昼間から酒を飲む様子などを収めた映像「石井真 秘密のワルシャワ紀行」が披露されました。それを見た喜安浩平さんが「このワルシャワ野郎!」と言ったのが始まりです。その後のイベントなどでは、石井さんがワルシャワでお酒を飲む様子をプリントした「ワルシャワ野郎Tシャツ」がグッズ化され販売されています。
第8位:交戦規定アルファ
(出典:EXO#9)
交戦規定アルファとは、新国連本部より発令される絶対厳守命令です。命令を受けた人類軍はフェストゥム殲滅を最優先とし、フェストゥムに同化された人間、フェストゥムに占領された土地への総攻撃を行います。第二期EXODUSにおいて「戦闘中の部隊に交戦規定アルファを発令せよ!」とシュリーナガルにてフェストゥムに同化された友軍の殲滅が命令されました。(第二期EXODUS10話)
またそれは、シュリーナガルを逃れ避難する市民と同行する竜宮島ファフナー部隊にも向けて発令され、フェストゥムと戦っている途中に人類軍の攻撃を受けます。「交戦規定アルファだ」「全員退却しろ」と現場は騒然となり、人と戦ったことの無い竜宮島のパイロット達はパニックとなります(第二期EXODUS15話)
第9位:蒼穹に戻りますんで
「蒼穹に戻りますんで」とは、早急の読み方が(さっきゅう)(そうきゅう)とどちらでも読めるが、どちらを使うかというネット上の論争の中で、蒼穹のファフナーのファンが「蒼穹?」「蒼穹に戻りますんで」と発言したものです。
第10位:おおおお俺が書く
「おおおお俺が書く」とはシリーズ構成・脚本の冲方丁氏が自身のホームページ上で発言したものです。構成は1話から15話までが山野辺一記氏、16話以降が冲方氏となっています。この急遽行われた交代劇の一種のパフォーマンスとして発言したのではないかと推測されています。
蒼穹のファフナーシリーズの無料配信
蒼穹のファフナーシリーズは時期により、全話無料配信などを行っています。今現在調べたところ、無料配信をしているサイトはありませんでした。1年に1度程度、YouTubeやニコ生などで無料一挙配信を行っているので、見たい方は公式ツイッターなどでスケジュールをチェックすることをお勧めします。
また、アニメ・映画・ドラマなどの配信を行っているU-NEXTでは蒼穹のファフナーシリーズの作品全てを配信しています。無料トライアル期間(31日間)は無料で見ることができます。
【アニメだけじゃない】蒼穹のファフナー
蒼穹のファフナーはアニメだけではなく、主演声優さんの出演するラジオ番組やニコ生特番を始め、舞台やゲームなど様々な場面で人気のあるコンテンツです。それぞれとても楽しめます。ここでは、そんなアニメだけではない蒼穹のファフナーについて紹介します。
総士生誕祭
総士生誕祭とは毎年、皆城総士の誕生日(12月27日)に合わせて開催される観客を入れて行われる公開イベントのことです。石井真さんや喜安浩平さん松本まりかさん等メインの声優さんが出演しトークショー形式で行われます。約10年毎年続けられている恒例イベントです。総士生誕祭に参加するには、チケットを購入しイベント会場に行くか、各地の映画館で行われるライブビューイングに参加するかのどちらかになります。また不定期に真壁一騎生誕祭も行われています。
「総士生誕記念 緊急クロッシング特番2020」
ご視聴ありがとうございました✨
皆様お楽しみいただけましたか?☺️撮影終了後にキャストの皆さまから
躍動感のあるポーズを頂きました📸💥さて、ここからは新情報のお知らせとなります‼️続いてのツイートにご注目ください🙌🏻#蒼穹のファフナー #fafner pic.twitter.com/R67msej9Vu
— 蒼穹のファフナー@BEYOND 11/13〜劇場先行上映 (@fafnerproject) December 26, 2020
緊急クロッシング特番
(出典:dアニメストア)
最終回の後やストーリーの節目に不定期に行われるのが緊急クロッシング特番です。特番としてニコ生などで有料配信されます。主演の声優さんをはじめとして、活躍の多かったキャラクターの声優さんが出演して振り返りトークなどが行われます。
舞台
(出典:KING e-shop)
・蒼穹のファフナーFACT AND RECOLLECTION
劇団アフリカ座により制作された舞台で2010年12月16日から全10回公演上演されま した。2011年12月には全9公演で再演されています。
・音楽劇 蒼穹のファフナー
2012年12月20日から30日にかけて、博品館劇場にて全16公演上演されました。
ドラマCD
(出典:Amazon)
・蒼穹のファフナーvol.1 STAND BY ME
2005年に発売されたドラマCDで第一期の初期のパイロットたちの様子を描いたストーリーとなっています。
・蒼穹のファフナーvol.2 GONE/ARRIVE
2006年に発売されたドラマCDです。第一期のクライマックスに隠された秘話を描いています。
webラジオ「蒼穹のファフナー exodus」
(出典:ニコニコ)
2014年6月28日から同年10月25日までニコニコ生放送にて毎月第4土曜日に配信されたwebラジオです。出演者はキャストが交代で務め、全5回配信されました。
PSP
(出典:fc2ブログ)
2005年1月にバンダイからPSP初のシューティングゲームとして「蒼穹のファフナー」が発売されました。本編とは違うストーリーとなっていて、シューティングだけではなく、恋愛ゲームの要素も含む会話パートも多くあります。
同人
蒼穹のファフナーには数多くの同人誌が制作されています。キャラクターの中でいくつかのカップリングがありますが、一番人気の高いのは真壁一騎と皆城総士の「一総」というカップリングのようです。ここでは、蒼穹のファフナーの同人誌をいくつか紹介します。
「よく眠れたよ」(一騎×総士)
HEAVEN AND EARTH後のほのぼのとした日常を描いた作品です。作画、絵がとても綺麗で読みやすく内容に引き込まれます。
よく眠れたよ [弁当屋(海苔雨)] 蒼穹のファフナー - 同人誌のとらのあな女子部全年齢向け通販 (toranoana.jp)
「瞳をとじたままでいて」(一騎×総士)
すれ違って、ドタバタしながらも、徐々に近づいていくふたりの馴れ初めを描いた作品です。
瞳をとじたままでいて [foggy planet(星崎)] 蒼穹のファフナー - 同人誌のとらのあな女子部全年齢向け通販 (toranoana.jp)
「ドメスティックなカノジョ」
遠見家を中心に、ほのぼのと描かれる日常の風景です。原作とはまた違った、眺めているだけでも穏やかな気持ちになる作品です。
ドメスティックなカノジョ [アラハカ(デン)] 蒼穹のファフナー - 同人誌のとらのあな女子部全年齢向け通販 (toranoana.jp)
蒼穹のファフナーのOP・ED!Angelaの楽曲
蒼穹のファフナーの全作品において、オープニング・エンディングの曲を担当しているのが、音楽ユニットのAngelaです。ここでは蒼穹のファフナーに関する音楽について、キャラソンやサントラなどを含めて紹介します。
ファフナーといえばAngela
(出典:アニメアニメ)
Angelaは、1993年に結成されたボーカルのatsukoとギタリストのKATSUからなる音楽ユニットです。これまでに数多くのアニメの主題歌を担当していて、「蒼穹のファフナー」をはじめ、アニメ「K」「シドニアの騎士」「アホガール」などがあります。
OP・ED
・第一期/OP「Shangri-la」・ED「Separation」
・第二期EXODUS/OP「イグジスト」「DEAD OR ALIVE」
ED「暗夜行路」「ホライズン」
・THE BEYOND /OP「叫べ」・ED「君を許すように」
キャラソン
・「太陽と月」(真壁一騎・皆城総士)
「蒼穹のファフナーEXODUS」Blu-ray&DVD第2巻封入特典
・「存在と無」(真壁一騎・皆城総士)
「蒼穹のファフナーEXODUS」キャラクターソングアルバム
・「一騎 -Flugel-」(真壁一騎)
「蒼穹のファフナーEXODUS」キャラクターソングアルバム
・「総士 -azul-」(皆城総士)
「蒼穹のファフナーEXODUS」キャラクターソングアルバム
サントラ
第一期
・FAFNER in the azure-NO WHERE-
・FAFNER in the azure-NOW HERE-
劇場版HEAVEN AND EARTH
・蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH オリジナルサウンドトラック
第二期EXODUS
・蒼穹のファフナー EXODUS オリジナルサウンドトラック vol.1 / vol.2
蒼穹のアフォナー
(出典:ニコニコ)
「蒼穹のアフォナー」とはニコニコ生放送に投稿された「気付かないうちにアホガールOPがファフナーになる」というネタです。アホガールの主題歌「全力☆Summer」もファフナーの主題歌「Shangri-la」も同じAngelaが歌っています。「日焼けは恐ろしや・・」と低音スローになった箇所から「僕らはめざしたShangri-la~」と繋がり盛り上がります。気付かないことは無いですが違和感が意外とありません。
動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm31553118
蒼穹のファフナーの登場人物
蒼穹のファフナーはシリーズを通して数多くの登場人物がいます。ここでは、そのような多くの登場人物を一人ずつ紹介していきます。
ファフナーパイロット
竜宮島で暮らすファフナーに搭乗しフェストゥムと戦うパイロット達です
真壁一騎(まかべかずき)
(出典:BEYOND公式)
本作の主人公です。第一期登場時では竜宮島の中学校に通う14歳の少年です。母親を早くに亡くし父親と二人で暮らしています。アーカディアン・プロジェクトにより人工子宮でフェストゥム因子を移植され生み出されました。フェストゥム因子の影響で人並み外れた身体能力を持ち、ファフナーの適性・パイロットとしての素質はトップクラスです。竜宮島にフェストゥムが襲来した際に、初めてファフナーに乗り、初戦にも関わらず単機でフェストゥムを撃破します。以後、竜宮島の主力パイロットとしてフェストゥムと戦い続けます。
皆城総士(みなしろそうし)
(出典:Twitter)
真壁一騎の同級生であり幼なじみです。島の子どもがフェストゥム因子を移植されているのに対し、皆城総士だけは「瀬戸内海ミール」を移植され人工子宮で誕生しました。そのため、フェストゥムとの融合性が高く、高い同化耐性も持っています。また、複数の事柄や人の思考を並列的に処理できる能力を持っているため、戦闘時にはアルヴィス内にある複数のファフナーを統括し運用するシステム「ジークフリード・システム」に搭乗し、パイロット達と思考や感覚を共有しながら戦闘の指揮をとっています。
遠見真矢(とおみまや)
(出典:fc2ブログ)
真壁一騎の同級生で幼なじみです。医師である母と、姉と3人で暮らしています。活発で誰にでも優しい本作のヒロインで、真壁一騎に想いを寄せています。身体的に欠陥があるため、ファフナーパイロットにはなれず、オペレーターを担当していましたが、それが真矢を思う故の姉によるデーターの改ざんであることが判明しました。実は真矢も真壁一騎に匹敵するほどのパイロット適性を持っており、それが判明して以降は真矢自らパイロットになりフェストゥムと戦うことを決意しマークジーベンに搭乗し、第二世代、第三世代とパイロットが交代していく中でもファフナーに乗り高い続けています。
春日井甲洋(かすがいこうよう)
(出典:fc2ブログ)
主人公らの同級生で、喫茶「楽園」で両親と暮らしています。ファフナーパイロットとなりマークフィアーに搭乗します。戦闘中にフェストゥムに同化され、人ではなくフェストゥム側の存在となり昏睡状態に陥ります。眠りから覚めると心神喪失状態でしたが、しばらくして心を取り戻し、体は人型のフェストゥムですが竜宮島のファフナーパイロットとして戦闘に参加し続けています。
要咲良(かなめさくら)
(出典:EXODUS公式)
主人公らの同級生で同じく第一世代のファフナーパイロットです。ボーイッシュで男勝りの女の子で、ファフナーに搭乗しフェストゥムと戦う場面でも激しい感情を見せます。二期では同化現象の進行もあり、パイロットとしてではなく、第二世代のパイロットの指導を中心に行っていきます。
近藤剣司(こんどうけんじ)
(出典:Twitter)
主人公らの同級生で第一世代のファフナーパイロットです。お調子者の性格ですが、ファフナー登場時にはとても頼もしい存在となります。皆城総士がジークフリード・システムを降り、マークニヒトに搭乗するようになると、近藤剣司がシステムを引き継ぎ「皆を守る・生き残」戦略を立て戦闘を指示します。
小楯衛(こだてまもる)
(出典:wikiwiki)
近藤剣司の親友で、大人しい引っ込み思案の少年です。マークユンフのパイロットとなってからは、恐怖心を逃れるために、作中に搭乗するロボット漫画「ゴウバイン」のヘルメットを被り「俺がゴウバインだ」と自己暗示をかけて戦闘に参加します。
カノン・メンフィス(羽佐間カノン)
(出典:Twitter)
アイルランド出身の少女で、幼少時フェストゥムの攻撃により家族や故郷を亡くし、人類軍に拾われたため、人類軍のパイロットとなりました。人類軍の竜宮島占領作戦の際、命令により島ごと自爆しようとしますが、真壁一騎の説得により投降します。以後、竜宮島のファフナーパイロットとなり、真壁一騎に思いを寄せるようになります。
蔵前果林(くらまえかりん)
(出典:wikiwiki)
皆城家の養子で、皆城総士の義理の姉にあたります。第一期の最初の時点でのファフナーパイロットは彼女のみでした。フェストゥムが襲来した際、果林が出撃する予定でしたがその直前にフェストゥムの攻撃を受けてしまい、代わりに真壁一騎が出撃することになります。
西尾里奈(にしおりな)
(出典:funnel)
主人公らの1学年後輩にあたる、第二世代のファフナーパイロットで、西尾暉の双子の姉です。戦闘時以外は、自宅の「西尾商店」の看板娘をしています。後輩の鏑木彗から思いを寄せられる等、島のアイドル的存在でもあります。
西尾暉(にしおあきら)
(出典:Twitter)
西尾里奈の双子の弟で、失語症のような症状があり言葉を発しません。ファフナーパイロットとなり、ファフナーに搭乗することで徐々に言葉を取り戻し話をするようになります。高校卒業後は遠見真矢に会うのが目当で喫茶「楽園」でアルバイトをするなど、遠見真矢に密かに思いを寄せています。
立上芹(たてがみせり)
(出典:Twitter)
中学校では生物部に所属し、生き物に対してとても優しい心を持つ少女で、これまでに倒したフェストゥムのお墓までも作ってあげます。島のコア皆城乙姫が初めて出会った人間であり、以後島のコアとは特別な心の繋がりを持ちます。ファフナー・マークツヴォルフのパイロットとなってからは、コアを守るために戦い続けます。
堂馬広登(どうまひろと)
(出典:はてなブログ)
里奈や芹のクラスメイトで、将来は東京に行ってスターになることを夢に見ている少年です。小楯衛からゴウバインヘルメットを譲り受け、ヘルメットを被りマークユンフに乗り戦います。高校卒業後はアルヴィスの広報担当として番組を制作するなどの活動も行っています。
御門零央(みかどれお)
(出典:super aficionados)
竜宮島ファフナーの第三世代のパイロットです。男気溢れる真面目な少年で、実家のお菓子屋の手伝いもしています。EXODUSではSDPを発現し、自分自身や機体などを瞬間移動させる能力を手に入れ、SDPの副作用である体の一部の消失に苦しみながらも戦い続けます。
水鏡美三香(みかがみ みみか)
(出典:Twitter)
御門零中央の同級生で、天真爛漫な明るい少女です。また身体能力や同化耐性なども真壁一騎に匹敵するほどの高い能力を持っています。堂馬広登からゴウバインヘルメットを譲り受け、三代目ゴウバインとして戦っています。
鏑木彗(かぶらぎすい)
(出典:Twitter)
零央や美三香と同じ第三世代のファフナーパイロットです。身体能力では二人に及びませんが、明晰な頭脳の持ち主です。戦闘中の思考力や判断力が歴代パイロットの中でも最高のポテンシャルを持ち、皆城総士に作戦の提案を行い、総士に世代交代を意識させる場面もあります。
RIGHT OF LEFTに登場するパイロット
劇場版「RIGHT OF LEFT」のみに登場する竜宮島のファフナーパイロットです
将陵僚(まさおかりょう)
(出典:Twitter)
「RIGHT OF LEFT」の主人公で、真壁一騎らの一つ先輩にあたります。両親はすでに他界しており愛犬と共に暮らしています。竜宮島がフェストゥムに発見されるのを阻止するため、囮を出す「L計画」にパイロットとして参加します。いつか竜宮島に帰れることを夢に見ながら、囮として海上運行するL区画を守るため戦い続けます。
人間とフェストゥムの融合個体
人間でもありフェストゥムでもある、見た目は人間の特殊な個体です。
皆城乙姫
(出典:nicozon)
皆城総士の妹で、竜宮島のコア(核・守り神)となる少女です。母親の胎内にいる時に、母親がフェストゥムに同化され、その後人工子宮に移され生み出されました。世界に数人しかいないとされる、フェストゥムの「融合独立個体」です。コアとして人工子宮の中で島の機能を管理していましたが、竜宮島が人類軍の攻撃を受けた際に覚醒し、人間としての生活を始めます。コアは人工子宮の外では3ヶ月しか生きられず、最後は自らの死をもってミールに生命の循環を教え、肉体を消滅させました。その後、人工子宮の中には生まれ変わりのコア、皆城織姫が誕生します。
エスペラント
エスペラントはミールと対話する特別な能力を持った人のことです。人工言語で「希望」を意味する、争いを無くすために作られた言葉を話す能力者です。
日野美羽
(出典:Twitter)
遠見弓子(日野弓子)の娘で、ミールと対話することが出来るという特殊な能力を持って生まれた少女です。対話の力でフェストゥムとの共存を願う、竜宮島の希望です。幼いながら好奇心が非常に強く、自らミールとの対話を求め「お話しさせて」と言う美羽に、母親の弓子は心配が尽きません。美羽の対話の力により、フェストゥムの群れを撤退させる等、非常に強い力と影響力を見せています。成長してからは、ファフナー部隊の一員としてマークザインに搭乗し戦闘に参加します。
エメリー・アーモンド
(出典:BEYOND公式)
日野美羽と同じく、ミールとの対話能力を持つ少女です。人類軍の攻撃を受け壊滅状態だったハワイにて人類軍のナレインに救助され、以後行動を共にします。日野美羽にインドのミールと対話してもらうために、ナレインとともに竜宮島を訪れます。
フェストゥム
敵フェストゥムではなく、個体として意志を持ち存在するフェストゥム
来主操(くるすみさお)
(出典:wikiwiki)
「劇場版RIGHT OF LEFT」から登場する人型のフェストゥムです。外見は10代の少年の姿をしています。フェストゥムに降伏するよう求め竜宮島を訪れますが、ミールの命令により戦わされます。しかし来栖操は「もう戦いたくない」と自分の意志をミールに伝えました。その後は、人類軍の核攻撃を阻止したり、日野美羽の援護を求める交信に答え、フェストゥムの部隊を引き連れて援軍に来るなど、竜宮島部隊を助けます。フェストゥムでありながら自らの意志を持ち、竜宮島のファフナー部隊の一員としても活躍するキャラクターです。
ミョルニア
(出典:Twitter)
真壁一騎の母親、真壁紅音と同化したフェストゥムです。真壁紅音の姿をしたフェストゥムとして新国連の研究者にかくまわれています。一騎が新国連を訪れた際、フェストゥムの襲来に遭いますが、その時に新しいファフナー「マークザイン」を操り、一騎を救いに現れます。真壁紅音の記憶が残っている訳では無く、紅音の記憶を「理解した」と表しています。
竜宮島の大人たち
竜宮島・アルヴィスの構成員である竜宮島に暮らす大人たちです
真壁史彦(まかべふみひこ)
(出典:Twitter)
真壁一騎の父でアルビスの司令を務めています。普段は陶芸家をしています。敵であるフェストゥムとは戦い続けるのではなく、共存したいと考える平和主義者でもあります。そのため子ども達を戦わせる事については、罪悪感を感じている一面もあります。遠見千鶴とは密かに思い合っている仲で、子ども達にも公認となっています。
遠見千鶴(とおみちづる)
(出典:EXODUS公式)
遠道千鶴は遠見真矢の母親です。普段は「遠見医院」の医師をしています。アルヴィスでは遺伝子研究者としてフェストゥムや同化現象の研究、パイロット達のケア等を行っています。物腰が柔らかく、とても優しい雰囲気の女性で、孫がいるとは思えない若々しく美しい見た目をしています。
遠見弓子(とおみゆみこ)
(出典:Twitter)
遠見弓子は遠見真矢の姉です。アルヴィスでは管制オペレーターの仕事をしています。竜宮島に帰ってきた日野道生と結婚し、自然受胎で日野美羽を出産します。日野美羽の特殊な能力に戸惑い、思い悩みますが、美羽への愛情はとても深いです。インド・シュリーナガルへも同行し、美羽を守り続けます。
羽佐間容子(はさまようこ)
(出典:EXODUS公式)
ファフナーの整備担当を務める女性です。平時は中学校の教師を務めています。羽佐間翔子を養子に迎え、愛情をかけて育てました。カノン・メンフィスが竜宮島に投降後、羽佐間容子の子どもにかける愛情の深さ・母親としての才能を買われ、カノンを家族として迎え入れることになりました。
真壁紅音(まかべあかね)
(出典:Twitter)
真壁一騎の母親で故人です。元は軍人でしたが、フェストゥムとの交戦中に夫である真壁史彦を庇いフェストゥムに同化されて亡くなります。紅音は以前から「フェストゥムのことを理解したい」と考えており、同化される際にも、その気持ちは失われておらず同化を自ら受け入れる形となりました。その気持ちが同化したフェストゥム(ミョルニア)の中で生き続けることになります。
日野道生(ひのみちお)
(出典:wikiwiki)
父親とともに一度は竜宮島を離れ新国連に入り人類軍のパイロットとなります。しかし、人類軍が竜宮島を殲滅させようとしたことに激怒し、人類軍から脱走し竜宮島へ戻ってきました。その後、竜宮島のファフナーパイロットとなります。幼なじみの遠見弓子と結婚し日野美羽が生まれました。
溝口恭介(みぞぐちきょうすけ)
(出典:Twitter)
溝口恭介はアルヴィスの特殊工作部員です。飄々とした飲んだくれを演じていますが、実は真壁史彦司令が一番の信頼を寄せる、とても優秀な軍人です。また、不死身の男としてファフナーファンには認知されています。数々の重要任務に参加し、死亡フラグが立つような場面でも必ず生還しています。
陣内貢(じんないみつぐ)
(出典:EXODUS公式)
アルヴィスの軍人で、溝口恭介がトップを務める戦闘部隊に所属しています。
オルガ・カティーナ・ベトレンコ
(出典:Twitter)
元は新国連・人類軍の軍人でしたが、人類軍が竜宮島占領の際に失敗し撤退する際に、見捨てられ島に残されていました。その後、カノンらと共に竜宮島に投降しアルヴィスの一員となり、オペレーターを担当している女性です。
ジェレミー・リー・マーシー
(出典:EXODUS公式)
オルガと同じく、人類軍に見捨てられ竜宮島に投降した元人類軍の女性です。アルヴィスのオペレーターを担当しています。
アニラ・オーロビンド・ゴーシュ
(出典:anipedia)
新国連アルゴス基地のオペレーターをしていましたが、シュリーナガルから退避してきた竜宮島の部隊と合流し、その後は海神島でアルヴィスのオペレーターをしています。
新国連
作中における世界最大の人類総意決定機構である新国連の人物です
ヘスター・ギャロップ
(出典:fc2ブログ)
新国連事務総長を務める壮年の女性です。フェストゥムから人類を守るというのは体裁であり、本来の目的は地上からフェストゥム因子を消滅させること、と人類の選別です。
ミツヒロ・バートランド
(出典:wikiwiki)
遠見千鶴の元夫であり、遠見真矢の父親です。より強い機体の開発のため、竜宮島を捨てて新国連に参加します。機体の開発だけではなく、パペット(実験動物)の開発やフェストゥムを支配する研究などを行っており、それが負の遺産として影響を与え続けます。
THE BEYONDに登場するキャラクター
蒼穹のファフナーTHE BEYONDより登場するキャラクターです
マレスペロ
(出典:BEYOND公式)
元は海神島のコアだった存在です。人類軍により海神島が滅ぼされ、人類に深い恨みを抱いています。統率するフェストゥム達に人間の感情を学ばせるために、偽の竜宮島を作り人間の生活を模倣させています。
マリス・エクセルシア
(出典:pixiv百科事典)
もとは海神島で暮らしていた、日野美羽に匹敵するエスペラントの能力を持つ少年です。「誰かが生きるために誰かが犠牲になる世界」を捨てて平和に生きたいと、アルヴィスを裏切る形で脱走し、その後はマレスペロの元に身を置いています。
皆城朔夜
(出典:anipedia)
皆城総士の夢に度々登場する謎の人物で、皆城輝夜という双子の兄弟がいます。二人は新たな竜宮島のコアとされています。
ファフナーの機体一覧
ファフナーとは人類がフェストゥムと戦うために開発した有人兵器です。フェストゥムの読心能力・同化攻撃に対応することが出来る唯一の兵器です。搭乗者は脳の状態を変化させ、ファフナー機と一体になることで操縦します。ここでは、様々存在するタイプのファフナー機について解説していきます。
エーギル・モデル(ゼロファフナー)
(出典:Twitter)
人類が最初に作った対フェストゥムのための機体で、ゼロファフナーと呼ばれています。二人乗りで機体の大きさは100mというかなりの巨体です。起動実験の失敗により封印されていましたが、劇場版で復活し西尾里奈・暉兄弟が搭乗します。
ティターン・モデル
(出典:楽天ブログ)
「RIGHT OF LEFT」のみに登場するアルヴィス制ファフナーの第二世代のモデルです。ジークフリード・システムを搭載しているため、パイロットへの負荷が非常に高く、搭乗していられる時間が非常に短くなっています。同化現象の進行も非常に早いため搭乗者が次々と同化されてしまうという事態に陥りました。
ザルヴァートルモデル
(出典:公式)
新国連にて、竜宮島出身の研究者、日野洋治とミツヒロ・バートランドが共同で製作したファフナー機です。あまりに特殊すぎる機体ゆえ、普通の搭乗者ではすぐに機体に同化されてしまう常人には扱えない代物です。それだけにその能力はすさまじく、「人類救済の力」と称されます。これまでに活躍している、ザルヴァートルモデル3機について解説します。
マークザイン
(出典:Twitter)
ファフナー.Mk.sein(搭乗者:真壁一騎→日野美羽)
ルガーランスを主な武器とし、ドラゴントゥースなどを装備した白銀色の機体です。通常の攻撃だけではなく、様々な武器を同化し威力を増幅させる、無数のビームを放つなど、通常のファフナーではあり得ない超物理現象を見せます。マークザインはファフナーと言うよりもフェストゥムに近い存在とされ、絶大な力をもたらす代わりに「搭乗者を貪り食らう」と言われます。あまりに危うい存在なので、海底に沈める計画も立てられたほどですが、THE BEYONDからは開発者の孫娘にあたる、日野美羽が乗ることになります。
マークニヒト
(出典:Amazon)
ファフナー.Mk.Nichit(搭乗者:皆城総士)
ホーミングレーザー、ワームスフィアなどの特殊な武器を装備した機体で、カラーリングは黒→紫です。新国連での起動実験中にフェストゥムに奪われ、その後竜宮島へ襲来し、皆城総士を奪い去る等の数多くの損害を与えてきた機体です。EXODUSではマークザインとともに、インド派遣部隊を守る任務に参加し圧倒的な力でフェストゥムを殲滅する活躍をします。とは言え「憎しみと虚無の塊」で非常に危険な機体なので、基本的には起動しないように封印されています。
マークレゾン
(出典:Twitter)
ファフナー.Mk.Raison(搭乗者:遠見真矢→ジョナサン・ミツヒロ・バートランド)
EXODUSの後半から登場する、第3のザルバートルモデルで、カラーリングは金色にえんじ色の差し色がしてあります。ホーミングレーザー、イージスなどを装備した大型装甲の機体です。新国連に連れて行かれた遠見真矢により起動実験を行いますが、フェストゥムのコアに奪われ、ジョナサン・ミツヒロ・バートランドの意識を支配してパイロットとしフェストゥム側の機体となってしまいます。
ノートゥング・モデル
(出典:ニコニコ静画)
竜宮島(アルヴィス)で開発されたファフナー機です。エーギルモデル、ティターンモデルに次ぐ、第三世代のモデルです。蒼穹のファフナー第一期に登場するのがこのモデルで、以降竜宮島の主力ファフナーとして、ほとんどのパイロットがこのモデルに搭乗しています。防御性能、機動力ともにこれまでのモデルを大きく上回っています。
マークアイン
(出典:アニメ研究所)
ファフナー.Mk.Ⅰ(搭乗者:皆城総士→日野道生)
接近攻撃型の機体で、カラーリングはシルバーグレーです。
劇場版にて初登場し、皆城総士が起動実験を行いますが、トラブルで実験中止となり、その後竜宮島へ帰還した日野道生が搭乗します。
マークツヴァイ
(出典:はてなブログ)
ファフナー.Mk.Ⅱ(搭乗者:蔵前果林)
マークアインと同型の機体で、濃紺のカラーリングがされています。第一期にて出撃前にフェストゥムに襲われてしまったため、一度も実践投入されぬまま分解されてしまいました。
マークドライ
(出典:fc2ブログ)
ファフナー.Mk.Ⅲ(搭乗者:要咲良→カノン・メンフィス→要咲良)
1番機、2番機と同じく接近型の機体で、オレンジ色のカラーリングです。EXODUSではトルーパー・モデル(無人機)の指揮官機として活躍します。
マークフィアー
(出典:GUNSTA)
ファフナー.Mk.Ⅳ(搭乗者:春日井好洋)
中距離支援型の機体で、焦げ茶色の機体をしています。複数の武器を装備することが可能な機体です。
マークフュンフ
(出典:fc2ブログ)
ファフナー.Mk.Ⅴ(搭乗者:小楯衛→堂馬広登)
防衛型の機体で、カラーリングは紫です。工学シールドを展開する兵器「イージス」を装備しています。このイージスにより突撃してくるフェストゥムを受け止めたり、イージスで自ら突撃するなどの攻撃を行います。
マークゼクス
(出典:Twitter)
ファフナーMk.Ⅵ(搭乗者:羽佐間翔子)
飛行型の機体で、白のカラーリングがされています。飛行用のスラスターを装備しており、高度の飛行が可能です。
マークジーベン
(出典:魂ウェブ)
ファフナー.Mk.Ⅶ(搭乗者:遠見真矢)
マークゼクスと同型の飛行型、空戦型の機体です。赤紫色のカラーリングがされています。長距離射撃武器「ドラゴントゥース」を装備しており、長距離狙撃や後方支援を行います。
マークアハト
(出典:Amazon)
ファフナー.Mk.Ⅷ(搭乗者:近藤剣司)
マークフィアーと同型の中距離支援型の機体で、緑のカラーリングがされています。
射撃武器を装備しており、中距離からの射撃を行います。
マークノイン
(出典:魂ウェブ)
ファフナー.Mk.Ⅸ(搭乗者:西尾里奈)
中距離支援型の機体で、カーキ色のカラーリングがされています。火炎放射器(サラマンダー)を主力兵器としています。
マークツェン
(出典:魂ウェブ)
ファフナー.Mk.Ⅹ(搭乗者:西尾暉)
マークアハトと同型の中距離支援型の機体で、グレーのカラーリングがされています。ドラゴントゥースを装備しており、主に狙撃支援を行います。
マークエルフ
(出典:Amazon)
ファフナー.Mk.Ⅺ(搭乗者:真壁一騎)
接近攻撃型の機体で、カラーリングは水色です。第一期の2話で大破するも、修復され運用されていましたが、人類軍に奪われ解体されます。
マークツヴォルフ
(出典:Twitter)
ファフナー.Mk.Ⅻ(搭乗者:立上芹)
接近攻撃型の機体で、カラーリングはワインレッドです。頭部に特殊装備「ショットガンホーン」を装備しています。
マークドライツェン
(出典:Twitter)
ファフナー.Mk.XⅢ(搭乗者:カノン・メンフィス→来栖操)
これまでのノートゥングモデルとは別にカノンのために新しく作られた機体で、カラーリングは赤です。スラスターユニットが搭載されていて、高機動の戦闘や空戦が可能です。様々な武器や強化された装甲も装備されており、接近戦でも威力を発揮します。
エインヘリアル・モデル
(出典:GUNSTA)
蒼穹のファフナーEXODUSより登場するモデルです。カノン・メンフィスのSDP「未来予知」により手に入れた情報を元に「一秒でも長くファフナーに乗る」ことを目的にカノン自ら設計した新しいモデルです。同化耐性も向上しており、機体性能、戦闘能力もこれまでにないほどのポテンシャルを持っています。
マークツヴァイ改 グリムリーパー
(出典:はてなブログ)
ファフナー.Mk.Ⅱ改(搭乗者:真壁一騎→マリス・エクセルシア)
THE BEYONDより登場する機体です。ノートゥングモデルのマークツヴァイをエインヘリアル・モデルに回収し運用しています。真壁一騎が乗っていましたが、戦闘中にマリス側に強奪されてしまいます。
ドミニオンズ・モデル
(出典:ニコニコ静画)
EXODUSに登場する、新国連制・人類軍ファフナー機です。ザルバートルモデルの大量生産機であり、人類軍の主力ファフナーです。同化促進にも耐えることが可能で、他の機体よりも戦闘継続が可能です。
メガセリオン・モデル
(出典:wikiwiki)
日野道生が人類軍時代からの乗っていた新国連制のファフナーです。重装甲でプラズマライフルを使用して戦います。日野道生の機体は、道生が数多くの戦果を上げていることから666(トリプルシックス)の刻印がされています。
トローンズ・モデル
(出典:Twitter)
EXODUSに登場する新国連製の人類軍ファフナーで、メガセリオン・モデルの後継機です。パイロットの心理的重圧と負荷が激しいながらも、機体性能の高いモデルです。
ベイバロン・モデル
(出典:wikiwiki)
人類軍時代のカノン・メンフィスが乗っていた機体です。主に搭乗者が女性なので、赤のカラーリングで軽量かつスマートな機体をしています。主にルガーランスを使用し戦います。
フェストゥムのタイプ
フェストゥムとは、宇宙から飛来した光学結晶体(ミール)から生み出される生命体です。体のほとんどはケイ素で形成されているシリコン型で、光り輝く金色の生命体です。基本的に固体としての概念も意志も無く、ミール(フェストゥムの脳)からの指示によりミールの手足として活動します。ここでは、蒼穹のファフナーシリーズを通して数多く登場するフェストゥムのタイプについて解説します。
スフィンクス型
(出典:Twitter)
第一期1話にて最初に登場したフェストゥムがスフィンクス型で、一番登場頻度の高い固体です。「あなたはそこにいますか」と呼びかけてきて、「はい」と答えると同化しようとし「いいえ」と答えると攻撃し殲滅しようとします。
グレンデル型
(出典:wikiwiki)
自動車程度の大きさの下級フェストゥムです。三足歩行し島に集団で上陸してくるタイプです。ファフナー機ではなくとも、ライフルなどで殲滅が可能です。
コアギュラ型
(出典:wikiwiki)
明確な敵意を示さず、ただ同化のみを行おうとする固体です。敵意が無いためシステムが敵と認識しないやっかいなタイプです。
アザゼル型
(出典:日刊アニメニュース)
EXODUSより登場する、全長100mを超す超大型のフェストゥムです。全6体が確認されています。アザゼル型はフェストゥムの姿をしたミールそのもので、フェストゥムの群れの指揮官としてだけではなく、高い戦闘力、高度な学習能力を持っています。
エウロス型
(出典:Twitter)
人類軍の核攻撃で、ミールが人類の戦い方を理解したことにより生まれた新種のフェストゥムです。体は他のタイプと違い、赤色をしています。非常に好戦的で、人類の武器を模倣した攻撃や、戦術をおこないます。
グレゴリ型
(出典:livedoorBlog)
EXODUSにて新国連の基地内を現れては消え、彷徨っていた人型のフェストゥムです。作中では小さな男の子の姿をしています。人に危害は及ぼさないと言われていますが、同化された人間の思念・怨念を蓄積しています。
スレイブ型
(出典:wikiwiki)
フェストゥムが同化した人間の人格を持ったものです。人間の人格を持ち、その人間の意志に従い行動する個体です。そのため他の人間を同化したり、攻撃することはありません。逆にフェストゥムから攻撃を受けてしまいます。
プレアデス型
(出典:wikiwiki)
小型の群れを引き連れて竜宮島に襲来した、非常に攻撃性の高いフェストゥムです。不可視化したまま大群を引き連れ襲来し、大きな竜宮島に大きな損害を与えました。
【番外編】蒼穹のファフナーの劇中用語を考察
蒼穹のファフナーの作中では、この作品でしか使われない用語を始めとして、数多くの専門用語があります。ここでは、そのような特殊な専門用語について解説していきます。
ジークフリード・システム
アルヴィス内にあるファフナー指揮管理システムのことです。システムの搭乗者がファフナーパイロットと脳の皮膜神経細胞を通して、知覚・感覚を共有することで、迅速に状況判断し戦闘の指揮伝達を行います。システムの搭乗者は主に皆城総士です。
クロッシング
ジークフリード・システムにて、脳の皮膜神経細胞を通してシステム搭乗者とパイロットが繋がった状態をクロッシングと言います。
シナジェティックコード
ファフナー機とパイロットの精神を連結するために形成しなければならない、脳の状態のことです。成人はこの状態にするのが難しいため、パイロットは実質10代前の少年少女となりました。
フェンリル
フェンリルとはファフナーの機体に内蔵された大威力気化爆弾のことです。本来はファフナー機が他の手に渡らないよう、情報漏洩防止のための物ですが、作中ではパイロットが脱出不可能な状態となった場合に自爆用途として使用されます。
L計画
L計画とは、身を隠していた竜宮島がフェストゥムに発見される危機に面した際に、取られた作戦のことです。その内容は、竜宮島の一部区画(L区画)を切り離し囮として2ヶ月間航行させることにより、竜宮島本島がフェストゥムに発見されるのを避けるというものです。OVA「RIGHT OF LEFT」にて実行されました。
ゴルディアス結晶
竜宮島の内部に突如出現した11本の巨大な結晶体のことです。この結晶体が出現したことで、パイロットたちにSDP(超次元現象)を引き起こしました。
ボレアリオス
劇場版「HEAVEN AND EARTH」から登場した、人類軍の空母ボレアリオスです。登場時から既にミールに同化された状態で、人類軍の攻撃で憎悪を抱き、竜宮島へ襲来します。しかし、日野美羽とボレアリオスのミールが対話することで危機を脱しました。ボレアリオスから生まれた来栖操はこの船を「俺たちの島」と呼び、日野美羽の援軍の呼びかけに応じてボレアリオスと共に駆けつけます。
エレメント
人の姿をして人の心を持ちながらフェストゥムでもあるという存在をエレメントと呼びます。来栖操やミョルニア、同化した人間の意志を持ち続けるフェストゥムなどがそう呼ばれます。
ガンドレイク
ガンドレイクとは竜宮島ファフナー機が装備する武器です。EXODUSより新装備として登場します。プラズマライフルを内蔵した剣で、非常に機動性が高く汎用性の高い武器です。EXODUSでは主にアマテラスとマークフィアーが主装備として使用しています。
【ネタバレ】蒼穹のファフナーの死亡者一覧
蒼穹のファフナーには数多のキャラクターが活躍していますが、戦闘アニメであり、鬱アニメだと言われるこの作品は死亡者も多いです。ここでは各シリーズ毎に死亡した主なキャラクターを解説します。
第一期の死亡者
テレビシリーズ第一期に死亡したキャラクターの一覧です
羽佐間翔子
第6話「翔空~ぎせい」にて戦死。一騎不在の竜宮島がフェストゥムに襲われた際、周囲の制止も聞かず一人で出撃し「一騎君、あなたの島は私が守から」とフェンリルを使用しフェストゥムと共に自爆しました。
小楯衛
第22話「守護~ちから」にて戦死。いつも被っていたゴウバインヘルメットを後輩に託し出撃してしまいます。仲間を守るために身を挺してフェストゥムを押さえ込み、脱出を図りますが間に合わずコクピットブロックをねじ切られ死亡します。
日野道生
第23話「劫掠~おとり」にて戦死。遠見弓子との結婚の許しを貰った直後、マークザインが竜宮島に襲来します。マークアインで出撃し、マークニヒトを捕えフェンリルを起動し、自分は脱出する予定でした。しかしニヒトにコクピットブロックを捕えられ死亡します。
第二期での死亡者一覧
テレビシリーズ第二期EXODUSにて死亡したキャラクターの一覧です
堂馬広登
第14話「夜明けの行進」にて戦死。インド・シュリーナガルへ派遣部隊の一員として参加していた際、交戦規定アルファが発令され、全てを始末しに来たアルゴス中隊の狙撃によりコクピットを打ち抜かれ死亡します。
カノン・メンフィス
第17話「永訣の火」にて死亡。SDPを発現したカノンの新同化現象は体重(体の質量)の減少でした。ファフナーに乗り未来を選び続けたカノンの体重は21gまで減少し、最後は喫茶「楽園」にて真壁一騎への想いを言い残し消滅してしまいます。
西尾暉
第24話「第三アルヴィス」にて戦死。第三アルヴィス上陸作戦にて姉の里奈と共にゼロファフナーに搭乗し、島を浸食しようとする敵ミールの結晶を受け止めると里奈が気を失ってしまいます。里奈の接続を解除した暉は全ての負荷を一人で引き受け、同化が急激に進行し結晶化して体は砕け散ってしまいました。
RIGHT OF LEFTでの死亡者
第一期の前日談として放送されたOVAでの死亡者です
将陵僚
竜宮島からフェストゥムを遠ざける「L計画」に参加します。2ヶ月間の作戦の最終段階にてフェストゥムから逃れ海中に降りますが、そこへもフェストゥムが襲来し、最後はフェンリルを作動させ死亡します。
【ネタバレ】蒼穹のファフナーはどうなるの?
蒼穹のファフナーシリーズ各期の内容をネタバレを含めて解説します。
蒼穹のファフナー Dead Aggressor
フェストゥムとの数々の戦闘では、死亡するパイロットが出たり、皆城総士はフェストゥムに連れ去られてしまいます。竜宮島は新国連の求めに応じ、北極のミールを討つべく作戦に参加します。竜宮島の真の目的は、皆城総士を取り返し、フェストゥムと共存するためのデータを取得することでした。それは「第一次蒼穹作戦」と名付けられました。北極のミールの破壊に成功し、データの取得も叶います。真壁一騎らの手により皆城総士も救出されますが、肉体のほとんどを同化されたいた総士は、一騎に必ず戻ると約束し、肉体は消滅しますが、フェストゥム側で復活の時を待つことになります。
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
竜宮島は「L計画」というプランを実行します。その内容は、竜宮島の一部区画(L区画)を切り離し囮として2ヶ月間航行させることにより、竜宮島本島がフェストゥムに発見されるのを避けるというものでした。本作の主人公は将陵僚(まさおかりょう)という中学生の少年です。僚らファフナーパイロットはフェストゥムからL区画を守り続ける任務に就きます。2ヶ月の間に次々と仲間達が戦闘や同化現象で命を落とし、心身共に疲弊していく中、僚は最後の竜宮島を守るために、戦い続けます。2ヶ月後のL区画からの脱出の時、乗組員を乗せた潜水艇はフェストゥムにより撃沈され、ファフナーで対抗していた僚らも肉体の限界を迎えていました。僚は最後に竜宮島へのメッセージを残しフェンリルを起動し死亡します。L計画に参加したパイロット8名、乗組員32名は全員死亡する結果となってしまいました。
蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH
輸送船に乗って竜宮島へとやってきた人の姿をしたフェストゥムの来栖操でした。彼を寄越したミールの目的は竜宮島を降伏させ、人類軍や他のフェストゥムの群れと戦わせることでした。来栖操はミールの中で皆城総士を護っていた存在でもありました。皆城総士は来栖操と真壁一騎が対話することを望んでいたのです。来栖操の群れと竜宮島ファフナーが戦闘する中、一騎は戦いながらも来栖操と対話しミールの命令に従うだけではなく自分で選ぶよう迫ります。そして来栖は「もう戦いたくない!」という選択をし、人類軍の核攻撃から竜宮島を守り肉体を消滅させました。意識体となった来栖は自分の乗っていたマークニヒトの中に皆城総士の肉体を復活させていました。
蒼穹のファフナー EXODUS
竜宮島は人類軍の依頼に応え、第三世代のパイロットたちを島の防衛に残し、選抜メンバーと共に、インド・シュリーナガルの地へ向かいます。シュリーナガルへたどり着いた竜宮島部隊ですが、フェストゥムの攻撃を受け絶体絶命の危機に瀕します。そこへ真壁一騎と皆城総士が援軍で駆けつけフェストゥムを一掃し、同化された人類軍のファフナーも救うという奇跡を見せました。その後、フェストゥムや人類軍の攻撃を受けながらもシュリーナガル住民とミールを新天地(第三アルヴィス海神島)へと移送する長く厳しい旅を続けたのです。旅の途中で竜宮島と合流、その後、海神島上陸作戦と日野美羽がアルタイルと対話を行う「第四次蒼穹作戦」が実行されます。その途中、皆城総士が同化現象によりまたもや肉体を喪失しますが、完全消滅ではなくニヒトの中で赤子の姿となり転生していました。さらに、日野美羽が幼いためアルタイルとの対話は叶わず、その後竜宮島では島民全てを島外(海神島)に避難させ、アルタイルは竜宮島とともに時がくるまで海底に眠ることになりました。
蒼穹のファフナー THE BEYOND
竜宮島を裏切りフェストゥム側に寝返った日野美羽と同じ能力を持つマリス・エクセルシアによって奪われた皆城総士と2人のパイロット候補生を救出するという「第五次蒼穹作戦」は失敗に終わります。それから3年後、皆城総士は竜宮島で妹とマリスらと楽しく暮らしていました。しかし実際には竜宮島ではなく、フェストゥムによって作られた偽物だったのです。そこに「真実を見せる」と真壁一騎が訪れ、島民に見せかけていたフェストゥムを撃退し、総士を海神島へ連れ帰ります。しかし総士にとっては偽竜宮島こそ故郷であり、一騎らは敵でしかありませんでした。一騎らと共にいたことを思いだしつつある総士ですが、心の整理はつかず、自分は何者なのか、どこにいれば良いのか、葛藤の日々が続きます。日野美羽を始めとする島の人々との対話を通して、旧皆城総士の呪縛から解放され、本当の自分自身となるため、海神島ファフナー部隊の一員としてマリスの襲撃を阻止するまでに成長していきます。
まとめ
この記事では「蒼穹のファフナー」について、シリーズ解説、登場人物の解説、用語解説などをはじめ詳しく解説してきました。この作品は長年にわたり続いていて、話数が非常に多いです。また登場人物も非常に多く、専門用語が多用されていることで初めて見る人にとっては、理解しづらい一面もあるのかもしれません。しかし、知れば知るほど奥深く、登場人物それぞれもとても魅力的で、一度はまると抜けだせない沼のような作品です。この記事を読んでだことで、蒼穹のファフナーについての知識を得て、さらに興味が沸いた方は是非、シリーズを通して作品を見てみてください。